バイトに採用されるときに住民票が必要な理由
本人確認に必要な書類
バイトに応募してから、採用されて新しく働き始めるという時に、店の責任者から住民票の提出を求められることがあります。
あるいは、住民票以外では、免許証、学生証、パスポート、保険証といったものを準備してほしいと言われるケースがあります。
なぜかといえば、一つには店側は身元をはっきりしている人を採用したいという理由があげられます。
年齢を偽って働くと、働かせた側が罰せられることもありますので、本人であることの証明を、第三者(国)が行っていると、雇用する側も安心できますよね。
さらに、未成年の場合、店としても、何らかのトラブルや事件が起きたとき、保護者への連絡を含めて、迅速に対応しなければいけないという責任があります。
たとえば予定していたアルバイトの日に本人が現れず、本人と連絡もつながらない、などということがあったとします。
万が一何らかの事件に巻き込まれたり、一人暮らしの部屋で急な病気で倒れていたりなど、大きなトラブルが起きている可能性も考えられますよね。
そんな万が一のことに備え、本人と連絡が取れない場合などに、警察や関係者に連絡を取るための補助的なものとして、身分証明書が重要になってきます。
必要な書類の種別
住民票を取得するという機会はなかなかないかもしれませんが、住民票には基本的に、本籍や世帯主氏名、続柄などが記載されていて、それらを省いた種類の書類も交付できます。
最近は個人情報保護の関係で、たとえば企業の正社員でも本籍を記載した書類を提出するところが減っているのが現状です。
できるだけ最低限の情報のみの提出をするということが多くなっていますので、念のため書類を申請する前に、店側に必要なのはどの種類のものかを確認しておきましょう。
また、大学生が実家から離れて一人暮らしをしている場合、実家からわざわざ住民票を移すという人はあまりいません。つまり住民票に記載されている住所と現住所が異なる場合も多々あるのですが、住所を移していない場合でも問題ありません。
住民票に記載されている内容だけが書かれた「住民票記載事項証明書」というものもあり、実はこれで良いというケースもあるかもしれません。
できるなら、万が一のトラブルに備えて不要な個人情報を提出するのは避けたいところ。こういったことも含めて担当者に確認してみることをおすすめします。
何の書類がいつまでにいるのかを確認
通常は、店の責任者が住民票の提示をお願いするときは「住民票の写しを提出してください」という言い方をするはずです。
これは住民票のコピーという意味ではなく、原本という意味です。実際に原本をコピーをすると、虚造防止のため、原本と違うことが分かる文字が現れる仕組みになっています。
通常は問題を避けるため、提出はコピー不可である場合が多いようですが、これもあらかじめ担当者に確認しておくとスムーズですね。
住民票を取得する際は、印鑑と身分証明書を市役所や出張所に持参することが基本になりますが、土日でも取得できる場所があったり、施設によって開設時間も異なるので、事前に必要な書類も含めて近くの施設に確認をしておきましょう。