大学生のためのトラブルにならないバイトの辞め方
大学生がアルバイトを辞める際、理由づけが納得しやすいものであればスムーズな円満退社が可能になります。今回は、学生ならではの使いやすい理由を解説します。
インターンや試験勉強が始まるので辞めたい
大学卒業前は教育現場のほか、さまざまな職種に就職する前にインターン期間が設けられている場合があります。
人間関係などで辞めたい理由があったとしても、インターンは就職前に需要なことですから、インターンをするな、などと文句を言われることは、ないでしょう。
インターンだけではなく「大学院の受験、簿記などの資格取得に関する、試験の勉強がある」というのも、スムーズに辞められる理由のひとつ。
大学生の本業は勉強ですから、テスト勉強をする時間もなくバイトをしてほしい、といわれたらきっぱり断りましょう。
また資格習得のためにテスト勉強をするというのは、インターンや就活と違い学年に関係なく、試験があります。
資格の取得は大学生であれば必要なことですよね。また「授業日数が足りないので留年してしまう可能性がある」というのも、バイトをしている場合ではない、ということで辞める理由になります。
「学校生活や将来の就職に関係することで勤務する時間がない」、ということであれば、バイトを辞める理由として問題ありませんし、スムーズな辞め方です。
就活またはその準備があるので辞めたい
就活は大学生にとって、かなり重要なことです。就活があるのでバイトを辞めさせてほしい、というのは、当然の理由でもあります。
就活は県内外をとわず、会社説明会を聞きにいく場合もあるでしょう。就職活動は、内定をもらうまでに、かなりの時間と準備が必要。内定後も会社に出入りする場合もあるので、バイトをする時間がなくなるのも、無理はありません。就活が始まる時期に合わせて、事前に辞めることを報告するのもいいでしょう。
また、バイト先が大学生の採用に慣れているのであれば「大学生はこの時期になると、就活が始まる」という、おおよその就活時期を、あらかじめ知った上で、採用している場合もあります。
そのような場合はなおさら、就活を理由に辞めるのは、不自然ではありません。しかし就活をしながら働くことが絶対に悪い、ということではないですし、就活中にバイトをしている人もたくさんいます。
「就活をするから辞めたい」ではなく「就活をするために県外に行くことが増えてしまう」、「複数の会社に就活をする予定なので、シフトを決められない」などと具体的に報告するように心がけましょう。
サークル活動・部活動が忙しくて辞めたい
大学生はサークル、クラブ活動や部活動に励んでいる人も多くいます。
部によってはかなりハードで拘束時間も長く、最初は両立可能と思って始めたバイトでも、どんどん忙しくなってきてアルバイトは続けられない…という状況になるケースがあります。
そういった場合には、正直に「週に◯◯時間くらい部活の練習があり、大変申し訳ないのですがアルバイトのための時間が確保できなくなってしまいましたので、辞めさせてください」という話をしましょう。
辞める時期が決まったら、早めに報告しよう
インターン、就活、資格取得の試験勉強など学校や就職に関係することであれば、辞める理由として、特に問題はありません。
ですがどんなにスムーズに辞められる理由があったとしても、辞める報告が直前であれば、バイト先にも迷惑がかかってしまいますよね。
スムーズな辞め方は、辞める理由ももちろん大切ですが、報告する時期も重要。辞める場合は、なるべく1ヶ月前にはしておきましょう。
大学生ですから勉強や就活は、最優先にするべきです。しかしバイトとはいえ、仕事には変わりありません。
将来のためにも無断欠勤をつづけてそのまま辞めてしまったり、辞める直前に報告するというようなことは避けましょう。
電話やメールでの報告は、上司と会えない場合のみ、「本来なら直接お会いして報告するべきなのですが、大変失礼いたします」などときちんとお詫びの言葉を入れましょう。
その後でも構わないので、バイト先の上司にきちんと会って報告して辞める時期を相談できれば、円満退社につながります。