ファミリーイナダの求人を徹底調査!家電量販店での販売の仕事って?

こんにちは、マイベストジョブ事務局です。今回は、家電量販店などに出店するマッサージチェアメーカー「ファミリーイナダ株式会社」の業務委託販売員の面接、仕事内容、給料などについて同社の大前さんに取材しました。

ファミリーイナダについて

大阪市に本社を置く「ファミリーイナダ株式会社」は、1962年創業の会社でマッサージチェア専業メーカーです。

マッサージチェアの製造・販売については50年以上の歴史があり、札幌や東京、名古屋、福岡などに支店・営業所を7カ所構えています(2018年)

また、同社のマッサージチェアを客室に完備したホテル、健康と癒やしをテーマにした多目的施設を運営するなど、マッサージチェアの製造・販売以外の事業を展開し成長を遂げています。

「世界の人々の笑顔を願い、心身の健康に貢献する」という企業理念のもと、ひとりひとりの体に合わせたマッサージができるように人口知能システム(AI)を組み込むなど、マッサージチェアの製造において業界を牽引する企業として知られています。

創業以来、マッサージチェアの機能性を追求する同社の製品を販売する際に知っておきたい事柄について紹介します。

応募から面接、採用の流れ

まずは説明会・個別相談を行う面談研修へ参加

ファミリーイナダの業務委託販売員をする際、まずは求人サイトなどに記載されている電話かメールで応募します。

応募先エリアの支店や営業所の担当者から連絡があり、名前や連絡先、現在の就業状況などについて質問があるほか、マッサージチェア販売の仕事内容について説明があります。電話での質疑応答のあと、次のステップとして面談研修(説明会と個別相談会)受けます。

面談研修は、大阪や東京などにある同社の支店や営業所で開催され時間は13時~18時です。当日は履歴書を忘れずに持参しましょう。研修当日は同社の企業理念のほか、販売する製品の特徴や機能、店頭販売の業務内容、報酬などについて説明を受けます。説明会のあとは、実際の接客を想定したロールプレイング(接客・販売の模擬練習)を行います。説明会やロールプレイングの後は、個別相談の時間が設けられています。勤務開始日や就業時間、担当する店舗など、事前に確認しておきたいことは質問しておきましょう。

面談研修から実際の販売業務を想定した実地研修へ

この面談研修で最終的な意思確認があり、勤務を希望する場合は次の研修に移ります。

勤務希望者(=採用者)は面談研修とは別の日に、家電量販店など同社の出店先の売り場で2日間の実地研修を受けます。実地研修は13時~18時で、先輩販売員から接客マナーや製品提案のノウハウをレクチャーしてもらうほかロールプレイングも行います。実際の販売業務を想定した内容で行われるので、具体的に提案のコツを覚えることができます。

面談研修(1日)と実地研修(2日)を終えた後、配置先店舗で業務を開始する流れになります

<応募から勤務開始までの流れ>

→電話かメールで応募
→面談研修に参加(1日)
→実地研修を受講(2日)
→勤務スタート

面談研修と実地研修は毎月スケジュールが組まれているので、自分のスケジュールに合わせて参加することができます。

なお、店舗によってはアルバイトで販売員をすることも可能です。「まずはアルバイトから始めてみたい」という人は、応募時に担当者にアルバイトができる店を確認しましょう。

電話連絡時に過去の経歴などについて質問

電話連絡時には、接客業や販売業の経験やマッサージチェアが自宅にあるか、またWi-Fi(ワイファイ)、Bluetooth(ブルートゥース)といったインターネットの無線通信規格に興味があるかといった質問があります。

電話連絡時に面接で行われるような質問があるのは、応募者が面談研修や実地研修に参加したときに「イメージしていた仕事と違う」といったギャップをなくすためです

面談研修に参加した人に最終の意思確認はありますが、電話連絡時に応募者が仕事に対応できるかどうか、また扱う商品に興味が持てるかどうかを確認しておくことで、実地研修に足を運んでもらう負担を減らしたいと考えているからです。また、電話時にある程度の意思確認をすることで、同社としても面談研修に参加する人は採用に結びつけたいという意図があります。

スマートフォンなどのタブレット端末を使うことが前提

同社のマッサージチェアは人口知能システム(AI)を搭載するほか、インターネットを通じた健康管理システムを取り入れています。そのため、これら情報が集約されているタブレット端末(パソコンや携帯電話のようにインターネット検索などができる電子機器)が商品に付属しています。業務委託販売員は、タブレットを扱える人が理想です

なかには面談研修に訪れたときに「スマートフォンやネットに詳しくないので勤務を遠慮したい」といった人もいるため、事前に電話で確認が行われています。

ただ、操作はとても簡単なので、スマートフォンやパソコンを使ったことがない人もすぐに覚えることはできます

仕事内容・研修について

仕事内容は製品やシリーズ品の案内のみ、レジ業務はなし

ファミリーイナダの業務委託販売員の勤務先は、同社のマッサージチェア「ルピナス」の取り扱いがある家電量販店などです。

興味を持って売り場を訪れた来店者に、ルピナスの操作方法や搭載している機能などを説明します。実際にもみほぐす様子を体感してもらいながら、マッサージチェアの各コースの特徴を説明したり、付属品の紹介や使用方法などを説明します。

なお、家電量販店などでは各フロアに集中レジが設けられていて、レジ専門の担当者が対応します。そのため、業務委託販売員がレジ業務をすることはありません

ルピナスのシリーズ品として、血圧や脈拍の測定機、体脂肪率や筋肉量などを測定できる体重計があり、それらで測定したデータはインターネットを通じて、パソコンやスマートフォンなどで確認することができます。

ルピナスの説明に加え、こういったインターネットを通じたデータの活用方法などについても、わかりやすく伝えます。

ルピナスやシリーズ品の説明やインターネットを通じたデータ活用などは、タブレット端末の画像や動画にそって進めることができます。「製品の魅力を伝えることはできるけれど、インターネットの活用などはうまく説明できるか不安」といった人も、スムーズに進めることができます。

バイトスタッフが来店者にマッサージチェアの扱いなどを説明します

事前研修は3回、定期的にフォロー研修も実施

「応募から面接、採用の流れ」の段落で説明したように、電話による簡単な質疑応答のあと、履歴書を持参して参加する面談研修(1日)、実際の店舗で行われる実地研修(2日)が事前研修に該当します。これら3日間の研修を経た後、原則ひとりで販売業務を行います。

また、月に2回、各エリアの支店や営業所などでフォロー研修が開催されています。このフォロー研修には、業務委託販売員は月に1回の参加が義務付けられています業務委託販売員は月に1回の参加が義務付けられています。同社の代表の理念などが共有されるほか、数人ずつのグループに分かれて接客や販売のノウハウなどについてレクチャーを受けることができます。こういった機会に、「もっと販売力を身に付けたい」「トークでお客さまの興味・関心をひきたい」など仕事の悩みを共有し、アドバイスを得ることができます。

研修以外のときも、同社のエリア担当者にメールや電話で連絡を取ることができるので、困ったことや分からないことがあれば都度、相談することができます。

コミュニケーション力とビジネスマナーが必要

ルピナスなどマッサージチェアは決して安い商品ではないため、購入者は何度も足を運び使い心地を確認するなど成約までに時間はかかります。リーズナブルな商品を販売するように、容易に実績を上げられるわけではありません。業務委託販売員にノルマはありませんが、なかなか成約に結び付かないことを悩む人もいます。

業務委託販売員に求められているのは、じっくりと来店者に向き合える対人力と細やかな提案力です。ルピナスに搭載されている機能性は来店者に体感してもらえますが、商品をよく知っている業務委託販売員ならではの提案が現場では生きてきます。

チェアに座って各コースを試すとき、より良い使用感を体験してもらえるように腰を据える位置や手足を添える位置などをアドバイスしたり、チェアのリクライニングの角度を調整したり。一番、気持ちいいと感じてもらえる姿勢や、来店者が癒やしを求めている部分をヒアリングして適切なコースを案内することが大切です。

シフトや報酬について

勤務は土日、祝日が基本

ファミリーイナダの業務委託販売員はダブルワークもOKで、ほかの仕事と並行して行うことができます。勤務スケジュールは自分で組むことができますが、来店者が多い土日、祝日に出勤することが基本です(勤務時間は、同社が出店する商業施設の営業時間に準じます)。

業務委託は個人事業主として業務を請け負うことになるので、自分のがんばりが報酬に直結します。そのため、土日、祝日といった休日以外、平日勤務を週に1日、週に2日と徐々に増やし、ダブルワークから同社の業務に専念する人が少なくありません

報酬は1台成約につき2万3000円

同社の業務委託販売員は、同店がすでに出店している家電量販店などを担当します。来店者が体験するデモンストレーション用のチェアはすでに店頭に設置されているので、それらを購入するなどの開業資金は必要ありません。

報酬は、ルピナス1台につき2万3000円が業務委託販売員に支払われます。下記に、収入モデルを紹介します

  • ステップ1
    土日・祝日を中心に月に約8回出勤。月に4台成約で9万2000円

 

  • ステップ2
    土日・祝日約8回+平日約7回で月に約15回出勤。
    シフト例
    月の1週目と2週目は金曜日と土日。3週目と4週目は木・金曜と土日に出勤。
    月に10台成約で23万円。

 

  • ステップ3
    土日祝日約8回+平日約12回で月に約20回出勤
    シフト例
    水・木・金曜と土日に出勤。
    月に約15~20台成約で34万5000円~46万円。

 

  • ステップ4
    販売スキルなどを身に付け、成約台数が増えてきたので同社の販売代理店として契約。担当店舗を20~30店舗に増やし販売員を自ら雇用。担当する全店で月の成約数が合計400台で920万円。

代理店は、商品を製造・販売する売り主と買い手のあいだに入って商品を案内し契約を成立させる業者のことでいわば仲介者です。売り主の商品を買い手に案内して契約が成立すると、売り主から仲介手数料として一定の額を報酬として受け取ります。

業務委託契約においても代理店契約においても、独立した事業主として販売業務に携わるため、自分で売り上げを伸ばすための計画を立てる必要があります

同社では月に1度、同社の代表取締役・稲田二千武さんによる「稲田経営塾」を開催していて、経営者に必要な知識や心得について講義を行っています。
受講料は無料で、同社の業務委託・代理店契約を結ぶ人以外も参加することができます。年齢や経歴、起業を志す業種が異なる人も集まるため、情報交換の場としても活用されています。

実際の家電量販店内にあるデモンストレーション用のスペース

評判や口コミについて

業務委託販売員は35歳前後の女性が中心

ファミリーイナダの業務委託販売員は20代~50代で、35歳前後の人が中心です。男女の割合は女性が約7割、男性が約3割です

女性は化粧品やリラクゼーショングッズなどの業務委託販売員をしている人が多く、美容や健康に対して関心を持つ人が副業先として同社を選んでいます。

また、同社は週末など休日の勤務が基本なので、子どもがいる主婦も「土日は夫に子どもを見てもらえる」など、家庭と両立しながら働いている人も少なくありません。

男性も牛乳や乳酸菌飲料など、すでに業務委託販売業をしている人が、副業としてスタートする人が中心です。

特徴として、最初は副業として初めて、徐々に同社の仕事の割合を増やしていく人がほとんどです。同社の業務委託販売員は、客先を訪問するなど車や電車で営業活動をする必要がなく、決まった店舗に出勤し、足を運んでくれた人に提案をすることができます。

店頭には同じ会社の仲間はいませんが、出店先の商業施設の従業員とは言葉を交わす機会が多く、職場の同僚のような関係性を築くことができます。来店者とのコミュニケーションのほか、職場で横のつながりが生まれることも仕事の励みになっているようです。

直行直帰でさみしさを感じる人も

業務委託販売員は家電量販店などの商業施設に直行・直帰で、同社のエリア担当者と勤務時に毎回顔を合わすわけではありません。

しかし、同社のエリア担当者とは電話やメールで連絡を取れるほか、月に2回、フォロー研修が実施されています。フォロー研修では、製品提案の具体的な成功事例や失敗談を共有するなど、業務委託販売員同士が交流を深めることができます。

また、勤務先の商業施設の従業員はフロアに常駐しているので、何か困ったことがあればサポートしてもらうことは可能です

売り場には他のメーカーの販売員などがいます。そういった施設の人とお互いに助け合える良い関係を築いておくことも大切です。接客・販売スキルだけでなく、誰からも慕われる人柄やコミュニケーション力を備えておくことが、売り上げアップのコツと言えるでしょう。

マッサージチェア「ルピナス」の体験会の様子。

まとめ

ファミリーイナダのマッサージチェア「ルピナス」は、人口知能システム(AI)を搭載するほか、インターネット通信により最新プログラムにバージョンアップができるなど、さまざまな機能を備えているため価格は安くはありません。来店者は何度も足を運んで比較検討するなど、購入にあたっては慎重です。

売り場を訪れる人たちにルピナスの良さを伝えていくためには、コミュニケーション力が必要です。来店者だけでなく、売り場を管理する商業施設(家電量販店など)の従業員と良い関係を築くことも大切でビジネスマナーも欠かせません。

今回取材した大前さんは「売り場ではひとりで対応するため、お客さまへの提案に悩む人もいますが、私たちのようなエリア担当者に相談してもらえればアドバイスをいたしますので遠慮なく連絡をいただければと思います。フォロー研修では販売員が一堂に会しますので、ほかの販売員から実務に生かせる情報を得ることもできます」と言います。

「業務委託契約なので、成約台数によりご本人の報酬が決まります。ただ、弊社としては『売る』ということに固執してほしくないんです。『健康管理の必要性をご理解いただくことで、多くの方々の健やかな体作りを応援する』といった気持ちを大切に、『ルピナスの良さを伝える』ということに専念していただけるとうれしいですね」と話します。

同社では、業務委託販売員ひとりひとりの強みや弱みなどを考慮した上で配置先店舗を選んでいます。独立した個人事業主であっても、自分の思いなどを同社のスタッフに相談しながら仕事ができるのは大きな魅力と言えるでしょう。

ファミリーイナダ株式会社
本社:大阪市淀川区西宮原2-1-3ソーラ新大阪21 14階
店舗数:7拠点(2018年5月時点)

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