リカーマウンテンのバイトを徹底調査!面接、試験ってあるの?評判など
こんにちは、マイベストジョブ事務局です。今回は、関西を中心に酒屋を展開する「リカーマウンテン」のバイトの面接や評判、時給などについて採用担当の藤岡さんに取材しました。
リカーマウンテンについて
1930年に滋賀県で酒類販売を始めた「リカーマウンテン」は、ビールやワイン、ウイスキー、スピリッツ、焼酎、日本酒などさまざまなお酒を取り扱う会社で80余年の歴史があります。
関西と東海エリア中心に店舗を増やし、現在では九州から関東、北陸と全国規模の展開を果たし、173店を運営しています(2018年7月)。
店内には世界中から取り寄せたお酒が揃うほか、チーズや生ハム、オイルサーディンなどお酒に合う洋食材のほかチョコレートやナッツ、スナックといったお菓子類も豊富です。
店頭で個人の来店者に小売り業務を行うほか、飲食店などへの卸業務と配達(店舗に寄ります)なども行うリカーマウンテンのバイトはどんな仕事をするのでしょう。詳しく紹介します。
面接について
バイトは18歳以上から
リカーマウンテンのバイトは18歳以上が対象です(一部店舗では、高校生でもバイトができる店舗もあります)。
バイト希望者は求人サイトなどから応募すると、応募先店舗の営業時間内であれば当日、営業時間外であれば翌日には電話連絡があります(状況により必ずしもこの通りではありません)。
面接前の電話でシフトについて質問
電話連絡時に「週に何回のバイトを希望ですか?」「何時から何時まで働けますか?」など、シフトについて簡単な質問があります。
飲食店や販売店などはスタッフが不足すると店舗をスムーズに運営することが難しくなるため、飲食店や販売店の多くが電話連絡時にシフトについて質問しています。
電話の時点でバイト希望者がシフトにどれくらい協力できるかどうかを確認することで、店舗側は前もって人員補充のスケジュールを考えることができます。またシフト数が、同店が求める勤務日数に及ばない場合は、面接に来てもらうかどうかも前もって判断することもできます。
店舗側としては、面接に足を運んでもらうのであれば、採用を前提として話をしていきたいという気持ちがあるため、電話連絡時に採否の基本となるシフトについて確認を行っています。
面接当日は簡単な筆記テストを実施
同店の面接には履歴書が必要で、当日に持参します。面接は応募先店舗の店長が担当し、応募者と1対1で行われ時間は30分ほどです。
面接ではまず筆記テストを受けます。簡単な計算問題や一般常識で15分ほどで終わります。
面接ではシフトや志望動機などについて質問
テストの後、面接が始まります。質問は「出勤希望日や時間について」「月にどれくらいの収入を目指しているのか」「どうしてこのバイトをしようと思ったのか」「過去にはどんなバイトをしていたのか」といったことが聞かれます。
出勤日数や時間については、採用後のシフトづくりに必要な基本情報として質問されます。月のバイト収入額もシフトに結びついていて、「がんばって稼ぎたい」という人は、シフトに反映してもらえる場合があります。
面接では応募者の話し方や雰囲気を確認
同店のバイトを希望した理由については、応募者がどんな人なのかを知ることが主な目的です。「学校(自宅)から通いやすいから」「おこづかいを稼ぎたいから」などシンプルな答えが多く、同店としてもそういった率直な言葉から人柄を感じ取りたいと考えています。動機そのものよりも、応募者が話す様子から、人と接することに不安がないか、自分の言葉で丁寧に話をすることができるかどうかが見られているので、素直な気持ちで臨むのが良いでしょう。
バイト経験の有無について、同店の応募者はバイト経験者と未経験者の割合はほぼ同じです。経験者は、コンビニや居酒屋などでバイトをしていたという人が中心です。大学生になって初めてバイトをするという人もいて、バイトや接客業をやったことがなくても問題はありません。
バイト初心者であれば「バイトをすることに慣れるまでは、ゆっくりと仕事を教えていこう」、接客業が初めてであれば「顧客対応についてしっかりと伝えていこう」など、採用後の指導に生かしていきます。
同店は取り扱っている商品数が豊富で、来店者から質問されることも少なくありません。来店者との接点が多いため、同店の面接では明るく、人当たりの良いタイプかどうかが重点的に見られています。
仕事や研修について
仕事はリサイクル業務からスタート
リカーマウンテンのバイトは、接客、販売、商品整理、品出し(商品の補充)などを担当します。仕事の流れや内容を見ていきましょう。
同店に入店すると、まずアルミ缶のリサイクル業務からスタートします。
同店は会員カードがあって、店内で買い物する以外に、来店者が店頭に持参したアルミ缶の数に応じてポイントを発行しています。
リサイクル業務は店頭(店の入り口付近)で行います。来店者が持ってきたアルミ缶の数を確認し、専用の端末機器に入力してリサイクル引取券を発行し来店者に手渡します。来店者はリサイクル引取券を店内のレジに持っていくと、会員カードにポイントが加点されます。
リサイクル回収業務で「いらっしゃいませ」「リサイクルにご協力いただきありがとうございます」など、接客用語を覚えて声掛けをするなど顧客対応の基本や、レジ業務につながる端末機器の扱いに慣れていきます。
リサイクル業務のあとはレジ会計や商品包装、品出しを覚える
リサイクル回収業務は2~3回の勤務で覚え、次はレジ業務を教えてもらいます。
レジでは、コンビニなどで見かけるバーコードリーダーを使って商品に付いているバーコードを読み取ります。商品をすべて読み取ると、来店者に「お会計は○○円でございます」と伝え、来店者が出した金額について「○○円お預かりします」と金額を確認して受け取ります。そして、預かった金額をレジに入力して「○○円のお返しでございます」とつり銭とレシートを手渡します。
レジでは会計以外に商品の包装も行います。レジで商品を包む場合は「ご進物ようですか?」と確認して、贈り物であればラッピングをします。
レジ業務を覚えると店内の商品棚の整理や品出しを行います。倉庫から台車で商品を運び、店内の商品棚に並べます。このとき、新しく補充する商品を棚の奥へ、すでに並んでいるものを手前に並べます。
商品を補充する際、奥から手前に並べるルールは、飲料や食品を扱っている店舗ではよく行われているので覚えておくと良いでしょう。
仕事に慣れると希望者は配達係なども
リサイクル、レジ会計、包装、品出しが一通りできるようになると、売れ筋やキャンペーン商品のコーナーづくりを担当するほか、レジ締めや商品の発注、後輩の指導なども行います。
また、繁華街にある一部店舗は翌3時、4時と深夜営業をしています。こういった店舗では近隣の飲食店に配達をしていて、希望すれば配達を担当することもできます。ただし、配達で商品を納入する際は集金や伝票の受け渡し業務があるため、仕事の習熟度により判断されます。
研修は100時間、時給は同じ
研修は基本的に100時間で、研修時間(100時間)も時給は同じです。
研修は店舗の控室などで行われるのではなく、先輩スタッフが指導係となって実際の店舗業務を通じて行われます。
リサイクル業務からレジ、包装、商品整理、品出しなどを一通り流して覚えるのではなく、業務ごとに段階を経て覚えていきます。各業務でわからないことがあれば、その都度きちんと確認して確実に習得していきましょう。
同店の店頭に並んでいるのはビンや缶が中心で、落とすとビンが割れたり缶がへこんだりします。重さもあり大変ですが、商品の扱いには十分に気を付けましょう。
シフトと時給について
シフトは週に3日・1日3時間から、半月ごとの申請
リカーマウンテンのシフトは基本的に週に3日、1日3時間からです(店舗により異なります)。
シフトは1日~15日、16日~30日(もしくは31日、28日など月末まで)と半月ごとに組みます。例えば6月1日~15日は1週間前の前月5月25日までに、6月16日~30日は6月9日までに提出します。シフトを記入するシートが用意されているので、バイトに入れる日と時間帯を記入して、店長に出しましょう。
時給は900円~、土日祝日出勤で時給50円・100円アップの店舗も
時給は各府県、そして同じ府県でも出店しているエリアによって異なります。
エリア別時給例
エリア | 時給 |
---|---|
滋賀県・三重県 | 900円~ |
京都府・愛知県・岐阜県 | 920円~ (繁華街にある店舗は1000円~,1100円~もあり) |
大阪府 | 930円~ (繁華街にある店舗は1100円~もあり) |
関東の夜型店舗 (営業時間が14時、16時~翌3時、4時など) | 1200円~ |
上記以外の店舗 | 1100円~(一部1000円の店舗もあり) |
土日祝日にバイトに入ると、上記の時給から50円、あるいは100円アップする店舗もあります。週末の時給アップは、夜型店舗では行われていませんが、夜型店舗で勤務する場合、労働基準法により22時以降は時給が25%アップします。
昇給は年に1回、バイトリーダーになると時給に反映
昇給は年に1回です。毎年面談が行われ、自己評価と店長の評価を総合して判断され、1回の昇給で約50円アップが可能です。
また、店舗運営やバイトの指導など社員のサポートができるようになるとバイトリーダーにステップアップが可能で時給が上がります。
バイトリーダー
エリア | 時給 |
---|---|
滋賀県・三重県 | 1000円 |
京都府・大阪府 | 1050円 |
愛知県・岐阜県 | 1000円 |
関東の夜型店舗 | 1300円 |
それ以外の店舗 | 1300円(一部1200円の店舗もあり) |
時給アップは、連絡なしで遅刻したり無断欠勤したり、勤務態度に問題がある場合は難しくなります。店舗が忙しくなる週末に出勤するなどシフトに協力しているか、各業務をきちんと覚えているか、接客を丁寧に行っているかなど、仕事に取り組む姿勢から判断されます。
勤務時の服装や髪色について
バイトはシャツとパンツ、サロンを購入
リカーマウンテンのバイトには制服があり、シャツとパンツ、サロン(エプロン)が指定されていて、初回のバイト代から制服代が引かれます。
シャツのボタンは一番上まできちんと留めて、袖もまくらずに袖口のボタンを留めます。胸元のボタンを開けているとくだけた印象を与える場合があるため、同店では一番上までボタンを留め、訪れる人に対して失礼のない身だしなみを指導しています。
袖のボタンを留めるのも、「だらしなく見えないように」といった理由がありますが、袖をきちんと折っていても作業をしているあいだに折り目が乱れ、袖口が下がりビンなどに引っかかってしまう危険があるからです。暑い季節に備え半袖も用意されているので、時季により使い分けましょう。
髪色は茶髪OK、アクセサリーは目立たない小さいピアスも可
髪型は男性であれば短髪、女性はロングヘアの場合はひとつにまとめるなど、仕事のじゃまにならないような髪型を心がけましょう。髪色は、黒でなく茶色でもOKですが、あまりにも明るい髪色はNGです。
アクセサリーはピアスなど目立たない色で小さなものであれば問題ありませんが、指輪はビンなどを持って運んだり、包装したりするとき邪魔になる可能性があるので外しておきましょう。
指輪は仕事の妨げになるほか、ビンなど重くて堅いものを持って作業などをすると変形したり、装飾が壊れたりする場合があります。大切なアクセサリーを守るためにも着用は控えましょう。
ネイルは薄いピンクやベージュなど目立たない色であれば問題ありません。長い付け爪や派手なパーツをあしらったデザインは、作業中にひっかかってはがれてしまうことがあるほか、商品にキズをつける可能性があるのでNGです。
同店のように飲み物や食品など口に入れるものを扱っているお店では、清潔感が大切です。制服や髪型などは、商品を買いに来る人たちに不快感を与えないようにきちんと整えましょう。
バイトの評判や雰囲気について
バイトは学生が主力
リカーマウンテンには約1150人のバイトが在籍しています。男性が約500人、女性が約600人と男女の割合にほぼ変わりません。
バイトをしているのは学生が約5割、主婦が約3割、フリーターが約2割で学生が主力です。男女の割合では女性が約半分を占めていますが、その多くは主婦で昼間の時間帯が中心です。夕方以降から深夜、また週末などは学生が働いていて男子学生の割合が高くなります。
同店はビールの樽やビン・缶のケースを扱うため、力が必要です。そのため、酒類の品出しは男子学生が筋トレのイメージで精力的に取り組んでいます。
男子学生などが酒類の品出しを率先して行うなか、主婦や女子学生は食品やお菓子の品出しに対応していて、バイト同士でうまく助け合っている様子がうかがえます。
「商品の数が多いけど覚えられる?」「お酒が苦手だけど大丈夫?」といった声も
同店は世界各国のお酒をそろえているため「商品を覚えられるか不安」「お酒があまり飲めないけど大丈夫?」といった声があります。
商品を覚えることについては、店内整理や品出しを通じて、バイトの多くが1カ月程度でお酒の名前や特徴などを覚えています。
やみくもに商品を覚えるのは大変なので、まずは売れ筋から頭に入れていくことをおすすめします。人気の品は来店者から聞かれることも多いので、早めに覚えておくと来店者とのコミュニケーションもスムーズで仕事を楽しめるようになります。
また、お酒は飲めなくても問題ありません。食品やお菓子などのコーナーを中心に担当することもできるからです。
同店で扱う商品などはサンプル品などをみんなで試飲、試食する機会があります。実際に口にすることで、味わいや風味などを自分の言葉で説明できるようになります。
まとめ
リカーマウンテンのバイトは、学生が中心になって店を盛り上げています。サークルや部活動のような雰囲気があり、社員を含めスタッフみんなに連帯感があります。
今回取材した藤岡さんは「同店では年に1回『感謝祭』を開催していて、全国のバイトを京都のホテルに招待しています。感謝祭では食事やゲームを楽しむほか、お店に貢献したスタッフの表彰式も行います。こういった機会を通じて全店のスタッフが交流を深めているのも、お店の雰囲気に表れているのかもしれませんね」と話します。
また藤岡さんは「お酒を卸している近隣の飲食店やバーにバイト同士で飲みに行くこともあるようです。お客さまにかわいがっていただけるのもありがたいですね」と話します。
同店には、卸業務を通じて付き合いが長くなるなどなじみ客も多いため、顧客に親しまれるような明るく元気な人柄を求めています。
ただし、仲間とワイワイ楽しみたいという気持ちだけではバイトは勤まりません。あくまでも仕事をする場所なので、まじめに働くことでまわりから信頼され、チームワークが形作られるということを覚えておきましょう。