バイト先の店長とLINEでやりとりするときの注意点と言い回し
バイト先で、店長さんなどの責任者さんを含めた、業務連絡用のLINEグループを作っている方も多いかと思います。一斉送信にも便利なLINEですが、使い方を間違えれば、自分の評価を落とすことも。今回は、店長さんや社員の方など、事業所の責任者の方とのLINE連絡で気をつけたい点について、まとめてみました。
最低でも丁寧語!「です・ます調」を忘れずに
責任者の方が非常にフランクで、バイト先では「タメ口」親しくしてくれていたとしても、LINEでのやりとりを始めてしばらくの間は、敬語を使うようにしましょう。
文字をメインとしたコミュニケーションは、面と向かっての会話と違って、相手の表情や声色を伺うことができません。礼節を書いた投稿はトラブルにも発展しかねませんから、まずは「です・ます調」の丁寧語や挨拶を、自然に使えるようにしておきましょう。
【例:仕事中のミスをカバーしてもらった後に送る、感謝とフォローのLINE】
「お疲れさまです。今日の仕事中でのミス、本当に申し訳ありませんでした。店長がフォローしてくださって、とても勉強になりました。もう同じ失敗をしないよう、気をつけたいと思います。今後ともどうぞよろしくお願いします。」
【例:バイトでの人間関係や仕事内容で相談したいことがある時、予告として送るLINE】
「お疲れさまです。実は、店長に相談したいことがあります。○○の作業(または、○○さんとの関わり方)でうまくいかない部分があり、店長の意見をお聞きしたいです。次にシフトへ入った際、少しだけお時間をもらえませんでしょうか。どうぞよろしくお願いします。」
上記の例ではいずれも、冒頭には「お疲れさまです」、締めには「よろしくお願いします」という、挨拶を入れています。用件だけの投稿だと唐突な印象になりますし、また、礼節が足りないと思われる可能性もあります。伝えたい用件がシンプルであっても、こうした言葉で挟んで伝えるようにしましょう。
何でもかんでもLINEで連絡、はダメ!
出勤やシフト、業務に関わる連絡などは、電話や面と向かっての報告か、職場で定められている引き継ぎフォーマットを利用するのが原則です。これは社員か・バイトかに関わらず、働く人のルールとして基本的なものです。
LINEはそもそも、常にスマートフォンをチェックしていないと、連絡の有無が判らないツールです。LINEでの連絡は、責任者の方の許可がはっきりと下りている場合などを除いて、基本的に避けた方がよいでしょう。
最近は『LINEバイト』サービスも登場していますが、応募時の連絡がLINE経由だったからといって、採用後もLINEでの業務連絡が可能というわけではありません。特に、当日欠勤や遅刻といった急ぎの連絡は、必ず電話で行うようにしましょう。
LINEでメッセージを送ったとしても、アプリ側に不具合があって届かなかった場合や、責任者の方がそれをチェックできなかった場合などは、こちらの不手際とみなされるケースもありますので、十分注意しましょう。
非常識な時間に投稿しないこと
深夜・早朝や休日など、相手が明らかに休養を取っている時間帯や、忌引き等で不在にしている日に投稿するのは避けましょう。
どうしても連絡が必要な場合は、責任者の方へのLINEではなく、バイト先に電話をして、出勤している方に相談しておくのが無難です。
いつでも・どこでも投稿できるツールだからこそ、使う人のマナーが試されるのがLINEです。投稿の際には文面に注意するのは勿論、今が相手にとってどんな時間帯かを考えることも重要です。
スタンプは相手の出方を伺いながら使う
LINEスタンプのなかには、「バイト用」や「敬語」など、業務連絡に使えそうなものも多数販売されています。しかし、こうした売り文句が使われているからと言って、責任者の方とのやり取りに使っても全く問題ない、というわけではありません。
店長の中には、LINEそのものに不慣れであったり、いいイメージを抱いていなかったりという方もいらっしゃるでしょう。また、ビジネスシーンでの利用は一般的ではないとする業界や、会社、店長の考え方もあります。そういった相手に、スタンプをぽんぽん送り付けるのは、とてもリスクが高い行為です。
責任者の方とLINEでのやり取りをするようになった場合、まずは相手の出方を伺いましょう。かなりきちんとした敬語を使わなければいけないのか、それとも、ある程度フランクな言葉遣いでも許されるのか。スタンプの利用は、相手がある程度頻繁に使ってくるようになってからの方が無難です。スタンプに限らず、顔文字や絵文字も同様です。
スタンプ、絵文字以外でも表現の仕方にも注意
また、使っていらっしゃる方は決して多くないと思いますが、不必要なちいさい「ょ」や、「でゎ」など、日本語として正しくない表現はやめましょう。業務連絡に用いる言葉として不適切ですし、非常に不躾な印象を与えることになります。
連絡手段としてのLINEは、まだ歴史の新しいものです。LINEを使う際のマナーやモラルといったものも、社会的にしっかりとした共通認識ができているわけではないので、すれ違いが起こりやすいツールであることは否めません。とりわけ目上の方とのやり取りの際は、十分注意して利用しましょう。