ブラックパートの見分け方は?主婦が応募前にチェックするポイント
最近ではパート労働者を劣悪な条件で働かせる「ブラックパート」という言葉を耳にするようになりました。
世間をあまり知らない学生がブラックパートの求人に引っかかってしまうケースもありますが、実は主婦も要注意です。これは、夫の稼ぎだけでは生活が厳しいことをエサに、過酷な仕事内容でも仕方なく働いてしまうため。
今回は、応募前に主婦が気を付けるべきブラックパートの特徴・チェックポイントをご紹介していきます。
求人広告に関するチェックポイント
ブラックパートで問題になる会社には、いくつかの類似項目があります。もちろん全てに該当する訳ではありませんが、次のような応募内容の求人には、注意が必要かもしれません。
まず「いつも求人が出ている」という特徴があります。特に、毎週掲載費用がかかる求人媒体に載せているとすれば、「毎週お金を払ってでも人手不足を解消したい」と思っているということですから、すぐに人が辞めている可能性があります。
求人サイトを見回って、いつも求人を出している会社を目にしたことは無いでしょうか? これはブラックパートによくある特徴です。
求人が出ているということは、人手不足=従業員が不足している証拠。忙しく、仕事がたくさんあるという解釈もできますが、従業員が定着せずに、人がすぐ辞めてしまう労働環境だという可能性もあります。
そして「応募条件が非常に緩い」という特徴。
「未経験者歓迎」「学歴不問」「年齢不問」などどんな人でも歓迎だと「誰でもいい」にどんどん近づいていきますね。
こういった応募条件のハードルが低すぎるも求人もブラックパートの可能性があります。
職種や仕事内容にもよりますが、差募集条件が緩すぎるところは「なぜそんなに緩いのか」を、よく考える必要があります。
企業への問い合わせ時のチェックポイント
求人原稿が不明瞭だった場合、電話などで実際に問い合わせてみるケースもあるでしょう。そのときの相手の返事の内容に注意が必要です。
例えば、いつ採否が決まるかという問いについて、人手不足で早く働いてもらいたい場合は「即日採用」を行うと回答するケースがあります。しかし、全く面接らしい面接や書類の取り交わしもなく「じゃあ明日から来てください」となるとちょっと不安になってしまいますよね。選考内容について詳しく確認することをおすすめします。
また、ブラックではなくとも、労働条件が曖昧、あやふやなままで契約して仕事を始めてしまうと「聞いてたのと違う!」ということでトラブルになりやすいものです。
また、担当者が「精神論をアピールしてくる」場合も注意が必要です。
「やる気が大事」とか「大変だけどやりがいがある」などのフレーズを問い合わせ対応の際にたくさん言ってくる場合は用心しましょう。
やる気もやりがいも大切ですが、やはり限度というものがあります。仕事に対する前向きな姿勢を理由にして、長時間労働を強いたり、残業代が支払われなかったりするかもしれません。
企業の評判・口コミのチェックポイント
インターネットで企業名とパート、評判などのキーワードで検索すると、ネット上でその企業で働いていた人の声が挙がっている可能性があります。インターネットの世界なので、なりすましの可能性もゼロではありませんが、口コミや評判に関する情報が一定数あれば、それなりに信憑性も感じられるでしょう。
そこで、「人がどんどん入ってどんどん辞める」「急に人が辞める」「残業代が出ない」「希望通りに休ませてくれない」などのコメントがあると要注意です。
一般的な会社とは異質な雰囲気、労働環境なのであればブラックパートの可能性が高いでしょう。
人が辞めると自分の仕事も増えてきてしまうことも考えられますし、自分自身も休みにくく、残業代が出ないという環境だと満足に働くことも難しくなります。
劣悪な労働条件の下で働くことで、人生を大きく狂わせることもあります。ここまで説明したように、もしパートであっても、求人条件や面接の対応から職場環境を見定めることが大切です。
チェックポイントでは見定めることができなかった、または入社してから会社が変わっていった…というような場合にはこちらの記事を参考にしてください。
社会保険制度についてしっかり加入条件を意識している会社であれば、確率的にブラックな可能性は低いです。