バイトでフレックスタイムの仕事についてのメリット・デメリット
フレックスタイムとは、好きな時間に働くことができる労働体系。でも「コアタイム」があるので完全な自由ではない。
一般的な働くスタイルといえば、就業時間=会社やお店が決めた勤務時間で働くことをいいます。
たとえば、企業であれば「9:00〜17:00」など、固定された時間があるわけです。
一方、フレックスタイムは働く本人が始業時間や終業時間を決めて、仕事をこなします。早朝もしくは深夜の方が働きやすい人や、自由な時間設定の方が仕事がはかどる人など、職種によっては必要なフレックスタイムの制度。
ですが、自分の好きな時間に働けるなんてイイじゃん!と安易に考えてはいけません。ほとんどの企業で「コアタイム」と呼ばれるものが設定されているからです。
コアタイムとは、1日のうちで必ず働いていなければいけない時間帯のことです。例えばコアタイムが 「10:00〜15:00」であれば、10時から15時までは、会社にいなければならない(出社をしなければいけない)ということです。
月曜日は遅めの10時出社で18時まで仕事。金曜日は8時に出社して16時には帰ろう!という調整もできるわけですが、「いつでも好きな時間に働いて良い」という解釈とは、ビミョーなズレがあるので注意しましょう。コアタイム勤務が必須の場合がほとんどなのです。
フレックスタイムのメリット・デメリットについて
フレックスタイムには良い点、悪い点それぞれあります。
メリット
- 通勤ラッシュを避けて出社できる。
会社に勤める大きなストレスの一つが、通勤ラッシュ。満員電車の時間帯を避けることで、快適な通勤が可能になります。
- 仕事の前に病院へ行ったり、銀行や市役所など公的機関への用事も済ませられる。
役所、病院、保育園など、9時前後に行くしかない施設にもスムーズに行くことができるようになります。
子育て中の社員以外でも、便利に使えます。
- 早退や遅刻が減る。
自分で設定して勤務しているわけなので、出社が遅れることや、早退は基本的にありえないわけです。
デメリット
- 自己管理のできない人には向かない。勤務時間がいい加減になってくる。
寝る時間が遅くなり、出社がどんどん後ろにずれこんだりしてしまうことも。
- 取引先やお客さまからの連絡が取りづらくなる。
いついるのかわかりにくい状況になると、お客様からの連絡をすぐに対応できなくなる可能性があります。
- スタッフ全員が揃わない時間帯がふえるため、連携が取りにくい。
チームのメンバーの出社時間がばらばらだと、会議、ミーティングの時間が設定しにくくなります。
以上のようなデメリットがありますが、時間に関するデメリットに関しては、コアタイムがあることでスタッフ同士、取引先との連絡・連携もほぼクリアできるでしょう。
ですが、自己管理のできない人についてはそれぞれの個人努力に頼るしかありません。
フレックスタイムを自分に都合よく解釈することが、いちばん危険なことです。時間ではなく、仕事の質を落とさないことをいつも心がけましょう。
フレックスタイムの残業代ってどうなるの?
もう1点注意しておきたいのが、フレックスタイム制での残業時間についてです。
フレックスタイムの場合、1日ではなく概ね1ヶ月(お給料の清算期間)で考えます。
所定の労働時間があって、1ヶ月精算時にそれを超えた時間が残業とみなされるわけです。注意したいのは、そのときにもし合計労働時間が1ヶ月分に満たない場合、お給料を減額されることがある点です。
慣れてしまえば働きやすく効率的なフレックスタイムですが、勤務時間の計算や自己管理など、しっかりとした考えをもって働くことが大切です。