バイト面接でよく聞かれる「長所・短所」の答え方のキホン
バイトの面接でよく聞かれる質問の一つに「あなたの長所、短所は何ですか?」というものがあります。面接では定番の質問です。ではなぜ面接では長所、短所を聞かれるのでしょうか。聞かれる理由から、答え方まで解説していきます。
この記事の目次
長所・短所を聞かれる理由
長所、短所を聞かれる理由は、面接の担当者によっても変わってきますが、多くの場合は”あなたがどんな人物なのか”を知る目的で聞いています。
面接では初対面でいきなり仕事を任せるかどうかの判断をしなければなりません。時間も数十分程度しかないなか、応募者を知る必要があります。そのため、あなたがどんな人物なのかを答えてもらい、どんなタイプの人かを把握しようとしています。
実際に職場で働いてもらうときに、うちの職場にあっているのかや、任せる仕事が適しているかなどを推測しています。
またその他にも、質問の答え方から「客観的に自己分析出来ている人かどうか」や、「論理的に物事を考えられる人かどうか」という点も見ている人もいます。
会話のなかから、あなたという人物を知ろうとするコミュニケーションの一つとして捉えておきましょう。
長所の答え方:周りからの褒め言葉を交えてアピール
自分の長所をいきなり聞かれたら、堂々と言える人も中にはいるかもしれませんが、大抵は謙遜しすぎて、返答に困ってしまいますよね。
自分の長所が分からないという人は、家族や友人からの褒められたことを思い返してみましょう。家族からは、「明るくサッパリしている」と言われるとか、友人には、「誰にでもしっかり挨拶ができて礼儀正しい」と言われるなど、周りからの誉め言葉を軸にして内容を相手に伝えると、無理なく長所のアピールができます。
長所の参考一覧
- 明るい
- 元気
- 礼儀正しい
- 真面目
- リーダーシップがある
- 行動力がある
- 協調性がある
- コミュニケーション能力がある
- 継続力がある
- 責任感がある
- 気配りができる
- 負けず嫌い
- 慎重・丁寧
- 頑張り屋
また誉め言葉だけをそのまま伝えるのではなく、「人と話すことが苦にならない」、「仕事は最後まで仕上げないと気が済まない」など、長所のアピールには仕事でプラスに働く性格を伝えることもポイントです。
長所の答え方例
長所は協調性があるところです。バイトでもチームワークを意識して頑張りたいと思っています。
長所アピールには理由となるエピソードを伝えるとより一層伝わりやすくなります。
長所の答え方例
長所は協調性があるところです。クラブ活動でもチームの戦術で監督とメンバーの意見が分かれたときに、メンバー個々の意見を聞き監督とも話し合い、自分たちの考えを理解してもらう努力をしました。バイトでもチームワークを意識して頑張りたいと思っています。
短所の答え方:改善策をプラスしてアピール
短所の答え方で言ってしまうとマズイのが、「時間を守れない」、「愛想がない」などの、仕事に関して確実にマイナスになる内容です。実際遅刻がちだとしても、「何をやっても続かない」などのようなマイナス過ぎる内容は絶対に避けましょう。
答える内容としては、短所ではあるけれど、仕事ではそう大きな問題にはならない程度のものにします。
短所の参考一覧
- 優柔不断
- 心配性
- 人見知り
- マイペース
- 頑固
- せっかち
短所の答え方は、短所の内容に、改善策や自分の考えをプラスして伝えましょう。
短所の答え方例
短所はマイペースなところです。自分でマイペースなのは分かっていますので、周りの人がどういう状況なのかなど、周りを意識して取り組もうと思っています。
短所はあるけれど、それに対して改善しようとしていますといったことをアピールしましょう。
また、ちょっと違った答え方として、短所アピールはちょっとドジかもしれない、くらいの印象を与える程度が一番望ましいので、歩いていると時々こけてしまいます、こういう大切な時に緊張しすぎてしまうところです、など思わず面接官も笑顔が出てしまうような、ユーモラスなかわいいものでも大丈夫です。
応募先に合わせた言い方・内容が必要になる
バイトの職種によっては、言ってしまうとマイナスになる欠点や短所があります。
例えば、人当たりのよさや、明るい接客対応が求められる飲食・販売のバイトに、「人見知り」「物怖じする」「大人しいと言われる」といった回答をすると、担当者からすると「だったらうちの職場では難しいかな」と思われてしまうこともあります。
また、キッチンでのバイトに応募する際に、「手先が不器用」「細かい作業が苦手」といった回答もふさわしくありません。
そもそも、こうした人が、その仕事の面接を受けにくること自体がおかしいと思われうこともありますので、本音ではそうであったとしても、その内容は話さないほうが得策です。
ですが、次で説明するように、短所を上手に言い換え手伝えることでアピールできる場合もあります。
短所は言い換え次第で、長所にも生まれ変わる
例えば、人見知りをするという欠点を持っている場合でも、「初対面で緊張しないよう、こちらから挨拶をするように心がけている」というように、改善しようとしている態度をアピールすることができれば、面接官には、「努力家」「頑張り屋さん」といった印象が残るはずです。
また、「手先が不器用」という場合でも、「ただし、根気強いのできちんと練習することができる」というふうに自身の短所や欠点を、自分の長所でフォローすることができれば、これも一種のアピールになります。
このように、短所や欠点を問われた際には、まず、自分がこれからしようとしている職種を考えてから答えること。
そして、短所や欠点を伝える際には、必ずそれをカバーできる内容を一緒に伝えて、イメージアップを図るよう心がけましょう。
ポイントは自慢しすぎず、謙遜し過ぎない
アピールするためのノウハウ・マニュアルがあっても、面接する業種や形態により、どんな受け答えがベストかは少しずつ変わってきます。そこでどんな面接でも、常に覚えておくとよいのは、「自慢しすぎず、謙遜し過ぎないアピール」をこころがけること。
面接で聞かれることを想定して、事前に自分の長所短所をメモしておくのも良いかもしれません。何も伝えられなかった、マイナスになることを言ってしまった、と後悔しないために、事前チェックはとても大切ですよ。
アピールする時は笑顔でハキハキと、ゆっくり丁寧に話せるように練習しておくのも良いかもしれません。面接を完璧にしようとせず、自分の良い部分を最大限にアピールできるように心がけると、あらゆる質問にも、臆することなく答えられるでしょう。
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