パートを辞めるべきタイミングとは?気づきにくい“辞めたいサイン”を見逃さないために

体調が良くない、パートに行くのが億劫になってきた…など自分でも知らず知らずのうちに、辞めたいサイン出ていませんか?今回は、パートの辞めどきを判断するきっかけになるかもしれないサインについて考えてみましょう。

仕事のことを考えるのも嫌になるのは辞めたいサイン

パートに行くのが嫌、仕事のことを考えたくない、パートに行くことを考えるだけで体調が悪くなる…など、既に考えることも嫌になってしまっている場合は、すぐにでも仕事を辞めたいというサインかもしれません。

でも退職を言い出す気力も、考える気力もなくただダラダラと働き続けてしまっているのではないでしょうか。そんな時には、求人サイトや求人雑誌を見て新しい仕事や職場を探してみると案外すんなり辞める決心がつくかもしれません。まずは現実逃避の思考停止状態から抜け出すことが大切です。

多くの人が辞めたいと感じる4つのシーン

辞めどきかな…と判断しても良いシーンを4つ紹介します。

1.悩みや不満が長期間続くとき

会社や職場に不満を持つことがある瞬間は誰にでもあることかもしれません。でもその不満の原因が長期的に解消せずこれからも続く可能性が高いものであれば退職や転職を考えるサインかもしれません。

仕事内容に対して賃金が低いとずっと感じていたり、そもそも仕事が非常にハードなものだったり、すぐには解消できない不満がずっと残っていると、働くのが辛くなっていってしまいます。

自分の努力や工夫でどうにかなるような問題であればいいですが、自分でどうにもならないことに神経をすり減らすのはあまり意味がないこともあるでしょう。悩んでいるうちに時間が経つと、自分自身が年をとって仕事の幅や条件がどうしても狭まっていくので、辞めることで不満が今よりも少なくなる、もしくは解消できる可能性が上がるのであれば、早めに準備をすることが大切です。

2.他にやりたいことができたとき

生活のためにしているパートだから、自分のやりたいことに妥協しなきゃいけない…と思ってはいませんか?本当はどうしてもやってみたい仕事がある、どうしても行きたい会社があるというのであれば、それは転職のサインかもしれません。

自分の中でただぼんやりと「やってみたい」と思って憧れているだけであれば、時間は刻々と過ぎていってしまいます。年齢的に、条件的に、本当に難しくなってから「あの時、やればよかった…」という後悔が残るのはやるせないですよね。

そうなる前にやってみたい業界や、行きたい会社へ飛び込んでチャレンジしてみるという選択をするのもいいかもしれません。もちろん失敗するリスクもありますが、少なくとも一度はチャレンジしたということは自分の自信につながります。

いきなり転職する勇気はなくても、求人を探したり、問い合わせの電話をかけたり、家事や仕事の合間にやりたいことにつながることをしたりとできることから始めてみるのもおすすめです。

家庭の事情でパートという働き方は変えられない場合でも、熱意を持ってお願いすると働き方を調整してくれる会社や経営者がいるかもしれません。求人内容だけを見て諦めるのではなく、本当にやりたい仕事の場合には一度お願いしてみるという勇気も大切です。

3.給与遅配など会社の資金難を感じたとき

給与の支払いが遅れたり、取引先に支払いが遅れたり、給与の締め日から支払い日の期間が急に伸びたりなど会社の資金難が見て取れるときには状況をきちんと判断して、会社を辞めることを考える必要があります。

資金難で急に倒産するニュースを見ていても、まさか自分がとはなかなか考えにくいものですね。しかし、資金難で倒産したり、従業員を整理解雇したりするのは珍しいことではありません。状況を客観的に見て、資金繰りが厳しそうだと感じたら急に「辞めて欲しい」と言われる前に、できるだけ早く次の就職を探し始めましょう。

4.パワハラやセクハラを頻繁に感じたとき

度が過ぎたパワハラやセクハラを日常的に感じるようになったら、それは辞め時かもしれません。我慢してさえいれば、働いていられると思っていても、日常的な強いストレスは心身のバランスを壊す元になってしまいます。相談できる窓口や担当者がいれば、一刻も早く相談してみましょう。

一旦心身のバランスを崩すと、次の就職や日常生活にも響く場合があるので、ハラスメントがひどいようであれば、なるべく早く他の仕事を探し始めた方がいいでしょう。

悩みの理由がわかれば解決できるかも

パートの職場で人間関係に悩んでいるという人は意外と多いのではないでしょうか。しかし、それは本当に人間関係の問題なのでしょうか。一度立ち止まって考える必要があるかもしれません。

賃金差があるにもかかわらず、正社員とやっている仕事や責任がたいして変わらなかったり、同じパートでも会社側の扱いに差があったりといったところから職場の人間関係がこじれるというのはよくあることです。

自分が悩んでいる根本の原因は何かということを冷静に考えてみるのがおすすめです。人間関係よりも賃金や会社の福利厚生に本当は不満の原因があるということもあるかもしれません。そうすると人間関係という形の見えにくいものから、賃金や福利厚生という目に見える問題に変わります。

目に見える問題であれば会社側に改善をお願いしたり、もしくは納得できる方法を探したりという前向きな選択ができますね。人間関係の泥沼にはまってしまった時には一度冷静になって不満の原因を徹底的に考えてみましょう。

それでも状況が改善しない時や、自分ではどうにもできない問題である場合には割り切って次の仕事を探し始める準備をするのもいいでしょう。

さて、今回はパートを辞めたいサインについて考えてみました。いかがでしたか。自分では自覚していなくても、知らず知らずのうちに辞めたいと思っている場合もありますね。いつも不満ばかりを考えてダラダラと働くよりも、自分のできることから前向きに転職へ向けて動くのもいいかもしれません。

パートの不満は「賃金」「きつさ」などが多い

令和3年度パートタイム労働者総合実態調査(調査は5年毎で現在の最新結果)によると、現在の会社や仕事について「不満・不安がある」パートタイム労働者は54.9%です。

前回の調査では63.9%だったのでやや減少しているものの、半数以上の人が会社や仕事に不満・不安があると答えています。また年齢別にみると、25~59歳で「不満・不安がある」と回答したパート労働者の割合はどの年齢層もおおむね60%を超えています。

不満・不安の内容(複数回答)としては「賃金が安い」49.6%「パートとしては仕事がきつい」26.1%「有給休暇がとりにくい」26.0%「雇用が不安定」20.6%などが上位を占めています。これを読んでいる方の中にも同じような理由でパートに対してマイナスの感情がある人もいるのではないでしょうか。

職場がブラックなパート先だったら?

もし自分が働いているパート先がブラックパートと呼ばれるものなら、仕事が辛くストレスがたまり続けて体調を崩すおそれもあります。
他の職場を探す場合、未経験者歓迎の求人であれば、ゼロから新たにチャレンジもしやすい環境のところが多いと言えます。

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