森塾のバイトを徹底調査!口コミ評判はどう?学歴・面接試験や給料など
こんにちは、マイベストジョブ事務局です。個別指導で知られる「森塾」のバイトの面接や口コミや評判、学歴・面接試験や給料などについて運営会社の「株式会社スプリックス」のリクルートリーダー・服部さんに話を聞きました。
森塾を運営する株式会社スプリックスについて
森塾は、先生1人に生徒2人までの個別指導を行う塾で、東京都を中心に埼玉県、千葉県、神奈川県のほか、茨城県や新潟県、静岡県、群馬県に100以上の教室を開設して、約3000人の講師が在籍しています(2021年現在)。
運営しているのは「株式会社スプリックス」で、個別指導事業のほか、学習塾の教材開発・販売を行う教育コンテンツ事業、動画など教育アプリの企画・開発を行いネット上で学習コンテンツを提供する教育IT事業を展開するなど、総合教育企業として成長を続けています。
同塾では、学校のテストで1科目20点以上の成績アップを保証し、実現できなければ1学期分の授業料を免除する成績保証制度を設けるなど、生徒の学習環境を整え学力を伸ばすための仕組みを構築しています。
生徒ひとりひとりの能力や個性に合わせた指導で実績を積む同塾で、講師をする際に知っておきたい事柄について調査してみました。
応募資格の学歴・面接について
森塾の募集対象は大学に通う18歳以上で、塾講師が未経験でも応募できます。応募から採用までの流れを見ていきましょう。
在籍しているバイトの通っている大学は私立や国立大学などさまざまで特に有名な大学だからということで採否に関係することはありません。
面接では質疑応答と簡易な試験を実施
求人サイトなどから応募すると、担当者から電話で連絡があり面接の日時を決めます。面接は応募先の教室で行われ、当日は履歴書を持参する必要はありません。同塾では受付シートを用意しているので、面接の日に名前や連絡先、大学名、学部・学科、学年、所属している部活やサークルの有無などについて記入します。
受付シートを書き終えると、各教室の採用責任者と応募者と1対1で約20分~30分の質疑応答が行われます。質疑応答の後、簡単なテストが実施されます。内容としては中学レベルの基礎問題が中心となっており、英語、数学が科目となっています。
採否について、原則として面接当日に連絡があります。応募者数が多く面接が集中した場合は、1週間以内に連絡があります。
採用されると研修開始の日を決めて、その日から出勤がスタートします。
応募理由などから応募者の人柄を確認
面接では応募理由、予定している勤務期間、週の勤務回数、指導できる科目について質問があります。
応募理由では「教員を目指しているので、教育の現場に身を置いて将来の糧にしたい」「自分が受験生の頃に塾の先生にとてもお世話になり、その先生に憧れて塾講師になりたいと思った」「大学生のあいだに、学力を生かせる塾講師を経験しておきたい」「大学の講義に差し支えない、夕方以降のバイトを探している」などさまざまです。
複数の生徒のモチベーションを維持しながら、カリキュラム通りに授業を進めていく集団塾とは異なり、個別指導塾では、ひとりひとりのペースに合わせた授業を行うため生徒との関わりが深くなります。そのため、同塾では人柄を重視しています。
応募動機も大切にしていますが、笑顔が自然で親しみやすい雰囲気を持っているか、面接担当者と会話のキャッチボールがスムーズにできるかどうかを判断されるので、肩の力を抜いて、自分らしいコミュニケーションを心がけましょう。
勤務期間や指導科目については授業計画に反映
勤務期間について、応募者からは春休みや夏休み、冬休みだけと短期を希望する声もあります。同塾では春期講習、夏期講習、冬期講習の講師も求めているので問題はありません。
講習以外、4月~7月、9月~12月、1月~3月と学期中の通常の授業は、生徒が中学1年生や2年生の場合、高校受験が終わるまで長いスパンで学習計画を立てる場合があります。中学3年生であっても、4月から受講をはじめた生徒であれば、卒業までの1年間を担当する可能性が出てきます。
同塾では、生徒の学力や個性に合わせた細やかなサポートを目指しているので、同じ講師が卒業まで一貫して指導を行うこともあります。どの生徒を受け持ってもらうか、担当の割り振りの参考にするために、応募者がどれくらいの期間、塾講師ができるのかを確認しています。
1週間の出勤回数や指導できる科目についても、授業計画を立てる上で必要な情報なので面接時にヒアリングがあります。科目については、英語、数学の希望者が約8割ですが、同塾では授業を行うための指導教材が整っているため、国語や理科、社会といった科目に対応している講師も少なくありません。
仕事内容・研修について
授業は1コマ80分。2人の生徒を指導
授業は1コマ80分で、同時に2人の生徒を受け持つ1対2の個別指導型になります。各ブースに2人の生徒と講師が入り授業を行います。週に6コマを担当する人であれば、1週間に12人の生徒に授業を受け持ちます。
担当する生徒の学年や科目のモデルケースを紹介します。
たとえば指導科目として数学と英語を選んだ場合、1学期のあいだは中学3年生の数学と中学1年生の英語を1コマで指導します。中学3年生が数学の問題を解いているあいだ、中学1年生に英語の文法を教える、といったイメージです。
なお、講師自身の科目に対する理解度を深めるために、学期中に受け持つ生徒の学年と科目はある程度統一されます。上の例であれば、1学期は中学3年生の数学と中学1年生の英語を中心に担当します。
時間 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 |
---|---|---|---|---|---|---|
17:15~ 18:35 | G:中1英語 H:中1英語 | |||||
18:45~ 20:05 | C:中1英語 D:中3数学 | I:中1英語 J:中3数学 | K:中3数学 L:中3数学 | |||
20:15~ 21:35 | A:中1英語 B:中3数学 | E:中1英語 F:中3数学 |
授業は森塾のオリジナル教材を使用、報告書はタブレット入力で完了
授業では、森塾が制作しているオリジナル教材を使用します。教材に書かれている内容を、そのまま生徒に読んで聞かせることで授業が成り立つように解説文が記載されているので、前もって授業準備をする必要はほとんどありません。
このオリジナル教材は予習用、復習用、入試対策用などがあります。
生徒が学校の授業で自信が持てるように、同塾では予習用教材で学校の授業の予習をします。復習用教材で、生徒がどこでつまずいているのかを把握し、苦手な部分を重点的に指導します。受験生に対しては入試対策用教材を用いて、基礎学力の定着を目指すほか、入試問題を効率よく解いていけるようトレーニングを行います。
生徒ひとりひとりの学力に合わせて細やかな指導ができるよう、教材に書かれた問題は1~3までのランクに分けられています。講師は3つのランクから生徒のレベルにあった問題を選んで、授業を進めることができます。
塾講師の負担として挙げられる授業報告書の作成についても、同塾ではタブレットで授業の進度を入力できるシステムを構築していて、授業中に作業を済ますことができます。
授業準備、報告書作成に費やす労力がほとんど発生しないことが、同塾の大きな特徴と言えるでしょう。
研修後も、指導係が授業に同席してフォロー
同塾では、生徒を受け持つ前に事前に研修を実施しています。初回研修は3時間~4時間で、同塾の就業ルールや個別指導の概要などについて説明があります。
次のステップとして、実際の授業を1コマ(80分)見学します。個別指導の様子を体感した後は、教材の使い方などについて動画を通じて学び、本番に備えて模擬授業が行われます。動画はスマホからも視聴できるので、電車に乗っている時間や大学の講義のあいまに指導の流れやポイントを確認することができます。
初回研修、授業見学、模擬授業を経てはじめて、講師として生徒を受け持ちます。最初の1カ月ほどは指導担当者などが授業に同席しフォローをしてくれるほか、授業の後に毎回、振り返りをして改善点などを教えてくれます。
授業の不安点などは随時、解消していけるよう、この時期を超えてもマンツーマンで指導してもらえます。
シフト・給料について
シフトは学期ごとの申請
森塾では週に2日、1日1コマ(80分)のシフトからOKです。シフトは学期単位で、学期が終了する約1カ月前には次の学期のスケジュールを申請します。たとえば1学期(4月~7月)のシフトであれば、2月下旬には教室の責任者にシフトを提出します。
春・夏・冬休みの講習のシフトは、休みがはじまる1カ月前にシフトを出します。たとえば、春期講習のシフトは3学期が終わる1カ月前の2月下旬までがシフト申請の期限です。
1日1~2コマ、土曜日は1~5コマ、ほかのバイトと掛け持ちもOK
学期中の平日は18時45分~21時35分、土曜日は13時20分~20時55分のあいだで1~2コマの授業を担当できます(17時15分からの授業もあり、1日3コマも可。なお日曜日はお休みです)。春・夏・冬の講習期間中は、9時30分~20時50分のあいだに1~5コマの授業を担当できます。
月曜日は20:15~21:35(1コマ)
水曜日は18:45~21:35(2コマ/18:45~20:05→休憩→20:15~21:35)
金曜日は17時15分~21時35分(3コマ/17:15~18:35→休憩→18:45~20:05→休憩→20:15~21:35)
土曜日は18時10分~20時55分(2コマ/18:10~19:30→休憩→19:35~20:55)
20時15分~と遅い時間からの授業もあるので、大学のゼミやサークル、部活動で忙しい人も講師業をできるのが魅力です。
なかには、コンビニやファミレスのバイトと掛け持ちをする人もいます。学生のあいだに塾講師だけでなく接客・販売業も経験したいといった人にもおすすめです。
給与は1コマ1500円から、学期ごとにインセンティブやボーナスもあり
同塾では、1コマ(80分)の報酬は1500円~3000円です。同塾には、学期ごとにインセンティブがあって、担当した生徒の成績が上がるなど、学習指導にともなう業務で実績を上げた場合に支給されます。
またボーナスも学期ごとに支給されていて、生徒から寄せられたアンケートの内容など、成績アップといった教務以外の面で評価につながった場合に付与されます。
1コマあたりの昇給は、担当以外の生徒のケアを行ったり後輩の指導をしたり、教室への貢献度などから判断されます。学期ごとに実施される講師参加の会議で昇給について説明があり、希望者には目標設定などが行われます。
授業外事務給もあり
早めに教室に来て授業の準備などをした場合は、授業外事務給が支給されます(同社規定にもとづき1分単位で計算)。ただ、同塾では授業準備の負担を軽減するための教材が開発されているので、現状、ほとんど授業外事務給の発生はありません。
また、授業延長は生徒の保護者のお迎えなどがあるので原則として禁止されています。そのため、残業もありません。
バイトの口コミや評判について
森塾で講師をしている人の9割が大学生で、そのうち8割近くが塾講師未経験です。同塾では、個別指導のスキルについては採用後に身につけてもらえるよう、オリジナル教材の開発に力を入れるほか、研修・サポート体制を整えているので、未経験者も教材の使い方などを覚えて授業を進めています。
講師の在学する大学は教室の所在地によりさまざまで、その地域にある難関大学など、受験生や保護者によく知られた国公立大学や私立大学の学生が多く在籍しています。
同塾では在籍している講師の数が多いため、大学の枠を超えて、また同じ大学であっても学部や学年を超えて友達の輪が広がるのが魅力です。講師仲間でアウトドアや食事に出かけるなど、バイト以外の時間を楽しんでいます。
同塾が、塾講師を目指す人に多く選ばれているのは、服装が自由な点も理由のひとつにあります。
勤務時は指定の制服(実験衣のような緑色の白衣)をはおるため、男女ともにスーツを着用する必要はありません。ジーンズやあまりにも丈の短いスカートなどはNGですが、男性も女性も私服でかまいません。
また、女性は清潔感があれば髪色は明るめのブラウンでも問題ありません。ピアスやネックレス、指輪といったアクセサリーも小ぶりで控えめなデザインであればOKです(男性は髪色のトーンをおさえ、ピアスなどの着用は不可です)。
女性の装いに柔軟に対応しているのは、少し明るめの髪色やピアスなどはファッションが多様化している現代では標準的な印象で、節度を守れば生徒の指導に影響がないと考えているからです。
つまり、「初めてでも教えやすい」「アットホームでとにかく楽しい」「都合に合わせて働きやすい」が、同塾の魅力と言えるでしょう。
まとめ
森塾では「エデュケーションよりコミュニケーション」をモットーにしていて、講師にはコミュニケーション能力が求められます。
教室では生徒の緊張をほぐし距離を縮めていくことを心がけているので、授業を始める前に生徒の好きなアニメや芸能人の話、学校の出来事など雑談を楽しむ時間を持ちます。
勉強が苦手だと話す生徒がいると「自分もそうだったよ」と寄り添ったり、授業に集中できない生徒がいれば、気持ちがどこに向いているのかを会話から引き出すなど、共感力や傾聴力が必要です。
というのも、個別指導塾と集団塾では、生徒の学習する姿勢・意欲に違いが見受けられます。集団塾は学力別にクラスが編成され、互いにライバル意識を持ちながら切磋琢磨していきます。個別指導には、そういった競争になじめない生徒や、シャイで大人数のクラスでは積極的に講師に声をかけられない生徒がいます。
受け身の生徒も少なくないので、同塾の講師は、生徒たちが親しみを感じる「お兄さん、お姉さん」のようなタイプが理想で、子どもと接することが得意、人と話すことが好き、面倒見がいい、という人が向いています。
学習塾なので、生徒の学力を伸ばすことが大きな課題ではありますが、講師は受験の先輩として、またひとりの人間として生徒と信頼関係を結ぶことが大切です。大学生であれば、中学時代はそんなに遠い記憶ではありません。当時の自分を思い出しながら、生徒目線で物事を捉えるのが良いでしょう。