バイトを辞める退職したいとメールで伝えるときの例文と書き方
アルバイトを辞める際、さまざまな理由から伝えにくさを感じることもあります。2024年現在、退職代行サービスなど新しい選択肢が増えたとはいえ、正しい手続きを踏むことが長い目で見て大切です。本記事では、メールで退職を伝える場合のポイントを中心に、現代の選択肢やマナーについて解説します。
基本は直接伝えるのがマナー
アルバイトを辞める意思を伝える際には、基本的には直接会って話すことが最も礼儀正しい方法です。もし直接会えない場合でも、電話で自分の言葉で伝えるのが最低限のマナーです。一方、メールやメッセージだけで退職を伝える行為は、社会的な常識として避けるべきです。
なぜなら、突然来なくなってしまうと、職場の同僚や上司に多大な迷惑をかける可能性があるからです。特に、シフト制の職場では、急な欠員によりシフトが回らなくなるなどの問題が発生することもあります。また、法律上も退職の意思は最低でも2週間前までに伝える義務があり、適切な手続きを踏まないとトラブルに発展するリスクがあります。
退職代行サービスという選択肢
近年、退職代行サービスが普及し、退職を第三者に任せる方法が注目を集めています。このサービスは、直接言い出すのが難しい人や、職場での人間関係に問題を抱えている人にとって便利な手段です。しかし、退職代行を利用する際にも、最低限のマナーとして職場への迷惑を最小限に抑える努力が求められます。また、退職代行の利用はコストがかかる場合があるため、慎重に検討することが重要です。
どうしてもメールでしか伝えられない場合
直接会ったり電話をかけたりするのが難しい状況もあるかもしれません。たとえば、
- 上司や担当者とタイミングが合わない
- 職場でトラブルがあり、対面で話すことに不安がある
- 遠方に住んでいる
こうした場合には、メールを使って退職を伝えることも選択肢の一つです。ただし、メールで退職の意思を伝える際には、丁寧かつ誠実な書き方が求められます。そういった場合のメールの書き方を次から紹介します。
初日で辞める場合はこちらをCheck!メール文例も
メール文面の書き方・注意点
メールでの辞意の伝達が可能な場合であっても、気を付けなければいけない点があります。まず、注意すべきポイントは以下の通りです。
「相談」の意味合いとして送る
いきなり一方的に「辞めます」という文面を送るのではなく、退職したいということを相談する意味合いで文章を書きます。あなたの一方的な意思のみを伝えるということではなく、あくまでもバイト先と相談というかたちで送りましょう。
送信相手は直属の上司
退職は直属の上司にあたる人、店長などに伝えます。メールアドレスが分からないからといって、ほかの人や会社に直接送るのはNGです。
いつ退職したいか(日付)を書く
そもそも退職したい意思を伝えるためのメールなので、当然日にちが必要です。日にちが曖昧だと、辞めたいけどすぐではないと思われてしまうかもしれませんし、悩みの相談と受け取られてしまうかもしれません。
退職理由は「一身上の都合」でOK
退職理由については、あえて書く必要はありませんが、「一身上の都合により」として問題ありません。詳しく理由を書くことによって、引き止められる可能性もありますから、あえて詳しく書かない方が良いでしょう。バイト先の人間関係や仕事のことで悩み、行き詰まりを感じて辞めたいと思うようになっていて、そのことが解決すれば辞めなくて済むのであれば、書いても良いでしょう。
これまでお世話になったお礼の言葉を書く
どういった事情で辞めたいと思うに至ったとしても、礼儀としてこれまでお世話になったことに対する会社の気持ちを書いておきましょう。
深夜や休日に送信しない
メール送信時の注意事項として、送信する時間には注意しましょう。夜間や休日など、送信相手が寝ていたりプライベートの時間を過ごしていると思われる時間帯の送信も控えましょう。特に、送信先アドレスがスマホ・携帯の場合、メールの受信によって相手のプライベートを邪魔してしまう可能性もあります。
これは働く人間としてもマナー違反ですし、相手の心証を悪くしてしまえば、今後の退職の相談がしづらくなることもありえます。
目安として平日であれば、朝は9時から夜は21時までにしましょう。
上司・店長に相談するメール例
基本的な書き方例
いつも一緒に働いている上司、店長などに送る場合の文面例です。上司、店長との距離感が近い場合は「〇〇様」ではなく、「〇〇さん」などでいいでしょう。役職がある場合は「〇〇店長」など役職名を書きましょう。
メール文面例
本文
〇〇さん
お疲れ様です。
アルバイトの〇〇です。
突然のことで申し訳ありませんが、ご相談したい事があります。
この度、一身上の都合により〇月〇日をもちまして、
アルバイトを退職致したく、連絡をさせて頂きました。
詳しくは次回出勤時にお話しさせていただこうと思いますが、
大事なことですので、まずはメールにてご連絡させていただきました。
残りのシフトにつきましては、精一杯務めさせていただきますので、
どうぞよろしくお願い致します。
今まで大変お世話になり、ありがとうございました。
(氏名)
理由を詳しく書く書き方例
学校・家庭の事情や就職など、誰が聞いても仕方がないと思える事情、正直に伝えられる事情でバイトを辞める場合には、素直にそれを書き添えておきましょう。そして、仕事を教えてもらったのに申し訳ないという気持ちがあることも表明しておくのがベターです。
メール文面例
本文
〇〇さん
お疲れ様です。
アルバイトの〇〇です。
突然のことで申し訳ありませんが、ご相談したい事がございます。
この度、学年が上がることに伴い、授業時間が急激に増えることになりましたので、
3月〇日をもちまして、退職させて頂きたく思います。
ようやく仕事にも慣れ、できる作業が増えてきたところなのに、申し訳ありません。
ここで覚えたことを、今後の自分の進路にも活かしていきたいと思います。
後日、改めてご挨拶させて頂きます。
残りのシフトにつきましては、精一杯務めさせていただきますので、
どうぞよろしくお願い致します。
(氏名)
悩みがあって辞める場合の文面例
人間関係がつらかったり、もっと好条件のバイトに受かったりした場合など、ちょっと言い出しづらい事情がある場合は、相手が引き留めづらい事情を作ってしまうのも手です。
この場合、退職の意思表示から退職日までは、リアリティを持たせるためにも、なるべく短く提示しておくとよいでしょう。以下の例では、最短となるであろう法定期間の14日前の伝達を想定していますが、自身の事情やシフトの出方によって調整してください。
メール文面例
本文
〇〇さん
お疲れ様です。
アルバイトの〇〇です。
突然のことで申し訳ありませんが、ご相談したい事がございます。
この度、事情により、継続的な勤務が難しくなりました。
つきましては、2週間後の〇月〇日をもちまして、退職させて頂きたく思います。
ようやく仕事にも慣れてきたところ、申し訳ありません。
残りのシフトにつきましては、精一杯務めさせていただきますので、
どうぞよろしくお願い致します。
(氏名)
直接あまり面識のない担当者に送るメール例
本社の人やいつも直接面識があるわけではない担当者に退職意思を伝えるときのメール例です。
メール文面例
本文
株式会社〇〇 〇〇様
いつもお世話になっております。アルバイトの〇〇と申します。
突然のメールで恐縮ではございますが、
この度、〇月〇日をもちまして、アルバイトを退職致したく、
連絡をさせて頂きました。
一度、退職のお手続きについて
ご相談させて頂きたいと思っております。
メールでのご報告となり大変申し訳ございません。
お手数をお掛けしますが宜しくお願い申し上げます。
(氏名)
後日担当者に直接伝える
メールを送ってから、後日改めて送信した担当者の人に退職したい旨を伝えましょう。話を切り出すときは「メールを送信した件ですがお時間いただけますでしょうか。」と伝えて改めて退職意思を伝えましょう。
その場合、注意したい点が、送った相手がメールを見ていない、見落としている、迷惑メールに入ってて気づかなかったということもよくあります。いきなりメールを見てもらえている前提で話を進めてしまうと「何のこと?」となることもありますので注意しましょう。
バイト先に不満があってもなくても、「辞めます」という意思表示は、なかなか大変な仕事です。でもこれをクリアできれば、新しい生活が待っているはずです。上手に乗り越えて、円満に退職しましょう。
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