アパレルバイトのきついところ、評判を実態調査~元店長に聞いてみた!

某セレクトショップで2年間、店長をしていたAさんに、アパレルバイトのきついところや評判を聞いてみました。輝かしくオシャレに見えるけど、実はけっこう大変?というアパレルバイトの実態に迫っていきましょう。

店舗目標や歩合給が取り入れられているところもある

バイトでも役職に就けるショップで働いていたAさんは、販売実績が数か月に渡って上位にランキングされて、やがて店長に昇格しました。ところが、このショップには販売目標と、歩合給というものが存在していて、目標売り上げに達しなければ、上司からの指導や説教が待ち構えていたそうです。※現在では、ノルマという言い方はあまりされていません。

お店の目標売上が達成ができなかったときは、基本給のみになってしまうこともあります。基本給は保証されているとはいえ、その月の販売個数によって、最終的にいただける給料額が変動するので生活が不安定になってしまいますよね。

店長になるとさらに、他のスタッフにも顧客をつけてあげたり、自分の給料が変動する中で、部下の事まで考えなければいけませんから大変です。

全てのアパレルショップが、ノルマや歩合給がある、というわけではありませんが、応募するときに、歩合給なのか、ノルマはあるのかなど、きちんと確認してから、面接を受けることをおすすめします。

また店長などの役職に就くときも、今までになかった責任や、業務があるのかを、よく見極める必要があるようです。

商品管理や在庫確認が夜遅くまであることも

Aさんがバイトしていたショップは路面店ではなく、ショッピングモールの中にあったため、応募したときに「残業はないだろう」と思ったそうです。しかしそれは大きな間違いでした。

ショッピングモールの営業時間は、きちんと定められているものの、夜中まで作業をすることが可能です。その日の売り上げと在庫が、きちんと適合しているかなどを、ほぼ毎日計算します。

通常でも、お店の営業時間から約1時間は残業になることも珍しくありません。シフト制のショップでも、スタッフが少ない時期は、フルでバイトに入らなければいけないこともあります。

Aさんのバイト先は、 最低時給も悪くなく、残業手当もついていたので良いものの、ショップによっては、商品管理や在庫確認をする時間は、時給に換算しないというところもあるので要注意です。

アパレルのバイトは、多くのショップが残業をする、と思っておいたほうが良いでしょう。

ほぼ立ちっぱなしで、多忙期は休憩も少ない

アパレルの仕事は、ほとんど立ちっぱなしです。さらに、休憩時間が定まっていないお店も多いのが現状。

お客様が多ければ、休憩時間が短くなることも多々あります。特に年末の大売り出しやバーゲン、限定セールなどの多忙期は、朝から晩まで接客をし、お客様が帰ったあとの在庫管理も、しっかり行わなければいけないので、とても辛いそうです。

ただ、まったく座れない、というわけではありません。ネット販売も行っているショップでは、販売とネット管理を交代で行うので、座ってパソコンを操作することもありますよ。

またAさんのバイト先は、多忙期になるとスタッフを期間限定で増やしていましたが、店長ということもあり多忙期の休憩は、とても少なかったようです。

このようにアパレルの仕事は想像以上に、体力を必要としますし、好きだからこそできる仕事、といっても過言ではないでしょう。

とはいえショップによっては待遇が良いところや、きちんと休憩を取ってくれるところもありますから、応募する前に、そのお店の口コミなどをネットで調べてみるのも、悪くはないですね。

格安で商品が買えて最新の流行を追えるのが大きなメリット

どんな仕事でも実際に体験してみると、色々と大変なことがありますが、アパレルバイトのメリットにも注目する価値はあります。

Aさんの会社では、働いているスタッフは大体、定価の40-50%引きで自社商品が購入できます。最新の流行を意識したものを格安で購入できるので、そのブランドが好き、という人にはたまらない魅力があります。そして、周囲のスタッフもおしゃれを意識したコーディネートをしているので、どんどんセンスアップできる環境で働けるというのも大きなメリットですね。

同じ業界の人とのつながりもできやすいので、将来もアパレル業界で働きたいと考えている場合や、自分のセンスを磨きたいという思いを持っているような場合には、アパレルバイトはとても魅力だと言えます。

業界の最新情報・動向が早く手に入る

アパレル業界に身を置いていると、新しく展開するブランドのことや撤退するブランド、ライバル店の情報などがいち早く入ってきます。お客様にもそれをふまえたアドバイスやおすすめをしていくことになるので、業界の知識がどんどん身に着くだけでなく、知識をすぐに現場で活用できる楽しさがあります。

快適な空調のなかで働ける

店舗スタッフは繁華街や駅ビルのなかのショップで働くというケースが多いと思いますが、基本的には業務は冷暖房完備の快適な店内で行うことになります。立ち仕事が多いのは体の負担になりますが、暑さ、寒さがこたえる職場環境というわけではありません。

まとめ

アパレルバイトは「この業界で働きたい!」と考えている人にとっては商品が安く購入でき、おしゃれのセンスもどんどん磨ける職場だと言えますが、労働環境という点においては、立ち仕事で体が疲れたり、目標達成が大変だったりすることもあります。

自分の気持ちと気力、体力をふまえて、応募するかどうかを考えることをおすすめします。

アパレルバイトの面接時によくある質問と回答のポイントはこちらで詳しく解説しています。
自分の好きなブランドが募集しているかどうかチェックしてみてください。

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