磯丸水産のバイト採用担当者に聞いてみた!口コミや評判で話題のまかないとか
こんにちは、マイベストジョブ事務局です。全国で140以上の店舗を展開する海鮮居酒屋「磯丸水産」の面接や仕事の内容、シフトの提出方法、まかないなどについて新宿3丁目店の宮沢店長に話を聞いてみました。
この記事の目次
面接で準備しておきたい3つのポイント
宮沢店長が勤める「磯丸水産 新宿3丁目店」は、キッチンとホールを合わせて約40人のアルバイトが働いています。社員は9人とアルバイトの約4分の1なので、お店ではアルバイトが主力メンバーとして働いていることがわかります。
重要な戦力としてアルバイトを採用している磯丸水産では、どんな面接を行っているのでしょうか。
面接では仕事に対してやる気を見せる
面接では「なぜ飲食店を選んだのですか?」
「どうして接客業を選んだのですか?」といった質問があります。
答えは「コミュニケーション力を磨いて就職活動に役立てたい」「将来はサービス業に就きたいので接客を覚えたい」「社会に出る前に働く姿勢を学んでおきたい」など、応募者によってさまざまです。
完璧なコメントを求めているというよりは、宮沢店長は応募者から「仕事への意気ごみ」や「本人のヤル気」を感じ取りたいと考えています。
駅に近く、毎日たくさんの人が訪れる磯丸水産は忙しいお店です。「ただなんとなく」といった気持ちでは、店舗運営を任されている店長にアプローチするのは難しいかもしれません。
「お金をもらって働く」ということはどういうことかをしっかりと考え、「お客さまがいるからこそ、自分たちの仕事が成り立っているのだ」ということをきちんと理解していることが重要です。
挨拶など礼儀正しい態度に気を付ける
面接の際、宮沢店長は応募者の表情や話し方にも注目しているそうです。
大人しい雰囲気であっても「きちんと相手の目を見て話すことができる」、言葉数が少なくても「ハキハキと受け答えができる」といったことが見られています。
何気ないことのようですが、面接が始まる前に「○○と申します。よろしくお願いします」と挨拶をする、面接が終わったら「ありがとうございました」といった言葉がしっかり言えることは、「礼儀正しい」といった印象につながり、一緒に働くスタッフとしての判断基準になります。
元気は後からついてくる。服装や髪形に節度をもって
オープンキッチンで、ホールとキッチンから威勢のいい声が聞こえる磯丸水産ですが「初めから元気いっぱい」という人は少ないそうです。
仕事を覚えて仲間と連携プレーができるようになったり、接客に慣れてお客さんとの会話がスムーズになると徐々にお店の雰囲気を楽しめるようになり、自然に声が出るようになります。
宮沢店長は「最初から何でもできる人はいないし、できなくても一生懸命に取り組むことが大切。磯丸水産は学生やビジネスマンのほか、シニア層の利用も多いので、相手を気づかう心を持って行動してほしい」と考えています。
面接では言葉づかいはもちろんのこと、服装や髪形などについて節度をもち、女性の場合は派手なアクセサリーや化粧は避け、男性であればヒゲを剃り清潔感ある服装で臨みましょう。
学生が働きやすいシフト体制でまとまった休みも可能
磯丸水産のほとんどの店舗は24時間営業、年中無休のため、自分の働きたい時間帯や曜日に週1回、1日4時間からアルバイトをすることができます。
掛け持ちもOKなので、学生のあいだにいろんな仕事を経験してみたいという人にとって働きやすい環境です。
学生であれば「試験期間中や就職活動中に休みが取れるの?」ということも気になる点だと思いますが、まとまった休みを取ることも可能です。
宮沢店長のもとでは、大学入学時からアルバイトを始め、就職活動を経て卒業を迎えるまで続けた人もいます。
2年、3年と働いているベテランスタッフは宮沢店長にとって「頼もしい存在」です。「卒業まで見守りたい」という気持ちと、「お店に貢献してくれる仲間の未来を応援したい」という思いから、休みの取得について協力しているそうです。
ネイル・アクセサリー・ヒゲは不可!清潔感ある服装を
磯丸水産の制服は、女性は甚平スタイル、男性は黒のオリジナルTシャツを着用します。
女性の甚平スタイルは「かわいい」とスタッフにも人気のようです。
ヘアスタイルは、女性の場合、セミロングやロングヘアはひとつにまとめます。前髪を作っている場合、目にかかるような長さであればピンで留めるようにします。
ボブカットで結ぶほどの長さがない場合は、サイドの髪を耳にかけるなど清潔感のあるヘアスタイルにしてホールに出るようにします。
なお、バイト中はピアスやネックレス、指輪といったアクセサリーをつけることはできません。
ネイルはストーンやパールといったパーツがついたデザインはもちろん、ベージュのみ、ピンクのみといった単色であっても不可です。
男性は頭にタオルを巻きますので、前髪が長い場合はタオルの中にきちんと入れます。ヒゲを生やすのはNGです。
男女ともに、時計は大きくて派手なものでなければ問題ありません。
ホール・キッチンの仕事内容や研修について
ホール、キッチンともに「アルバイトをするのが初めて」あるいは「飲食業は未経験」という人でも応募可能です。面接を経て採用が決まると、勤務が始まる前に研修を受けます。研修内容とホールとキッチンの仕事について見ていきましょう。
ホールの仕事内容と研修のすすめ方
ホールスタッフは、おしぼりや伝票、お箸や取り皿、グラスなど備品の置き場所を確認するほか、来店したお客さんの案内から注文の取り方、配膳、後片付けなどホールサービスの一連の流れについて説明を受けます。
磯丸水産では、お客さんが目の前の網で魚介を焼いて食べる「磯丸焼き」というメニューを提供しています。
そのため、キッチンが用意してくれた料理を席に運ぶだけでなく、お客さんに焼き方や食べるタイミングについて説明するシチュエーションがあります。
研修では素材の焼き方や焼き具合、食べる際の処理方法などについて指導を受けます。
宮沢店長いわく「お客さまにおいしくいただいてもらうためには、自分の感覚でしっかり習得してもらうことが大切」で、こういったノウハウはマニュアルを読むのではなく実践を通じて学びます。実際に自分で焼いて試食するのでのみ込みも早いそうです。
また、魚の名前も覚えます。数が多くて大変ですが「たとえばブリやスズキといった出世魚は成長の過程で名前が変わります。『ワラサとブリが同じ魚だと思わなかった』など、自分の知らないことに興味を持ち、それを楽しみながら覚えていく人がほとんど」で、なかには魚博士のように詳しくなる人もいるそうです。
キッチンの仕事内容と研修のすすめ方
キッチンは、ストッカー(貯蔵庫)など厨房設備に関する説明のほか、魚や貝といった生鮮食品を扱うための心得として、食中毒を発生させる菌の話や手洗いの重要性など衛生管理について説明があります。磯丸水産では扱う食材ごとにまな板や包丁、ダスター(ふきん)が用意されており、それらの扱いについても指導されます。
刃物や火を扱うキッチンは危険と隣り合わせなので、小さなことですが「後ろを通ります」といったひと言が欠かせません。キッチン内での動きや声かけなど、忙しい店内で事故を起こさないための心構えも教えてもらいます。
ホールとキッチン全体の様子を把握できるように、磯丸水産では入口の近くに刺身など魚介類を扱う板場が置かれ、店長や社員が担当します。入店後はまずサラダ場からスタートし、炒め物を担当するストーブ、揚げ場、炉端焼き(焼き物)といったポジションを覚えていきます。
一品一品をスピーディーに、そして正確に仕上げることが求められますが、先輩がサポートしてくれるので2~3カ月ほどでスムーズにこなせるようになります。
人気のまかないは350円と格安で食べられる
磯丸水産ではまかないが付いています。1食350円で、アルバイト雇用が決まり働き始める際にまかないを取るか取らないかを申告し、お給料から自動で引き落とされます。後で変更も可能とのことです。
メニューは海鮮メニューだけではなく、カレーやパスタ、麻婆豆腐といったオリジナル料理をキッチンの人が作ってくれます。安く食べることができ、なおかつおいしいとあって、ほとんどの人がまかないを申告しているそうです。
調味料を合わせるだけの簡単レシピを紹介
カルボナーラを作る際、既存のホワイトソースを使うのではなく、小麦粉とバターを炒めるところから始めるなど、味にこだわる宮沢店長が秘伝の塩ダレを教えてくれました。
秘伝の塩ダレ
- 塩:おおさじ1
- うまみ調味料:おおさじ1/2
- 砂糖:おおさじ1/2
- ゴマ油:おおさじ1/2
- しょう油:おおさじ2~3
塩おおさじ1に対し、上記の比率で混ぜるだけ。お肉にこの塩ダレをからめてご飯の上に盛り、卵黄をのせるとスタミナ丼が完成します。マグロやサーモンなどの魚介に応用して海鮮丼として楽しむこともできます。
こういったまかないレシピは、各店舗にあるようです。気にいったメニューがあれば教えてもらえるので、料理好きな人はレパートリーを増やすこともできます。友達や家族に手料理をふるまえば人気者になれるかもしれません。
まとめ
宮沢店長は、19歳のときに磯丸水産の運営会社の系列店にアルバイトとして入店しました。
キッチン業務に携わり、3年ほど経った頃に社員にならないかと声をかけられ、正社員の道を選んだと言います。
調理場の責任者を経験したのち、新規オープンの店舗立ち上げに携わり店長を任されるなどマネジメントのキャリアを積んできました。
磯丸水産では20代~30代の店長が活躍していて、その多くはアルバイトからスタートし、早い人で入店から半年、25歳で店長になった人もいます。
「バイトの時から楽しくて、あっという間に月日が流れた」という宮沢店長の言葉からも、若い世代が現場を盛り上げてお店全体の雰囲気を作っている様子がうかがえます。
磯丸水産は店舗数が多いため、自分の住まいや学校からアクセスの良いところで働ける、また営業時間が長いので授業や部活に影響がない時間帯にシフトを組めるといったことがメリットとして挙げられます。アルバイト先の候補として考えてみてはいかがでしょう。