バイトを初日で辞めるときの注意点~退職届は必要?給料はどうなる?
バイトを始めて初日で思っていたのと違う!とか、こんな雰囲気は嫌だ、とか働いてみて初日で辞めたくなるときもあると思います。そういった悩みは多くの人にあるようです。
せっかく応募して面接もしたのに入ってすぐ1日で辞めるのは気が引ける、やバイト先にとっても迷惑になるのではと考えるのは普通です。今回はそういった初日で辞める場合の注意点や、とるべき対処法について紹介します。
この記事の目次
初日で辞めるとどんな問題がある?
初日にアルバイトを辞める場合、いくつかのリスクや問題点があります。以下の3点を確認しておきましょう。
- 給与がもらえない可能性がある
- 貸与品の返却が必要
- 場合によっては損害賠償を求められる可能性がある
初日に辞める場合、大きな法的リスクは少ないですが、トラブルを避けるためにこれらを理解しておくことが大切です。
1. 給与がもらえない可能性がある
基本的に、1日でも働けば給与が発生します。しかし、初日で辞めた場合、給与が支払われないケースがあるのも事実です。企業側としては、バイトに一定期間働いてもらうことを前提としているため、急な退職は手間やコストの負担が大きくなります。特に、採用準備や研修に費やした時間が無駄になるため、給与を振り込まずに対応されることがあります。
大手企業の場合は制度が整っているため、基本的には給与が支払われますが、小規模店舗や個人経営の場合は支払われないケースもあるため、注意が必要です。ただし、働いた分の給与は法的に発生するため、求めれば支払ってもらえる権利はあります。しかし、初日に辞めてしまった立場で請求しにくいと感じることも多いでしょう。
2. 貸与品の返却が必要
制服や社員証など、仕事のために支給された物品がある場合、退職時には必ず返却が必要です。初日で辞めた場合でも、これらを返さないまま放置するのはマナー違反にあたります。直接行くのが難しい場合は、送料負担がかかりますが、郵送で返却しましょう。
3. 損害賠償を求められる可能性がある
初日に辞めることが原因で損害賠償請求されることは稀ですが、まれにトラブルが生じることがあります。例えば、辞める際に無礼な態度を取ったり、無断で辞めたりした場合、相手が感情的になることも考えられます。法的な損害賠償にはなりにくいですが、企業に損害が生じたと判断された場合、請求されることもあります。
円満な退職を心がけるためにも、辞める際にはきちんと謝罪し、丁寧に対応するようにしましょう。
辞めるなら早い方が良い
入ってすぐ初日に辞めたいと思った場合は、早く決めましょう。辞める場合は、早ければ早い方が相手にとっても自分にとっても影響が少ないです。
働いてみてなにか合ってないな、辞めたいなと思っているのに答えを出さず、2、3日経過してしまい伝えるのが遅くなる分、相手への負担が大きくなります。辞めると決めたら一刻も早く辞める意思を伝えましょう。
会社側からすると、初日働いてみた後というのが一番気になるものです。実際に働いてみてどうだったのか、続けていけるのかと多かれ少なかれ心配するものです。初日が終わった後に何も言われなかった場合は、続けていってもらえるんだと安心する部分もあります。ですので2、3回勤務した後に辞めることを言われるよりも、初日の勤務後に言われる方がまだいいのです。
数回働いた後だと情もわきますので、初日で辞める方が先方にとっても比較的受け入れやすいです。
一般的には退職届は不要な場合が多い
辞める場合は、直接辞める意思を伝えましょう。勤務が終わった後すぐでもいいですし、その場で言いにくければ一旦退社し、後で電話をかけてもいいでしょう。
アルバイトの退職では、一般的に口頭のみで辞める意思を伝えるケースがほとんどです。まずは口頭で伝えましょう。了承されればそれで辞められます。場合によっては退職届を持ってきてほしいと言われる場合や、会社の書類にサインしてほしいと言われることがありますが、その場合は指示に従いましょう。
初日で辞める場合には、退職届まで言われることはほぼないでしょう。
伝え方・トーク例(直接もしくは電話)
伝え方は正直に辞めたくなった理由を伝えましょう。
例
「今日1日働いてみて思ったのですが、私にはあってないようですので申し訳ないのですが、本日で辞めさせてください。」
「今日1日働いてみて思ったのですが、体力的にきつくて続けていけそうにありません。大変申し訳ないのですが、本日で辞めさせてください。」
伝えるときの注意点ですが、あくまで自分都合での退職ですので、自分に非があるニュアンスで伝えましょう。相手が悪いと捉えられるような理由や、言い方や言い回しは辞めましょう。
初日で辞める場合は引き止められることは、ほぼないと思われますので、了承してもらえたら再度謝罪の言葉を伝えましょう。
例
「この度は採用していただいたにも関わらず大変申し訳ありませんでした。」
メールで伝えるときの文例
初日で辞める場合は、メールで伝えるのは失礼にあたりますので、直接伝えるか電話で伝えましょう。メールだとすぐに気づかない可能性もあり不躾です。
どうしても電話で言えない、直接伝えられない場合に無断で行かなくなったり、バックレたりするのはもっと迷惑がかかりますのでやめましょう。
もし、連絡のやりとりがメールで行っていた場合や、責任者、上司にあたる人と直接会って話す機会がないなどの場合には、メールで伝えましょう。
メール例
件名:「退職のご相談 (名前)」
本文:
●●店長(上司の名前)
お忙しいところを失礼いたします。アルバイトの○○です。
突然で申し訳ありませんが、本日でアルバイトを辞めさせていただきたいと思っております。
本来なら直接お伝えすべきところですが、メールでのご報告申し訳ございません。
〇〇様には大変お世話になりました。ありがとうございました。
退職の手続きなどは追って相談させてください。
どうぞ宜しくお願い致します。
(自分の名前)
円満退職を心がける
アルバイトをはじめてすぐ初日で辞めたいと思うときも中にはあるでしょう。働いた雰囲気が自分には合っていなかった、面接で言われていた条件と違っている場合や、職場に馴染めそうにないなど理由は様々だと思います。
1日だけで何が分かるんだと思って自分が悪いと思い悩む人もいるかもしれませんが、違うと思ったらすぐに辞めるのも手です。
どういった場合であれ、採用に至るまでに時間をとってもらったことや、1日だけでも仕事を教えてもらったことなど、お礼すべきところはお礼して、謝罪すべきところは謝罪し、円満退職を心がけましょう。
尚、1日で辞めたバイトの経歴を次のバイト先に提出する履歴書で書く必要はありません。