バイトの履歴書の「本人希望記入欄」の書き方教えます
履歴書によっては、「希望勤務日、時間帯、休日休暇、給与を書いてください」などと指定されている場合もある「本人希望記入欄」。その名の通り、応募先に対して自分の希望を書く欄となっています。
しかし、なんでもかんでも自分の希望を書くためのスペースではありません。あくまでその勤務先で働くことをふまえて、希望する条件を書くためのものとなっています。また、履歴書の体裁にもよりますが文章(作文)をだらだらと書くのではなく、簡潔に内容がわかることが大切です。
今回はアルバイト応募の際の履歴書、本人希望記入欄の書き方、書いて良い内容、NGの内容を詳しく説明します。
この記事の目次
本人希望記入欄は採用担当者にどう捉えられるもの?
本人希望記入欄を採用担当者はどう捉えているのかというと、採用するにあたって最低限聞いておかなければならないことを確認する欄として見ています。
ですので、自分が望む条件や待遇をそのまま書いてしまうと良い印象をあたえることができず、逆にマイナスな印象を与えてしまうこともあります。
具体的には勤務できる曜日や通勤方法についての希望を書くのが一般的です。その条件を満たせないと自分は働けませんということを書くスペースとして考えましょう。
その条件が折り合わなければ採用されても勤務は不可能だ。という意味合いで「どうしても譲れない事項」、「この条件に合わない場合は入社辞退」という本人意向を伝える欄です。
本人希望記入欄には書いてプラスになることと、書くとマイナスになることがありますので、その点を踏まえて記載しましょう。
書いて良い・書いた方が良い内容
まず記載して良い内容ですが、求人票に記載がある範囲内で希望を書きましょう。「月~金のうち3日以上勤務」と記載がある場合はその範囲内での希望を書きます。
例えば学生の場合だと、クラブや習い事、塾などがある日はシフトに入れないので、勤務できる曜日の希望を記載します。
勤務シフトの希望
シフト制の応募先や勤務時間は応相談と求人票に記載されている場合で、自分が勤務できない曜日や時間帯があるときは記載しましょう。希望の勤務日数や、時間を書くといいでしょう。
例
「月・火・水は深夜の勤務希望」
「週4日、10時~16時は勤務可能」
など応募内容に沿った、希望を出します。簡単な箇条書きで問題ありません。
シフトの要望についての注意点は、勤務できる日数や時間帯を、細かくは書かないことです。あまり事細かに書いてしまうと、応募先にとっても扱いづらいと判断される場合があります。
逆に、勤務できない曜日、時間を書く場合は、なるべく最低限の希望を書くように心がけましょう。
例
「◯曜日は出勤不可」
「週休3日希望」
勤務に否定的なシフトの希望は控えた方が無難です。習い事や部活、掛け持ちの仕事など事情があってどうしても妥協できない条件の場合は、理由も添えた方が良いでしょう。
例
「土日は17時まで部活があるため出勤不可」
「家族の通院付き添いのため、月・火以外の勤務希望」
という書き方であれば、あとは応募先が求める、最低勤務日数・時間の中で調整ができれば問題ないので、希望が通る可能性がアップします。
応募するときに応募先が必要としている時間帯を、よく確認しながら希望を書くと良いでしょう。
なお、希望が特になくても、出勤できる日数や曜日が既に確定している場合は、本人希望記入欄に書いておくと良いでしょう。
例えば大学生の場合
例
「毎週月曜・金曜は大学の授業が休みなので、フルタイムで勤務可能」
「土曜日は深夜勤務可能」
などは希望として書いて問題ない内容です。
通勤方法の希望
通勤時にバイク通勤や自転車通勤したいと考えている場合は、駐輪場が必要なこともありますので、確認の意味を含めて記載しても良いでしょう。
例
「可能であればバイク通勤希望」
「可能であれば自転車通勤希望」
職種の希望
求人票に複数の職種が募集されている場合などは、自分の希望する職種を記載しましょう。
例
「希望職種:ホール」
この場合もどうしてもその職種でないと働けないという場合に記載することにしましょう。希望した職種以外働けない人よりも、どの職種でもOKという人の方が採用されやすくなってしまうこともあり得ます。履歴書では書かずに面接の場で希望を伝えることにしましょう。
どの職種でもOKな場合は記載しないでおきましょう。
勤務地の希望
求人票に勤務地が複数記載がある場合などは、自分の希望する勤務地を記載しましょう。
例
「〇〇店勤務希望」
「希望勤務地:配属に従います」
もしどの勤務地でもOKの場合は、「配属に従います」と記載することでアピールにつながります。
高校生・大学生の場合で書いた方が良い内容
学生の場合は、長期休暇やテスト期間中に休みを取りたいと考えている人も多いです。採用担当者側もそういった状況は理解していますので、その期間中に勤務できるのかは事前に知っておきたい内容です。休みを希望したい場合は事前に記載して伝えておきましょう。
春休みや夏休み期間中の勤務希望や時間帯
高校生や大学生の場合、長期休暇中の予定でどうしても外せない予定が事前にわかっている場合は、あらかじめ記入して伝えるようにしておきましょう。
企業側も学生の長期休暇中の出勤については、事前に把握しておきたい事情もありますので、あらかじめわかっていることは伝えておくことで好印象となり得ます。
例
「夏期休暇中、月・火・水は夏期講習のため午後から勤務可」
「春期休暇中、月3回日曜日は部活の試合があるため出勤不可」
テスト期間中の出勤について
テスト期間中について休みを取りたいと考えている場合は、こちらも事前に記載して伝えておきましょう。
例
「○月、○月のテスト期間中は出勤不可」
書かない方が良い内容
時給や給料についての希望は原則NGと考える
時給について、記載されている額より多くもらいたい人はたくさんいるでしょう。
しかし、時給アップは働き始めてから、働きぶりを見て決定されることがほとんどです。「時給900円~」は900円からスタートして、徐々に上がるチャンスがありますよ、という趣旨の場合が多いです。ただし、経験者優遇などの記述があれば、最初から50円、100円の時給アップといった希望は通る可能性があります。
しかし固定の条件、例えば時給が一律950円と書かれていた場合に「時給1,000円以上を希望」
と上限を超えた希望を書くのは良い印象を持たれない上、前提条件が合わないので不採用になる確率がグンと上がります。
給与の希望は記載しないでおきましょう。
交通費の希望は原則NGと考える
また交通費についても、支給額の希望を出しても時給と同じで調整不可能な場合がほとんどです。お金に関することは応募先の会社で規定として決まっていることが多く、担当者ではどうにもできないので交渉の余地はありません。
その他の使い方
本人希望欄には、上記の使い方以外にも特に伝えたいことがあれば、それを伝えるスペースとして使ってもOKです。「通信欄」のスペースがある履歴書ではそちらに記入します。
面接日時などに関する希望
履歴書を郵送して後日面接がある場合などでは、履歴書は書類選考の位置づけになります。その場合は面接日時の希望などもこの欄に記入します。
例
〇〇のため、面接日時は〇曜日または午後〇〇時以降に設定していただけると幸いです。
この場合もむやみに自分の都合だけを書かずに、どうしてもその日程しか無理な場合にのみ記載しましょう。
連絡方法の希望
採否の連絡などの際に電話連絡であれば出られない時間帯を記入しておきましょう。
例
大学に通っているため、ご連絡を頂く際には携帯電話へお願いいたします。
例
平日は大学の授業があるため、電話に出られない場合もあります。午後〇〇時以降ですと授業はありませんので問題ありません。
希望が特にない場合は空欄でもいい?
絶対に妥協できない条件や希望が特に無い場合は空欄にせず、1行で「貴社規定に従います」と記載すればOKです。「特になし」「ありません」というような書き方だと、乱雑な印象を与えてしまうので、やめておきましょう。
採用されやすくするには、空欄や何も記載しないよりも何か書くことがアピールにつながります。3か月以上の長期で働こうと考えている場合は、この欄に「長期勤務希望」と記載することでアピールにつなげることもできます。
バイト履歴書の本人希望欄はあくまでも、採用者側が判断する材料のひとつです。本人希望欄に何も希望がない人の方が採用されやすいのは当然ですので、働くにあたってどうしても書かなければいけない希望のみ記載するようにしましょう。
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