ラグタグのバイトを徹底調査!面接、服装、評判は?

こんにちは、マイベストジョブ事務局です。ファッションアイテムのユーズドショップとして知られる「ラグタグ」のバイトの面接や服装、評判などについて運営会社「ティンパンアレイ」の坂本さんに取材しました。

ラグタグについて

「ラグタグ」はユーズドのファッションアイテムを専門に扱う店で、1985年に原宿で誕生しました。1980年代、日本では「DCブランド」と呼ばれる国内のデザイナーズ・キャラクターズブランドが大人気で、若者たちが個性的なファッションに身を包んでいました。

ただDCブランドは気軽に手に取れる価格ではなく、多くの人にとって憧れの品でした。ブームが続くなか、同店の創業者はあるブランドショップで「これかわいいね、でもわたしたちには買えないね。」と話す2人の女子高生を目にしました。なんとかこの女子高生たちに憧れのブランドを着てほしい、おしゃれになる喜びを感じてほしい、という想いから、「誰もがおしゃれを楽しめるお店を」と、デザイナーズブランド専門のユーズドセレクトショップをオープンしたのが同店の始まりです。

同店では店頭や宅配、訪問で買い取りを行います。買い取った品は商品管理センターに集められ、スタッフが手作業で1点ずつコンディションを確認します。並行して、偽物が含まれていないかもチェックします。

品物は状態に応じてクリーニングや消臭、アイロンがけが行われたあと店頭に並べられます。また、買い取ることができない品物はボランティア団体を通じて寄付を行うほか、デザイナーとコラボレーションし、洋服やバッグ、ブランケット、ソファなどにリメイクして販売しています。

同店ではこういった取り組みにより店舗を増やし、現在は東京都を中心に名古屋、大阪、神戸、福岡と全国で13店舗、姉妹店の「アールティー」を含めると15店舗を展開しています

「憧れのブランドを、お金がないという理由であきらめてほしくない」という創業者の思いを引き継ぎ、「おしゃれがしたい」「服が好き」という人たちを応援する、同店のバイトについて紹介します。

ラグタグはデザイナーズブランド専門のユーズドショップです。

面接について

学生のうちからアパレル経験が可能

ラグタグの販売員はカスタマーアシスタントと呼ばれていて、高校を卒業した18歳以上の人であれば応募できます。

求人サイトから応募する際は、専用フォームに必要事項を入力します。面接日については、改めて同店を運営するティンパンアレイの人事担当者からメールで連絡があります。

面接は、東京都内の店舗はティンパンアレイ本社(東京都品川区)または店舗で、名古屋、大阪、神戸、福岡は各店舗で行われます。当日は履歴書(写真付き)を持参のうえ、面接場所へ向かいましょう

採否については、合格の場合、基本的に面接日の翌日~3日以内に連絡があり、採用された人は日程を調整し勤務スタートとなります。

個人面接でテストやロープレはなし

同店の面接は個人面接です。人事担当者もしくは店舗の店長と応募者と1対1で行われ、時間は30分程度です。

接客業などでは知識や技術も大切ですが、これらは仕事をする中で徐々に養っていけるものでもあります。重要なのは、お客様、また一緒に働くスタッフと良好な関係を築くためのコミュニケーション力で、面接でも欠かせない要素のひとつとして見られています。

面接では「好きなブランド」や「自分ががんばってきたこと」について質問

面接では「どうしてラグタグに応募したのですか?」と志望動機を聞かれるほか、「ラグタグに行ったことはありますか?」「ファッションはどれくらい好きですか?」といった質問があります。

カスタマーアシスタントとして働いている人は古着好きというよりも、カジュアルやガーリー、モノトーン、モードなど、ジャンルやブランドを超えファッション全般に興味を持つ人がほとんどです。

また、そういった人が長く続けているので、面接では「具体的にどんなブランドが好きですか?」といったことも聞かれます。

同店は国内外を問わず、またカジュアル、ラグジュアリーとさまざまなブランドを取り扱っています。そのため「○○のブランドならOK、△△はNG」といった基準はありません。応募者は、自分が好きなブランド、憧れのブランドについて自由に話してかまいません。

ほかに、学生時代あるいはこれまでのバイトで「どういったことをがんばってきたのか」といった質問もあります。

この質問をする背景には、努力をして自分なりに目標を成し遂げた人は、何かつらいことがあっても乗り越える強さを持っていて、仕事に前向きに取り組む人が多いからです。

面接では、応募者がお気に入りのブランドや自分のがんばったエピソードなどについて話すときの様子も見られています。そのため、質問に対する答えだけでなく、自分の思いや考えを生き生きとした表情、豊かな表現力で話しているかどうかが重要なポイントになってきます

仕事内容について

カスタマーアシスタントの仕事は接客・販売、ストックでの商品整理など

ラグタグの販売員は、バイト・社員ともに「カスタマーアシスタント」と呼ばれています。カスタマーアシスタントの仕事はフロア(店頭)とストックがあります。

ストックとは店舗の裏手、商業施設内の従業員専用エリアにあり、各店舗の在庫品などを置く場所のことです。

フロアでの仕事はお客様への声かけや商品の提案、取り扱いの説明、試着室への案内といった接客・販売のほか、商品の包装、会計業務、店頭商品の整理などです。

ストックでは本社などから届いた商品を、アイテムやブランドごとに仕分けて指定の場所に収めます。また、同店のオンラインショップ(商品を販売するWEBサイト)で受注した商品のピックアップなどを行います。

慣れてくるとVMDなど店舗づくりにも参加

仕事に慣れてくるとVMDや納品管理、洋服のお直し、電話応対も担当します。

VMD(ビジュアル・マーチャンダイジング)とは、ディスプレーを使ったマーケティングの方法です。商品を手に取りやすいように陳列を工夫したり、商品棚やショーケースのレイアウトを考えて見やすい売り場にしたり。ショーウィンドーやマネキンのディスプレーで店やブランドのコンセプトをアピールするなど、多くの人の目にとまり、足を運んでもらえるような店づくりをすることです。

店のイメージを左右し、売上などにも影響するVMDは、接客や販売の仕事をしっかりと身につけ、店舗の特徴や顧客のニーズ、ファッションのトレンド、ブランドの世界観を理解することが大切です。バイトであっても、カスタマーアシスタントとしてのスキルを磨いていくことで、店舗演出にも携わることができます。

開店から閉店までの流れ

同店の1日を紹介します。平日の午前中は来店が少ないので、フロアやストックでの商品整理などを行います。夕方16時以降になると学校や会社帰りの人が多くなるので、フロアでの業務が中心になります。土日、祝日といった休日は朝から人の流れがあるので1日を通して忙しくなります。

1日の流れ(店舗により営業時間は異なります)

時間帯勤務内容
10:15出勤(従業員専用の控室で荷物などをロッカーに入れて準備)
10:30朝礼(早番のスタッフでその日の目標や前日の反省点などを共有)
10:45開店準備(店内清掃・商品の整理整頓など)
11:00開店(フロアでの接客・ストックでの商品整理業務など)
13:00休憩(30分もしくは45分)
13:30フロアで接客
16:30休憩(30分)
17:00フロアで接客
19:00休憩(30分)
20:00退勤
20:15帰宅

バイトでも慣れればディスプレーを担当します。

研修について

先輩スタッフがマンツーマンで指導するエルダー制度を採用

ラグタグでは5000ブランド以上を取り扱っているため、ブランド名やコンセプト、特徴を覚えるのも欠かせない仕事です。また数ある商品の中から、お客様の求めているアイテムを選び出して提案したり、クリーニングなど手入れ方法などについて説明したりします。

最初は覚えることが多くて大変ですが、同店ではエルダー制度を用意していて、先輩スタッフが教育係としてマンツーマンで仕事を教えてくれるほか、業務や職場に関する悩みや相談にも応えてくれます。

先輩スタッフの指導のもと、カスタマーアシスタントに必要な知識や接客ノウハウを身につけると、その集大成として同店が設けている販売員テストの受験をすることができます。合格すると時給アップに加え、希望者は面談などを経て社員になる道も用意されています。

OJT形式の研修で実務を習得、初日はあいさつの練習や接客のロープレを実施

同店の研修は、実際に接客・販売をすることで業務を覚えるOJT形式で行われ、期間は約6カ月が設定されています。

初回出勤日は、事前研修が実施されます。最初はバックヤードで、運営会社「ティンパンアレイ」の企業理念や就業規則、仕事の流れ、社内用語などについて説明を受けます。

また初日は、あいさつの練習や、フロアで待機中の姿勢、店内での動き方、来店があった場合の声かけ、フィッティングルームへの案内など接客の基本についてレクチャーを受けます。
一通り接客について学んだあとロープレを行い、午後からは実際にフロアに出ます。「いらっしゃいませ」「ありがとうございます」といった声出しのほか簡単な接客を行い、教育係の先輩スタッフと一緒に業務内容について振り返りを行います。

お客様の立場に立って考え抜くこと

ラグタグは扱うブランドやアイテムが多岐にわたり覚えることも多いですが、臨機応変に対応していくためにサービスなどをマニュアル化していません。

同店では「お客様の立場に立ったら、どうしてほしいか。何をしてもらえると、うれしいか」ということをカスタマーアシスタント自身で考え、行動に移すことをサービスの指針にしています。

未経験の人だけでなく、接客業の経験があっても慣れるまでは不安があります。同店では、そういった人たちをサポートするためにエルダー制度を取り入れ、わからないことがあればその都度確認し、知識やノウハウをしっかり習得できる環境づくりをしています。

成功も失敗もすべて、自分自身で体験することにより本当の力になります。また、教えてもらったことを実践し、良い結果に結びついたときはそれが自信となり、仕事を楽しめるようになります。

シフトや時給について

バイトは週に3日、1日5時間~勤務可能

ラグタグのカスタマーアシスタントのバイトは週に3日、1日5時間~OKです。毎月20日までに翌1カ月分のスケジュールを提出し、シフトが決定します。

勤務時間は、フルタイムでバイトする場合は10時30分~20時の早番、11時~20時30分の遅番などがあります。(各9.5時間拘束/休憩1.5時間)

シフト例

学生   木=16時~21時、土日=10時30分~20時/週3日勤務
フリーター 月・火・金=10時30分~20時、土日=11時~20時30分/週5日勤務

時給は1000円~、販売員テストに合格で昇給

時給は1000円~です。昇給は、同店が制定する販売員テストに合格すると時給が30円アップします。また、アルバイトから正社員になるには、このテストに合格することが要件となっています。

販売員テストは、ブランドや商品に関する筆記試験や接客実演など5段階あります。

ステップ1はバイト初日に受ける研修を受講することでクリアできます。

ステップ2は基本的な接客マナーで、店舗でお客様がいない時のスタンバイの姿勢や立ち居振る舞いやなどです。

ステップ3、ステップ4は接客の内容で、コミュニケーション能力や販売スキルなどが必要となってきます。ステップ5は最終段階となるため、クレームへの応対も含め高度な接客・販売スキルが求められます。

ステップ2まで、採用されると研修の一環として先輩スタッフから指導を受けます。ステップ2までを習得するまでが試用期間(約6カ月)とみなされ、期間中は研修生として店頭に立ちます。なお、試用期間も時給は変わりません。

先輩スタッフが教育係としてマンツーマンで仕事を教えてくれます。

社割と服装、髪色について

社割制度あり、買い取りもOK

ラグタグは社員割引制度を用意していて、同店の商品を一定割合のオフ率で購入でき、スタッフも良く利用しています。同店では新品、ユーズドを問わず、さまざまなファッションを楽しめるよう、社割や買い取りなどでサポート体制を整えています。

服装は自由、ファストファッションは取り入れ方に注意

同店で働く際、基本的に服装は自由ですが、全身ファストファッションなどは控えましょう。

個性的な髪色、男性のピアス、ヒゲはNG

身だしなみについて、男性のピアスとヒゲは禁止です。昨今、ファッションは多様化し、男女の区別なくピアスや指輪、ネックレスなどのアクセサリーを楽しんでいます。しかし、男性のピアスに対しては「オシャレというよりも、軽そうな感じ」「一社会人として仕事をする場ではふさわしくない」といった声も少なくありません。ヒゲに対しても「清潔感に欠ける」「だらしない」など、ビジネスシーンではほとんど認められていません。

そのため、同店でもお客様に不快感を与えないような身だしなみを求めています。

また男女ともにヘアカラーについては金や銀髪、青、緑、赤など個性の強い色はNGです。同店では、取り扱うさまざまなブランドのイメージを損なわないよう、店舗デザインをシンプルに仕上げています。スタッフの髪色についても同様で、ファッションの邪魔をしない程度が望ましいと言えるでしょう。

ラグタグの評判・雰囲気について

アルバイトは19歳~25歳が多く、男女の割合はほぼ同じ

ラグタグのカスタマーアシスタントのバイトは19歳~25歳が多く、男女の割合は約5対5です。同店はメンズ、レディースをそろえていることから、男性のバイト希望も多数あります。レディースに比べると、メンズファッションに関する店は数が少ないこともあり、アパレルに興味がある男性の応募につながっていると考えられます。

同店のバイトは年齢層が若いこともあり、未経験からのスタートが約9割です。現在、学生が約7割、フリーターは約3割ですが、フルタイムで週に5日出勤するなど、シフトへの貢献度が高いのは20代前半のフリーターです

働く時間が長いため仕事の習熟度が高く、販売員テストを受けるのもフリーターが多い傾向にあります。そのため、同店では正社員登用などを視野に入れフリーターの採用に前向きに取り組んでいます。

顧客満足を目指すからこそ生まれる悩み

「オシャレをすることが好き」と同じ気持ちを持つ人が集う職場なので、ファッションなど共通の話題が豊富でアットホームな雰囲気があります。

そのため、バイトを辞める理由としては聞かれるのは、ネットのアンケートなどで上位にあがる人間関係ではなく「思っていた以上に大変」といった声です。

同店はセレクトショップのようにさまざまなブランドのアイテムが並びます。一つのブランドの専門店で働く以上に知識が必要です。またユーズド品は1点ものです。お客様のイメージするものが必ず見つかるとは限らず、苦心する場合もあります。

一点物の古着だからこその、難しさ、やりがい

新品、つまりブランドがシーズンごとに打ち出す商品の場合、流行のワンピースであれば何パターンかデザイン展開があったり、同じデザインで柄や色違いがあったりとバリエーションが豊富です。

そのため「ほかのタイプもお試しになってみてはいかがでしょう?」「色や柄が変われば、また違った印象になります。お持ちしましょうか?」といった提案ができますが、ユーズドはそれができず「接客が難しい」と感じる要因となっています。

お客様が思い描く姿、なりたい姿を言葉の中から読み取り、一緒にイメージをふくらませ、数あるブランド、アイテムの中からベストな品を選び出していくのが、カスタマーアシスタントの仕事です。

顧客満足を実現するには商品知識と、相手の希望を引き出す力、相手が伝えたいことを受け取り理解する力、相手を説得(提案)する力とコミュニケーション能力が欠かせないのは事実です。

仕事内容が難しい反面、お客様にぴったりの一点をご提案できたときはとても喜びを感じます。一点物だからこその喜びがそこにはあります。

アルバイトのエピソード

今回取材した坂本さんは、入社して間もないアルバイトAさん(女性)のエピソードを話してくれました。

「いつもふたりでお見えになるカップルがいて、ある日、男性お一人で来店されました。女性もののワンピースを見ておられる様子で、Aさんが気になりお声をかけると彼女へのプレゼントを探しているとのことでした。Aさんは彼女さまのことを存じ上げなかったのですが、自分にできることはなんだろうと考え、彼女さまのことをヒアリングしました。すると、自分と背丈などが似ていることがわかりました。そこで『自分でよければモデルになり、試着などもいたしますがいかがでしょうか?』とご提案したところ、お客様は大変喜んでくださり、無事にワンピースをご購入していただくことができました。後日、彼女さまと一緒にAさんにお礼を言うために足を運んでくださいました」

Aさんは「たとえ知識がなくても、大事なことはお客様のために自分ができることを考え、それを行動に移すこと」ということを身をもって知り、この経験を糧にカスタマーアシスタントして活躍しているそうです。

アイテムの中からベストな品を選び出していくのが、カスタマーアシスタントの仕事です

まとめ

ラグタグでは、「お客様の立場に立って考えぬく」という考えが浸透しています。

例えば、自分がわからないブランドについて聞かれた場合「申し訳ありませんが、わかりません」と終わらせるのではなく、「勉強不足で大変、申し訳ございません。もしお時間をいただけるようであれば、今すぐお調べいたしますが、いかがでしょうか?」と一歩踏み出す勇気を持つことが大切です。

エルダー(教育係の先輩スタッフ)がいるので、自分ひとりではないということを忘れず、丁寧な接客、細やかな提案を実践していきましょう。

ショッピングに出かけ「これいいな」「素敵だな」という服を見つけると、コーディネートについてあれこれ試案して楽しくなります。また、それを着てデートしたり友達と遊んだり、いろんなシーンを想像してワクワクします。

ユーズドであればその一着との出会いはまさに一期一会で、同店に訪れた人にとってもうれしい瞬間です。そんな場面を提案できるカスタマーアシスタントを目指してみてはいかがでしょう?

株式会社ティンパンアレイ
本社:東京都品川区西五反田7-22-17 TOCビル4階
店舗数:15店舗(2019年4月1日現在)

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