【2024年版】バイト辞めた後でも源泉徴収は発行されるの?もらえない、なくした、再発行は?
バイト先から年に一度受け取る、源泉徴収票。確定申告にも必要となる大事な書類ですが、もしもこれを失くしてしまったり、会社からもらえなかったりした場合は、どのように対応する必要があるのでしょうか。
バイトでも源泉徴収票は発行される
源泉徴収票とは、企業に雇用されている人がその会社で1年間に稼いだ金額や、お給料から天引きされた税金や保険料の額を証明する書類のことですが、毎年1月末頃までに本人の手に渡るよう、バイト・正社員いずれに対しても企業に発行してもらえるのが一般的です。
給与明細と一緒に配布する会社の場合は多少時期が前後することもあります。また年の途中で退職した場合には、退職より1か月以内にその企業から発行されるのが一般的です。
書類はおおよそハガキくらいの大きさの横置きの紙で、上部には「平成〇年分 給与所得の源泉徴収票」という表題がついています。
この源泉徴収票は、確定申告に使用されるほか、住宅ローンを組む際などにも提出が求められます。企業は被雇用者に対して、源泉徴収票を交付することが義務付けられています。
これは雇用形態(正社員か、契約社員か、パート・バイトか等)や給料として受け取った金額に関係ありませんので、「バイトだから源泉徴収票は出ない」「シフトにあまり入っていないから源泉徴収票は出さない」ということはありません。また、日雇い派遣や短期バイトといった雇用形態の場合でも、源泉徴収票の発行は義務付けられています。この場合は派遣先からの発行ではなく、派遣登録をしている人材派遣会社から、源泉徴収票を受け取ることになります。
失くしたらバイト先に依頼して再発行してもらう
源泉徴収票は通常、ハガキ大くらいの紙1枚で渡されますので失くしてしまう場合もあります。確定申告の必要があったり、新しいバイト先等に提出を求められたりした時に失くしたことに気づいてと焦ることもあるかもしれません。しかし、会社に依頼すれば再発行してもらうことができます。
というのも源泉徴収票は収入の証明等にも使われる書類ですので、人によっては別々の機関に提出する必要があったり、同じものを複数枚発行してもらったりということもあるからです。例えば確定申告の際に税務署に提出する他、賃貸住宅のを借りるにあたって収入証明書として用いる場合があります。
源泉徴収票の再発行が必要になった際には、バイト先の人事担当者や経理担当者に依頼してみましょう。再発行された源泉徴収票については、「再発行」という印鑑が押される場合がありますが、これがあるかどうかは、その企業が税務処理を依頼している会計事務所の方針によります。「再発行」の印があっても無くても、源泉徴収票としての効力は法律上同じです。
ただし源泉徴収票の再発行には1~2週間程度かかるケースが多いようです。必要になった際には、時間に余裕をもって依頼しておきましょう。
退職したバイト先にも発行してもらえる
雇い主が従業員からの源泉徴収票の発行依頼に応じなければ所得税法違反にあたる可能性があります。ですから、何らかの事情があってアルバイトを辞めた場合も、通常は退職から1か月程度で源泉徴収票が発行されるものです。
もし退職からしばらく経っても源泉徴収票が手元に届かない場合は、バイトをしていた企業に再度源泉徴収票の発行を依頼してみましょう。
関係者とトラブルを起こして辞めているなど、依頼しにくい事情がある場合は、文書の郵送により請求することも可能です。
その場合は、源泉徴収票の発行を依頼する内容の文書に、現住所(勤務当時から引っ越している場合は、当時の住所も必要)・氏名・生年月日・在籍期間や、いつからいつまでの給与についての源泉徴収票が必要かを明記し、返信用封筒を同封したうえで、務めていた会社の人事部や経理部宛に郵送すればOKです。
発行してもらえなければ税務署に相談する
現在バイトしている会社や、過去にバイトしていた会社から源泉徴収票がもらえない、発行を依頼しても無視される…という場合は、税務署へ相談しましょう。
「源泉徴収票不交付の届出書」という書式を作成し、収入金額や在籍期間、これまでに自分が会社宛に、どのように源泉徴収票を請求したかという経緯等を記入します。
すると、税務署からその企業に税務指導が入ることになりますので、そうなれば確実に源泉徴収票を手に入れることができます。この届出書や手続きについては、国税庁ホームページ「源泉徴収票不交付の届出書」にある書式に必要事項を記入して、管轄の税務署に提出してください。
ただし、この方法はあくまで「強硬手段」であり、「最後の手段」です。基本的には会社や担当者との直接交渉によって、源泉徴収を手に入れるようにしましょう。
源泉徴収票は、就職や転職といったタイミングで新しい勤務先から提出を求められる場合もあります。基本的には後から請求したり、再発行したりもできる書類ですので焦らず対応してください。
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バイトでも源泉徴収で引かれていた税金が払いすぎている場合は確定申告や年末調整で戻ってきます。確定申告の方法はこちらの記事を参考にしてください。
社会保険の加入手続きに慣れている企業であれば社会保険料の支払いを記入する源泉徴収票作成の作成にも慣れているところが多いので、問題なく作成してもらえるところが多いでしょう。