塾のバイトを辞めたいときは、生徒の引き継ぎや個人情報に注意
時給も高く、やりがいのある塾の先生。しかしハードワークでもありますので、様々な事情で辞める場合もあるかと思います。
今回は、塾のバイトを辞める場合について、特に注意すべきポイントをお伝えします。
受け持つ生徒たちのサポートに最後まで責任を持つこと
生徒の学力向上をサポートする、塾講師。塾を辞める時期は、慎重に決めていきましょう。マンツーマンで教える塾講師の場合、担当の生徒がいますから、次の講師への引き継ぎが重要になります。
教育に携わる仕事は、誰にでもできる内容ではありません。生徒たちにとって講師という存在は、学力向上をサポートするだけではないからです。
気軽に話せたり、学校での相談ができたりと、塾によっては生徒たちの精神的な支えにもなっている場合があります。塾の講師を辞めるときは、業務的な引き継ぎだけでなく、担当している生徒たちの学力と精神面も考えながら、生徒にも迷惑がかからないように、退職することが大切。
受験をひかえた子供の気持ちはとても繊細ですから、辞めた後も面倒を見たくなることもあるでしょう。
しかし先生と生徒が、友達のように仲が良すぎるのも考えもの。辞めてからも、生徒のその後が気になるのは、講師としてよいことなのですが、思わぬトラブルに発展しないように、直接こどもたちと連絡先を交換するのは避けたほうがベストでしょう。辞めた後に生徒と2人で会っていたなどになれば、いくら自分が良いと思ってしたことでも、塾に迷惑がかかってしまいます。
担当の生徒たちと、今後も関わっていくようなことがあれば、かならず保護者を通じて連絡をするように心がけてください。塾によっては保護者との連絡すら禁止のところもあります。そのような場合は辞めたあとも、きちんとルールを守ってくだだいね。
生徒の個人情報は絶対に漏らさないこと
教育現場では、生徒ひとりひとりのデータが存在します。データ内容は生徒の住所、科目の得意、不得意から総合点数などの個人情報です。
塾によっては家族構成のデータまでありますから、個人情報は慎重に扱ってください。新しい講師への引き継ぎは問題ありませんが、もし自分の手元に担当の生徒の情報が少しでもある場合、辞めるときに必ず塾へ返却しましょう。
個人情報はいつどこで漏れるかわかりません。当たり前のことですが、辞めてから塾の悪口を言ったり、生徒の個人情報を漏らすようなことは、絶対にしてはいけません。情報漏えい事故などがあった場合、損害賠償の責任が発生することもあります。
辞める時期は生徒の事情もふまえて早めに上司へ報告する
採用されてから研修があるところも多い塾講師。主に、教えかたや生徒との接しかたなどの研修です。誰もがすぐにできる仕事ではなく、塾も新しい講師を採用したからといって、いきなり担当の生徒を持たせる、とはかぎりません。
自分がとつぜん辞めてしまったら、担当の生徒たちのサポートがどうしても手薄になり、迷惑がかかってしまう可能性もあります。
辞める時期は3ヶ月程前から上司と相談し、自分が辞めることで生徒の学力に影響がないよう配慮しましょう。また受験と重ならないように、時期としては3月末〜6月末までに退職するのがベスト。
とはいえ自分も何らかの事情があって辞めるのですから、退職を考えているのであれば、早めに上司へ報告しましょう。辞める時期を塾と一緒に決めることができれば、塾にも生徒にも、迷惑にならないように退職ができるでしょう。
アルバイトといっても、自分が先生という立場、ということを忘れずに、最後まで責任を持って行動することが大切です。
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