トリンプのバイトを徹底取材!仕事内容は大変?面接や研修・評判など
こんにちは、マイベストジョブ事務局です。“天使のブラ”や“恋するブラ”で知られる下着ブランド「トリンプ」の販売員の仕事内容や面接、服装などについてトリンプ・インターナショナル・ジャパンの担当者に取材しました。
この記事の目次
トリンプについて
ブラジャーやショーツなど、女性のためのランジェリーブランドを展開する「トリンプ・インターナショナル」は、コルセットの製造所として1886年にドイツに誕生した会社です。
アンダーウエアメーカーとしてヨーロッパで成長を遂げた同社は、1960年に入るとアジアにもマーケットを広げ、1964年には日本にも拠点を構え生産を行うようになりました。
以降、百貨店やファッションビルにランジェリー・アパレルショップ「トリンプ」や「アモスタイル バイ トリンプ」を出店し、美しいデザインと着け心地の良さで女性の支持を集めています。
「トリンプ」の接客・販売を担当するスタッフは「トリンプアドバイザー」と呼ばれ、同ブランドの代表として採寸からサイズ選び、試着などさまざまなアドバイスを行っています。
今回は、「女性がポジティブに自信を持って生きるお手伝いをする」をコンセプトに顧客サービスを行うトリンプの販売員について紹介します。
応募資格、面接について
高卒以上で販売員、アルバイト未経験も応募OK
トリンプアドバイザー(トリンプの販売員)の応募資格は高卒以上で、販売員未経験、またアルバイトそのものが初めてという人もOKですスタッフの多くは未経験からスタート☆。バイトを希望する人は、まず求人サイトの応募フォームから申し込みましょう。
求人サイトから応募、応募完了までの流れ
求人サイトから応募すると、トリンプの担当窓口から別途、プロフィール入力依頼のメールが届きます。
「1.週何日ぐらい勤務できますか?」
「2.勤務ができない時間帯はありますか?」
「3.土日、祝日勤務は可能ですか?」
上記の内容で、メールに返信すると同ブランドへの応募完了となります。
応募完了の当日か翌日には面接に進む人に電話連絡があり、面接日の調整が行われます。
応募フォームに必要事項を入力して送信
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送信当日か翌日には担当窓口から応募者へプロフィール入力依頼のメールを送信
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メールに返信した人で面接に進む人には、返信当日か翌日に担当者から電話連絡。面接日と面接場所の調整。
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面接(履歴書持参)。採否については面接終了時に回答。
プロフィール入力依頼メールに返信しなかった場合はリマインドメールが送られる、あるいは担当者から電話があり応募が完了していない旨、連絡があります。
なお、リマインドメールや電話連絡に応答がない場合、またメールに返信した人でも勤務条件などが合わないときは面接前不採用メールが送られます。
実際に面接に進む人は当日、履歴書が必要です。面接場所は、直営店であれば応募先店舗や施設内の休憩室、百貨店などにあるチェーン店は近くのカフェで行われたりします。
面接は直営店の場合は店長、チェーン店の場合は各エリアを担当する営業などが担当し、応募者と1対1で行われます。
面接では質問事項と質問の意図について
同ブランドでは「おもてなしの心」「目標達成意識」「チームワーク力」を軸に面接が行われます。
「おもてなしの心」では、ブランドを理解し顧客にとってベストな提案ができるかどうか。また、相手に対して細やかな気づかいができるかどうか。
「目標達成意識」では、接客マナーや提案力の向上など各店舗が掲げる目標に対して前向きに行動できるかどうか。
「チームワーク力」では、ほかのスタッフと力を合わせ店舗運営をしていくなど協調性があるかどうか。
上記のような素養があるかどうか確認されます。
具体的に質問内容を見ていきましょう。
- 質問
「トリンプについて知っていることはありますか?」「トリンプを志望した理由は何ですか?」「トリンプに入社したら何をしたいですか?」 - 質問の意図
トリンプアドバイザーの仕事に興味があるか。意気込みは持っているか。
- 質問
「これまでにどんな仕事(あるいはアルバイト)をしたことがありますか?」「また、どんな業務を担当していましたか?」 - 質問の意図
過去の経歴を確認する中で、これまでの仕事やバイトで経験した成功・失敗談について質問。そこから学んだことは何か、また前職で得たものを今後どうやって生かしていきたいかをヒアリング。
- 質問
「仕事仲間として、どんなタイプが苦手ですか?」「また苦手な人と接するうえで、どのような対応を心がけていますか?」 - 質問の意図
私的な感情に流されず、仕事仲間としてコミュニケーションが取れるかどうか。また、より良い関係性を築いていけるかどうか。同ブランドだけでなく、仕事に前向きで周囲と調和を保てる人は重宝されます。また、トリンプアドバイザーは接客業なので第一印象も重視されます。
面接は緊張もあるため、自分の良いところをうまく伝えるのは難しいと感じる人もいるでしょう。
ポイントは「この人と一緒に働きたい」と思ってもらえるかどうかです。面接では完璧に答えることばかりに意識を取られないように注意しましょう。女性らしい優しい表情や柔らかい物腰など、良い印象を持ってもらえるようなコミュニケーションを心がけてください。
通勤手段やシフト、扶養控除など勤務条件についても確認
面接では、通勤やシフトなど勤務の諸条件について確認もあります。
確認事項
- 自宅の最寄り駅や店舗までの通勤時間、通勤手段は何ですか?
- いつから出勤できますか?
- 週何日、勤務できますか?
- フルタイム(アルバイト・パートは1日7時間30分)は可能ですか?
- 教育講習や研修に出席はできますか?
- 配偶者や家族の扶養家族に入っていますか?
近年は、アルバイト・パートであっても週に20時間以上勤務するなど一定の条件を満たすと、健康保険や厚生年金といった社会保険に加入することが義務となっています(原則、学生は除外)。
そのため、同ブランドが求める勤務日数や時間に対応できるかどうか確認があるとともに、社会保険加入の要件について説明があります。どうしても扶養内に抑えたいという場合は、面接時に伝えましょう。
トリンプアドバイザーの仕事について
採寸やサイズ選び、フィッティングなど体型に合った下着を提案
トリンプの販売員「トリンプアドバイザー」の仕事は店頭での接客・販売で、商品の提案や試着案内、包装、レジ業務などを行うのはアパレルショップと同じです。
ただ同ブランドはインティメイトアパレル(肌に直接着ける衣服)のため、顧客のバストやウエスト、ヒップなどボディーの採寸と体型に合わせたサイズ選び、快適な着け心地を実現するフィッティングのサポートが大切な業務となります。
顧客一人ひとりに合った提案をしていくためには商品知識や採寸、フィッティングの技術をしっかりと身に付ける必要があり、トリンプアドバイザーに採用されると同ブランドが実施する受ける研修(教育)を受講します。
トリンプアドバイザーの仕事内容
- ブラジャーやボディースーツ、ガードルの採寸・サイズ選び・フィッティング
- スリップやキャミソール、ペチコートといったランジェリー、肌着やレギンスなどのアンダーウエアなどの案内。
- レジ業務(※)
- 商品梱包
- 商品・店頭ディスプレー
- 納品や在庫チェック、商品出し商品管理
- 店内清掃(※)
チェーン店などレジ業務や店内清掃がない場合も
直営店は店内にレジがありますが、百貨店など売り場全体でレジが集約されているところでは、レジ専門の担当者が会計を行うのでレジ操作はありません。
また、百貨店などで専門業者が清掃してくれるところでは大掛かりな掃除はありません。ただし、フィッティングルームの床のゴミを拾ったり鏡を磨いたり、商品の陳列棚や在庫スペースなどの整理はスタッフで行います。
正社員から店長へとキャリアアップしたり、商品企画などへのキャリアチェンジも
同ブランドにはキャリアコンサルティング制度があり、年に1~2回の面談を通じて本人の希望や適性に合わせたキャリア構築をサポートしてもらえます。
アルバイトから正社員、店長へとキャリアアップを目指したり、商品企画や教育トレーナー、営業など販売の知識や経験を生かしたキャリアチェンジも可能です。
個別面談や匿名の相談窓口でトリンプアドバイザーをサポート
同ブランドでは、トリンプアドバイザーのサポートも実施しています。営業担当が店舗訪問の際に相談に対応したり、各研修の際に教育トレーナーが個別面談を行ったりしています。
営業担当と話ができないときも、日常的に店舗パソコンから改善要望や悩み事を入力できるシステムも構築されていて、しかるべき部署からきちんと回答が得られるようになっています。また、人間関係の問題など店長や営業担当に言いにくいことも、匿名で相談することができます。
ストレスを抱えると仕事にも身が入らなくなるので、早い段階で報告して改善していくようにしましょう。
研修について
トリンプアドバイザーは教育コースの受講が必須
トリンプアドバイザーは女性の体を美しく整えるためのコンサルタントとして、専門知識を身に付けます。
トリンプは百貨店などで商品を販売するチェーン店と直営店の2つの店舗形態があり、それぞれ受講時期が異なるので紹介します。
入店前に4日間の基礎販売教育コースを受けます。受講場所は北海道(札幌市)や東京(中央区)、大阪(大阪市)、福岡(福岡市)など同ブランドの営業所などで行われます。教育コース受講のための交通費、宿泊費などは社内規定のもと支給されます。
基礎販売教育コース概要
- 同ブランドを運営するトリンプ・インターナショナル・ジャパンのビジョンやミッション、販売理念など
- トリンプブランドのコンセプトなど
- 接客の基本マナーや商品の基礎知識など・接客の流れについての説明と実際の業務を想定したロールプレーイング(実務演習)
- 体の知識(体型の変化と特徴、全体のバランスなど)
- フィッティングの練習(ボディーの採寸や試着サポートなど)
- クレーム初期対応(クレームの種類やその対応方法)
- クレーム応対のロールプレーイング
- 顧客満足度(CS)を上げるため傾聴スキルの研修とロールプレーイング
直営店は入店から半年以内に、上記教育コースを順を追って受講します。
直営店と異なり、百貨店の販売員は自分が採用されたブランドだけでなく、百貨店の一員としての接客マナーや販売スキルも求められます。そして、アルバイト・パートに関わらず、百貨店で働くときはその施設が実施する研修に参加することが義務づけられている場合があります。
中には厳しい基準を設けていて、マナーやスキルが及ばない場合は店頭に立てないこともあります。
そのためチェーン店で勤務をする人は、採用されたブランドと百貨店のサービスレベルを身に付けるために、事前に教育を受けます。
新商品教育や販売レベルに応じた教育制度もあり
基礎販売教育コースのほかにも年に2回、新製品の商品の特徴やサイズ展開、フィッティングについて学ぶ新商品教育があり、販売職に就く人は必ず受講します。また、経験値や販売スキルなどに合わせ、同ブランドが用意している社内教育も本人の希望により受けることができます。
シフトや時給について
土日、祝日を含む週に5日、7.5時間勤務がベース
トリンプでは、土日、祝日を含む週5日、1日7時間30分(実働時間)が基本の勤務スタイルです。
シフト申請は、毎月20日までに翌1カ月分の勤務希望日や時間帯を提出するなど、各店舗でスケジュールが設けられています。
営業時間は各店舗で異なり9時~18時、10時~19時、11時~20時など早番、中番、遅番といった時間帯でシフトを組みます。
残業の場合、時給が25%アップ。インセンティブや社割制度もあり
トリンプアドバイザーの時給は地域や店舗形態により異なり、東京都や神奈川県などであれば960円~(直営店)、1100円~(チェーン店)です。残業した場合は時給が25%アップになり、960円の店舗であれば1200円、1100円であれば1370円です。
交通費は時給とは別で全額支給されます。
昇給や昇格は定期的にあり、テストなどを受けて評価に達した人は時給がアップします。時給アップ率などはその年により、また職級によって変わります。店舗により、インセンティブ(目標を達成したときなどの報奨金)の支給もあります。
なお、トリンプアドバイザーには社員割引制度があり、同ブランドをはじめ系列ブランドの商品を30%オフで購入できます。
服装・身だしなみについて
清潔感のある身だしなみに整えるためにマニュアルを用意
ブラやショーツなど肌に触れる商品を扱うトリンプでは清潔感を大切にしていて、髪型やヘアカラー、お化粧、ネイルなどについて定めた「身だしなみマニュアル」を作成しています。
前髪はおでこが見えるように横に流したりサイドの髪は耳にかけるなど、顔がはっきり見えるように、そしてお辞儀をしたときも顔が隠れないようにヘアスタイルを整えます。肩のラインより長い場合は後ろでひとつにまとめます。ヘアカラーは自然なブラウンはOKですが、明るすぎる茶髪や金髪、エクステはNGです。
健康的なナチュラルメークでノーメークは不可です。つけまつげ、まつげエクステをする場合は、不自然にならないようにきちんとケアを行いきれいな状態を保ちましょう。色は、自分のまつげに合った自然な色であればOKです。カラーコンタクトも同様で、自分の瞳になじむ色を選びましょう。
採寸やフィッティングでは、直接肌に触れることもあるので爪はきれいに切りそろえます。マニキュアやジェルネイルは肌なじみの良い色で、ラメやストーンなどの装飾物は商品や肌を傷つける危険があるのでNGです。また、ネイルチップやスカルプチュアといった付け爪タイプも、ひっかけてはがれてしまうことがあるので禁止です。
指輪やイヤリング、ピアスは着用できます。指輪は幅の細いシンプルなもの、ピアスやイヤリングも耳たぶから長く下がるものや大きくて派手なタイプではなく、耳たぶにおさまる程度の小ぶりのものを選びましょう。ブレスレット、大ぶりの腕時計も業務の邪魔になるため不可です。
店頭に立つ際に髪型、メーク、制服の着こなしをチェックする人は多いですが、実は足元も見られています。靴にくすみがないかをチェックしたり、長く履いているものであればヒールが擦り減っていないか確認しましょう。
トリンプの販売員の雰囲気、評判など
トリンプアドバイザーは20代後半~50代のミセスやフリーター
トリンプでは、20代後半~50代のミセスやフリーターが多く、学生は1割程度です。理由は、同ブランドでは週5回、1日7時間30分とフルタイムで勤務できる人、また正社員を目指す人を積極的に採用しているからです。
長く勤めているのは芯が強い人、責任感のある人
同ブランドでは下記のような人を求めていています。
・責任感をもって自主的に業務にあたることができる人
・自信をもって考え、行動し、決定することができる人
・やりがいをもって働ける人
・長期的にスキル、経験を積みたい人
特に長く働いている人の共通点は芯の強い人、責任感がある人です。
芯の強さや責任感と聞いて「自己主張が強いのかな?」「頑固なところがあるんだろうな」「自分だけでなく、他人にも厳しそう」といったイメージを持つかもしれません。
しかし、芯が強い人は自分の中にしっかりとした信念を持っていて、相手によって意見や態度をコロコロと変えたりしないのが良いところでしょう。
責任感がある人は、まわりの問題をひとごととして済まさず自分事として捉えるので、相手の気持ちなって考えて行動できる人です。
こういった素養は多くの職場で求められますが、仕事を覚え自信が持てるようになると自然と芽生えてくるので焦る必要はないでしょう。
また、「研修が厳しい」といったイメージもあるようですが、トリンプアドバイザーは同ブランドを代表する存在なので、アルバイト、正社員関係なく商品知識やフィッティング技術などを身に付けることが大切です。
きちんと習得すると「下着のプロ」として店長職にステップアップしたり、企画・営業にキャリアチェンジしたり。学んだことは自分の糧になるので、前向きに取り組む人がほとんどです。
まとめ
今回の取材を通じて「かわいい下着に囲まれ働けるのがうれしい」「正しい下着の選び方、着け方を学んだおかげで、お客さまだけでなく自分自身もキレイになれた」「人と接するのが好きで、しっかりとお客さまに向き合えるトリンプアドバイザーの仕事が楽しい」といったコメントがありました。
これら実際に働くスタッフも声から「トリンプの商品が好き」「自分で考え、行動する」「やりがいをもって働く」など、トリンプが求める人物像にマッチした人が働いている様子がうかがえます。
ただ誰もが、働いているとこういった気持ちになれるとは限りません。自分で仕事のやりがいや楽しみを見つけることが大切で、これはどんな職業に就いたとしても言えることです。
応募のきっかけは「トリンプの商品を愛用していた」「ブランドのファンだった」であってもかまいません。好きだからこそ同ブランドについて学ぶ意欲が生まれ、自信を持って提案することができます。
採用後も積極的に社内研修に参加して新たな知識や技術を習得したり、各地から集まる同僚とコミュニケーションを取って情報共有したり、自分自身でモチベーションアップに努めることも大切です。
本社:東京都中央区築地5-6-4浜離宮三井ビルディング
店舗数:258店舗(2017年2月1日現在)
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