飲食店のバイトを辞めたいときの方法・手順

飲食店のバイトを辞めたいときの方法・手順

最近は、飲食業界全体で問題になっているアルバイトの人員不足から、辞めたいと伝えたのに、希望の時期に辞めさせてもらえなかったり、ずるずるとシフトを入れられ続けてしまうケースが増えています。こうしたトラブルに巻き込まれないために、スムーズな辞め方を伝授します。

退職を伝えるタイミングとシフトの提出時期に注意する

実は、アルバイトの退職は基本的には個人の自由。法律でも「いつでも辞めていい」と保障されているのですから、辞めること自体は全く悪いことではないのです。お店側から怒られたり、文句を言われたりすることはないので、その点は心配いりません。

ただし、注意すべきは退職を伝える時期です。伝えるタイミングは退職の一か月前がリミットとされています。

これは、多くの飲食店では一カ月ごとにシフトを提出・発表していることが多く、このシフトが出る前に伝えれば、次月のシフトを組み直す必要がないため、この時期までに伝えておけば、たいていの職場ではスムーズに辞められるからなのです。

ただし、スタッフ数が足りていない職場や、新人だらけの職場では、一カ月前に伝えたとしても、先延ばしにされてしまうケースも珍しくはありません。こうならないためには、以下のように、時期を考慮する必要があります。

クリスマスやお正月、年末年始の繁忙期は外すのが無難

上記のように、退職日を先延ばしにしないためには、辞めにくい時期を自分なりに把握しておく必要があります。

例えばクリスマス・お正月は飲食店にとってのかき入れどきですから、その近辺は引き止めに合う可能性が高くなるでしょう。

どうしても、年内に辞めたいのであれば、余裕を持たせて2か月前には伝えておくべきです。

また、学生の多い職場であれば、就活スタートや卒業時期に入ると人がごっそりと辞めてしまう傾向にあります。2~3月以降は、特に人手が不足しやすくなりますから、この場合も、時期をずらすか、早目に相談しておくべきです。

ちなみに、新人が数名入ったタイミングは、一見辞めやすそうに見えますが、実はフォローに入ったり教育するスタッフが必要になるため、辞めにくさでいうと繁忙期と大差ありません。

お店のことを思うのであれば、新人が定着し、直近で大きなイベントが控えていない時期を選択するのが、一番、トラブルの少ない辞め方です。

引き止めに合ったときのために、”自己都合”を用意しておこう

最後に引き止めに合った場合に使える無難な退職理由を紹介しておきます。

退職理由を聞かれた場合、職場に対する不満は漏らさず「自己都合」と答えてください。これは、辞める段階で愚痴を漏らして、あなたの印象を悪くしないようにするためでなく、「改善するから残って」と相手に言わせないための一つの方法です。

さらに、自己都合というだけでは理由を追及される可能性があるので、「来月から卒論にとりかかるため、バイトの時間が取れない」「家業を手伝うことになり、土日の出勤ができない」など、具体的かつ、「それは仕方がない」と思わせる理由を用意しておくと安心です。

時期・つっこみようのない理由・希望の退職時期の3つさえはっきりと伝えれば、相手も辞めさせないわけにはいかないはずです。あとは円満な退職のために、残りの期間をしっかり働くということが大切です。

辞めたいけど引き止められたり、辞めにくい雰囲気があったりするような場合には、こちらの記事も参考にしてみてください。

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