要注意・大学生のバイト先でよくある3つのトラブル
楽しく働きたいアルバイトですが、残念ながらトラブルに遭遇してしまうことも。よくあるトラブルをあらかじめ知っておくことで、少しでも予防・防止につながる行動をとることができるようにしましょう。
残業したのにその分のバイト代をもらえない
厚生労働省が最近おこなった、アルバイトを経験したことがある大学生を対象とした意識調査で、回答した学生1000人が経験した1961件のバイトのうち、「労働条件などで何らかのトラブルがあった」バイトが、半数ほどに上ることが分かりました。
⇒ 厚労省が「ブラックバイト」実態調査発表(日経新聞ホームページ)
トラブルの原因として一番多く挙げられたのが、バイト代、つまり賃金に関すること。
「準備や片付けの時間に賃金が支払われなかった」、「時間外労働や深夜労働の割増賃金が支払われなかった」、「残業分の賃金が支払われなかった」など、賃金に関するトラブルだけで全体の4分の1を占めるほどでした。
残業はもちろん、早朝や深夜に働いたなら昼間に働く時より割増の賃金を受け取ることができます。残業代や早朝・深夜賃金を払わないバイト先は、いわゆる「ブラックバイト」と言えるでしょう。
長時間働いているのに休憩時間がない
労働基準関係法令違反の恐れがあるものとして、「1日の労働時間が6時間を超えるのに、休憩時間がなかった」という状態があります。
長時間休憩を取らない状態でバイトを続けていると、身体的にも精神的にも大きな負担となり、最悪の場合は病気などで体を壊したり、きつすぎて集中力が途切れ、不注意からなんらかの事故を起こしてしまう可能性がありますよね。
1日で働く時間が6時間を超えているのに、休憩がない時には、「すみません、ちょっと休ませてください」などと言って休憩させてもらうのは当然の権利です。
それでも休憩させてもらえないなら、それは労働に関する法令に違反することになります。
急なシフト変更などで振り回される
「採用のときに合意した以上のシフト勤務を入れられた」、「一方的にシフトの変更、あるいはシフトを削られたりした」など、バイト先の都合で勤務時間が振り回されるというトラブルもよくあります。
採用時に「試験などの時は休むか短時間勤務にしてほしい」と伝えてあり、バイト先もその状況や希望を納得して採用されたはずなのに、いざという時に「それは困る」などと言って希望をまったく受け入れず、無理矢理シフトに入れられる、というケースや、逆にもっと働きたいのに勝手にシフトを削られる、ということも。
バイト先の都合で仕事を押し付けられたり、減らされたりすることで、授業に行けない、過労で体調を壊した、といった経験をした学生もいます。
ブラックバイトをしないためにも、まずは面接・採用時にしっかりと労働条件を確認しておくことが大切です。それでもこうしたトラブルが起こってしまった場合には、すぐに専門の相談機関に連絡をしましょう。
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