パート時給の平均っていくら?東京、大阪、地方で開きはある?
パートの時給ってどのくらいもらえるのが普通なの?今回はそんな疑問にお答えしたいと思います。自分の働きたい地域の平均時給などを知っておくことで、仕事探しの役に立つでしょう。今回は2017年1月時点で公表されている最新データである、「平成27年度の厚生労働省発表のデータ」をもとに解説します。
この記事の目次
全国のパート時給の平均は1,032円
厚生労働省の賃金構造基本統計調査(平成27年度版)によると、パートタイム労働者の平均は時給1,032円という調査結果が出ています。
年齢別にみると、女性は25~29歳以降で1,000円を超えており、最も賃金が高い年齢層は、女性では、30~34歳で1,090円となっています。地域や企業の規模や業種によって少しずつ差はありますが、統計としてはパートタイム女性の平均時給は1,032円となっており、全国の最低賃金の上昇に伴い、全国的に平均時給は増加傾向にあります。
東京のパート平均時給は1,221円で全国トップ
厚生労働省の平成27年賃金構造基本統計調査によると、東京のアルバイト、パートなどの短時間労働者の1時間あたりの給料は男女の平均で1,246円、男女別に見ると男性1,300円、女性1,221円となっています。
なお、東京の最低賃金は2017年1月現在、全国トップで932円なので、最低でも1時間あたり932円の時給になります。
東京と近隣県でも時給100円〜190円違う
東京都は全国トップの平均時給で、首都圏は皆高いという印象を抱いてしまうかもしれませんが、実は東京周辺の県においても賃金差があります。
例えば東京都に続く第二の人口を持つ神奈川県でも平均時給は1,143円と東京都とは約100円の差があります。同じく千葉県では平均時給1,121円、埼玉県では平均時給1,056円など東京都と比べて時給に差があります。もちろん時給の高い場所では、物価も高いので生活するのはなかなか大変です。しかし、もし家から通うことができる範囲で時給の高いエリアがあれば、そこで仕事探しをすると稼ぎやすいと言えます。
大阪のパート平均時給は1,126円で東京より約100円低い
同じ資料によると、大阪のアルバイト、パート労働者の1時間あたりの給料は男女の平均で1,137円、男女別に見ると男性1,165円、女性1,126円となっています。
ちなみに大阪の最低賃金は883円です。都市の印象からすると東京に続く第二の都市とも言えそうな大阪ですが、賃金においては時給で約100円ほどの差がついています。物価の違い、最低賃金の違いによる影響もあると言えます。
地方では平均時給800円台前半のところもある
東京都と地方では、どのくらいの開きがあるかという点については、例えば最も平均時給が低いのは青森県で838円と、東京の平均時給とは400円近くもの差があります。他にも平均時給800円台中盤の県も複数あり、地方と東京、大阪など大都市との平均時給には開きがあるのは事実です。
ただし、仕事のしやすさ、やりがいは時給だけで決まるわけではないのと、生活にかかるお金(家賃等の物価)も都道府県によって異なっているので、時給の高い、低いだけでパート探しをするのではなく、勤務先の職場の雰囲気、人間関係など目に見えないところも大切です。
地域ごとに高収入な職種は異なっている
これまで主に地域別の時給差について掘り下げてきましたが、実は地域ごとに平均時給が高い職種は異なっています。
今回ご紹介した平成27年賃金構造基本統計調査では、産業別の平均給与額も統計データを公開しており、例えば、東京であればバイト・パートの業種の中では「電気・ガス・熱供給・水道業」、神奈川県であれば「学術研究・専門・技術サービス業」が高いなど都道府県であってもバラつきがあります。※厚生労働省の賃金構造基本統計調査(平成27年度版)の「統計表」データ参照
職探しをする際には、自分が働きたい地域においてどのような職業がどのくらいの時給であるのかをざっくりとでも知っておくのが良いでしょう。
今回は地域ごとの平均時給についてご紹介しました。このように統計資料から見えてくるものには意外なことも多かったのではないでしょうか。最新の情報を集めることができる求人サイトを継続して見るのはおすすめです。地域の求人情報に強くなって、良い仕事探しをしていきましょう。
パートとフルタイムの給料はどのくらい違う?
パートかフルタイム、どちらで働くか迷っている場合、パートとの違いも詳しく知っておくと良いでしょう。主婦歓迎のパートであれば、扶養の範囲内で働きやすい時給、勤務日数の応募先が多くあります。