ナチュラルローソンのバイトを徹底調査！『平均以上の時給、店舗独自の昇給のサンフミー』

こんにちは、マイベストジョブ事務局です。健康志向の品ぞろえで知られるナチュラルローソンのバイトについて、東京都内でFC展開をしているサンフミーの中村さんに取材をしました。

ローソンについて

青地に白いミルク缶の看板がトレードマークのローソンは、日本国内はもとより海外にも出店しているコンビニエンスストアで株式会社ローソンが運営本部です。

株式会社ローソンは、「マチのほっとステーション」のキャッチコピーで知られるコンビニのローソン以外に、「美しく健康で快適なライフスタイルをサポート」といったコンセプトを掲げる「ナチュラルローソン」などを展開しています。

ローソン、ナチュラルローソンのいずれも、株式会社ローソンが直接運営する「直営店」と、フランチャイズオーナーが経営する「加盟店」があります。店舗の多くはフランチャイズの加盟店で、運営本部と連携して店舗を営業しています。

サンフミーは、ローソン本部で働いていた中村さんがフランチャイズオーナーとして設立した会社で、東京都内でナチュラルローソン8店舗、ローソン2店舗を運営しています（2020年時点）。

フランチャイズ店と直営店のスタッフに大きな違いはなく、どの店のスタッフも同じグループの仲間「ローソンクルー」としてルールやマナーを守って働きます。

ここから、ナチュラルローソンのアルバイトの面接や仕事内容などについて見ていきましょう。

ナチュラルローソンは、健康志向の品ぞろえのコンビニとして知られています。

面接について

サンフミーが展開するナチュラルローソンのバイトは高校生から応募できます。応募先店舗で30分程度の面接が行われます。

高校生から応募可、バイト経験がなくてもOK

サンフミーが展開するナチュラルローソンのバイトは高校生から応募できます。コンビニ経験、アルバイトそのものの経験がなくてもOKです。

求人サイトなどから応募すると店長から面接日の連絡があり、応募先店舗で30分程度の面接が行われます。履歴書はなくてもかまいませんが、自己紹介をするための書類として持参する方がいいでしょう。

面接ではナチュラルローソンや接客業に興味があるかどうかを質問

面接では、同店の商品、接客業に興味があるかどうかを聞かれます。

なぜなら、自分がバイトする店の商品に関心が持っていなければ、扱っている商品の種類を覚えたり、それらの特徴や魅力をうまく顧客に伝えることができないからです。

同店は素材や栄養バランスにこだわった総菜やデザートを開発するなど、コンビニのローソンとは違った独自の商品を販売しています。わざわざ同店に買い物に訪れる人もいるので、スタッフは、そういった顧客を迎え入れる気持ちが必要となってきます。そのため、接客業に対する意識もヒアリングされます。

面接を通じて明るい表情で楽しく仕事ができるかどうかを確認

質問事項はシンプルですが、面接の中では明るい表情で話しているかどうかが確認されます。というのも、同店では「楽しく笑顔で仕事ができる人」を理想としているからです。理由は、仕事を楽しむことができなければバイトがつまらなくなり、顔にも態度にも表れてしまうからです。

前向きに仕事に取り組んでいると、自然と笑顔になります。そんな姿は、顧客だけでなく一緒に働く仲間にも良い影響を与えます。

応募したきっかけが「自宅から近い」「学校から通うのに便利」といった内容でもいいので、面接では「商品について詳しくありませんが、これから覚えていきたいと思います」「商品のPOPを見ると、ついつい手が伸びてしまいます。自分もオススメを書いてみたいと思いました」など、同店で働きたいという気持ちを伝えるようにしましょう。

仕事内容について

ナチュラルローソンのバイトに採用されると、店舗で約20時間の初期研修があります。

採用後は店舗で約20時間の研修を実施

ナチュラルローソンのバイトに採用されると、初日から店舗に出て店長や先輩のクルー（アルバイト）から仕事を教えてもらいます。トータルで約20時間の初期研修があります。1日5時間のシフトであれば初日から4回、1日4時間であれば5回の出勤が目安です。

「いらっしゃいませ」「ありがとうございます。またおこしくださいませ」といったお迎え、お見送りの基本的なあいさつや、「ポイントカードはお持ちですか？」「商品（お弁当など）の温めはいかがいたしましょう？」「少々お待ちください」「○○円お預かりします」「○○円のお返しでございます」など、レジ対応の接客フレーズなどを覚えます。

そのほか、フェイスアップといって商品の陳列を行います。商品の向きや数をそろえるほか、新しく届いたものを出したり、人気商品を補充したりします。来店が増える朝の出勤、ランチ、帰宅時の前後が商品を出すタイミングで、主に朝（早朝）、午後、夜（深夜）の3回行います。

コンビニなどの小売店において、フェイスアップはとても大切です。棚の手前にある商品が売れてしまうと、奥の商品が見にくかったり、取りにくかったりします。また、商品棚が乱れていると店全体が雑然とした雰囲気になります。

「単純作業で退屈」と思うかもしれませんが、実際に商品を手に取って覚える大切な時間です。新商品などがどんどん出てくるので、商品出しを通じて商品知識を備えていきましょう。

光熱費の支払いなどレジ業務のほか、ATM、コピー機の操作方法も習得

続いて、レジ業務も教えてもらいます。レジ業務は商品の会計のほか、光熱費や携帯電話代金の支払いなどもあり、業務の手順をマニュアルとともに習得していきます。

そのほか、ATMやコピー機の操作方法を聞かれることがあるので、使い方を覚えます。

一連の店舗業務ができるようになると、レジ締めや発注、売り場づくり（ディスプレーなど）、新人スタッフの教育なども担当します。

1日の流れを紹介

24時間営業の店舗の1日の流れを、朝の8時をスタートとして紹介します。

ローソン全体として、「釣り銭を間違えずに渡せるだろうか」「お客さまが並んでいるから焦る」といったクルーの不安を減らすために、預かったお金を入れると自動的に釣り銭が出てくる自動釣銭機、顧客が自分で会計できるセルフレジを導入しています。

レジの手順がシンプルになるなど業務の効率化が図られているので、あわてず余裕をもって丁寧な顧客対応を心がけましょう。

時給・シフトについて

サンフミーのナチュラルローソンの時給は1050円～で高校生も同じ金額です。

時給は1050円～で高校生も同額スタート、交通費は全額支給

サンフミーのナチュラルローソンの時給は1050円～で高校生も同じ金額です。交通費については、全額支給されます。

昇給は年に1回で、勤務態度や業務能力などから評価され、1回で20～30円アップします（時給や昇給額はフランチャイズオーナーにより異なります）。

ローソンクルー共通のステップアップ制度もあり

時給アップのほかに、ローソングループで働くクルー共通の昇給・評価制度があります。

採用時はルーキークルーとしてスタートしますが、接客マナーや仕事の習熟度によりレギュラークルー、サブリーダクルー、リーダークルーへとラックアップし、時給も上がります。

またファンタジスタ制度といって、接客力や販売力、調理の技術力などが評価される制度があります。年に2回、ローソン本部が実施する実技試験と筆記試験に合格すると認定証とエンブレムが付与されます。
これらランクアップ制度、ファンタジスタ制度により、時給が30円～50円アップし、1200円の時給の人もいます（サンフミーの場合）。

また法律により、夜の22時～翌5時は基本時給の25％が深夜手当として加算されます。時給1200円であれば時給が1500円になるので、22時～翌6時のシフトであれば1回の勤務で1万円以上のバイト代になります。

ある人材採用の事業者が調査したところ、東京の最低賃金は1013円です（2020年度）。

サンフミーでは最低賃金以上かつ、都内のコンビニの平均時給以上を提示しているうえ、店舗独自の昇給があります。また、ローソン全体の評価制度も利用できることから、クルーがモチベーションを上げ、長く働ける環境が用意されていると言えるでしょう。

バイトは週に1日3時間～OK、シフト申請は2週間ごと

同店のシフトは週に1回、1日3時間～です。バイトをする曜日や時間はほぼ固定ですが、先々のスケジュールを決めにくい学生や主婦に配慮し、シフト申請は2週間ごととなっています。そのため、予定の変更があれば対応してもらえます。

販売店や飲食店は、来客数が増える週末に出勤を求められることが多いですが、同店はビジネス街に出店しているため、そういった心配もありません。

「平日は学校などで忙しいので土日、祝日にたっぷり働きたい」「週末は家族の用事が入るので平日にバイトしたい」といった希望がくみとられ、シフトを組みやすい状況です。

勤務時間

シフト

服装・身だしなみについて

上着とエプロンは貸与、髪は明るい茶髪はOK

ナチュラルローソンでバイトをするときは、上着とエプロンは貸与されます。パンツと靴は自分で用意しますが、ジーンズはカジュアルな雰囲気があるのでNGです。
靴は自由ですが、かかとの高いヒールやゴツゴツと足音の大きいブーツなどは控えて、歩きやすいスニーカーを選ぶようにしましょう。

髪色は金髪や赤、青といった派手な色はダメですが、明るい茶髪程度であればOKです。男女ともにロングヘアの場合は、髪が広がらないように一つに束ねるのがルールです。
お辞儀をしたり、作業時に下を向いたりしたとき、髪が下にたれるのは見た目にも好ましくないうえ、毛先が商品に触れる可能性があり不衛生だからです。

指輪や時計といったアクセサリーの装着は不可

アクセサリー類について、指輪、腕時計、ブレスレット、ネックレスは不可です。指輪と指、腕時計と腕の間に雑菌が発生するリスクがあるほか、ブレスレットやネックレスが外れて商品などに混入する危険があるからです。

ピアスは、耳たぶからはみ出ない小さいものはいいですが、大ぶりのデザインやぶら下がるタイプは、作業中にぶらぶらして邪魔になり、ひっかかって落ちてしまう恐れがあるのでNGです。また、ヒゲやネイルも不可です。

同店のように飲食物を扱う店では、清潔感が何よりも優先されます。髪はロングヘアだけでなく、肩に届く長さであればひとつにまとめ、爪はきれいに切りそろえておきましょう。

メイクにも注意が必要です。私服のときは気にならなくても、制服に着替えるとアイシャドーやチーク、リップの色が派手に見える場合があります。特に、アイメイクは不自然にならないように、つけまつげは控えてナチュラルに仕上げるようにしましょう。

評判や口コミについて

バイト未経験者も多数、困った時は店長や先輩にバトンを渡すことが大切

サンフミーのナチュラルローソンのバイトをしているのは15歳～65歳と幅広いですが、20代後半が中心で男女比はほぼ同じです。属性については、フリーターが5割、学生が3割、主婦が2割です。高校生、大学生が初めてのバイト先として選ぶなど、未経験からスタートしている人が少なくありません。

コンビニでバイトをしたことがあってもなくても、「覚えることが多くて大変なのでは？」「お客さまにきちんと対応できるだろうか」といった不安の声があります。

同店のバイトは、入店後に店舗で行われるOJT研修（仕事をしながら行う研修）のほか、ローソン本部で行われる合同研修に参加することも可能で、商品知識や接客マナー、店舗運営について学ぶことができます。

「そうはいっても、仕事ができるかどうかが気がかり」という人に向けて、今回取材したサンフミー代表の中村さんは「心配しなくても大丈夫です。お客さまに聞かれてわからないことがあれば、ごまかさず『わかりません』と素直に伝えてください」と話します。

ナチュラルローソンの利用者は商品に詳しい人も多いため、あいまいな対応をするのではなく、「申し訳ありません。確認しますので、少しお待ちください」と断りを入れ、店長やリーダーに聞いたうえで回答したり、対応を引き継いだりしてほしいと言います。

中村さんは、「最初から、何もかも完璧に覚えるのは難しい。まわりからサポートを得ることが大切」とアドバイスします。

ローソン本部でも、業務で迷った場合、不明点があった場合に利用できる問い合わせ窓口も設けています。相談窓口や自分の店の店長、先輩を頼りながら、焦らず、気負わず少しずつできることを増やしていきましょう。

まとめ

ナチュラルローソンをはじめ、コンビニや販売店は長らく人出不足です。

ローソン本部では、ローソンクルーがやりがいをもって長く働いていけるよう、業務の習熟度などを評価するランクアップ制度やファンタジスタ制度を用意しています。

また、全国のアルバイト・パートのためにクルー専用のアプリ「ろーちゃん」を開設しています。アプリでは、従業員みんなが利用できる特典情報を確認できるほか、SNSのように投稿したり、コメントを書き込んだりできます。

サンフミーの中村さんも「和気あいあいと楽しく働ける環境づくりをしています。これは、なれ合いで仕事をするのとは違います。クルーみんなで気持ちを通わせ、協力し合って店舗を運営していくということです。一人でできることは限られているので、仲間とコミュニケーションを深めてチームワークを高めてほしい」と話します。

中村さんのもとでは、リーダークルー、ファンタジスタが何人も育ちサービスに携わっています。ほかに、アルバイトであっても店長職に就きボーナスをもらって働く人、フリーターから正社員登用される人などステップアップの方法も多様です。

コンビニ業界は「忙しい」「大変」といったイメージがありますが、接客販売のほか、商品管理、公共料金などの支払い受付（収納代行）、店舗の衛生管理、後輩の指導など、多岐にわたる業務に携わるので仕事の幅が広がります。また、店舗のオペレーションを通じて職場に欠かせないチーム力も養うことができます。得るものが多く、自己成長の場として大いに活用できるのではないでしょうか。