主婦の美容師必見!シフト自由なシーズンのバイト徹底取材!面接や研修など
こんにちは、マイベストジョブ事務局です。わかりやすいメニューと価格表示でファミリー利用が多い美容室「シーズン」でバイトをする際のシフトや時給について、プロジェクトマネージャーの後藤さんに話を聞きました。
美容室シーズンについて
ファミリーヘアサロン「シーズン」は、株式会社ララフェイスが運営している美容室で東京都、神奈川県、埼玉県に約60店舗を展開しています(2018年現在)。
同店ではサロンワークのメインになるカットやカラー、パーマをリーズナブルな価格で提供するために、通常はカットなどに含まれるシャンプーやブローを別メニューとして設定しています。メニューを分けることでカット1500円(一般)、カラー(全体染め)3500円、パーマ4000円と料金をおさえ、地域の人が気軽に利用できる店づくりをしています。
メニューは細分化されていますが、シャンプーやブロー、カラーやパーマの薬剤塗布などはアシスタントが行うのではなく、同店は一人のスタイリストが一人の来店者を来店から退店まで通して担当します。
同店の料金はリーズナブルですが、来店者にマンツーマンで対応することで要望に細やかに応え、顧客満足度の向上を目指しています。また、最初から最後までトータルに提案できることは、スタイリストの仕事のモチベーションにもつながっています。
同店の仕事は正社員もバイトも同じで、バイトだからといってアシスタント業務をするわけではありません。結婚や出産を機に仕事を辞めた女性などがスタイリストとして復帰を目指すとき、同店はどういったメリットがあるのか詳しく紹介します。
主婦が働きやすい理由
勤務時間は基本的に9時30分~20時、残業はほとんどなし
ファミリーヘアサロン「シーズン」は、スタイリストの長時間に及ぶ労働時間や不安定な給与体系などについて改善を目指していて、「プライベートの充実」「安定収入」を企業理念として掲げています。そのため、時間給で働くバイトだけでなく、正社員であっても勤務時間は9時30分~20時で残業はほとんどありません。
研修やミーティングを行う場合は、営業を終えてからではなく時間内に行われることがほとんどです。
研修への参加も、基本的には本人の意志に任されているので、夜遅くまで残ってヘアカットなどの練習をすることはありません。
勤務時間は基本的に9時30分~20時ですが、9時間(1時間休憩)、8時間(1時間休憩)といった勤務も可能です。店舗によっては週に1日から、平日3日と土日のどちらか出勤で週に4日勤務といったシフトが可能な場合があるので、面接時に確認しておきましょう。
シフトは月単位の提出で、翌1カ月分を毎月15日までに提出し、翌月に取得したい休日などを申請します。
時給は土日、祝日の出勤数によって設定、平日のみの勤務もOK
時給は1カ月の土日、祝日の出勤数によって異なります。
シフト | 時給 |
---|---|
土日、祝日 1カ月で2日休みを取得 (1カ月に土日、祝日が8日ある場合は6日出勤) | 時給1200円 |
土日、祝日 月の半分休みを取得 (1カ月に土日、祝日が8日ある場合は4日出勤) | 時給1100円 |
土日、祝日 出勤なし、平日のみ勤務 | 時給1000円 |
上記のように1カ月の土日、祝日の出勤数によって時給が設定されており、契約時に自分で選ぶことができます。地域や子どもの行事などで週末は出勤が難しいという人も、こういった時給制度により気兼ねなく休みを取ることができます。
なお、同店の契約は業務委託です。
時給制のバイトでも指名料を歩合給として支給、ノルマはなし
同店はメニューに指名料500円を設けていて、来店者は自分の好みのスタイリストを指名することができます。指名料はスタイリストに歩合給として還元されますが、集客のノルマはありません。
美容室などでは、顧客数により給与が決まる歩合制を採用しているところが少なくありません。しかし、こういった給与体系では月々の給与が安定しないうえ、集客を巡って人間関係に摩擦が生じてストレスになるなど離職理由にもなっています。
こういった問題を避けるために、同店では入店歴や経験に関係なく担当する順番を決め、来店があれば順にスタイリストがついていきます。公平に入客できるように配慮されていて、自分が担当した人が次回来店時に指名した場合、指名料が発生する仕組みになっています。
同店では歩合給により、経済面、心理面に生じる負担を軽減するために、正社員にも固定給を保障しスタイリストの定着に努めています。
また、同店ではスタイリストがカットやカラー、パーマといった業務に専念できるように、ケープやタオルなどの回収・クリーニングは専門業者に依頼しています。閉店後などに行う雑務がないことも、スタイリストの業務負担と残業時間の削減につながっています。
面接について
応募資格は美容師免許を持っていること
ファミリーヘアサロン「シーズン」のバイトの応募資格は、美容師免許を持っている人で入店案内から来店者へのヒアリング、各種メニューの提案、カット、カラー、パーマといった一連の美容業務を行える人です。
希望者は求人サイトや電話で応募すると、担当者から連絡があり面接日を確定します。面接は東京都世田谷区経堂にある本社で行われ、面接当日に履歴書履歴書(写真付き)と美容師免許の原本かコピーを持参します。
面接では、シーズンでどういった働き方をしたいのかをヒアリング
面接は基本的に人事担当者と応募者1対1で行われ、時間は約60分です。面接では、応募者が以前の美容室を辞めた理由や、同店でどういった働き方がしたいのかを聞かれます。
同店のバイト応募者は、結婚や出産などを機に仕事を辞めた人で「家庭に入るため」という退職理由の背後には、「労働時間が長く、休みが十分に確保できないことへの不満」が見え隠れしています。ほかには「一緒に働く人と合わなかった」と人間関係を理由に挙げる人もいます。
面接は、担当者が志望動機や過去の経歴などについて質問をするというよりも、応募者が希望する働き方や仕事復帰にあたって不安に思っていることを会話の中で引き出していくイメージで進みます。
仕事内容は最新デザインの提案というよりは定番スタイルが中心
また、仕事内容についても説明があります。
「ヘアデザインなどは最先端を提案するというよりも、定番のスタイルを求められることが多い」
といった内容です。
時間をかけてじっくりとコミュニケーションを深めていくのも、仕事内容について説明があるのも、採用後に「思ったような働き方ができない」「仕事内容がイメージと違う」などのミスマッチを減らすためなので、不明点があれば確認するほか、自分の思いはきちんと伝えておきましょう。
研修について
ブランクがある場合は面接とは別で技術研修を実施
ファミリーヘアサロン「シーズン」では、ブランクが長い人には面接とは別で技術研修を実施しています。研修はブランクの長さに関係なく、本人の希望で受けることもできます。
研修は採否にかかわるのではなく「入店後はどういったメニューから対応してもらうのか」「店舗ではどの技術を重点的に指導するのか」など、日々の業務に反映されます。入店後、いきなりすべてのサロンワークを求められることはありませんので、「男性のヘアカットはほとんど経験ない」「バリカンは使いなれていない」など、自分の苦手な技術は面接時に伝えておくようにしましょう。
入店後はいくつかの店舗で勤務し、自分に合った店舗に配属
美容室「シーズン」では、入店から1~2カ月程度、応募者が通える近隣店舗にいくつか出勤し、それぞれの店舗で実務に就きます。
理由は、応募者と店舗側のマッチングを行うためで、研修もかねて数店舗を経験してから応募者に合う店舗で勤務をスタートさせることができます。配属先店舗は、本社の人事担当と面談をして決めることができます。
シーズンの評判や雰囲気について
バイト応募者は30代~40代の女性が中心
ファミリーヘアサロン「シーズン」のバイトに応募するのは30代~40代の女性で「子育てをしながら、あるいは子どもが大きくなり手が離れたので仕事を再開したい」といった主婦層が中心です。
応募者の中には50代の人もいて、「美容の仕事が好きだけど、自分の年齢が気になる」といった声があります。50代でなくても、20代など若い世代が活躍する美容業界では、30代、40代でも年齢の壁を感じる人が少なくありません。また、ブランクがあるため技術面で自信を持てない人もいます。
同店ではトータルでサロンワークができる人を求めているため、基本的にアシスタント採用はなく、働いているのは30代~50代、60代と年齢は関係ありません。ブランクがあっても、研修や実務を通じて技術を磨いていけることも、スタイリストとして復帰する際に同店が選ばれている理由と言えるでしょう。
勤務時間のほか通勤の利便性を優先する人も
また、「定時に帰ることができるの?」など勤務時間に関する声があります。
勤務については、先に述べたように同店では研修やミーティングは営業時間内に行われるため残業はほとんどありません。週末の出勤数も、時給に反映はされますが契約時に決めることができるため、応募者、店舗側の双方が納得のうえ勤務をすることができます。
勤務時間が気になる事と合わせて、通勤の利便性を重視するのも、バイト応募者に主婦が多いからこそと言えるでしょう。そのため、配属先などは自分の意見で「通いやすい店」と伝えるのも問題ありません。
重視しているのはワークバランス
同店では、入店後しばらくは数店舗に勤務し、応募者と既存スタッフとのマッチングが行われます。双方の相性確認の期間はありますが、応募者が重視したいのは「あくまでもワークバランス」といった印象です。
同店は、いずれの店舗も3~4人の少人数で運営しているため、人間関係の点で気後れしている人も中にはいるでしょう。しかし、スタイリストの多くは競争の激しい美容業界に身を置いた経験から、「今は仕事と家庭の両立が最優先」と、仕事仲間と適切な距離を保てっている人が多いのが特徴です。
まとめ
ファミリーヘアサロン「シーズン」のバイトは、30代~50代、60代で、それぞれが自分のライフスタイルを大切にしながら働いています。家族の転勤などがあった場合、引っ越し先に同店の店舗があり、勤務状況が合えば、バイトであっても勤務先変更、つまり転勤も可能です。
仕事内容についても、バイトだからといって洗濯などの雑務をすることはなくスタイリストとして自分の仕事に集中することができます。
営業時間内できちんと業務を終え残業の発生が少ないほか、休みもきちんと確保できるため、プライベートを犠牲にすることなく、スタイリストとして働き続けることができるのは同店の魅力です。
家庭を守る主婦が働きやすい環境が整っていますが、過去のサロンで行っていたような流行を追いかけるデザインの提案は減ります。また、子どもからシニアまで幅広い世代が利用するので、それぞれの年齢に応じた接客やヘアケア技術を身に付ける必要もあります。
同店の運営本部にはスタイリストの相談担当がいるので、悩みがあればそれを抱えたまま辞めてしまうのではなく、きちんと報告、連絡、相談をして改善を試みるようにしましょう。