就職活動をする上で、バイト経験がないといけないような気持ちがあった私
学生の本分は学業…ではありますが、多くの方はアルバイト経験を持っています。就活の集団面接でも、学生時代のバイト経験から得たものについて熱心に話す就活生を見たことはありませんか?事情があってこれまでバイトをしてこなかったけれど、社会人になる前に一度は経験しておきたい…そんな考えについて実際のところを解説します。
多くの学生はバイト経験がある
就職活動をスタートするまでに、多くの学生が何かしらのアルバイトをしているという状況は確かにあります。独立行政法人日本学生支援機構の調査資料「平成26年度学生生活調査結果(PDF資料)」によると、70%以上の大学生がアルバイトに従事しているというデータがあります。
純粋にバイトをしてみたい、お小遣いを稼ぎたいという動機や、学費を稼ぐためにやらなければいけない人もいますし、自分の成長や就活に生かすために、興味のあるジャンルの仕事ができる職場のバイトを探して経験を積む人はいます。あなたの周囲の友達も、当たり前のようにバイトをしている人がいるのではないでしょうか。
こうした事情から、社会的に「大学生」=「何かバイトしている」というイメージがあるというのは事実でしょう。
バイト経験は面接時に話のネタにしやすい
会社によってバイト経験をどのくらい重視するかというのは異なっていますが、バイト経験があるならば、質問の入口は「バイトの経験はありますか?」ですが、そこでどんな経験をしたか、どんなことが学べたのか、そこで自分はどう変わったのかといった点について深く聞かれることが多いです。
いわば「社会人になる前にバイトとしてでも働いてお金を稼いだ経験」について見られるわけです。バイト経験は話のネタになりやすく、人となりがわかるエピソードとして話しやすいものになっていると言えます。
こうした点から、バイト経験の有無と就活の関係については、「バイト経験があると就活でプラスに働く可能性がある」とは言えます。
バイト経験がない=不利とは限らない
学生の多くがバイト経験があり、その経験を持って就職活動に臨んでいますが、就職活動というのは単純なものではなく、経験があれば有利な可能性はあるものの、「バイト経験がないと不利」ということは言えません。ましてや「バイト経験ゼロ=不採用」ということはありません。
多くの企業が「バイト経験がないと不採用」というほどの重要な基準にするのであれば、一般的な新卒向けの履歴書には「バイト経験の有無」という専用の欄があってもおかしくありません。
しかし、実際にはそういった直接的な項目はなく「学業以外の活動」や「所属ゼミ」「サークル・部活動」といった欄になっていることが多く、部活やサークル活動も含めた学業以外の活動について記載することになっています。
社会の風潮や周囲の友達、先輩などを見て、何となくバイト経験は必要なのかなと思っているかもしれませんが、「バイト経験」そのものが必要というわけではないと言えるでしょう。
重要なのはどんな学生生活を送ったか
上でも解説しましたが、就職活動の面接では、バイト経験の有無そのものが重要な基準になっているわけではありません。
アルバイトをしていたにせよ、していなかったにせよ、重要なのは、どのような学生生活を送ったかということです。バイトをしなくても部活やサークル活動でも人間的な成長をするチャンスはたくさんありますし、学業に打ち込むことは学生の本分です。
バイトする暇がないほど部活やサークル活動をしていた人なら、その活動の中で得られた経験は、バイト経験と同様かそれ以上に価値があるものになっているかもしれません。日々、何かを継続する力や部活仲間とのチームワーク、協調性など様々な点で成長できる機会はあるでしょう。
また、ゼミや研究に打ち込んでいた人は、その学業を通じて何を学べたか、どんな自分になったかということが大切です。目標をもって研究を計画を進める力や学業と社会との関係、お世話になった恩師の影響など、こちらも学びや成長の機会はたくさんあります。
バイトしていない場合、学生生活の中でバイト経験に負けないような経験を積み重ねていくことで、就活でも堂々とバイトをしていなかった理由や自分が打ち込んだことについて話すことができるようになるでしょう。
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