おこわ米八のバイト・パートを徹底調査!面接や仕事内容、評判は?
こんにちは、マイベストジョブ事務局です。今回は、デパ地下などでおこわとお弁当を販売する「おこわ米八」のアルバイト・パートの面接や仕事内容、評判などについて人事総務部の石川さんに話を聞きました。
この記事の目次
おこわ米八について
百貨店やショッピングモールなどの食品売り場でおこわを販売する「おこわ米八」は、東京を中心に北海道から九州まで全国96カ所で店舗展開をしています。
定番商品のお赤飯と五目おこわ、栗おこわの3種類とお総菜を盛り込んだお弁当が約10種類のほか、四季折々の食材を使ったおこわ2種、季節のお弁当3~4種類と、常時20ほどの商品を販売しています。
エリアによっては、テレビ番組の打ち上げやコンサートの楽屋に届けるお弁当を用意する場合もあって、個別販売だけでなく、100個や200個、多い時には1000個にも及ぶ受注にも対応しています。
1977年の創業当時から、老舗百貨店の食品売り場で日本の伝統食のおこわを提供してきた同店にはお得意さんが多く、店舗スタッフとも顔なじみになっているのが特徴です。
毎日たくさんの人が出入りする商業施設において、顧客との信頼関係を築いている「おこわ米八」の店舗スタッフとして働く際は、どういったことを心得ておくのが良いか、その内容を見ていきましょう。
面接では協調性が重視される
「おこわ米八」では18歳~60代まで幅広い世代が働いていて、平均年齢は40歳前後です(高校生不可)。
店舗スタッフだけでなく来店者の年齢層も幅広いため、「おこわ米八」では自分に近い世代だけでなく、いろんな人とコミュニケーションがとれる協調性のある人を求めています。面接で聞かれることや面接時に注意しておくべき点について紹介します。
面接の流れ
まず、WEBサイトの応募フォームか電話で応募します。担当者から連絡があり面接日が決まると、履歴書を用意し当日持参します。
面接は、応募先店舗が入っている商業施設の休憩室などで営業担当もしくは店長が行います。
面接では、志望動機やアルバイト経験などについて質問があります。上にも書いたように「おこわ米八」では協調性のある人物が理想のため、質問に答える様子から親しみやすい人柄かどうかが確認されます。
面接では挨拶と話を聞く姿勢に注意を払う
まず、面接担当者と目が合ったら「○○と申します。よろしくお願いします」など、笑顔で自分から挨拶をすることを心掛けましょう。やわらかい表情で、自らすすんで挨拶をすることで、快活で礼儀正しいイメージを持ってもらうことができます。
質疑応答では、相手の話をきちんと最後まで聞いてから答えるようにしましょう。相手が話し終わる前に自分が話し出すと「人の話を聞けない、聞いていない」といった印象を与えてしまいます。
「質問にきちんと答えなければ」という気の焦りから、相手の言葉にかぶせるように話し始めたり、早口になったりすることはあります。面接では質問の後に一呼吸おくつもりで少し間を取り、いつも以上にゆっくりとしゃべることを意識すると良いでしょう。
注意したいのは、親しみやすい雰囲気を出そうとして馴れ馴れしく接してしまうことです。発言は「です」「ます」で締め、語尾を伸ばさず歯切れ良く話すようにしましょう。
志望動機など答えを準備して余裕をもって面接に臨む
顧客や職場の仲間と良好な関係を築いていくためには、コミュニケーション力は欠かせません。面接で良い印象を持ってもらうには、笑顔で受け答えができるか、ハキハキと、そして相手に届く声で話すことができるかどうかがポイントになってきます。
志望動機などについて答えを用意しておくと余裕をもって面接に臨むことができ、表情も柔らかくなります。また、ハキハキと相手に届く声というのも難しいことではありません。背中が丸くなっていると声は出にくくなります。そのため、相手の目を見て話せるようにまず正面を向き、そして背筋を伸ばします。姿勢を正すとお腹から声が出しやすくなります。
質問の答えを考えるのと合わせて、鏡の前で表情や姿勢などを確認してみるのもおすすめです。
米八のバイトの仕事は「量り売り」が基本
「おこわ米八」では、おこわと総菜弁当を販売しています。おこわは店内で炊きあがったものを専用の容器に移し、ガラスのショーケースに並べます。
これらおこわは、量り売りをしています。アルバイト・パートの仕事は、注文を受けて商品を用意し、会計をして手渡すといった接客・販売業務と、お弁当に総菜を詰めるなどの製造補助です。
量をはかって商品を包装、お会計が主な仕事
カウンターでの仕事の流れは以下のようになります。
カウンターでの接客・販売の流れ
- 「赤飯を100グラム」「栗おこわを200グラム」など注文を聞く
- 容器を計量機の上に乗せ、おこわをしゃもじで詰めて注文のグラム数に調整
- 容器を包装して袋に入れる
- お会計をする
- 商品を手渡す
お弁当は総菜とおこわの盛り合わせで、おこわはその都度、詰めます。そのため、おこわの量り売りと同様に注文を受けてお弁当箱に詰め、商品を包装、お会計をして手渡します。
製造補助をする際は、調理担当者が仕上げた総菜を一品ずつおかずカップに入れてお弁当に詰めます。
勤務を1年ほど続けると、新しく入ったスタッフの指導係や営業中のレジ点検、閉店後のレジ締めなども任される場合がありますが、アルバイト・パートの店舗スタッフは接客・販売、製造補助が主な仕事となります。
仕事をする上での注意点とバイトの評判は?
おこわや総菜を盛りつける際は「丁寧に美しく」が基本
アルバイト・パートの仕事のなかで難しい業務はありませんが、おこわや総菜を詰める際、最初のうちは多少時間がかかってもいいので、きれいに詰めることを心がけましょう。
いくら素材や味付けにこだわっても、盛り付けが美しくなければ「おいしそう」「食べてみたい」と人の心を動かすことはできません。季節の食材を用いた彩り豊かなお弁当は、「おこわ米八」のこだわりでもあります。お弁当の盛り付けを崩さないよう商品を丁寧に扱い、素材を見栄え良く詰めるようにしましょう。
のし紙の種類と風呂敷の包み方について習得
お赤飯などは、お食い初めや節句といった子どもの成長、還暦や古希の長寿祝い、卒入学や結婚といった人生の節目に用いられることが多く、のし紙を付けることもあります。お祝い事でも、のし紙には蝶結びや結切りといった種類があり、正しく使い分ける必要があります。これらのし紙の種類を覚えるのも仕事のひとつで、間違ったのし紙を使わないように、ほかスタッフと確認しながら作業をすることが大切です。
包は「おこわ米八」専用の風呂敷を用います。風呂敷で商品を包む際は、同じ柄が同じ位置にくるようにします。10個、20個と一度にたくさん用意することがありますが、きれいに正確に包むのと同時に、手際良くスピーディーに進めることが求められます。
こういった作業は「習うより慣れろ」で、勤務中、手があいたときに空き箱を使って練習をします。作業に慣れるまでは、先輩たちが包んだ商品を袋に入れるなど自分ができる範囲のサポートをします。
商品を受け取る顧客にも迷惑がかかるため、慣れないうちから、いきなりのし紙の用意や包みを任されるといった心配はありません。日頃の練習に加えて、先輩たちの手順をよく見てしっかりと習得していきましょう。
環境が整えられた職場、バイトの評判は?
百貨店中心の売り場ということもあり客層が厚く、慶弔に利用されるケースも多いためマナーなどが厳しいですが、その分マニュアルや研修体制も整えられています。仕事は注文を受けたあと、お弁当箱へおこわを盛り付けるなどすでに箱詰めされた商品を販売するのとは違いひと手間ありますが、機械的な作業ではなくそれが楽しいという人もいるようです。
慶弔事や祝い事、お土産によく利用されることからゴールデンウィークや元旦など集中した集客が予想されます。そのため祝日等の出勤に関してある程度前向きな姿勢は必要でしょう。
勤務している年齢層は時間帯によりますが、おおよその時間帯は同年代が勤務していると認識してよいと思います。平均年齢が40歳で女性が多いため人間関係など気にされるかもしれませんが、比較的長期に勤務する人が多いという実態から、アットホームな雰囲気が職場にあることが感じられます。
おこわ米八のバイト評判まとめ
- 立ち仕事のため足に疲労がたまりがち
- ゴールデンウィークやお盆等の連休や祝日への出勤が要請される
- 百貨店などのマナーや接客ルールがあるが、研修体制が整えられている
- アットホームな雰囲気の職場で長期勤務の人が多い
- 仕事は接客・販売が中心で未経験者もすぐに覚えられることができる
メリット、デメリットあると思いますが一度経験すればそうでもなかったと思えることも多いでしょう。前向きな気持ちで臨んでください。
接客の未経験者・ブランクも研修でカバー
入店後、1カ月~2カ月は研修期間
「おこわ米八」に採用されるとすぐにお店に出ますが、最初の1カ月~2カ月は研修期間となります。たとえば1日8時間、週に5日勤務の人であれば研修期間は1カ月、勤務が1日6時間、週に3回という人は2カ月といったイメージです。勤務開始からおよそ160時間~180時間が研修期間に該当するという認識でよいでしょう。研修期間に幅があるのは、勤務時間が長いか短いかにより、時間内にこなせる業務量が違うためです。
研修期間中は、接客や販売など実際の店舗業務を行いながら、社員もしくは先輩のアルバイトスタッフからマンツーマンで仕事を教えてもらえます。
百貨店などが実施する研修を受講
なお、「おこわ米八」が出店する百貨店などには接客・販売マニュアルがあり、実際に店舗に立つ前に各商業施設で研修を受講するよう求められる場合があります。
内容は接客用語やお辞儀の仕方を練習するほか、接客のロールプレイングをする商業施設もあって接客マナーについてきちんと学ぶことができます。接客マナーだけでなく、各商業施設が発行するポイントカードやクレジットカードの種類とその取り扱い方、ポイントや特典について説明を受けます。また「婦人服は何階?」「授乳スペースはどこ?」といった来館者からの質問に答えられるように、商業施設の概要について説明があります。
研修から実務までのまとめ
- 160時間~180時間の研修期間を設けている
- 百貨店のルールに沿ったマナー、接客研修を受ける
- マンツーマンでの指導体制
「おこわ米八」に応募する人の約3割は、接客・販売業は未経験、アルバイトそのものが初めてという人もいますが、店頭での実務研修や各商業施設が実施する接客・販売研修を通じて業務をスムーズに覚えることができます。
アルバイト・パートのなかには、子育てを終えた40歳ごろから勤め始め、20年以上続けている主婦もいます。未経験であっても、接客・販売業のブランクがあっても、仕事にすぐになじめるのが大きな魅力と言えるでしょう。
シフトの組み方・時給などについて
年に一度の店長による評価で時給アップ
時給は900円~、1000円~など店舗により異なります。採用後、研修期間(約1カ月~2カ月)は時給からマイナス10円~20円の額でのスタートとなります。交通費は全額支給されます。
時給は年に一度、店長などの評価でアップする機会がありますが、金額については時給と同じで各店舗で異なります。
シフトは1カ月ごとに申請、プライベートの予定と合わせて提出可能
シフトは、多くの店舗で週に3日、1日6時間から相談に乗ってもらえます。シフトは毎月20日までに翌1カ月分の予定を店長に提出します。25日にはシフト表が完成しますので、その内容に合わせて勤務します。
8時~15時、8時~17時30分、9時~17時、11時~20時30分、16時~20時30分など(休憩1時間30分。シフトは施設の営業時間により異なります)。
シフトの例
例 | 中心の時間帯 | 働き方等 |
---|---|---|
主婦の場合 | 平日8:00~15:00 平日8:00~17:30 平日9:00~17:00 | 朝の開店準備とランチタイムの接客・販売業務を担当します。店舗によっては9時~14時といった1日6時間以内のシフトも可能です。 |
学生の場合 | 平日16:00~20:30 土日・祝日11:00~20:30 | 学校が終わってから出勤し、夕方の買い物客が多い時間帯から閉店作業までを担当します。土・日や祝日、春・夏・冬の長期休みのあいだは11時~20時30分と勤務の時間帯を増やすなど柔軟に対応する人が多いです。 |
フリーターの場合 | 平日8:00~17:30 土日・祝日11:00~20:30 | 週に5日など、勤務時間、日数ともにしっかりこなす人が中心です。本人の希望と店長などの判断で、正社員への登用もあります。 |
朝の開店準備から夕方までは主婦、夕方から閉店までは学生、朝から閉店までのフルタイムはフリーターが勤務するなど、それぞれのライフスタイルに合わせた働き方ができます。
シフトは、面接時に「家族の扶養内に収入をおさえたい」などの希望を伝えておくと、日数や時間数を配慮してもらえます。
ただし、土・日や祝日、お盆や年末年始といった連休のすべてを休みたいといった希望は、ほかスタッフとの調整があるため必ずしも通るわけではありません。店長などから「休日の出勤をお願いする場合は、ある程度対応していただけますか?」といった質問があれば、前向きな姿勢を示すようにしましょう。
商業施設の従業員割引制度を利用した買い物も可能
「おこわ米八」では昼食代補助といった待遇はありませんが、勤務先商業施設の従業員食堂や商業施設が設けている従業員割引制度を利用することは可能です(各商業施設により制度は異なります)。
割引制度により、通常より安い価格で食事や買い物ができるのは大きな特典で、勤務のあと、休日などにお目当てのショップでショッピングをするといった楽しみにもつながっています。
制服・身だしなみについて
三角巾とエプロン、ブラウスは貸与
「おこわ米八」の制服は赤色の三角巾をエプロン、白いシャツに黒のパンツかスカートを着用し、靴は黒のパンプスを履きます。靴のかかとは動きやすいように、1センチ~3センチ程度のものにしましょう。店舗からは三角巾とエプロン、ブラウスを貸してもらえますので、パンツもしくはスカート、靴を自分で用意します。
商品に不純物が入らないように身だしなみを整える
髪は前髪やサイド、後ろの髪をきちんとまとめて黒いネットに入れてから三角巾を巻き、三角巾から出ないようにします。これは、髪が商品に入ってしまうトラブルを防止するためです。
ネイルは不可です。食材を扱う際は手袋を付けますが、ネイルがはがれて商品に入ってしまうといったアクシデントを防ぐためです。また爪は短く切りそろえます。爪の間には汚れがたまりやすく、手洗いをしても食中毒の原因となる汚染物などが指先に残ってしまう危険があるためです。食品を扱う職場では、長く伸ばした爪は注意の対象になることを覚えておきましょう。
アクセサリーは不可、メイクは節度を守って健康的に
ピアスやイヤリング、ネックレスといったアクセサリーの着用は不可で、商業施設により結婚指輪のみ可という場合があります。
メイクについては、接客業であるため派手にならない程度にきちんとしておきましょう。扱う商品が食品なので、健康的な雰囲気が大切です。ノーメイクは顔色が悪く見えたり、疲れた印象を与えるためあまりおすすめできません。
ただし、メイクをするといっても濃い色のアイシャドウやチーク、口紅などは清潔感に欠けるため控えるようにしましょう。色を使いすぎずシンプルに仕上げるのがコツです。
まとめ
「おこわ米八」の店舗スタッフの多くはアルバイト・パートで、店舗運営の主力です。「○○さんがいるから」とひいきにしてくれる顧客がいるなど良い関係性を保ち、長くお付き合いをしているスタッフもいます。20年以上勤めていた60代のパートの女性が退職するとき、お花を持って来た人もいるそうです。
スタッフの総数が10人程度の店舗が多いこと、お得意さんが多くアットホームな雰囲気で仕事をできることが、スタッフの定着につながっていると言えるでしょう。
和総菜を扱う「おこわ米八」は落ち着いた雰囲気で、年齢を重ねても無理なく働ける職場です。お得意先も多いため、短期というよりも長く勤めて、きちんと信頼関係を築いていける人が向いています。
しかし、長く勤めるためには環境になじむ協調性が必要で、顧客の要望を聞いたり、職場の仲間と情報共有をしていくためのコミュニケーション力も欠かせません。これら社会人として基本となるスキルを備えておくことが前提です。
仕事や人間関係に慣れてくると気がゆるみがちですが、「馴れ馴れしい態度で気分を害した」といった苦情は接客・販売の現場だけでなく、どんな職場でも起こり得ます。いつなんどきも、節度をもって行動することを心がけましょう。
本社:東京都武蔵野市境南町1-24-8 米八ビル2F
店舗数:65店舗(2017年6月時点)