履歴書の特技って何を書けばいい?主婦パート履歴書の書き方(例文解説付き)
パート応募で履歴書に書く「特技」の欄、特技というと何を書けばいいのか困ってしまう人もいるでしょう。特技というとあまりにも大きなことを書かなければいけないような気がしてしまいますが、大げさに書くよりも自分のできることを率直に書く方が好印象です。今回は、意外とさじ加減が難しい特技欄の書き方についてポイントを解説します。
この記事の目次
採用担当者は特技欄で人柄や継続性・協調性を見ている
採用にはあまり関係のない項目のように見える履歴書の特技欄ですが、この欄で会社側がチェックしているポイントは、主に応募者の人柄・人間的な側面や継続性、協調性といったものです。
得意な事や趣味でできる特技を純粋に知りたいというよりは、あくまで仕事との関わりの中で、業務の適正や取り組み姿勢を見るためということを認識しておきましょう。
応募者にどんなにスキルや経験があっても、職場の雰囲気や今働いている人との相性、会社の風土に合わない人はやはり雇いにくいものです。そこで特技欄の書き方によって応募者の人柄、物事への取り組み方を判断する材料として見ています。長年継続している趣味、特技は「持続性・継続性がある」と評価されますし、チームワークが必要なものであれば「協調性・コミュニケーション能力がある」と評価されます。
例えば同じようなスキルや経験の人を比較している時には、より会社の雰囲気に合う人物を採用するために特技欄が大きな意味を持つ場合があるかもしれません。
何が特技かを一言で書いてから詳しく説明する《例文》
特技欄は自由に書く形式の方が多いので、書き方も大きなポイントになります。ダラダラと長い文章で書くのではなく、わかりやすいように何が特技なのかを箇条書きで書きましょう。
そしてその下にその特技に関する細かい情報をプラスして書くのがオススメです。また特技自体のスキルを強調して書いてしまうと、独りよがりな文章になりがちです。特技の内容やスキルそのものよりも、パート採用で必要とされる「長く続けられる人」「協調性がある人」という採用担当者の視点を意識してまとめると、同じ特技を持っていてよりスキルが高い人とも差別化できる書き方になります。
例えば、特技が英語の場合、TOEICの点数を書くだけでは、より高いスコアを持った人がいた時に印象が薄れてしまいます。そこで、どのくらいの期間勉強を続けているのか(持続性)、英語を使って何か活動している(観光ボランティアをしている)などを合わせてアピールするのがポイントです。
特技欄の記入例
中学校の時から続けていて、現在はママさんバレーチームに参加しています。4年間レギュラーメンバーで副キャプテンとしてチームを引っ張っており、地区大会で準優勝の経験があります。
小説が好きで作家の偏りはなく話題の本などを月に5冊は読んでいます。最近は電子書籍でも読むようになりました
5年前から一眼レフを使用して、季節の花を撮影しています。写真同好会に所属し、年に1回グループ写真展を行っています。
3年前から週1回2時間程度市民プールで泳いで健康維持に努めています。
子どもが生まれてから、子どもの服やカバンを自分で作っています。成長の段階に合わせて、縫い方を工夫しています。
英語に興味があり3年間英会話を習っています。日常会話程度であれば何とかこなせるようになりました。
3年前に茶道を始めてから、和菓子に興味を持ち自分で作り始めました。季節の野菜を利用して甘すぎないヘルシーな和菓子を作るのが得意です。
ギャンブル系の特技は書かないほうが良い
競馬やパチンコなど、ギャンブルあるいは射幸性が高いとされる趣味や特技は採用担当者からは「ギャンブルにはまって会社を辞めるかもしれない、横領事件が起こってしまうかもしれない」などマイナスの印象を与えてしまい、好ましく思われない傾向にあります。
他にも、仕事にそぐわない特技は控えておいた方が良いでしょう。例えば、飲食店のパートを受ける履歴書で特技をネイルアートと書いてしまうと、仕事にもネイルアートをしてくるのではないかと心配されてしまうことがあります。
このように、仕事内容や会社に対して、書こうとしている特技がマイナスの印象にならないかどうかを考えて書くのも大切です。
特技がない場合は日常生活から見つけてみる
特技欄に「なし」と書いてしまうのはおすすめできません。「特徴がよくわからない人」「面白味や人に言える強みがない人」というような印象を与えかねません。そこまでで済めばまだ良いですが、職場に溶け込めるか心配に思われたりする可能性もゼロではありません。
そこで、これといった特技がないなと思う方は、日常生活で普段行っていることで何か好きな事を探してみると良いでしょう。例えば主婦が日常生活で行っていることと言えば家事がありますが、家事のなかでもアピールできそうなものを探してみましょう。
例えば家事でもそれをもっと細分化して見てみましょう。
日常生活で行っていることを特技として書く場合の記入例
余った食材や少ない予算でもやりくりして何品かを手際よく作ることができます。
部屋、トイレ、風呂は毎日掃除しています。汚れの種類によって洗剤を使い分けてきれいな家を保っています。
効率良く買い物するのが得意です。店舗だけでなく通販も活用しながらポイントを貯めることもしています。
嘘・大げさな書き方はNG
特技は比較的話題にしやすいことなので、面接で話題にされることも多い項目の一つです。深く話をした時にすぐわかるような嘘を書いたり、できないことをできると書いたりするのは不採用につながるのでやめましょう。
特に語学やパソコン等のスキルに関する特技は、突っ込まれやすいので大げさに書かず実力に見合う書き方にとどめておくのがポイントです。背伸びせず自分のできる範囲のことを素直に書きましょう。あまり沢山の特技を書くと、本当に特技なのかと思われてしまうこともあるので、多くても3つ程度にして、4つ、5つと書くのは控えておきましょう。
パート応募では協調性があり持続力がある性格の人が好まれるので、複数書けそうな場合は長く続けてきたことやチームワークを必要とする特技があればそれを優先して書きましょう。
いかがでしたか。今回は、パート履歴書に書く「特技」の書き方をご紹介しました。特技といっても、あまり大げさに考える必要はありません。自分のできることを、背伸びせずに素直な言葉で書きましょう。特技欄を活用して、より採用に効果的な履歴書を作成しましょう。
本人希望記入欄はどう書く?
特技欄が埋まったら履歴書作成も終盤です。「本人希望記入欄」も何を書けば良いのかわかりにくい人が多い項目なので記事を参考にしてください。
主婦歓迎の求人であれば主婦らしい特技を見慣れている採用担当者が多く、伝わりやすいところが多いでしょう。