職場がブラックパートだった! そうなった場合の相談先と対応策
「私のパート先はブラックパートかも?」と思ったとき相談はどこにすればいいのでしょうか? ブラック企業やブラックバイトといった言葉を耳にすることが多くなりましたが、主婦などのパートタイマーに劣悪な労働環境を強要する「ブラックパート」というものも存在します。
応募する前に職場環境を見分けることができればいいのですが、これは中々に難しいもの。今回は、職場がブラックパートだったときの相談先と対策はどうすればいいかをご紹介していきます。
当てはまったら要注意! ブラックパートを疑うべき項目
パートとして勤務している中で、以下のような事柄が該当する人はいませんか? 何を要求されたらブラックパートになるのかという明確な定義はありませんが、下記に該当する項目があれば要注意です。
- シフト外の日に出勤を強要される
- 罰金制度がある
- 残業代が出ない、支払われない
- 仕事が多すぎて必ず残業になる
- セクハラ、パワハラをされる
シフトでは休みのはずなのに、忙しい日などには出勤して欲しいと頼まれることもあるでしょう。お願いされるだけならばいいのですが、強制されるのであれば話は別。職場環境としては優れていないかもしれません。
また、例えば、誤ってお皿を割ってしまったなどの理由でお店に損失を出してしまい、罰金、ペナルティや弁償を要求されるなどは通常であればあり得ないと言えます。
そして、パートでもアルバイトでも、既定の時間以上に働いた場合、残業代は発生します。残業代が出ない、支払われないというのは法律上問題があります。
なお、残業についての考え方ですが、毎回必ず残業になってしまうといったような、明らかに抱えることのできる仕事以上のことを頼まれるというのは、ブラックパートの可能性があると言えます。
最後に、ブラックパートとして疑うべきは、何も仕事内容やお金の問題だけではありません。セクハラやパワハラは労働環境としては許せない行為です。
精神的にダメージを受けるものであり、職場でいじめを受けていたりすると、人生を狂わせるようなことさえあります。
対応策1:身近な人に相談する
過剰な仕事の強要や精神的な苦痛、労働時間の超過…。「私の職場はブラックパートだ!」と感じたときは、早急に対応をすることをお勧めします。
家族や友人に相談する
まずはひとりで悩まずに、第三者の意見を聞きましょう。自分の職場環境が周囲と比べて特別おかしいのか、周りもそれほど変わらないのかを知ることができますし、人に話すことで、気持ちが和らぐかもしれません。
同僚や先輩に相談する
同じ職場で働く人に意見を求めてみましょう。労働条件が似ている人や、信頼のできる先輩などに相談してみるとよいでしょう。自分の意見が筒抜けになってしまうかもしれないので、相談相手は慎重に選ぶことをお勧めします。
職場の責任者に相談する
どうしても我慢ができない場合には、自分から声を上げることも必要です。職場環境の改善が目的なので、あまり感情的にならないように努めましょう。意見を口にした後には、問題が改善されるかどうかは別として、何らかの変化があることを覚悟しておきましょう。
対応策2:外部の相談窓口を活用する
ブラック企業に勤める人の悩みは、もはや現代病と言っても過言ではありません。相談を受けてくれる団体も数多くありますので、解決の糸口が見つからないときには相談してみることもよいでしょう。
各都道府県の労働基準監督署、労働相談コーナーが窓口となってくれています。
厚生労働省ホームページ
厚生労働省ホームページ
その他にも、法テラス、ブラックバイトユニオンなど、ブラックパートに出会って困っている人の相談に乗ってくれるところもありますから、一人で悩まずに相談することが大切です。
対応策3:退職を検討する
心身ともに疲弊しているような状況の場合、改善を求めるよりも退職をするほうが結果的に良かったというケースもあるでしょう。
2週間前に退職届を出せば、例え会社が辞めることを認めていなくても、法的な出勤の義務はありません。ですが波風を立たせたくない場合には、1ヵ月前くらいには退職する意思を伝え、引き継ぎなども行ってから職場を後にしたいものです。
ただ、周りの人の意見を参考にし、自分の環境がそこまでひどくないときには、自身の意識を変えてみるのも良いかもしれません。
多くの職場では、仕事も人間関係も、全てが円滑に運んでいるということはほとんどありません。どこも何かしらの問題を抱えているものです。ベストな選択ではないかもしれませんが、「仕事だから」と割り切って働くことも選択肢の一つです。
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