ルノアールのバイトを徹底調査!気になるタバコの臭いやピアス、評判など
こんにちは、マイベストジョブ事務局です。今回は、東京都内を中心に店舗を運営する「喫茶室ルノアール」のバイトについて、人事部の高橋さんに話を聞きました。
この記事の目次
銀座ルノアールについて
「喫茶室ルノアール」を運営しているのは、1964年創業の「銀座ルノアール」という会社です。同社は、純喫茶の趣が魅力の「喫茶室ルノアール」をはじめ、避暑地の別荘をイメージした「ミヤマ珈琲」、女性をターゲットにした「カフェ・ミヤマ」「瑠之亜珈琲」、カジュアルに楽しめる「カフェ・ルノアール」、「ニューヨーカーズ・カフェ」といった喫茶ブランドを展開しています。
喫茶室ルノアールは、ホテルのロビーのような優雅な空間、都会のオアシスのようなやすらぎの空間をコンセプトに、「一坪あたり1.5席」という基準を設けています。
店内には、ソファタイプのイスがゆったりと配置され、来店者は落ち着いた雰囲気の中で、自分の時間を過ごすことができます。また、喫煙室が設けられている店舗が多く、愛煙家の憩いの場としても親しまれています(加熱式たばこのみ)。
もうひとつ、同店ならではの取り組みがあります。それは、コーヒーなどを飲み終えた頃に日本茶を出していることで、「心ゆくまでくつろいでほしい」という思いから実施されています。
おもてなしの空間づくりとサービスを大切にする同店のバイトについて詳しく見ていきましょう。
面接について、高校生も採用される?
高校生も応募可、ただし喫煙室がある店舗は20歳以上が対象
「喫茶室ルノアール」は、15歳(高校生)からアルバイトすることができます。なお、受動喫煙防止措置の観点から、全席禁煙の店舗のみです。喫煙室が設けられている店舗は20歳以上が対象です。
経験の有無については、接客業の経験がなくても、またバイトをしたことがない未経験者でも応募可です。
バイトを希望する人は、求人サイトや同店のホームページの採用ページから、募集を行っている店舗に電話かメールで応募してください。同店の担当者から連絡があり、バイトに入れる曜日や時間帯などシフトについてヒアリングが行われた後、面接日を決めます。面接に合格したら、バイト開始日と時間などを確定し、バイトが始まります。
面接から採用の流れ
時間:約30分
面接では雑談を通じて笑顔やコミュニケーション力を確認
面接では、志望動機やシフトについて質問があります。また、飲食店の経験者であればどんな店で働いていたのか、そこでどのような仕事をしていたのか。未経験者で、例えば学生であれば学校生活や部活動、サークルについて、主婦であれば趣味などについて聞かれます。
シフトについては応募連絡時にもヒアリングがあります。面接では、応募者の希望するシフトと、応募先店舗が求めている曜日、時間帯と調整を行います。例えば「土曜日は17時から22時をご希望のようですが、16時から勤務していただくことは可能ですか?」という感じです。無理をする必要はありませんが、「土曜日は習い事があって難しいのですが、平日の水曜と木曜であれば大丈夫です。いかがでしょう?」など、柔軟に対応するようにしましょう。
以前のバイトや仕事のこと、学校生活などに関する質問は、応募者とコミュニケーションをとることが目的です。というのも、同店の仕事は接客業であり、訪れる人をもてなすホスピタリティを大切にしています。明るい表情でハキハキと話ができる人を求めているので、「以前はバイトリーダーをしていた」「部活でキャプテンを務めていた」など、自己アピールにつながる内容でなくてもかまいません。相手の話をきちんと聞いて、わかりやすく伝えること、そして笑顔を意識しましょう。
なお、面接時には仕事をする上での注意点も伝えられます。同店は、喫煙室を設けている店舗が多く、来店者はドリンクや食事と一緒にたばこ(加熱式たばこ)を楽しみます。そのため、たばこのニオイなどが苦手ではないか、といったことを確認されます。
また、同店は接客マナーとともに、身だしなみにも厳しい目をもっています。髪の色やアクセサリーなど、働く際のルールについても説明があります。
仕事はきつい?ホール・キッチンの内容は?
喫茶室ルノアールのバイトは、ホールとキッチンの仕事を担当
「喫茶室ルノアール」では、ホールとキッチンの両方を担当します。勤務が始まると、まずホールからスタートし、慣れてきたらキッチンへと進みます。
ホール・キッチンいずれも、指導してくれるのは店長や副店長、先輩スタッフです。アルバイトの初日は、同店のサービスの流れや接客用語などが書かれたマニュアルを読みます。そのあと店舗に出て、まわりのサポートを受けながら、実際の業務を通して仕事を覚えていきます。
ホールの主な業務は、来店者の席案内とオーダー取り、ドリンクやフードの配膳、会計、テーブルの片付けなどです。また、ドリンクやフードメニューなどを提供した後、タイミングを見て日本茶も出します。理由は、来店者がコーヒーなどを飲み終えたあと、追加オーダーをしなくても、お茶を飲みながら気兼ねなくゆっくり過ごせるように、といった配慮からです。
ホールの仕事は、注文を聞いたりコーヒーを運んだりするだけでなく、来店者への目配りと気配り、心配りが大切です。来店者のカップやグラスが空になっていないか意識を払い、お茶を出したり新たな注文を受けたり、訪れた人にとって心地よいひと時を提供することが大きな役割です。
キッチンではドリンクづくりと軽食の調理業務を覚える
キッチン業務は基本的に1人で担当し、状況に合わせてホールをフォローします。
キッチンでは、ドリンクやフードを作ります。メニューは、コーヒーやジュースといったドリンクをはじめ、サンドウィッチやトースト、カフェゼリー、フロート、ケーキなどの軽食やデザートです。
難しい調理はなく、トースターでパンを焼いたり、サンドウィッチの具材を挟んだり、器にゼリーやアイスを盛るといった作業です。そのほか、洗い物や野菜カットなど食材の下準備と保存、清掃も行います。
キッチンは、食中毒や異物混入といったトラブルが起きないよう、衛生管理を徹底するのも重要な業務です。メニューを作る際は手を洗い手袋を着用する、食材をきちんと整理して冷蔵庫など適切な場所に保管する、水回りは常に清潔を保つなど、同店が定めるルールにそって行います。食材の管理は、使用開始日や使用期限などが記載されたリストがあるので、その内容を守ります。キッチンを担当した人は、その都度、確認と更新をして次の当番へと引き継いでいます。
調理スペースをきれいに整えておくことは、作業の効率化につながります。また、自分の後にキッチンに入る人が、気持ちよく仕事に取り掛かれるようにしておく意味でも、欠かすことはできません。
あるお店の1日を紹介
同店の営業時間は、朝7時から、あるいは7時30分、8時から。夜は21時や22時、23時までと、店舗ごと、また平日・週末により異なります。
ある店舗の1日
店舗の流れがわかるように一例を紹介します。
開店準備。レジ開けと店内清掃、テーブルセッティング。キッチンは仕込み。
開店。12時までモーニング。
会社勤めの方などのお昼休憩、一服により繁盛する時間帯。
喫茶タイムに入り、来店者の滞在時間が長くなりゆっくりする時間。ホール、キッチンともにバイトの退店や出勤時間。
夜の来客が多い時間。接客と並行して清掃など閉店準備。21時以降から、ホールはテーブルや店内の整え。キッチンは次の日の仕込みや洗い物など。
ラストオーダーを聞いて、退店準備。22時に閉店して帰宅。
シフト・時給・交通費について
シフトは週に1日、1日4時間から。シフト申請は1週間単位
「喫茶室ルノアール」のバイトは、週に1日、1日4時間~です。シフトは1週間ごとで、毎週月曜日に翌1週間分を提出します。
シフト申請には、1カ月、2週間、1週間単位などがあります。また、出勤日がほぼ決まっている固定制もあります。同店では、学生や主婦などが、学校や家庭生活を大切にできるライフスタイルを応援しています。そのため、急な変更にも柔軟に応じられるよう、固定制ではなく、短いスパンでシフトのスケジュールを組んでいます。
店を支えてくれるスタッフに対する配慮も行っているので、やむを得ない事情がある場合は仕方ありませんが、自分が決めた勤務日は責任をもって対応するようにしましょう。
シフト例
平日、授業が終わってから17時、あるいは18時~22時など。
土日祝日は9時~17時、12時~21時のフルタイム(8時間)など。
平日は18時~22時、あるいは18時~23時など。
休日は7時~15時、15時~23時などのフルタイム。
平日中心で9時~13時、9時~15時など。
平日、休日の7時~16時、9時~18時、14時~23時のほか、シフト希望なしでどの曜日・時間でもOKなど。
大型連休前などは2~3週間前にシフト提出の場合も
ゴールデンウィークやお盆、年末年始といった大型連休でバイトの確保が難しい時期、また、イベント開催などにより忙しくなることが予測されるときは、2~3週間前にシフト提出をお願いされることがあります。
同店では、「スタッフが足りない」といった人員不足の問題、あるいは「シフトを増やしたい」というバイトの声に応えるため、近隣店舗と連携してシフトを運用しています。店舗間でのヘルプ勤務などを効率的に行うには前もってシフトを作成する必要があるため、時期や状況によってシフト申請のスケジュールが変更する場合があります。
時給は店舗により異なり950円~1100円からスタート、昇給は随時
同店の時給は、出店している地域により異なり、950円~1100円です。昇給は7つのステップに分かれていて、各ステップで10円~50円ずつ時給が上がります。昇給は業務に対する姿勢、習得の度合いなど職務への適性に基づいて行われます。
各ステップの基準は「身だしなみのルールを守っている」「開店、閉店の業務を一任できる」「店舗のトラブルに対処できる」などです。第一ステップは基本的な事柄ですが、その後はステップが上がるごとに求められる仕事の範囲が広がり、業務内容も深みを増します。
なお、昇給はバイト開始から3カ月ごと、6カ月ごとなど時期が決まっているわけではありません。随時実施されていて、勤務態度などから店長が判断します。時給アップの際は面談が行われ、翌月の給与から反映されます。
無断欠勤や遅刻などをせず、一つ一つの仕事を丁寧に行えるようになると短期間で時給が上がる可能性があります。また、責任をもって対応できることが増えると、どんどんステップアップできます。自分のがんばりが時給に結び付いているので、やりがいはあると言えるでしょう。
交通費は1日330円、出勤日数により定期代全額支給もあり
交通費はバイトをした日に対し、支給されます(1日330円)。
なお、1カ月のうち16日、月に80時間以上の勤務で定期代支給(上限1万6000円)、1カ月のうち16日、132時間以上の勤務で定期代を全額支給してもらえます。
全額支給の目安 週に5日、1日7時間、あるいは8時間の勤務など
ピアスなど身だしなみについて
ピアスは片耳に2個まで、目立たない小ぶりタイプであればOK
「喫茶室ルノアール」の身だしなみについて説明します。
ピアスは片耳に2個まで。ぶら下がるタイプや大きなデザインはNGで、耳たぶからはみ出ない程度の小さいものであればOKです。
ネックレスやペンダントも付けたままでいいですが、バイトをするときは見えないように制服のシャツ・ブラウスの内側に入れておきましょう。
髪は眉や耳にかからないよう、顔まわりをすっきりさせる
髪色は、ブラウン系の落ち着いたトーンであればかまいません。店に出るとき、女性は後ろで結べる長さの場合は一つにまとめます。ボブカットの人は、サイドの髪が頬にかからないよう、耳にかけてピンでとめます。前髪も、眉毛にかぶらないようにピンでとめる、あるいはおでこを出したオールバックのポニーテールなどにしましょう。ポニーテールの位置は、カジュアルにならないよう少し低めにするのがおすすめです。
男性は、前髪は眉に、サイドの髪は耳に、えりあしはシャツの襟にかからないよう、短くカットした髪型にしましょう。
ネイルとヒゲは不可、清潔感のある身だしなみを
なお、ネイルとヒゲは不可です。なぜなら、飲食・接客業では清潔感が大切だからです。同店のスタッフは調理業務も行うので、ネイルがはがれて飲み物や食べ物に入るリスクもあります。ヒゲも、おしゃれのひとつとして許容されている職場もありますが、ビジネスシーンではいまだ「お客さまに対し失礼にあたる」と、NGにしているところがほとんどです。同店でも、来店者に不快な印象を与える可能性があるため認めていません。
制服は、ブラウスやシャツ、カフェエプロンは貸与で、クリーニングも店舗側でしてくれます。パンツと靴は黒で、各自で用意します。
同店は、高級感のある内装、高めに設定されたメニュー価格などから、30代以降のビジネスマンや古くからひいきにしている常連さんが多いのが特徴です。商談や打ち合わせに使ったり、パソコンを開いて仕事をしたり、コーヒーを味わいながら本や新聞を読むお客様もいます。
訪れた人が落ち着いて過ごせるよう、また、上質なひとときを提供できるよう、身だしなみを整え、気持ちを引き締めてサービスにあたることが求められます。
口コミ、評判について
多いのは20代、30代で学生や主婦が中心
「喫茶室ルノアール」でバイトをしているのは、10代~60代と幅広い年代です。メインは20代、30代で、多い順から並べると大学生、主婦、フリーター、高校生となります。
大学生・高校生はバイトそのものが初めて、主婦であれば飲食業に就いたことがない、という人がほとんどです。初心者からのスタートが大半なので、未経験者でも気にする必要はありません。
モーニングやランチなど忙しい時間帯に驚く人も
実際に働くようになった人からは、「思ったよりも忙しい」といった声があがっています。その理由として、同店は喫茶店なので「それほど混みあうことはなく、のんびりしているだろう」といったイメージがあるようです。
出店エリアにより異なりますが、ビジネス街であればモーニング、平日のランチからティータイム、繁華街であれば平日の夜と休日の昼から夜にかけて忙しくなります。
来店が増えると、店内はバタバタと慌ただしくなります。入店間もない頃は気が焦り、バイトが終わるとどっと疲れが出ますが、これは誰もが経験することです。
テーブル番号やメニューを覚え、サービスの流れが頭に入ると無駄な動きが減ります。また、客数が少ないアイドルタイムに、ホールやキッチンの段取りなどについて先輩スタッフからきちんと教えてもらえます。キッチンは実際にメニューを作るなど練習ができるので、手際よく調理ができるようになります。
まずはスタッフの動きなどを観察することからスタート
同店では、各店のピークタイムに合わせて人員が不足しないよう配置を行っているので、あれもこれもと気負わず、他のスタッフや来店者の様子を観察することから始めてみるのもいいでしょう。
慣れるまでは大変ですが、気持ちに余裕を持って臨むことで、効率的な働き方が見えてくると思います。
まとめ
「喫茶室ルノアール」は、いわば大人の憩いの場です。
そのため、働く人にも落ち着いた雰囲気が求められます。また、同店はおもてなしの心を大切にしているので、笑顔を忘れず訪れる人を温かく迎え入れる気持ちが必要です。
同店は、コーヒーなどの飲み物とともにゆったりと時間を過ごすお客様がほとんどです。来店者の滞在時間は長めですが、12時~14時はお昼休憩でご利用になるお客様も多いため、席案内からオーダー取り、配膳、会計などをスムーズに進めなければなりません。そして、忙しい時間帯は、スタッフが力を合わせなければ良いサービスを提供することはできません。
声を掛け合ったりアイコンタクトをとったり、みんなで呼吸を合わせて働きますが、これを実現するにはチームワークが要となります。連携プレーを発揮するには、信頼関係を築くためのコミュニケーション力、みんなで一丸となって動ける協調性も欠かすことはできません。
社会に出ても役立つ礼儀正しいマナー、チーム力を養いたいという人におすすめの職場と言えるでしょう。