ナビ個別指導学院のバイトを徹底調査!服装、研修、口コミ評判など
こんにちは、マイベストジョブ事務局です。個別指導を小学生から高校生までに行う「ナビ個別指導学院」のバイトについて、面接、テスト、服装など、講師になるまでの流れをエリアマネージャーの横本さんに取材しました。
この記事の目次
ナビ個別指導学院について
ナビ個別指導学院は、学習指導サービス事業を展開する「CKCネットワーク株式会社」が運営していて、関東を中心に全国で600教室以上を展開しています。
ナビは小学校1年生から高校3年生までを対象に1対2の個別指導を行っていて、生徒ひとりひとりのペースに合わせて授業を進めています。
またナビでは自ら考え、自発的に行動することで目標達成を目指すコーチングの手法を取り入れています。授業では「ほめる指導」を実践することで生徒のやる気を引き出し、学習意欲の維持と向上、そして習慣化を目指しています。
生徒がつまずいているポイントを読み取り、理解へと導くことで勉強の楽しさを伝える、ナビの講師について紹介します。
面接と採用試験について
応募資格は高卒以上、面接では中3レベルの英・数・国テストを実施
ナビ個別指導学院の講師は高卒以上であれば、塾講師が未経験でも応募できます。ダブルワークはOKですが、塾講師、家庭教師など同じ業界・業種のかけもちはできません。
採用に際しては面接と筆記試験が行われ、採用者には面接日から1週間以内に連絡があります。
応募から採用までの流れをまとめてみましょう。
求人サイトなどから応募
→同学院の担当者から面接日について電話連絡
→面接と採用試験
→約1週間以内に採用者に連絡
履歴書を提出
→面接
→筆記試験
(教室により、面接と試験の順番が異なる場合があります)
面接は基本的に教室長と応募者1対1で行われます。試験は60分で、英語・数学・国語の3教科で中3レベルの問題が出されます。
塾講師の面接では筆記試験を行うところがほとんどで、実施する教科、レベルともに同学院と同様のところが多いと考えていいでしょう。
試験は、塾講師として基本的な学力を備えているかどうかを確認することが主な目的です。しかし、結果が採否に大きく影響することはほとんどありません。理由は、生徒指導については各塾で専用の教材を用意していて、指導方法について研修があるからです。また、個別指導では生徒と良好な人間関係を築ける人を求めているからです。現役の学生であれば、対応できる難易度なのでリラックスして臨みましょう。
志望動機や学生時代の様子、今後どんなふうに活躍したいのかについて質問
面接では、志望動機や学生時代の勉強や部活動について、また同学院でどんなふうに活躍していきたいのかといった質問があります。
志望動機で多いのは、「学生時代に塾に通っていて、先生によくしてもらった。自分もそんな講師になりたい」「教育学部に在籍していて、将来につなげたい」「自分の得意教科を生かしてバイトをしたい」「友達に誘われて興味を持ったから」などです。
「学生時代は部活に明け暮れていたけれど、塾のおかげで学力を維持できた」「勉強が好きで弟や妹、近所の子どもに教えた経験から、塾講師をやってみたいと思った」といった声もあり、応募者によりさまざまです。
生徒の個性に合わせて講師をマッチングするため、講師の特性も重視
同学院では、応募者をふるいにかけるのではなく「この先生には、どんな生徒さんを担当してもらえるだろうか?」といった視点で面接を行っています。
例えば、少しおとなしくおっとりしたタイプであれば、小学校低学年でゆっくりと着実に授業を進めてもられそう、ハキハキと積極性が感じられるタイプは高校受験に向けてどんどん合格対策を実行してもらえそう、といったイメージです。
教室に通う生徒は年齢、学力が違います。加えて、心身の成長が著しい年代のため、感情や感受性が豊かで個性も際立っています。同学院では、そんな生徒たちと一緒に学習を進めていけるよう、講師ひとりひとりの持つ特性も十分に配慮した面接を行っています。
面接では「こうあるべき」といった正解はありません。「中学生の勉強は自信がないけれど、子どもが好きなので小学生を担当したい」「こだわりが強いと言われるけれど、その分粘り強い」など、自分の考えや感じていること、長所・短所を素直に伝えましょう。
仕事内容について
授業80分と授業報告書作り、生徒見送り10分が1コマ
ナビ個別指導学院では小学1年生~高校3年生を対象に下記の教科について授業を行っています。
教育課程 | 科目 |
---|---|
小学生 | 国語・算数・英語・理科・社会 |
中学生 | 国語・数学・英語・理科・社会 |
高校生 | 文系数学、理系数学、英語 |
同学院の1回の授業は80分で、授業報告書作成や担当生徒の見送りなどを行う時間10分とあわせて1コマ(90分)となります。
授業の開始時間には学校のようにチャイムが鳴るので、チャイムとともに「今日もよろしくお願いします」とあいさつをして始めます。
それまでは来塾してきた生徒と雑談などをしておきましょう。短い時間であっても話をすることで生徒との距離を縮めることができるほか、生徒も講師と一緒に勉強する心の準備ができます。
専用テキストと各個別ブースに用意されたホワイトボードを使って授業
教室内は個別ブースで仕切られていて、講師は、通路を挟んで両側に座る生徒に指導を行います。それぞれのブースにはホワイトボードが用意されていて、講師は学校の授業のようにホワイトボードに使って生徒に書き示しながら授業を進めます。
1回の授業で講師1人に対し生徒2人を受け持ちます。担当する教科や学年は異なることがほとんどですが、指導用テキストには問題と解答、答えの導き方法など、授業を進めるために必要な情報が記載されているので、その内容にそって進めることができます。
1コマで2人を指導、1人が問題を解いているあいだにもう1人に解説
2人の生徒を同時に教えるためには、1人に宿題や問題を解いてもらっているあいだに、もう1人の生徒に答え合わせをしながら、わからないところの振り返りを行い、理解できるようにヒントを出していきます。
同学院では、コーチングを軸にした指導を行っているので、あくまでも生徒自身が内容を理解し、自分で答えを出せるようにサポートしていくことが大切です。
なかなか正解にたどり着けない場合は、「この問題はどうやって解く?」と、答えの選択肢が多くて迷ってしまうオープンクエスチョンではなく、「問題集でやってくれた○○の解き方だと●●になってしまうよね。では、△△と▲▲ではどちらの方法がいいと思う?」とある程度の具体例を示し、正しい方向へ導いていくクローズドクエスチョンを用いるのがコツです。生徒の発言に対しては「そうだね、そういう視点を持つのは大事だね」「そうか、そこに気づいたのはすごいね」など、しっかりと受け止めてほめることがポイントです。
生徒は、ほめられることでどんどん自分で考えて発言し、勉強を楽しむようになります。その気持ちを後押しすることが、講師の役割です。
定期的に保護者への学習状況報告もあり
また担当する生徒の保護者への学習状況報告も講師の仕事のひとつです。
はじめのうちは、保護者とのコミュニケーションに緊張して、身構えてしまう人も少なくないようです。しかし、日々の授業内容をまとめ、わかりやすく伝えるプロセスは、会社に入り業務の進捗について報告する際にも役立ちます。社会人になってからも役立つスキルなので、しっかりと身に付けておきましょう。
保護者にとっては、塾での子どもの様子を確認したり家庭学習について相談したりする大切な時間です。相手に伝わるようにわかりやすく話すプレゼン力、相手の質問をきちんと聞き取る傾聴力も養われます。
授業以外の業務について
同学院では授業が行われている時間帯に自習室を開放していて、生徒が自由に使うことができます。自習室対応をお願いされた場合は、生徒からの質問に応じるなど学習サポートを行います。
研修内容について
初期研修は3カ月、初日にマナーやテキストの使い方のガイダンスを実施
ナビ個別指導学院では採用者に初期研修を実施していて、期間は勤務初日から3カ月です。
最初の3~4回の出勤で、講師としての心構えや言葉遣いなどモラルやマナーについてガイダンスを受けるほか、テキストの使い方と授業の進め方、宿題の出し方といった指導方法について学びます。あわせて実際の授業見学と模擬授業を行います。
その後は生徒を担当し、慣れるまでは教室長や先輩講師のサポートを受けながら指導のコツをつかんでいきます。
塾講師の経験がある人であれば、ガイダンスを受けテキストの使い方などについて確認したあと、2回目から授業を受け持つ場合もあります。
研修期間として3カ月が用意されていますが、研修修了の試験などは現時点では実施されていません。初回勤務から3カ月を過ぎると、研修時のコマ給から通常のコマ給が支給されます。
テスト対策など、テーマにそった研修も毎月あり
採用から3カ月の初期研修以外にも、毎月の研修があります。テーマはあいさつの仕方や講師の身だしなみといった基本的な内容から、コミュニケーションの取り方、授業報告のブラッシュアップ、小・中・高校で実施される定期テストの出題範囲や傾向、対策などについて教室長が研修を行います。
もちろん、研修中も時給が出るので、働きながらスキルアップが可能です。
同学院が実践している「ほめる指導」では、生徒が講師を信頼することで学習意欲アップにつながります。講師と生徒がより良い関係性を築くためには積極的にコミュニケーションを取ることが大切で、同学院ではコミュニケーション力を指導の要としています。そのため、日々の業務や定期研修などを通じてそのスキルを養っていきましょう。
シフト・給料について
シフトは週に1日、1日1コマから、1カ月ごとの申告制
ナビ個別指導学院では、火曜日~土曜日の15時30分~21時30分に授業をしています(講習期間は14時~)。
時間割例(教室により異なる場合があります)
時限 | 時間 |
---|---|
1限目 | 15:30~16:50 |
2限目 | 17:00~18:20 |
3限目 | 18:30~19:50 |
4限目 | 20:00~21:20 |
シフトは週に1日、1日1コマ(90分)からOKで、上記の曜日と時間割から選ぶことができます。
しかし、勤務する曜日と時間帯が決まっている人がほとんどで、大きな変更はあまりありません。というのも、個別指導は家庭教師のように講師と生徒との距離が近く、同じ生徒を継続的に担当するところが多いからです。毎月、シフトを組めるとはいえ、講師自身もそういったことを理解しているため、スケジュールはおおよそ定まっています。
同学院が自由申告制を採用している理由は、時折、講師を交代し、生徒の学習状況について客観的に観察・報告する機会を設けているからです。こういった取り組みからも、シフトについては柔軟に対応してくれます。
1コマ1700円、研修中は1450円
同学院では1コマ(90分)1700円で、研修中の3カ月間は1450円支給されます。
自習室対応や授業以外の業務を行った場合は時給が支給されます。時給は地域により異なります。
地域 | 時給※授業以外 |
---|---|
東京 | 985円 |
神奈川県 | 983円 |
大阪 | 936円 |
(詳細は各教室に確認をしましょう)
昇給は、教室リーダーになると500円アップして1コマ2200円になります。教室リーダーになるためには、週に3回以上の勤務で一定期間の勤務継続、生徒の学力向上に貢献しているかなど、各教室長の任命でリーダーにステップアップします。
リーダーを目指す講師も多く、スタッフのモチベーションアップに繋がっています。
友達に紹介したくなる職場
同学院には約7800人の講師が在籍していて、そのうち約1000人が先にバイトをしていた友達から声をかけられて同学院で講師をしています(数字は2018年)。友達に自信を持って紹介できるのも、働きやすい環境があるからです。
生徒だけではなく、スタッフひとりひとりが気持ちよく過ごせる教室が、同学院の強みです。
服装、身だしなみについて
スーツではなく私服通勤可、ジーンズ・短パン・ミニスカートは禁止
ナビ個別指導学院では、講師に白衣を貸与しています。そのため、スーツではなく私服で通勤できます。
白衣の襟はV字型なので、シャツやTシャツ、カットソーなどトップスのデザインやカラーなどは目につきます。そのため、胸元が大きくあいたカットソーやタンクトップ、派手な色味は控えましょう。ボトムスは、ジーンズ、短パン、ミニスカートはNGで素足も禁止です。スカートの場合は、ストッキングやタイツを着用しましょう。
基準は「塾講師にふさわしい服装」です。私服OKではありますが、学習の場であることをわきまえて節度のある装いをしましょう。男性であればボタンシャツとパンツ、女性であればブラウスやカットソーに膝丈のスカート、パンツなどオフィスカジュアルを参考にしましょう。
明るい茶髪とネイルはNG、落ち着いたトーンの茶色であればOK
髪色は黒か、落ち着いたトーンの茶色であれば問題ありませんが、一目で茶髪とわかるような明るい色はよくありません。また男性のヒゲはNGです。
アクセサリーについて、指輪は地金(リングの部分)が細いタイプ、ピアスも小さな石がついているような小ぶりのデザインであれば問題ありません。
なおネイルはNGです。ベージュや薄いピンクであっても、勉強をする場所ではあまりふさわしくないといったイメージがあるからです。ホワイトボードやテキストを指し示すなど、指先は生徒の目にとまるので男女ともにきれいに切りそろえ、清潔感を保つことが大切です。
保護者への学習状況報告以外に、生徒を見送るときにも講師と保護者は顔を合わせるので「この先生、ちょっとだらしないけど大丈夫?」といった印象を持たれないように気をつけましょう。
バイトの評判、雰囲気について
18歳~60代と幅広く、男女比もほぼ同じ
学生が大半を占めますが、ナビ個別指導学院全体では18歳~60代の人が講師をしていて、男女比に大きな差はなくほぼ半々です。
同学院だけでなく、多くの学習塾では子どもが勉強好きになるように工夫し、学力アップを目指せるように細やかにサポートしてくれる人を求めています。そして、そういった素養があれば年齢や経験を問わず、採用しているところが少なくありません。
「働いているのは10代~20代がほとんど」といったバイトもある中、年齢層が幅広いのは学校の教育現場と似ていて、同学院のような学習機関の特徴と言えるでしょう。
いずれの年齢であっても、自分と同世代以外の人と接することは刺激になり、学ぶことがたくさんあります。さまざまな年代の人とコミュニケーションを取ることで、視野が広がり自己成長できる環境です。
生徒と向き合い助け合える職場
大手求人サイトのアンケートでは、アルバイトを辞める理由に「職場の雰囲気が悪い」「働いている人と合わない」が多いですが、塾講師は生徒との相性が重要で、いわば生徒の指導に集中することが仕事です。
学生から主婦、フリーター、シニアと生活環境や経験が異なる人が働いていますが、お互いを尊重し合う風土が同学院にはあります。
ナビ個別指導学院の授業の軸は「ほめる」ことです。生徒の良い所を発見するだけではなく、講師同士の良い所を発見し、強みを伸ばし合える環境があります。
まとめ
今回取材した横本さんは、「生徒のために熱心になれる、さわやかなお節介さん」が理想だと言います。
「授業の合間を見て、生徒が間違えた漢字を集めた例文テストを作ったり、英語が苦手な生徒のために単語テストを作ったり、生徒さんの性格や伸び悩んでいるポイントに合わせて学習を進めている講師は少なくないですね。きっと本人も勉強で苦労したり、つまずいたりした経験があるので、マニュアル通りではなく、自分に寄り添ったサポートをしてもらうことが、やる気につながることをよく理解しているのだと思います」と横本さんは話します。
「だからといって、講師のすべてが見るからに熱血というわけではありません(笑)。クールな印象の人もいます。それはそれで構いません。生徒さんや親御さんによっては、そういったタイプと気が合う方もいらっしゃいます」
同学院では生徒の成長や個性に合わせて講師をマッチングしているので、講師のタイプもさまざまです。
ただ、個別指導では、教壇から多くの生徒に向けて授業を進めていくわけではありません。生徒と講師がお互いにコミュニケーションを取りながら進めていくことが大切なので、相手のペースに合わせて物事を進める協調性や、相手から信頼を得るための共感力がポイントです。
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