履歴書の職歴欄の書き方解説~掛け持ちパート・Wワークの場合

近年、柔軟な働き方として、掛け持ちパートやWワークを選択する人が増えてきています。特に昨今は働き方の多様化が進み、副業や掛け持ちを積極的に行う人々が増加しました。これに伴い、履歴書の職歴欄に掛け持ちやWワークの経験をどのように記載するべきか、悩む人も少なくないでしょう。「掛け持ちしていることが書類選考で不利に働かないか心配」「書き方に自信がない」と感じている方もいるかもしれません。そこで、この記事では、掛け持ちやWワークの職歴を履歴書に上手に記載する方法を詳しく解説します。

掛け持ちパート・Wワークの履歴書における基本的な考え方

まず、掛け持ちパートやWワークの履歴書記入における基本的な考え方を押さえておきましょう。掛け持ちしている仕事を正確に記載することは大切ですが、それ以上に重要なのは「面接官に対して誠実であること」です。履歴書は自分をアピールするための大切なツールですが、嘘や誤魔化しをすることは後々トラブルを招く原因になります。たとえ掛け持ちしていることがあっても、それを隠すのではなく、しっかりと記載することが大切です。

また、掛け持ちやWワークをしていたことが、必ずしもネガティブに受け取られるわけではありません。むしろ、「柔軟に働く力」や「責任感」を示す良いアピールポイントとなります。そのため、掛け持ちをしていたことに自信を持ち、それをうまく表現する方法を考えることが求められます。

掛け持ちが2~3社の場合:入社・退社を1行ずつ記載

掛け持ちしている会社が2~3社程度であれば、それぞれの入社と退社の時期を1行ずつ記載するのが一般的です。これにより、見た目にもスッキリとした職歴欄が作成できます。具体的には、以下のように記載することができます。

過去に掛け持ち・Wワークでパート勤務をしていた場合

  • 職歴欄記入例その1
    2020年4月 〇〇株式会社(パートタイム)入社
    2022年12月 〇〇株式会社(パートタイム)退社
    2020年5月 △△株式会社(パートタイム)入社
    2022年10月 △△株式会社(パートタイム)退社

このように、1社ごとに入社・退社の期間を具体的に書き記す方法が分かりやすいです。

  • 職歴欄記入例その2
    〇〇株式会社(パートタイム勤務)2020年4月~2022年12月
    △△株式会社(パートタイム勤務)2020年5月~2022年10月

こちらの記載方法も適切です。1行にまとめることで、見た目がシンプルでスッキリします。

現在も掛け持ちしている場合

現在、複数のパートタイムの仕事を掛け持ちしている場合、履歴書の記入方法は次の通りです。

  • 職歴欄記入例その1
    2020年4月 〇〇株式会社(パートタイム)入社
    現在も勤務中
  • 職歴欄記入例その2
    2020年4月 〇〇株式会社(パートタイム勤務)
    現在、在職中

この場合、応募先企業で掛け持ちしている仕事を続ける予定なのか、それとも退職するのかを聞かれることが多いため、面接時にはその旨を事前に説明できる準備をしておくことが大切です。「現在も掛け持ちしているが、シフトを調整して新しい仕事に集中する予定です」といった形で、理由や計画を明確に伝えると良いでしょう。

掛け持ちの数が多い場合:省略して1行にまとめる方法

掛け持ちしていた仕事が多い場合、履歴書に全てを記載すると、どうしても見た目が煩雑になりがちです。そのため、必要に応じて省略して1行にまとめる方法も有効です。例えば、過去のパート勤務が5社以上にわたる場合、以下のように省略して記載できます。

職歴欄記入例

  • 2020年4月~2022年4月 5社でパートタイム勤務
  • 2022年4月 〇〇株式会社(パートタイム勤務)入社

このように記載することで、行数を減らし、履歴書をスッキリとさせることができます。面接時に詳細を聞かれることがあれば、その場で正直に説明すれば問題ありません。面接官は、職歴欄に書かれた内容を通じて、応募者の職務経歴や経験を把握しようとしています。ですから、省略して記載しても、面接で適切に補足する準備をしておくことが重要です。

掛け持ち・Wワークは隠さず書くべき

掛け持ちやWワークをしていたことを隠すと、それは履歴書における虚偽記載になりかねません。虚偽の記載をすることは、後々のトラブルを引き起こす原因となりますし、面接官にも不信感を抱かれる可能性が高いです。そのため、掛け持ちしている事実は隠さずに記載しましょう。

さらに、掛け持ちしていたことを正直に記載することで、面接官に対して「柔軟に働ける」「責任感がある」といった印象を与えることができます。例えば、「生活費を支えるために掛け持ちしていた」「自分のスキルアップのために掛け持ちしていた」といった理由を伝えることで、ポジティブに評価されることもあります。

掛け持ちをしていることが悪いことではありません。むしろ、計画的にシフトを組み合わせ、複数の仕事をこなすことで多様な経験を積んでいる証拠です。面接時には、なぜ掛け持ちしていたのか、その背景や自分の考えをしっかりと説明できるようにしておくと良いでしょう。

まとめ

掛け持ち・Wワークの経験がある場合、履歴書にどのように記載するか悩むことがあるかもしれませんが、基本的には正直に記載することが大切です。掛け持ちの経験を隠さず、シンプルかつ分かりやすい形式で履歴書に記載することで、面接時に自信を持って話すことができます。また、掛け持ちの数が多い場合には、適切に省略して1行にまとめることも可能です。面接で詳細を聞かれた場合には、きちんと理由を説明することが重要です。

掛け持ちしていたことをポジティブに捉え、自分の強みとしてアピールできるように準備しましょう。最後に、履歴書は自分を表現する大切なツールです。自分の職歴を正確に、かつ魅力的に伝えるために、ぜひこの記事を参考にしてください。

パートでも履歴書に「入社」と書いて良い?

履歴書では今回の記載例のように「入社」と書いて問題ありません。ただし、学校や病院のパート歴は「入社」とは書かないので詳しくは上記を参考にしてください。WワークOKのパート先であれば、掛け持ちをしている人や掛け持ちを希望する人の履歴書を見ることには慣れているところが多いです。

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