テトラポットのバイトを徹底調査!コールセンターの仕事内容、評判について
こんにちは、マイベストジョブ事務局です。コールセンターなどを運営する「テトラポット株式会社」のバイトの面接や仕事内容、時給などについて人事部の立藤さんに取材しました。
テトラポットについて
「テトラポット」は、情報通信分野のCRM(顧客関係管理)事業を行う会社として、2008年に創業しました。
同社の主軸であるコールセンター事業では、アウトバウンド業務(対象顧客への営業架電)をメインに、インバウンド業務(顧客からの受電応対)も行っています。
テレビやインターネット、電話といった通信事業を行う企業のコールセンターとして稼働していて、新しいサービスやキャンペーンなどを案内したり、問い合わせに対応したりしています。
創業当初、従業員は3人でしたが、通信業が多様化するなか同社は急成長を果たし、現在では約1000人が在籍しています。
従業員数が増えるとともに、本社(大阪府大阪市)のほか名古屋支社(愛知県名古屋市)、福岡支社(福岡県福岡市)、静岡支社(静岡県静岡市)と、国内の主要都市に支社を構え、事業を拡大しています。
コールセンター事業など、企業成長のためのマーケティングソリューション(※)事業を展開する同社のコールセンターのバイトについて紹介します。
※マーケティングソリューションとは、システムやサービスを提案することで企業の営業活動の問題・課題を解決したり、事業成長をサポートすることです。
面接について
応募後、面接日を決める際の電話でシフトについてヒアリングあり
テトラポットのコールセンターのバイトに応募するときは、Webの求人サイトや電話で応募しましょう。
採用担当者から電話で連絡があり、面接日や時間を決めます。その際、「長期・短期どちらを希望しますか?」「週に何日ぐらい働けますか?」「土日、祝日のいずれかはバイトに入れますか?」「朝9時から、もしくは21時までのどちらかの勤務はできますか?」「月に80時間以上のシフトは可能ですか?」など、勤務条件についてヒアリングがあります。
これらの質問について、「長期希望で、土曜日を含め週に4日バイトに入れます。平日、土曜日とにも16時~21時までの勤務が可能で、月の総労働時間80時間は確保できます」など、条件が合えば面接日時を決めます。
面接は担当者と応募者1~3人で実施
面接当日、履歴書は必要ありません。同社では面接シートを用意しているので、名前や連絡先などを記入するほか、バイトできる日数や時間帯などシフトに関する項目の記載も必要です。
面接日の流れ
面接は、人事面接官1人と応募者数名で実施。面接では1人ずつ自己紹介をします。その際にアウトバウンド、インバウンドのどちらを希望するのか、シフトについて確認があります。また仕事やバイトなど、これまでの経歴について質問があり、前職やバイト先を辞めた理由などを聞かれます。
面接は座談会のようなスタイルで進行
自己紹介やシフト確認以外、過去の経歴などについては面接官と応募者みんなで雑談する形で進められます。
例えば、応募者のAさんが「前職は販売員でした。お客さまへの提案が得意で、良い結果を出すこともできました。でも店長が少し威圧的で相性が合わず、その店を辞めました」といった声があれば、
面接官「そういった経験、Bさん、Cさんもありますか?」
Bさん「確かに、言い方や言葉がきつい人はいます。そういう人に言われたことは、あまり気にしないようにしています」
Cさん「私は誰にでもいい顔をしてしまい、相手に強く言えないことが悩みでもあます。でも、仕事では抜け漏れがイヤで、黙々とやるタイプだと思います」
上記のように会話を繰り広げる中で、Aさん、Bさん、Cさんのパーソナリティーやコミュニケーション力などを確認していきます。
また、こういった座談会のような面接を通じて応募者の適性を見ています。というのも、同社にはアウトバウンド(電話営業)、インバウンド(受電対応)のほか、事務作業(データ入力など)があり、業務内容や取引先企業によって事業部が設けられています。
コールセンターといってもさまざまな部署があるため、会社の人事のように、同社では応募者それぞれの特性に合わせて配属先を決めています。
Aさんであれば提案力を生かせるアウトバウンド、Bさんであれば顧客からの問い合わせに対応するインバウンド、Cさんであれば業務の正確さが求められる事務といった具合です。
営業、アウトバウンド経験者は採用後にロープレテスト受験でスタート時から時給アップ
同社では、採用した人が仕事に前向きに取り組み、長く働いてもらえるように、応募者一人ひとりに合った配置を行っています。
そのため、元営業、コールセンターのアウトバウンド経験者は、仕事内容などについて具体的に質問される場合があります。
顧客の抱える問題やニーズをヒアリングにより引き出し改善や解決に導いたり、要望を満たす商品やサービスを提案したり、営業スキルを備えている場合は、採用後に実践に即したロープレテストを受けることができます。
テストに合格すると、実務スタート時から時給に反映してもらえます。そのため、経験者はテストを受ける意思を伝えておくとよいでしょう。
なお、面接では、敬語ではない話し方、乱暴な言葉づかいなどは厳禁、シフト提出後に決定した勤務スケジュールは責任をもって出勤することなど、罰則対象になる言動や勤務態度など、雇用上の注意点について20分ほど説明があります。
仕事内容について
電話をかけるアウトバウンドとかかってきた電話に対応するインバウンドがあり
テトラポットのコールセンターのバイトは、アウトバウンドとインバウンドがありますが、同社ではアウトバウンド、の仕事が中心です。
アウトバウンド業務では、同社の取引先である通信事業者の新しいサービスやプランなどを消費者に案内し、薦めます。
同社では、トークスクリプトといって、顧客と話すときの営業用台本を用意しています。その内容にそって話をするだけで良い部署もあり、未経験者などが配属されます。未経験者などは、難易度の低い電話営業からスタートし、慣れてくると営業スキルが求められる部署へ異動し時給アップを目指すことができます。
経験者で採用後にロープレテストを受けて合格した人は、営業力が求められる部署で業務に就くことができます。こういった部署では成績により、インセンティブ(報奨金)が時給に反映されます。
顧客ひとりひとりが抱える課題やニーズをヒアリングし、個々に合った提案を適切に行う部署は商品やサービスに関する知識、営業力が必要なので、経験者などがテストを受けて配属されます。
インバウンドは顧客からサービスやプラン、料金などに関する問い合わせがあれば説明をしたり、顧客からクレームがあった場合は一次対応を行なったりします。
インバウンドでも同様に研修が行われ、自分が担当する通信事業者のサービスやプラン内容について学び、顧客からの問い合わせに答えられるように知識を備えます。
研修は1~3日、その後は先輩の指導のもと実務を通じて学ぶ
同社では、採用後に研修が行われます。初日の約1時間は雇用契約書作成の時間です。この時間は勤務時間として計算されませんが、その後に受ける研修からは時給が発生します。
研修は1日~3日で、トークスクリプトの内容確認や顧客に提案する商品(サービスやプランなど)に関する説明が中心です。自分が担当する企業だけでなく競合他社の商品についても学び、顧客にとって有用な情報をわかりやすく話せるように勉強します。
電話営業では、まず「どこの会社の何のサービスなのか」を簡潔に伝えることが大切です。そして、案内するサービスやプランの強み、顧客にとってのメリットなどを具体的に話せるようにレクチャーを受けます。
こういった業務は、研修が終わり実務についてからも先輩がそばにいてサポートしてくれます。電話1件ごと、また1日の業務が終わったあともきちんと振り返りを行い、業務について復習をすることができます。
未経験であれば、慣れない架電業務に戸惑うことも少なくありませんが、こういった業務は「習うより慣れろ」の部分が大きく、数をこなしていくうちに、自分が案内したり提案したいりしている内容に、顧客からどういった返答が戻ってくるのか、またどういった質問が多いのかといった傾向がわかります。傾向がわかれば改善点が見えてくるだけでなく、対策も立てやすいので、電話営業もスムーズにできるようになります。
コールセンターの仕事は個人プレーのイメージがありますが、実際は部署内のチームとして、チームメイトや、サポートチームと連携しながら仕事しています。同社ではスタッフが一人でストレスを抱えることがないよう、各部署で休憩時間やバイト終わりに声をかけるなどコミュニケーションを大切にしています。
指導係の先輩のほか、同じ部署のメンバーと言葉を交わし、自分のつまずいている部分などを気軽に話せるような雰囲気づくりを行っています。
シフト・時給について
9時開始か21時終了に対応、月の半分は土日祝日に出勤
テトラポットのコールセンターのバイトは週に3日、1日3時間~OKですが、下記のような条件があります。
「9時開始か、21時終了に対応できるシフト」「月の半分は土日祝日に出勤」です。
朝9時と夜の21時に対応してほしい理由としては、午前中は専業主婦などが在宅している時間帯で架電先に電話がつながりやすいため、また18時~21時は仕事や買い物から帰宅し、電話に対応してもらえる時間帯だからです。
また、平日は仕事で帰宅が遅くなる人も、土日、祝日は仕事が休みで家にいる可能性が大きいため、週末や祝日の出勤が求められます。
シフト提出のスケジュールは部署により異なる
シフト申請のスケジュールは配属される各部署により異なりますが、毎月、10日、あるいは20~25日までに翌1カ月分を提出します。
アウトバウンドで営業力が求められる部署では、自分の出したシフトがすべて通る部署もあります。一方で、希望の休みだけを申請し、同社がシフト組む場合もあります。アウトバウンドでも営業要素の低い部署、インバウンドの部署などは、希望の休日を提出し、同社が勤務スケジュールを組むパターンが多いようです。
シフト例
勤務形態 | シフト例 |
---|---|
フリーター | 12時~21時 土日を含む週5日勤務。 |
学生 | 17時~21時 平日3日、土日のどちらか12時~21時。土日を含む週4日勤務。 |
主婦 | 9時~15時 平日3日、隔週土曜日は9時~14時勤務。 |
営業力の求められる部署では1200円~、テスト合格で2000円~もあり
時給は、アウトバウンドであれば1100円~2700円です。営業要素の低い部署は1100円~のスタートで、1200円~スタートの部署は営業要素が濃くなります。
面接の段落でも書いたように、同社の用意するテストに合格した場合は、営業力が求められるアウトバウンドの部署で時給2000円からスタートすることも可能です。
営業の成績により時給がアップするインセンティブ制度
契約成立などによりポイントが付与され、自分が得たポイント数により時給が上がるインセンティブ制度もあります。
1100円~の部署、1200円~の部署ともに50円ずつ時給アップします。
5ptごとに50円。(1100円の部署は40円)ずつ時給が上がります。なお、営業の難易度が高い部署ではインセンティブとして付与されるポイント数も高いため、難易度が低い部署よりも早い段階で時給アップを目指すことができます。
最大で時給2700円の支給があり、入社して3カ月程度で1800円の時給に達している人もいます。
交通費は1日往復500円、月額上限1万円まで支給されます。
バイト時給の例
勤務形態 | 時給 | 月収例 |
---|---|---|
フリーター | 1,700円 | 約27万円 (1日8時間、週4~5日勤務) |
学生 | 1,200円 | 約10万円 (平日1日4時間、週に3日勤務。日曜と祝日は8時間勤務。) |
主婦 | 1,100円 | 約9万円 (平日1日6時間、週に3日勤務。土曜日は隔週で4時間勤務。) |
※時給は時期によって変わる可能性があります。
アルバイトであっても、フルタイム(1日実働8時間以上)で週に5日勤務をすると、大卒・初任給20万6700円を超える収入になることがわかります(平成30年度、厚生労働省調査結果)。
電話で営業を行い、契約までつなげるのは簡単なことではありませんが、営業力をきちんと磨くことで、さらに高い月収を得ることも可能です。決まった時間に効率よく稼げるバイトとして、コールセンターを選ぶ人が少なくないのは、収入面での魅力が大きいでしょう。
なお、インバウンドは時給1100円、事務は時給1000円です。本人の希望があれば適性を踏まえた上で、アウトバウンドの部署に移ることも可能です。
コールセンターの評判、雰囲気について
年齢は19歳~28歳が約9割、男女比はほぼ同じ
テトラポットのコールセンターのバイトへの応募者は19歳~28歳が約9割で、実際に働いている人の年齢層も同様で、平均年齢は約26歳です。
男女比は男性5.5割、女性4.5割でほぼ変わりません。経験者は約2割で、バイトをしている人の多くが未経験からのスタートです。
同社では、月の稼働時間を80時間以上と設定していることもあり、フリーターが活躍できる環境となっています。応募者はバンドやタレント活動をしている人、また大学生で土日にしっかりバイトに入れる人などです。
髪色や服装は部署により規定が異なる
コールセンターでは髪色や服装が自由なところが多いですが、同社では部署によっては、ジャケットとパンツ、スカート、髪色は明るめのブラウン程度までなど、オフィスカジュアルが求められる場合もあります。
配属される部署により服装や髪色について規定が異なりますが、自分の希望、適性によりアウトバウンド、インバウンド、また事務職を選択できること、そして出勤先が梅田(大阪市)や栄(名古屋市)、天神(福岡市)、葵区追手町(静岡市)と、各市の中枢部にあり通勤が便利なこと、自身のがんばりにより時給が上がることなどが理由で応募する人が多いようです。このオフィスカジュアルの部署の時給は1,300円です。
コールセンターのバイトは、アウトバウンドであれば架電しても相手に断られ電話を切られたり、インバウンドであればクレームで厳しい言葉があったりと、ストレスがたまりやすい仕事ではあります。
同社でもそういったことを十分に理解しているため、本人の適性に合わせた適材適所への配置、配置先では先輩による細やかなサポートなどに力を入れています。
また、個人の能力によるところが大きいのがコールセンターの業務ですが、同社では部署全体で成果を上げていけるように、休憩時間や勤務後のコミュニケーションに努め、バイトスタッフのモチベーション維持とアップに努めています。
まとめ
テトラポットでは、電話営業を行うアウトバウンドが主軸で、成果により時給が上がるインセンティブ制度も用意しています。
営業要素の強い部署は2000円からの時給スタートも可能で、最高で2700円の時給も可能です。高い時給を実現するのは簡単なことではありませんが、先輩がマンツーマンで指導し、3カ月目、4カ月目から実績を上げる人が少なくありません。
今回取材した同社・人事部の立藤さんによると、成果を上げている人は正社員に登用され、早々にマネジメント職に就き、部署を率いる立場として活躍している人もいるそうです。
「私どもでは、業務への適性も見ますが、ご本人の性格も配慮して部署を決めています。各部により雰囲気が違いますので、例えば元気がよい体育会系の部、おとなしいけれどあっさりした性格の人が多い部、おしゃべり上手な人が多い部などさまざまです。バイトを辞める理由として、仕事内容がきつい、厳しいなども聞こえてきますが、働いている人と相性が合わない、つまり人に対する不満が本音としてあります。一人ひとりの性格に合った部署に配属することで人間関係の摩擦を減らし、長く働いてもらうことが、当社の願いです」と立藤さんは話します。
「時給が高くて効率的に稼げるから」といった気持ちだけでは、成績が伸びない場合、労働意欲がそがれます。同社では、スランプのときにも仕事を続けるモチベーションを保てるよう、各部署で環境づくりを行っています。自分のトーク力を磨くだけでなく、良い仲間と巡り会える機会として同社のコールセンターにトライしてみてはいかがでししょう?