若葉ネットワークの求人を徹底解剖!仕事内容、収入や評判など
こんにちは、マイベストジョブ事務局です。電話帳・広報誌の配達など行う「若葉ネットワーク」の求人の仕事内容や収入などについて人事部の野崎さんに話を聞きました。
若葉ネットワークについて
若葉ネットワークは、軽自動車や自動二輪車(バイク)で小型荷物を配送する軽貨物運送業(貨物軽自動車運送事業)を中心に行う会社として、平成元年(1989年)に創業しました。
以降、同社では大手通信会社や物流企業から業務を受託するなど事業の地盤を築いてきました。そして、電話帳や企業の広報誌などを各家庭や企業に配る配達業務と、昨今、急増するネット通販の荷物を届ける宅配業務を両輪として成長を遂げています。
対象エリアは、電話帳や広報誌の配達は北海道から九州と日本全国で、通販商品などを配送する宅配業務については、同社の本社がある神奈川県近郊です。
配達業務については大型倉庫を各都道府県に借りて拠点(以下デポ)にしているほか、本社(神奈川県横浜市)、中国四国支店(香川県高松市)、九州支店(熊本県熊本市)を通じて事業を展開しています。
「親切・丁寧・正確」をモットーに、電話帳・広報誌の配達ドライバーとはどういった仕事なのか、詳しく見ていきましょう。
採用の流れと雇用形態について
18歳以上で普通自動車免許を持っている人が対象
若葉ネットワークの電話帳・広報誌の配達ドライバーは普通自動車運転免許が必要なので、18歳以上が対象となります。なお、本社や各支店で面接ができない場合は、担当者が出向くなど対応してくれるので全国どこからの応募も可能です。
希望者は、求人サイトの専用ページ、もしくは電話で応募します。求人サイトから応募した場合は、翌日、遅くても3日間程度で同社の担当者から連絡があり、面接日を決定します。電話で応募した場合は、名前、メールや携帯電話といった連絡先、年齢などについてヒアリングがあり、その時点で面接日を設定する場合もあります。面接では、写真付きの履歴書と職務経歴書が必要です。
面接では業務委託契約や仕事内容について説明
面接当日は、人事担当者と応募者と1対1の面談が30分ほど行われます。これまでの経歴や同社に応募した理由などを聞かれるほか、業務委託契約の内容や仕事の流れ、報酬について説明があります。
というのも、同社で働く場合は雇用契約ではなく業務委託契約を結ぶことになります。
雇用契約は会社に雇われ、その会社の従業員として業務に就き、決まったお給料をもらう働き方です。年金や健康保険は会社を通じて加入し、保険料は会社と従業員の双方で定められた割合を負担します。
業務委託は、会社と雇用契約を結ぶ、つまり雇われるわけではありません。あくまでも独立した個人として会社から仕事を依頼される働き方です。固定給ではなく、仕事をした分に対して報酬が支払われる出来高制となります。社会保険料は、会社の従業員ではないので自分で加入して費用を払います。
業務委託の多くは兼業も可能で、会社員のように副業するときに勤め先に申請して許可を得る必要がない、といったことが特徴でありメリットとなります。
仕事をする際は、例えば「○○の案件について、〇日までに完了してください」「1日に〇件の対応をお願いします」といった約束事があり、それを守る必要はありますが、個人で業務を請け負うので、基本的に自分のペースで働くことができます。
仕事をする上で守るべき事柄についても説明あり
ほかにも、仕事内容、報酬について説明がありますがこれらについては後に続く各段落でお伝えします。
面接では、同社のドライバーとして地域の道路を走り、各家庭や企業に届け物をするので、無事故・無違反を心がけ、配達先で失礼のないように接する心得など運転マナー・接客マナーの重要性などについても話があります。
業務委託であっても、若葉ネットワークのドライバーとして取引先企業の配達物を預かり、各家庭や企業に届けることになるのでルールやマナーの順守が求められます。
仕事内容について
各都道府県での配達期日は1カ月、配達時間は8時~20時の間で自由です
若葉ネットワークの電話帳・広報誌の配達ドライバーの勤務地は全国各地です。月ごとの配達エリアがいくつかあり、ドライバーの希望も考慮したうえで出張場所が決定されます。
配達エリアは、4月であれば北海道・神奈川・長崎、5月は青森・東京・鹿児島、6月千葉・愛知・愛媛といった具合です(2019年度)。
各エリアともに1カ月単位なので、その期間内であればどういった勤務スケジュールでもOKです。例えば4月1日から5日まで配達、6日から8日まで3連休を取り、再び1週間業務に就くといったスケジュールです。
1日の配達時間については、原則として8時~20時のあいだに稼働することが求められます。配達物はポストに入れてまわりますが、個人宅へ赴くことが多いため、迷惑にならない時間帯が推奨されています。
1日の流れ
時間帯 | 勤務内容 |
---|---|
7時過ぎ | デポ(配達拠点)に出勤します。 |
7時30分~8時 | デポで荷物を車に積み込み。配達先とルートを確認します。 |
9時~11時 | 一戸建てや集合住宅、企業などに配達。 |
11時~12時 | 自分で時間配分を行い、休憩を取ります。 |
12時~17時 | 午前中と同様、午後の配達。 |
17時 | デポに戻り、配達数を報告するなど事務処理を行います。 |
17時30時 | デポを出て宿泊先に戻ります。 |
上記は一例で、仕事に慣れて数多く配って収入を上げたいという場合、20時頃まで稼働しているドライバーもいます。
出張先での業務初日は勉強会を実施、ルート確認などを行う
配達を担当する都道府県が決まると、同社が各地に設けているデポに出勤し、デポの施設長などとあいさつをします。
都市部であれば狭い範囲に住宅などが集まっているので、移動距離が短くすむこともあります。しかし、何車線もある大通りや一方通行が多いなど道路が複雑で交通量も多いなど、運転に神経を使う場面が少なくありません。
地方に行けば、家が点在していて移動する距離が長くなる傾向にあります。しかし、道路も往復方向の対面通行でアクセスもわかりやすいうえ、車の数も比較的少ないなどゆったりと配達できます。
どの地域にも特徴があるため、同社ではドライバーが安全に、そして効率的に動けるようにきちんとアドバイスをしています。
なおドライバーの仕事が初めてで不安があるという場合は、先輩ドライバーが同乗し一連の業務をサポートしてくれます。
運転技術があっても、初めての土地で行き先を確認しながら車で移動し、駐車、配達といった作業を繰り返すと疲れが出ます。慣れないうちは欲張らずに少ない数を丁寧にこなし、街の状況がわかってきたら配る数を増やしていくなど安全第一で行動することを心がけましょう。
配達ドライバーの収入、福利厚生について
電話帳・広報誌の単価は14~25円、平均収入は約40万円
若葉ネットワークの配達ドライバーの報酬は電話帳・広報誌の単価14~25円で、配達した数が収入になります。単価は地域により異なり、世帯数が多い都市部は配る数も増えるため、単価は安く設定されています。
宅配のように手渡しするのではなく、ポストに入れていく作業になるので、簡単なお仕事です。
1人のドライバーが1日で配達するのは、平均800~1200件です。早い人であれば1カ月ほどで1日1000件をこなします。
報酬は約20万円~70万円で、平均額は約40万円です。中には100万円稼ぐドライバーもいます。
報酬の支払いは月払いのほか週払いがある
報酬については、配達ドライバーが扱う届け物により異なる場合があります。例えば電話帳・広報誌は月末締めの翌月20日払い、宅配は翌々月の5日払いなどで、電話帳・広報誌は4月分を5月20日、宅配は6月5日に支給するといった流れです。
ただし、同社では週払いも用意していて、希望すれば配達した部数の半額を支給してもらえます。
配達ドライバーは、仕事に必要な諸費用、例えばガソリン代や日々の食事・宿泊費といった出費は自分でまかないます。会社員のように仕事でかかった経費を別途支給されるわけではないので、ドライバー各自で収支を管理する必要があります。
同社では、継続的にドライバー業務を行ってもらえるように週払いを設定し、資金ショートの問題が起きないように配慮しています。
車のリースは毎月3万7000円~4万7000円からOK
車両は、営業ナンバーを取得した車を持っていない場合、同社が所有する軽自動車をリースしてもらうことができます。費用は毎月3万7000円~4万7000円で、半年~1年勤務をすると車を譲りうけることができます。(譲渡リースは、電話帳・広報誌のみ)
なお同社のドライバーとして働く際は、下記の保険に加入します。
配達業務に関連する事柄で負ったケガは通院費用が支払われます。
■貨物保険(月/1050円)
ドライバーが運ぶ荷物などを補償する保険です。
上記以外にも、自賠責保険より補償範囲の広い任意保険に加入することが求められます。ケガなどをさせてしまった相手や破損してしまった車両、家屋、物品など、被害を与えてしまった人や物に対して補償してもらえます。
同社の配達ドライバーのような軽貨物配送業を業務委託で行う場合、保険に加入して万が一に備えることがとても大切ですが、個人で保険会社を探して入らなければならない場合もあります。同社ではそういった負担を軽減するため、配送業者に適した保険をきちんとサポートしてくれます。
なお携帯電話は貸与されるので、業務に関する連絡については、自分が所有するスマートフォンなどを使用する必要はありません。
評判、雰囲気について
電話帳・広報誌配達は19歳~75歳と幅広い世代、約9割が未経験からのスタート
若葉ネットワークで電話帳・広報誌配達をしているのは、19歳~75歳と幅広い世代です。もっとも多いのが50代でその次が40代、後は60代、30代、70代、20代の順で約600人のドライバーが仕事に就いています(2019年度、宅配ドライバーも含む)。男女比は男性が大半を占め、女性は1割弱となっています。
配達の経験の有無については、約9割が未経験です。応募の背景には「デスクワークが中心だったので、好きな車を運転しながら仕事をしたい」「自分のペースで働きたい」「働いた分がそのまま収入になるので不公平感がない」「現場作業をしていたので体力には自信がある」などがあります。
また、電話帳・広報誌配達の仕事は全国各地に及ぶので「地元から出たことがないので、いろんなところを訪問したい」といった声も聞かれます。
応募理由はさまざまありますが、「誰かの評価ではなく、あくまでも自分のがんばりで収入が決まる」「上司や部下、同僚など人間関係のしがらみがない」といったことも、会社勤めにはないメリットとして映っているようです。
なお仕事中は一人ですが、毎日立ち寄る配送拠点のデポでは、同社のスタッフや他のドライバーと雑談して、地元のおすすめ料理や観光スポットの情報交換をするなど交流の場はあります。1カ月ごとに出張する地域が変わるため、その月の終わりには食事会が開催されるなど親睦を深める機会もあります。
出張先の都道府県ではデポで寝泊まりをしたり短期賃貸マンションを借りたり、地元料理が楽しめる民宿、サウナ付きの温浴施設に泊まるなど、宿泊先を探すのも楽しみの一つと言えるでしょう。
電話帳・広報誌配達は自由度の高いところが魅力
納期を守ることが前提ですが、配達ドライバーは誰かの都合に合わせることなく、自分のペースで業務を進めることができます。休日も仕事のはかどり具合、体調などに合わせ自分で決めることができます。
ネットなどでは「きつい」「きびしい」「休みがない」といった言葉を目にする職種ではありますが、同社の配達ドライバーは重い荷物や壊れ物を扱うわけではありません。また配達物はポストに入れることがほとんどで、宅配のように対面で荷物を渡してサインを受け取ったり、不在による再配達で帰宅が遅くなったり、といったこともありません。
同社の配達ドライバーは自由度が高いこと、業務がシンプルなこと、全国各地を訪問できることが大きな魅力と言えるでしょう。
まとめ
若葉ネットワークの電話帳・広報誌配達は出来高制のため、収入を上げるのは自分のがんばり次第です。モチベーションを維持するためには目標を設定し、それに向けて地道にコツコツと仕事をこなしていくことが大切です。
例えば、20代や30代、40代であれば「今月は〇件配達して、月収〇万円を目指す」という具体的な数字を掲げるのがよいでしょう。そうすることで、1カ月の仕事配分や宿泊・食事といった出費に対する見通し、つまり資金計画も立てやすくなります。
第二の人生のライフワークとして取り組む50代~70代であれば「出張先では必ず現地の温泉宿に1泊して、その土地のお湯と料理を楽しむ」でもいいでしょう。実際に、全国各地を旅することを目的にした応募もあります。どういった目標でも、達成することで満足感や充実感が生まれるのでおすすめです。
モチベーションの維持が大変な時もあるかもしれませんが、同社の代表取締役社長をはじめ、社員の中にはドライバー経験者がいるので、配達業務に就く人たちの苦労や不安もよく理解しています。現場と距離を置かずドライバーを支援していきたい、といった方針を掲げているので困ったことがあれば伝えていきましょう。
業務委託という独立した働き方は、依頼元が定める基本事項を守れば何かを強制されることはありません。楽をして過ごすのも、一生懸命に取り組むのも自由です。ただ言えるのは、努力はきちんと報酬に現れます。自分のやる気に左右されることが大きいため、どういったスタンスで働くのかを決めておくのがよいでしょう。