バイトを初日で辞めるときの注意点~退職届は必要?給料はどうなる?
バイトを始めて初日で思っていたのと違う!とか、こんな雰囲気は嫌だ、とか働いてみて初日で辞めたくなるときもあると思います。そういった悩みは多くの人にあるようです。
せっかく応募して面接もしたのに入ってすぐ1日で辞めるのは気が引ける、やバイト先にとっても迷惑になるのではと考えるのは普通です。今回はそういった初日で辞める場合の注意点や、とるべき対処法について紹介します。
この記事の目次
初日で辞めるとどんな問題がある?
まずバイトを初日、入ってすぐで辞めた場合の問題点、リスクについてですが、考えられるのは以下の3点です。
- バイト代がもらえない場合がある
- 貸与物の返却が面倒
- 場合によっては損害賠償請求される可能性も
大きな問題点はないですが、抑えておきましょう。
バイト代がもらえない場合がある
まず1つ目、1日でもバイトすると給与は発生します。ですが、初日で辞めてしまうと給与が振り込まれないこともよくあります。
バイト先からすると短期バイトでない限り、ある程度の期間継続して働いてもらうことを前提としていますので、1日で辞められると困ります。採用に至るまでにかかった時間や、初日に仕事を教えた時間も無駄になってしまいます。また新たにバイトスタッフを募集する必要もあります。
かかった時間や労力が無駄になりますので、一方的に初日で辞められた場合には心情的に良い気はしません。
ですので、先方からすると迷惑をかけられた、時間を無駄にさせられたとして、給料を振り込まないケースも多くあります。大手の企業であれば給料は発生しているので振りこまれることが多いと思いますが、一般的に個人店などでは初日で辞めた場合は給与は振り込まれないものとして認識しておきましょう。
ただこの場合でも、働いた時間があるのであれば給料は発生しますので、支払いを求めれば会社は支払う必要があります。
ですが、一方的に辞めてしまっているので求めにくいというのが心情ではないでしょうか。支払いを求めても払わないと言われる場合や、振り込みはしないので取りに来てくださいと言われるケースもあります。
どうしても欲しい場合は、しっかり支払いを求めるなり、直接取りにいくなどして働いた分の給料をもらうようにしましょう。
貸与物の返却が面倒
1日で辞めたとなると会社やお店に行きづらいと思いますが、貸与品は返さないといけません。制服などの貸与物は返却しましょう。返さずにそのままにしておくのはマナー違反です。
どうしてもバイト先に行きづらい場合は、お金はかかりますが郵送で送りましょう。
場合によっては損害賠償請求される可能性も
よっぽどでない限り可能性は低いですが、上記で説明したように会社・お店側は多少の損害が発生しています。法的に認められるかどうかは別にして、辞める際にトラブルになった、相手をかなり怒らせてしまったのに謝罪の態度を取らなかったなどで、損害賠償請求されるケースも過去にはあります。
企業側も暇ではないですので、ほとんど起きえないことですが、損害賠償請求されるというようなケースは感情的なことが発端になることが多いです。「初日で辞めるのは別に当然だ」というような態度や、言葉遣いなど相手の立場・状況をわきまえない行動は取らずに、謝罪の態度で対応しましょう。
辞めるなら早い方が良い
入ってすぐ初日に辞めたいと思った場合は、早く決めましょう。辞める場合は、早ければ早い方が相手にとっても自分にとっても影響が少ないです。
働いてみてなにか合ってないな、辞めたいなと思っているのに答えを出さず、2、3日経過してしまい伝えるのが遅くなる分、相手への負担が大きくなります。辞めると決めたら一刻も早く辞める意思を伝えましょう。
会社側からすると、初日働いてみた後というのが一番気になるものです。実際に働いてみてどうだったのか、続けていけるのかと多かれ少なかれ心配するものです。初日が終わった後に何も言われなかった場合は、続けていってもらえるんだと安心する部分もあります。ですので2、3回勤務した後に辞めることを言われるよりも、初日の勤務後に言われる方がまだいいのです。
数回働いた後だと情もわきますので、初日で辞める方が先方にとっても比較的受け入れやすいです。
一般的には退職届は不要な場合が多い
辞める場合は、直接辞める意思を伝えましょう。勤務が終わった後すぐでもいいですし、その場で言いにくければ一旦退社し、後で電話をかけてもいいでしょう。
アルバイトの退職では、一般的に口頭のみで辞める意思を伝えるケースがほとんどです。まずは口頭で伝えましょう。了承されればそれで辞められます。場合によっては退職届を持ってきてほしいと言われる場合や、会社の書類にサインしてほしいと言われることがありますが、その場合は指示に従いましょう。
初日で辞める場合には、退職届まで言われることはほぼないでしょう。
伝え方・トーク例(直接もしくは電話)
伝え方は正直に辞めたくなった理由を伝えましょう。
例
「今日1日働いてみて思ったのですが、私にはあってないようですので申し訳ないのですが、本日で辞めさせてください。」
「今日1日働いてみて思ったのですが、体力的にきつくて続けていけそうにありません。大変申し訳ないのですが、本日で辞めさせてください。」
伝えるときの注意点ですが、あくまで自分都合での退職ですので、自分に非があるニュアンスで伝えましょう。相手が悪いと捉えられるような理由や、言い方や言い回しは辞めましょう。
初日で辞める場合は引き止められることは、ほぼないと思われますので、了承してもらえたら再度謝罪の言葉を伝えましょう。
例
「この度は採用していただいたにも関わらず大変申し訳ありませんでした。」
メールで伝えるときの文例
初日で辞める場合は、メールで伝えるのは失礼にあたりますので、直接伝えるか電話で伝えましょう。メールだとすぐに気づかない可能性もあり不躾です。
どうしても電話で言えない、直接伝えられない場合に無断で行かなくなったり、バックレたりするのはもっと迷惑がかかりますのでやめましょう。
もし、連絡のやりとりがメールで行っていた場合や、責任者、上司にあたる人と直接会って話す機会がないなどの場合には、メールで伝えましょう。
メール例
件名:「退職のご相談 (名前)」
本文:
●●店長(上司の名前)
お忙しいところを失礼いたします。アルバイトの○○です。
突然で申し訳ありませんが、本日でアルバイトを辞めさせていただきたいと思っております。
本来なら直接お伝えすべきところですが、メールでのご報告申し訳ございません。
〇〇様には大変お世話になりました。ありがとうございました。
退職の手続きなどは追って相談させてください。
どうぞ宜しくお願い致します。
(自分の名前)
円満退職を心がける
アルバイトをはじめてすぐ初日で辞めたいと思うときも中にはあるでしょう。働いた雰囲気が自分には合っていなかった、面接で言われていた条件と違っている場合や、職場に馴染めそうにないなど理由は様々だと思います。
1日だけで何が分かるんだと思って自分が悪いと思い悩む人もいるかもしれませんが、違うと思ったらすぐに辞めるのも手です。
どういった場合であれ、採用に至るまでに時間をとってもらったことや、1日だけでも仕事を教えてもらったことなど、お礼すべきところはお礼して、謝罪すべきところは謝罪し、円満退職を心がけましょう。
尚、1日で辞めたバイトの経歴を次のバイト先に提出する履歴書で書く必要はありません。