バイトの履歴書「学歴」の書き方全パターン完全解説《見本付写すだけ》
履歴書は、自分をアピールするための重要なツールです。本記事では、アルバイトの履歴書の中でも特に「学歴」の書き方について詳しく解説します。
卒業年度がわからない場合には、オンラインで利用できる卒業年度早見表を活用するのがおすすめです。また、近年では履歴書を手書きではなく、デジタルで作成・提出するケースが増えているため、その際の注意点もあわせてご紹介します。
職歴の書き方はこちら!
学歴の基本の書き方
それではまずは、一般的なよくある基本の書き方を紹介します。
※履歴書の書き方は”絶対にこう”という決まりがあるわけではありません。必ずしもここに書かれている書き方でないといけないということではありませんので、一般的な記載例として参考にしてください。
基本の書き方例
「学歴・職歴」欄の1行目の中央に「学歴」と書く
履歴書は色々なタイプがありますが多くの場合、学歴欄と職歴欄はひとつになっています。学歴、職歴の順に記載するため、まず「学歴・職歴」欄の1行目の中央に「学歴」と記載しましょう。1行目の年・月の欄は何も書かず空欄にし、学歴を書いていくのは2行目からになります。
年度は元号表記が一般的
年度の記載は元号(平成は令和)を使って書くことが一般的です。入学・卒業年には「令和○」と書きましょう。記載欄で年は省略して大丈夫です。令和を「R.〇」と省略するとあまりいい印象を与えません。省略せずにきちんと「平成」と書きましょう。
※西暦(20○○年)で記載したからといってNGではありません。
小学校卒業から書く
バイトの履歴書では学歴は小学校卒業から書き始めるのが一般的です。大学生や社会人経験のある人など、学歴・職歴ともに記載する内容が多く、スペースが不足する場合は、中学卒業や高校卒業から書き始め調整しましょう。
詳しい理由はこちらをCheck!
学歴と職歴で重要なのは職歴ですから、職歴が多い場合は、学歴は高校卒業年からでもよいし、最終学歴だけでもかまいません。(最終卒業校の入学、卒業年)
また高校生や年齢が若い人など、職歴がない・短いのであれば、学歴スペースを多めにとって、その中でアピールポイントを工夫しましょう。
小・中学校は卒業年度のみ、高校からは入学・卒業の両方を記載
義務教育の小学校、中学校は卒業年度のみ記載します。高校からは入学した年・月も書いていきます。学校名を「〃」や「同上」「同校」などで省略せずに、きちんと学校名を書きましょう。
例
平成23 3 東京都渋谷区立〇×小学校卒業
平成26 3 東京都渋谷区立〇×中学校卒業
平成26 4 東京都渋谷区立〇×高等学校入学
平成29 3 東京都渋谷区立〇×高等学校卒業
学校名と入学・卒業の文字の間にスペースを入れる入れないはどちらでもかまいません。
学校名は省略せずに正式名称で学部・学科・専攻名まで正確に書く
履歴書では学校名を省略せずにきちんと正式名称で書きましょう。高校の場合は高等学校と記載しましょう。正式名称がわからない場合は、生徒手帳などを見て調べましょう。
例
〇: 東京都渋谷区立〇×高等学校
×: 東京都渋谷区立〇×高校
×: 渋谷区立〇×高等学校
×: 〇×高等学校
市区町村立の場合は、そのまえに都道府県がつきます。
大学以上の場合は学部・学科・専攻名がある場合はそれらもきちんと書きましょう。
例
〇: 東京〇×学院外国語学部英語科
×: 東京〇×学院
〇: 東京〇×大学大学院△△研究科□□専攻博士課程
〇: 東京〇×大学大学院△△研究科□□専攻博士前期課程
高校の場合は、複数の学科がある場合は学科まで記載しましょう。一般的に専攻までは書く必要はありません。「普通科」しかない場合は省略してもOK。通信制、定時制の場合は省略せずに記載しましょう。
例
〇: 東京都渋谷区立〇×高等学校国際専門学科
〇: 東京都渋谷区立〇×高等学校普通科
〇: 東京都渋谷区立〇△高等学校通信制課程普通科
〇: 東京都渋谷区立〇△高等学校定時制課程普通科
学校名など長くて1行では収まらない場合は、2行にまたがって記載しましょう。
パターン別の書き方見本
それでは次に高校や大学などの学歴について、在学中や卒業、転校などパターン別の書き方を紹介します。
在学中の場合
現在どこかの学校に籍があり、通っている場合は、「在学」していることになります。その場合は、「〇〇在学中」と記載します。年月の記入は無くても可。大学の学年も無くても可。
例
〇: 現在、東京〇×学院外国語学部英語科在学中
〇: 東京〇×学院外国語学部英語科在学中
〇: 東京〇×学院外国語学部英語科第2学年在学中
〇: 東京〇×学院外国語学部英語科第二学年在学中
卒業の場合
学校を卒業した場合は、入学の記載方法と同じように年月も記載して「〇〇卒業」と記載します。
例
平成27 3 東京〇×学院外国語学部英語科卒業
中退の場合
学校を中退した場合は、年月も記載して「〇〇中途退学」と書きましょう。
例
平成27 3 東京〇×学院外国語学部英語科中途退学
「中退」と書くより「中途退学」と省略せずに書いたほうが印象はよくなります。「途中退学」でもOK。
理由が前向きな理由、やむを得ない理由の場合は、しっかりとその旨も記載することで選考にもマイナス影響は少ないと考えられます。(理由はかっこなしでも2行に渡ってもどちらでも構いません)
例
平成27 3 東京〇×学院外国語学部英語科中途退学(家庭の事情により中途退学)
Check!
面接の際に中退した理由を聞かれても答えられるようにあらかじめ言葉を考えておきましょう。中退の事実を隠すと学歴詐称に問われるケースがあります。履歴書には正しく事実を書くようにしましょう。
休学期間がある場合
休学していた期間がある場合は、休学期間と理由を記載します。特にこの場合、決まった記載方法があるわけではないので理由と現在の状況が分かるように記載しましょう。
例
平成23 4 東京〇×学院外国語学部英語科入学
平成23年9月~平成24年6月 病気療養のため休学(現在は完治)
例
平成23 4 東京〇×学院外国語学部英語科入学
平成23 9 東京〇×学院外国語学部英語科休学(NPOボランティア参加のため)
平成24 6 東京〇×学院外国語学部英語科復学
あまりクローズアップされたくない場合は、上の例のように1行で記載する方がスマートです。
病気で休学し、すでに病気が治っている場合は完治していることも書きましょう。完治していると書くことによって印象は変わります。
理由は詳しく書く必要はなく、簡潔に記載しましょう。
休学中の場合
現在休学中の場合は「〇〇休学」として理由も記載します。
例
平成23 4 東京〇×学院外国語学部英語科入学
平成23 9 東京〇×学院外国語学部英語科休学
怪我治療のため入院。現在は完治し勤務に支障なし
現在特に理由もなく休学中の場合は、「〇〇休学中」とだけ記載しておきましょう。面接時に聞かれた場合、口頭説明するようにしましょう。
例
平成23 4 東京〇×学院外国語学部英語科入学
平成23年9月~現在、休学中
履歴書を郵送で送って書類選考の場合は、休学中の理由を明記しないと落とされる可能性が高いと思われますが(現在健康で働けるのかが分からないため)、持参して面接の場合は、口頭で伝えることでも問題ないと思います。
Check!
休学に関して面接で詳しい理由を聞かれた場合は正直に答えましょう。嘘を付くのが一番印象が悪くなります。
転校・転入の場合
学校を転校・転入した場合は「〇〇転入学」と記載します。
例
平成26 4 東京都渋谷区立〇×高等学校入学
平成27 8 神奈川県立〇×高等学校転入学
平成29 3 神奈川県立〇×高等学校卒業
転校や転入は省略になるので、「転入学」と記載しましょう。入学した学校と卒業した学校が異なることになるので、入学と卒業の間に転校したことを書きます。
編入の場合
また同じ学校に通っていても学部を変えた時や、専攻科目を変更した場合、他校へ編入した場合は「〇〇編入学」と記載しましょう。
例
平成23 4 東京〇×学院外国語学部英語科入学
平成27 8 神奈川〇×大学文学部英文学科編入学
平成29 3 神奈川〇×大学文学部英文学科卒業
短大を卒業してから大学へ編入した場合は、卒業のあとに編入学を記載します。
例
平成23 3 東京〇×短期大学英語科卒業
平成24 4 東京〇×大学英語学部編入学
平成26 3 東京〇×大学英語学部卒業
留学の場合
留学した場合は、「留学期間 国 学校名等」を記載しましょう。国名は略さずに正式名称で書くほうがいい印象を与えます。
例
平成23 4 東京〇×学院外国語学部英語科入学
平成24年9月~平成27年8月までアメリカ合衆国〇州△△大学へ留学
学歴欄に書くのは1年以上留学した場合のみで、それ以下の短期間の留学の場合は学歴には書かず、自己PR欄や備考欄に書きバイト先にアピールしましょう。
また語学留学は正確には「語学研修」になり、学歴欄に記載する学歴にはあたりません。語学留学の場合も自己PR欄に記載してアピールしましょう。
浪人や留年(あえて書く必要なし)
浪人や留年などはバイト先にネガティブな印象を与えるかもしれません。高校卒業から大学入学までの期間が空いていればそこから浪人していたと考えられます。また、入学と卒業の時期を見れば留年したことがわかります。浪人や留年についてはあえて書く必要はありません。
学歴と職歴の間を1行空ける
学歴を全て書き終わったら、続けて職歴を記載しますが、学歴の下からひっつけていきなり職歴を書き始めるのではなく、学歴と職歴の間は1行空けましょう。1行空けることで見やすくなります。
学歴・職歴欄が一つになっている履歴書では、職歴を全て書いた後の、次の行の右端に「以上」と書きます。学歴の最後には書きません。「以上」と書くことで、学歴・職歴欄がこれで全部ですという印になります。
学歴や職歴が多く、1行を使って「以上」を書くスペースがない場合は、最後の行の右端に記載しましょう。
記入欄が足りない場合の省略方法
職歴が多い、または転入・編入が多い場合など記入欄が足りず、職歴欄に書ききれないことがあります。学歴と職歴では、職歴の方が重視されますので、学歴を省略して調整しましょう。
省略手順1:複数行を1行に
複数行で記載している箇所がある場合は1行で記載する。(休学・復学で2行で記載している場合など)1行で記載できるところは1行にしましょう。
スペースが足りない場合、学歴と職歴の間の1行を空けないようにするのもOKです。最後の「以上」で1行使わず、最後の行の右端に書くのもOKです。
省略手順2:小学校・中学校の卒業を書かない
小学校の卒業を省いて中学校卒業から記載する。もしくは、中学校の卒業も省いて高校入学から記載する。小学校・中学校は義務教育なので、必ず卒業をしますので、卒業は省略しても問題ありません。
省略手順3:最終学歴の一つ前から書く
最終学歴の一つ前の卒業から書きましょう。(最終学歴が大学の場合は、高校卒業から)
省略手順4:最終学歴から書く
それでも多い場合は、最終学歴の入学年と卒業年から書きましょう。
職歴欄をまとめて書く
職歴では通常「入社」と「退社・退職」は一行ずつ書くのが基本です。ただし職歴欄が足りない場合は「入社」の後に続けて退職した年月を1行にまとめて書くこともできます。1行にまとめて書く場合は「退職」まで書ききれるよう、文字の大きさを工夫して書きましょう。
例
平成12 4 株式会社〇〇アルバイト入社(平成16年8月退職)
職務経歴書を別紙で作る
職務経歴がたくさんあり、それでも書ききれない場合は「詳細は職務経歴書へ記載」と書き、別紙で「職務経歴書」を作り記載しましょう。
職歴では応募する仕事に関係ある経歴があるかがアピールポイントです。職歴が多いことはマイナスにはなりませんので職務経歴書を作成して記載した方がアピールになります。
職歴の書き方も併せてCheck!
履歴書全体の書き方はこちらをCheck!