【2024年版】バイトの確定申告のやり方と手順すべて~税金が戻ってくるには

年収が103万円を超えたら、税金を調整するために「確定申告」を行ってください。また、年収が103万円以下でも源泉徴収されているなら、確定申告をすれば「源泉徴収」額が戻ってきます。

国税庁は毎年、確定申告の特集ページを公開して、書式のダウンロードや作成方法について詳しく紹介しています。

なぜ確定申告をするの?

バイトをしていて、給与明細をもらうときに、所得税などの項目で税金が引かれているのはご存じでしょうか。実は、これは国の制度で、本来払うべき額より少し多めに支払っていることが多く、年末調整で戻ってくる(還付)場合がほとんどです。

しかし、複数のアルバイトを掛け持ちしている人、業務委託で仕事をしている個人事業主にあたる人や1年間の収入の合計が103万円を超える人は、所得税を納める必要があることから、自分の所得を計算して申告する必要があります。

なお、申告の流れ・申告が必要な方などの詳細な条件は、国税庁ホームページに詳しい記載があります。

余分に支払っていた税金が戻ってくる

確定申告とは、納めるべき税金を「確定して申告する」ことです。働く期間や毎月の所得の額によっては、多く払っていた分の税金が戻ってくることがあります。※納税額が足りていない場合は不足分を支払わなければ脱税をしていることになるので、罰則があります。

税金が戻ってくるというのは、例えば掛け持ちでアルバイトをしている人の場合、複数のバイト先から給与をもらっていますが、あらかじめ所得税が引かれた額が支払われることが一般的です。そうすると、年間を通して計算した場合、本来払うべき額よりも多くの税金を支払っていることになるケースが多く、確定申告をすることで、差額の税金が戻ってくることになります。

確定申告の方法・手順

1.書類を作成する

確定申告は「確定申告書」という書類を作成して、自分の所轄の税務署に提出することで完了します。

申告書は国税庁のホームページからダウンロードできますが、アルバイトの場合、WEB上で確定申告書の作成ができる国税庁の「確定申告書等作成コーナー」を活用することをおすすめします。指示にしたがって必要事項を入力していけばスムーズに作成でき、手書きよりも間違いの修正がしやすいメリットもあります。

手書きの申告書を作成する場合は、上の「確定申告書などの様式・手引き」のページからダウンロード、印刷してください。

申告書の作成開始画面は、下で説明するインターネットで提出をする場合も、作成したものを印刷して持参で提出する場合も同じです。インターネット申告は準備するものが色々あるので「ネット上で確定申告書を作成して、書類は印刷して持参か郵送で提出する」というのが初心者にはおすすめの方法です。

また、申告書の提出の際、税金の控除に関する書類も併せて提出する必要があります。
アルバイトの確定申告でよく必要になる書類は以下のものです。大学生は勤労学生控除の証明書を忘れずに準備しておきましょう。

  • 給与所得の源泉徴収票の原本
  • 社会保険料控除証明書
  • 勤労学生控除証明書

他にも、所得や生活状況によっては色々な控除が受けられる場合があります。
必要な書類は国税庁ホームページに詳しい説明がありますので、参考にしてください。

2.書類を提出する

税務署に郵送・持参する

確定申告書とその他の必要書類を添付して税務署に送付するか、直接持参します。持参の場合、銀行口座番号や認印があると手続きがスムーズです。郵送する場合は、送信用の封筒と返信用の封筒、それぞれに貼付する切手代等が必要です。返信用の封筒は、源泉徴収票や控除証明書類などを添付書類として提出してしまうので、控えの申告書を戻してもらうためのものです。

インターネットネットで提出する

確定申告をインターネットで行う場合、インターネット環境の他、電子証明書などの準備が必要です。
必要なものは以下の3つです。

  • パソコン(対応しているOS・ブラウザはe-taxホームページに説明があります)
  • ICカードリーダライタ
  • 電子証明書の取得

これは、なりすまし申告、不正な申告を防止するために必要なものなのですが、一度設定してしまえば便利な反面、最初の設定や手続きに時間がかかってしまうのがデメリットです。

必要なものが準備できたら、上に挙げた確定申告書等作成コーナーから「申告書・決算書・収支内訳書等 作成開始」というボタンをクリックし、「e-Tax」での作成・提出を行ってください。

申告の期限

所得税の確定申告は、1月1日から12月31日までを1年として所得を計算し、翌年2月16日から3月15日までの1ヵ月の間に行います。期限を過ぎてしまうと「無申告加算税」や「延滞税」など、申告していれば支払う必要のなかった税金が加算されてしまう場合があります。

5年前の申告もOK

給与所得者の確定申告は、5年間の猶予があります。つまり、5年前の所得について申告して問題ないということなので、もし申告しそびれているものがあれば忘れずにしておきましょう。書類がなくなっていたりする場合、税務署の窓口に相談に行けば、どうしたら良いのかを教えてもらえます

以上が確定申告の手順・方法です。一つ一つ丁寧に進めていけば終わりますので、面倒くさがらずにやることが大切です。

確定申告の際、経費として認められて税金から控除されるものについて詳しく記載しています。

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