高校生のスムーズなバイトの辞め方
高校生になって初めて決まったアルバイト、しばらくして辞めなければいけない事情が出てくることもあるかと思います。
今回は、高校生のためのアルバイトの辞め方について、詳しく解説します。
辞めたいと思ったら店長や採用担当者にすぐに直接、伝えることが大切
初めてのアルバイト、頑張ろうと思っていたのに、勉強や家庭の事情などで続けられなくなったり、仕事の内容などが自分には合わなくて続けるのが辛くなったりして、どうしても辞めなければならない時もあるでしょう。そんな時、採用してくれたバイト先の人、仲良くなったバイト仲間に申し訳ない気持ちが出て、なかなか言い出せない、という人も多いかもしれません。
しかし、バイトを辞める時は言いにくくても、早めに伝えましょう。「怒られないかな」、「嫌われないかな」などと思うと緊張するかもしれませんが、そこは辞めたいと思ったらすぐに、はっきりといつ頃辞めたいのかを、バイト先の店長など、責任者に伝えるのが礼儀です。
そのためには、その際注意したいのが、伝え方です。言いづらいからといって、メールやLINEですませないようにしましょう。
できるだけ直接会って話した方がベターですが、責任者が忙しくて時間がない、という場合であれば電話などで伝えても問題ありません。また、バイト仲間に辞めることを先に話して、店長や社長など肝心な責任者にはあとで言う、というのもあまり好ましくないので注意してください。
退職の気持ちを伝えるタイミングは、早ければ早いほど良いです。というのは、採用担当者やお店の店長は、常に人員を確保しなければならないので、色々な求人募集をしていますから、急に辞められるほうがかえって困るからです。
また、言い方も単に「辞めます」とだけ言うのではなく「せっかく採用していただいたのに申し訳ないですが、~~~~という理由で、◯月◯日に辞めたいのですが」と、こちらの都合で辞めることにお詫びしながら、相談するような言い方で切り出すと、相手も納得しやすいでしょう。
話をするのが苦手な人の場合、辞める話をする際には、自分の伝えたいことを紙に書いてまとめると、緊張していても言いたいことは伝えることができるでしょう。
バイト先になるべく迷惑がかからないようにする方法
バイトをしている本人や家族が病気になって動けないなど、特殊な事情がある場合をのぞいて、バイトを辞めるなら最低でも一ヶ月前までにはその旨をバイト先に伝えましょう。一ヶ月前までに伝えた方がよいというのは、バイト先が新しい人材を探したり、ほかのスタッフが代わりにその時間に働いてくれるよう手配したりできるからです。
高校生といえども、バイト先にとっては大事なスタッフの一人。その一人が急にいなくなれば、バイト先は困るものです。また、自分自身ができるフォロー方法として、仲の良いバイト先の仲間や先輩、後輩にも辞めることを伝え、シフトの調整を協力してもらえれば、お店の負担も最小限にすることもできます。
また、病気や事故、家族の事情など、急な状況の変化で辞めざるをえない場合には、「急なお話で大変申し訳ありませんが……」と切り出して、なるべく迅速に伝えることが大事です。
ここで最も大切なのは、辞めたいからといって、急にばっくれないこと。最悪、ばっくれたことで発生した損害について、賠償請求されかねません。自分の責任はきちんとまっとうするようにしましょう。
これまでの職場と仲間に、責任と感謝の気持ちを
辞めると決まってからも、自分がシフトで入っている期間は、特別な状況でない限り、なるべく最後まできちんと働きましょう。どうしても難しい場合は、その理由を正直に伝えることで、「マナーがない」「責任感がない」と思われることもありません。
自分を信頼して採用し、色んな経験をさせてくれたバイト先ですから、最後には「お世話になりました。ありがとうございました」と笑顔で辞めたいものですよね。
スムーズに、なおかつ自分もバイト先も気持ちよい終わり方にするために、最後には「ありがとうございました」という気持ちもきちんと伝えた方がいいでしょう。高校生といえども、バイトで働いている限り、自分も社会の一員なんだということを忘れずに、最後までしっかりと責任を持って、「辞める」という課題をクリアしましょう。
学校や親から紹介されたバイトなら、そちらにも連絡を
辞めたいと思っているアルバイトが、自分の通う学校から紹介された求人や、両親、親戚の人などから紹介されたバイトの場合、紹介してくれたところには辞める旨をちゃんと伝えておくようにしましょう。辞め方のマナーが悪いと、学校や紹介してくれた人に迷惑がかかってしまうこともあります。
高校生はアルバイトができる、社会的な責任が発生する時期ではありますが、法律上は未成年として取り扱われます。お世話になった人に迷惑がかからないようにする配慮が大切です。
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