ブラックな塾講師バイトに対して、労働組合が結成
塾講師バイト学生を中心とする労働組合が結成
2015年6月4日、学生のアルバイト塾講師を中心とする労働組合「個別指導塾ユニオン」が結成されました。そして、この個別指導塾ユニオンは塾の運営会社3社に対して、団体交渉を行うよう、申し入れをしたことが明らかになりました。
⇒ 個別指導塾ユニオン(公式ホームページ)
ブラックバイト塾講師の実態
塾講師は時給の高さとやりがいのある仕事で人気の職種ですが、実際に働いている人の環境は様々。
今回、組合が結成される背景となった、塾講師をしている学生の悩みとして、以下のものが多かったようです。
- 人手不足のため、休めたくても休めない
- 辞めたくても辞めさせてもらえない
- 授業の前後に準備や採点などのために働いても、残業代が支払われない
他のアルバイトにも言えることでは?ということもあるかもしれませんが、塾業界の特徴として、自分が日々、担当する生徒と接しているという点があります。
長く続けるほど職場や生徒に愛着もわき、なんとか受け持ちの生徒の学力をアップさせたい、希望の学校に合格してほしいという思いが生まれやすく、「やりがい」を持ちやすい仕事です。
しかし、もともと高時給だからという理由でも人気の職種なので、もらえる給料に対してあまりにも労働が過酷だと、わりにあってない、ということになります。特に、授業前後の労働は残業代が出ない場合、積み重なると最低賃金を下回ってしまうこともあるようです。
この問題では、申し入れを受けた「明光義塾」を運営する個別指導塾業界の大手企業である明光ネットワークジャパンは、事実関係を調査し、誠意をもって対応するということを発表しました。
⇒ 明光ネットワークジャパンのコメント全文
塾講師バイトに対して、厚生労働省も改善提言
さらに6月7日に判明した報道によると、厚生労働省が学習塾業界に、適正賃金を支払うよう要請していたことが明らかになりました。問題とされているのは、やはり残業代などの割り増し賃金の未払い、最低賃金以下の給与の未払いなどについてです。
こちらは、具体例として、授業開始前の会議参加、カリキュラム作成の時間、1日の法定労働時間オーバーなどが挙げられています。
労働基準局長からの改善の要請文を、全国学習塾協会や私塾協同組合連合会など関係7団体に3月末に送ったとのことで、全国学習塾協会は、見直しを進めていきたいとのコメントを行っています。
⇒ 塾のブラックバイト、厚労省が改善要請 違法な例示す(朝日新聞デジタル)
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塾講師バイトに興味がある学生の方は多いので、応募時の注意点などを解説した記事も参考にしてください。
講師、インストラクター、家庭教師のバイトは全国的に求人募集があります。時給だけを基準にするのではなくバイトとして働く際の評判なども見て、比較して考えることをおすすめします。
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