ぼてぢゅうのバイトを徹底調査!面接、仕事内容はきつい?評判など
こんにちは、マイベストジョブ事務局です。今回は、お好み焼・鉄板焼の専門店として知られる「ぼてぢゅう」のバイトの面接、ホールやキッチンの仕事内容などについて「ぼてぢゅうグループ」の後藤さんに話を聞きました。
この記事の目次
ぼてぢゅうについて
「ぼてぢゅう」は、1946年に大阪の玉出(大阪市西成区)で創業したお好み焼・鉄板焼の専門店で、70年以上の歴史があります。
1946年当時は終戦から間もない時期で、同店では「大阪の人たちのおなかを満たす、おいしいものを」といった思いでお好み焼を提供してきました。
その後、同店は東京出店を果たし、1978年にはアメリカ・ハワイへ進出しています(現在、ハワイは閉鎖)。近年は、経済成長を続ける台湾やタイ、ベトナム、フィリピンといったアジアに店を出すほか、コンビニでPB(プライベートブランド)商品の販売も行っています。
エリアや販路の開拓だけでなく、ステーキや串焼きをはじめとする鉄板焼メニューや、丼ぶり、うどんといった多くの人に愛されるメニュー、「富士宮やきそば」「横手やきそば」のようなご当地グルメを提供するなど、多彩な飲食ブランドを展開しています。
お好み焼やモダン焼に代表されるメニューで伝統の味を守りながら、時代の流れに合わせて柔軟に対応する「ぼてぢゅう」のバイトについて紹介します。
面接について
バイトは中学卒以上の人で未経験者OK
お好み焼・鉄板焼専門店「ぼてぢゅう」のバイトは、中学卒業後の人であればOKで飲食業の未経験者も応募できます。
応募から採用までの流れは
↓
電話で応募(WEBでの応募も可)
↓
店舗責任者が電話で連絡。面接日を決定
↓
応募先店舗で面接
↓
面接日から3日以内に採否連絡
↓
希望日からバイトスタート
面接の日に履歴書は必要ありません。同店に用意されているので、履歴書用の写真を持参していきましょう。当日は、面接が始まる前に履歴書に必要事項を記入します。面接を担当するのは応募店の店長で、応募者と1対1で20分程度の面接が行われます。
応募した理由、アルバイトの経験、バイトに入る回数などについて質問
面接では「なぜ、同店に応募をしたのか」「アルバイトの経験はあるか」、経験がある場合は「どんなアルバイトをしていたのか」「週にどれくらいバイトに入りたいのか」など、応募動機やこれまでのバイト・仕事の経歴、シフトについて質問があります。
応募動機は、働くことへの意欲を見るため。アルバイト経験の有無や過去のバイトの内容については、採用後の指導内容に反映させるため。シフトについては、同店が求める出勤スケジュールなどに対応できるかどうかを確認するためにヒアリングがあります。
同店のバイトは中学卒業以上であれば応募できるので、飲食業はもとより「バイトそのものをしたことがない」という人も少なくありません。
応募動機については、「接客の仕事をしてみたい」「お好み焼が大好き」「調理に興味がある」「自宅近くに同店があって、親しみがある」といったことでいいでしょう。
上記以外にも「おこづかいがほしいから」「学校帰りに立ち寄りやすいから」「バイトを探していて、同店の募集を見つけたから」といった理由も聞こえてきます。大切なのは、無理に背伸びをせず、自分の気持ちを素直に話せるかどうかです。
「特に考えていませんでした。お好み焼は子どもの頃からよく食べていて、自分でも上手に焼けるようになりたい」など、自分の興味や経験の中から出る言葉を丁寧に話すようにしましょう。
ホールとキッチンの仕事内容・研修について
ホールの仕事はオーダー取りや料理の配膳、テーブルの片づけなど
お好み焼・鉄板焼専門店「ぼてぢゅう」のバイトは、ホールとキッチンに分かれています。
ホールの仕事は、来店者の席案内、オーダー取り、料理・ドリンクの配膳、退店後のテーブルの片づけ、調味料の補充、レジ会計などです。
オーダーを取るとき、伝票に手書きする必要はありません。ハンディタイプの端末機器を使い、手元で来店者から受けた注文を入力するだけでOKです。
バイトに採用されると初日から店に立ち、先輩スタッフから仕事を教えてもらいます。研修中は見習い期間として約3カ月が設定されています。
飲食業の経験の有無、シフトに入る回数などにより仕事を覚えるスピードは人それぞれで、見習い期間がこれよりも短い人もいますが、おおよそこの期間にメニューや座席表、オーダー入力の端末機器、レジの使い方などを覚えます。
キッチンはお好み焼の粉やマヨネーズの配合、調理サポートなど
キッチンの仕事は、洗い物のほか、厨房(調理スペース)の片づけ、お好み焼を焼くための粉やマヨネーズなどの配合、調理サポートなどです。
初心者であればまず、調理器具の使い方や食材の補充・整理の仕方などを覚えます。包丁などを使い、調理の下ごしらえなどに慣れてくると、料理の盛り付けなどを学びます。洗い物は新人だけが担当するのではなく、キッチンスタッフが交代で行います。
キッチンスタッフも見習い期間は約3カ月で、調理器具や食材の扱いを覚えるほか、手洗いや生鮮食品の保管方法など衛生管理の知識もしっかりと身に付けます。
ホール・キッチンともに後輩の指導などを行うアルバイトリーダーのポジションも用意
なお、同店は店内に客席を設けた個別タイプ以外に、大型ショッピングモール内のフードコートにも出店しています。フードコートでは、来店者がカウンターで注文と料理の受け取りを行うので、ホール業務はありません。そのため、オーダー取りと会計といった接客と調理業務を兼任する場合もあります。
ホールスタッフは仕事に慣れると、店内に効率よく来店者を案内する配席の指示係や、後輩の指導を任せてもらえます。
キッチンスタッフも後輩の指導のほか、同店の看板メニューであるお好み焼などの調理を担当することができます。
ホール・キッチンともに、後輩の指導などを行うアルバイトリーダーのポジションが用意されていて、毎月のバイト代にプラスアルファの手当てが支給されます(金額は時給のところで紹介します)。
1日の仕事の流れについて
11時~15時のランチ、17時~22時のディナータイムは来客が多い時間
お好み焼・鉄板焼専門店「ぼてぢゅう」の1日の流れを見ていきましょう。
時間 | 仕事内容 |
---|---|
10:00 | 開店準備。ホールは店内清掃とテーブルセッティング。キッチンは仕込み。 |
11:00 | 開店。15時頃まではランチタイム。 |
15:00~17:00 | 店がゆっくりする時間帯。休憩を取ったり、ホールとキッチンのバイトが入れ替わったりします。 |
17:00~22:00 | 夜の来客が多い時間。22時以降で来客が減る頃から、ホールはテーブルや店内の整理。キッチンは次の日の仕込みや洗い物などに対応。 |
22:00~23:00 | ラストオーダーを聞いて、退店準備。23時帰宅。 |
忙しい時間帯はスタッフ同士で声をかけフォローすることが大切
ランチ・ディナータイムは数多くの来店があり、忙しい時間帯です。来店者の出入りも多く、各テーブルにお水を補充してまわったり、追加注文などにすぐに応えられない場合もあります。自分がすぐに対応できない場合は、ほかのスタッフに「○番テーブルにお水をお願いします」「〇番のお客さまがお呼びなので、お願いします」などの声かけを行うことが大切です。
飲食店では、ホール・キッチンに数人のスタッフが配置されます。自分一人ではなく、ほかのスタッフと協力しながら仕事をすることでスムーズに店をまわすことができます。お互いにフォローできるように、メンバーの動きに気を配りながら動くことで顧客を待たせることもなくなり、より良いサービスにつながります。
同店ではスタッフの誰もが気軽に声かけができるように、日頃から店長や社員がアルバイトとコミュニケーションを取るように心がけています。
「おはよう、元気?」「忙しかったね、お疲れさま」など何気ない言葉ですが、スタッフひとりひとりと言葉を交わすことで距離が縮まりチームワークが形成されていきます。
シフト・時給について
勤務は週に2日、1日3時間以上、シフト申請は早めの提出で調整可
お好み焼・鉄板焼専門店「ぼてぢゅう」のバイトは週に2日、1日3時間以上です(店舗により条件が異なる場合があります)。
シフト提出のルールは店舗により違いがありますが、希望を極力かなえる様、店長がコミュニケーションを取ってくれます。
アルバイトスタッフのシフト例
スタッフ | シフト例 |
---|---|
高校生 | 平日18時~22時。土日祝16時~22時。 |
大学生 | 平日18時~23時。土日祝13時~23時。 |
フリーター | 平日10時~20時。土日祝14時~23時。 |
主婦 | 平日10時~15時。 |
シニア | 平日・土日祝10時~16時。 |
※18歳未満の人、つまり18歳になってない人は法律(労働基準法)で禁じられているため、22時以降のバイトはできません。自治体(都道府県や市、区、町といった地域)により、18歳になっていても高校生の22時以降の労働を認めていない場合もあります。
同店では6時間以上の勤務で、1時間の休憩を取ることができます(休憩時間の時給は発生しません)。
そのため16時~22時といった6時間のシフトであれば、休憩した1時間を除いた5時間分の時給が支払われることになります。
時給は1000円~、見習い期間はマイナス50円
同店の時給は1000円~の店舗が多く、大阪や東京の中心部では1050円、1100円、1200円、1300円といった時給の店もあります。いずれも、22時以降は労働基準法により25%増しの時給が支払われることが決まっています。
基本自給 | 22時以降の時給 |
---|---|
1000円 | 1250円 |
1050円 | 1313円 |
1100円 | 1375円 |
1200円 | 1500円 |
1300円 | 1625円 |
「ホールとキッチンの仕事内容・研修について」のところでも書いたように、バイトを始めて約3カ月は見習い期間です。この期間は上記の基本時給からマイナス50円となります。そのため、基本時給1000円であれば950円、22時以降は1188円です。
昇給は3カ月ごとに評価が行われ、1回につき20円、30円、40円と時給アップする可能性があります。また、仕事を覚えてアルバイトリーダーに抜擢されると、時給以外にも、毎月のお給料に5000円~の手当てが付きます。
交通費は1カ月のバイト日数が20日以上であれば月の上限5万円、20日に満たない場合(19日以下)は月の上限2万円が支給されます。
上限が5万円、2万円だからといってこの金額がもらえるのではなく、交通費が5万円、2万円を超える場合は自分で負担します。つまり1カ月に20日以上バイトをしたとしても、月の交通費が1万2000円の人は、その金額以上が振り込まれることはありません。
社割などバイトが利用できる特典について
社割制度として飲食代は50%オフ、自己成長評価制度あり
お好み焼・鉄板焼専門店「ぼてぢゅう」でバイトをすると、社割制度を利用できます。バイト先の店で食事をした場合は、飲食代金が50%オフになります。
そのほか、バイトができる制度について紹介します。
これは、店舗の売上などが目標に達した時に支給されるボーナスのようなものです。
同店の場合は給料ではなく、ポイントがもらえます。ポイントをためると家電や旅行券、食事券、グルメセットなどさまざまな商品と交換できます。
いわゆる、友達紹介です。すでに同店でバイトをしている人が友達を紹介し、その友達が150時間以上勤務したら5000ポイント、300時間以上でさらに5000ポイント、合計1万ポイントが加算されます。
給料日が迎える前にお金が必要な場合に便利な制度です。申請日までに働いた分(=給料)の半分を前払いしてもらえます。
同店は毎月20日締めで、その月の末日に給与が振り込まれます。例えば2月20日~3月20日のお給料は、3月31日(末日が休日であればその直前の平日)に自分の銀行口座に入ります。
しかし、月の初めに急な出費があった場合など、4月10日にスマホなどから同店の前給制度のシステムに入力して申請すると、3月20日~4月10日までのお給料の半分を、申請当日やその翌日に振り込んでもらえます。
アルバイトであっても、特別ボーナスのようなインセンティブ制度が適用されるのは大きなメリットです。毎月の昇給、アルバイトリーダー手当てに加えて、バイトスタッフが働く際のモチベーションにもつながっています。
服装・身だしなみについて
指定の制服あり。シャツやバンダナは貸与
お好み焼・鉄板焼専門店「ぼてぢゅう」ではホール・キッチンともに指定の制服があり、バンダナとシャツ、前掛けエプロンが貸与されます。
制服のシャツは、胸元のボタンを2個以上開けたり、すそを腰巻きエプロンの外に出したりするのはだらしない印象になるのでNGです。
シャツのボタンは1個までならあけてもかまいませんが、エリを立てず、シャツのすそをパンツの中にきちんと入れます。
イメージはビジネスシーンです。ワイシャツの胸元を大きくあけ、エリを立てて仕事先に出向く人はいないでしょう。それと同じように店も仕事をする場所なので、身だしなみには気をつけましょう。
男女ともにロン毛OK、髪色は特別なルールなし
同店では女性だけでなく男性もロングヘアOKで、前髪とサイドの髪はバンダナから出ないように、そして髪が長い場合は後ろでひとつにまとめます。髪色については、留学生などの外国人も働いているため「黒か少し明るめの茶色ならOK」といったルールはありません。
ピアスや指輪、ネックレスといったアクセサリーは着用不可で、女性であればネイル、男性はヒゲNGです。
飲食店では清潔感が第一です。女性の場合、メイクはナチュラルが望ましく、つけまつげやアイラインがボリュームたっぷり、アイシャドウ、口紅の色が派手にならにようにしてください。
しっかりメイクは、食べ物を扱う飲食店では不自然に見えたり、汗などでよれると清潔感に欠けたりする場合もあるので、バイトの時は控えるようにしましょう。
評判、雰囲気について
バイトは未経験が半数。ホール・キッチンともに学生が中心
お好み焼・鉄板焼専門店「ぼてぢゅう」のアルバイトの応募は、飲食店勤務の未経験者と経験者の割合はほぼ同じで未経験が約5割、経験者が約5割です。
同店では中学卒業以上を対象に、シニア雇用も行っているので応募者は16歳~70歳と幅広い年齢層です。
実際にバイトをしているのは、ホールは大学生が約6割、主婦が約2割、高校生が約2割です。キッチンは大学生が約6割、外国人留学生が約2割、主婦が約1割、高校生が約1割です。
男女の比率は、ホールは女性が約9割、男性が約1割、キッチンは男性が約9割、女性が約1割です。
女性はホール、男性はキッチンといった配置を行っているわけでなく、本人の希望に合わせていますが、「お好み焼を自分で上手に焼けるようになりたい」など、調理を希望する男子学生が多いようです。
同店では外国人や海外からの留学生も採用していて、日本語が上達するまではキッチン、接客できるようになればホールに出る人もいます。
グローバル化を目指し、バイトからもキャリアアップできる制度を構築
ホール・キッチンともに大学生、高校生が中心なので、日本語を教えたり、留学生の母国語を学んだり、コミュニケーションを楽しんでいます。
同店としても海外に出店するなどグローバル化を進めているため、今後も意欲のある人であれば国籍、年齢に関わらず採用されます。またバイトから正社員へと登用される機会のほか、正社員になった後の教育制度もしっかり用意されています。
事実、同店を運営する「ぼてぢゅうグループ」の専務取締役は、高校時代のアルバイトからスタートし現職に起用されています。
70年以上の歴史はありますが、時代に合わせて変化する柔軟な会社づくりを行っている様子がうかがえます。
まとめ
飲食店でバイトをするにあたり、「覚えることが多い、忙しい=きつい」といったイメージを持つ人もいますが、お好み焼・鉄板焼専門店「ぼてぢゅう」は、居酒屋に比べるとメニューの数は少なめです。また、お好み焼や焼そばとボリュームのあるメニューが中心なので、追加注文の数もそれほど多くありません。滞在時間も短めで、来店者の出入りは多いですが効率よく店舗運営が行われていると考えていいでしょう。
仕事が大変だから「きつい」のではなく、一緒に働く人と良い関係性が築けないことが「きつい」という言葉で表現されることもよくあります。
今回、取材した後藤さんは「人間なので相性はあります。でも『あの人、嫌い』という気持ち。実は、嫌いなのではなく『自分はおおざっぱな性格。仕事を教えてくれる○○さんは細かくて苦手』といった感情ではないでしょうか?自分の弱い部分を指摘されると、過剰反応してしまうことは誰にでもあります。でもこういった人と一緒に働くことで、成長できます。ほんの少しでいいので、歩み寄る気持ちを持ってほしいですね」と話します。
人間関係においては多くの人が心配するところで、辞める理由にもなっていますが、同店は10代~60代、そして外国の人もいます。こういった多様性に富んだ環境でバイトをできるのはラッキーと考え、学校の友達とは違ったコミュニケーションを楽しむことが大切です。
株式会社東京フード:東京都目黒区東山1-6-1 エスビル5F・6F
店舗数:国内:約65店舗 海外:約19店舗 (2019年3月時点)