ココスのバイト徹底調査!キッチン、ホールの仕事は楽しい?評判など
こんにちは、マイベストジョブ事務局です。全国で510店舗あまりを運営するファミリーレストラン「COCO’S(ココス)」のバイトについて、キッチンやホールの仕事、面接や評判などついてマネージャーの勝本さんに取材しました。
この記事の目次
キッチンとホールの仕事について
ハンバーグを中心にさまざまなメニューが楽しめるファミリーレストラン「ココス」のバイトは、キッチンとホールがあります。同レストランでは、キッチンスタッフを「フード」、ホールを「カスタマー」と呼びます。それぞれの仕事内容を見ていきましょう。
フードの仕事(キッチン)
フードの仕事は大きく分けて3つで、フライヤー、ソテー、グリドルのポジションがあります。
チキンやエビフライ、フライドポテトといった揚げ物やサラダを担当します。
パスタやオムライス、カレー、丼ものなどを担当します。
ハンバーグやステーキを中心に焼くこと担当します。
最終的に全ポジションで覚えていきますが、バイトの初日から調理をすることはありません。まずは洗いものから始め、お皿を片付けたりしながら備品の置き場所を覚えるほか、先輩スタッフの動きや仕事の流れを見ます。その後、野菜のカットなど下ごしらえを担当します。こういった準備をするなかで、それぞれのポジションでどういった食材を使うのか、また各メニューの付け合わせなどを覚えます。
ランチやディナータイムはたくさんのオーダーが入るため、効率よく作業をしなければなりません。温かいものは温かく、冷たいものは冷たい状態でおいしく提供することが基本で、注文を受けてからスムーズにテーブルに届けるために作業を並行して進めます。
グリドル担当であれば、ハンバーグの片面を焼いているあいだにプレートにポテトやタマネギ、ブロッコリーなどを盛る、ハンバーグをひっくり返してもう片面を焼くあいだに器にソースを入れ、ペレット(焼き石)を用意するなど、メインが焼きあがればすぐにカスタマーに運んでもらえるように準備をしておきます。
カスタマーの仕事(ホール)
カスタマーは接客業務を担当します。
接客の流れ
- エントランスでお客さまをお迎え
- 席に案内
- 注文が決まったら、飲食店専用のハンディにオーダーを聞いて入力※タッチパネルの店舗もあり
- テーブルに料理を運ぶ
- 料理を出したあとは、ホールを回って空いたお皿を下げたり、追加注文を聞く
- 食事が終わるとレジで会計
- お見送り
上記のほか、テーブルから食器やシルバー(フォークやナイフ)、グラスなどを洗い場に片付けるバッシング、テーブルセッティングも行います。
調理担当はフードですが、デザートはカスタマーが作ります。パルフェ(パフェ)やケーキにアイスクリームやフルーツなどを盛り、ブルーベリーやチョコレートといったソースやハーブでお皿を彩りオーダーを完成させます。
基本的に、すべての業務に臨機応変に対応していきますが、忙しい時間帯は、案内やオーダー、配膳、バッシング、デザートづくりなど各ポジション専属で動く場合もあります。
カスタマーは、これらホール業務をこなすほか「お客さまをもてなす」といった接客スキルも必要です。店頭に立ち、顧客と接するカスタマーは店舗の顔といっても過言ではありません。ランチタイムなどは常連のお客さまも多いので、「いつものあの店員さん」として親しまれ、なじみのカスタマーに会いに来る人もいます。
ファミリーレストランは家族連れが足を運びやすいエリアに出店することが多いので、地域に根差し、ファンづくりを行うことを意識してサービスにあたりましょう。
不明点等は積極的に質問すること
調理、接客ともに手際が重要になってきますので、仕事の流れがわかったら頭の中で「段取り」を考えてみましょう。段取りは、仕事が始まる前に準備をしたり、目の前の作業の先を見越して手順を整えたりすることです。
この段取りを意識しながら、行動することを心がけましょう。実際に動いてみて、わからないところを質問するようにすれば、先輩には、その人がどこでつまずいているのか、何がわからないのかが見えてきます。質問に対する答えも具体的になりますので、疑問点や不安点をしっかり解消できます。
バイトの研修について
マニュアルにそってOJT研修を実施
ココスでは、OJT研修といって、実際にフードやカスタマーとして働きながらマニュアルにそって仕事内容を覚えていく研修スタイルを採用しています。
バイト初日にフード、カスタマーそれぞれの業務に関するマニュアルが渡されます。フードであれば正しい身だしなみや手洗い方法、食材の保管といった衛生管理、包丁・まな板・ふきんにはじまりオーブンやレンジ、グリル、フライヤーといった調理器具の扱い方なども書かれています。ほかに、フライヤー、ソテー、グリドルのポジションの役割についても解説されています。
カスタマーであれば身だしなみのルールのほか、「いらっしゃいませ」「ありがとうございます」といった接客用語やマナー、オーダーを入力するハンディ・レジの操作方法、案内からお見送りまでホールサービスの仕事内容について記載されています。
分からないことがあれば確認できるマニュアルを配布
マニュアルは40~50ページほどあります。ボリュームがあって驚くかもしれませんが、仕事の順序やルールなどがきちんと書かれています。仕事をするなかで「次はどうするんだっけ?」「正しい言葉づかいはなんだったかな?」とわからないことがあっても、マニュアルで確認することができます。
実際の仕事で得た知識などはマニュアルにどんどん書き加えていきましょう。学校の勉強と同じで、マニュアルを仕事の教科書として使いこなしていくことが大切です。
なお、チェーン展開のレストランの多くがマニュアルを用意しています。衛生管理や接客マナーの基礎は、ほかのレストランで働く場合も役立ちます。また、仕事以外の場所、たとえば衛生管理のノウハウであれば家庭で、言葉づかいなどは目上の人と話すときや就職活動でも生きてくるので、きちんと身につけておきましょう。
サービスの流れを把握できると楽しくなってくる
フード・カスタマーともに、ひとつのポジションをクリアして次の仕事を覚えるのではなく、バイト初日からおおよそ20時間の勤務時間で一通りの業務を教えてもらいます。
すべての仕事がつながってひとつのサービスが完成するので、自分が今やっていることが次にどのようにリンクしていくのかを理解してもらうためにこういった研修が行われています。
教育研修期間も店頭に立ちますので、忙しいときは先輩に話しかけにくい場合もあります。そんなときも、マニュアルにきちんと目を通していると、自分ができる範囲で動くことができます。マニュアルを自宅に持ち帰って教えてもらった内容を復習したり、次回の仕事内容について予習したりすると、実際の働きぶりに表れてきます。
メニューは多いが覚えると楽しみに変わる
ハンバーグやステーキ、スパゲッティ、ピザなど豊富なメニューで知られるココスには、通常メニューに加え季節ごとにフェアメニューが提供されます。そのため、バイトからは「メニューが多くて覚えるのに苦労する」といった声もあります。しかし、同レストランではスタッフに均一に情報を提供できるようメニュー専用のマニュアルを用意していて、スタッフであれば誰でも手に取ることができます。
フードであれば調理方法、カスタマーであれば料理説明やサービスの仕方について先輩のサポートもありますが、マニュアルに目を通していることはとても大切です。
なお、メニューに関する資料は社外秘で持ち帰りができませんので、レシピなど必要なことは各自でメモしましょう。
メニューが多いというのは、ファミリーレストランに限りません。同じ飲食系であれば居酒屋もそうでしょう。また、生活雑貨店、アパレルショップも扱う商品は多岐にわたり、アルバイトでもそれらを頭に入れておく必要があります。それゆえ、メニューを覚えることは特別なことではありません。
同レストランでは、旬の素材を使ったメニューを打ち出すなど、季節感のあるフェアを大切にしています。「食べる幸せを世界中に届けたい」と考えるココスの一員として、先輩や仲間とともに「大変なこと」も楽しみに変えていけるようになりましょう。
高校生も応募可?応募から面接の流れ
ココスのバイトは高校生からOKです(22時以降は18歳以上のみ)。バイトの応募から面接、採用までの流れを紹介します。
求人サイトや電話から応募をすると、担当者から連絡があり面接日と時間を決めます。同レストランでは名前や住所、電話番号といった連絡先を記入する面接シートを用意しているので履歴書は不要で、面接日は筆記用具を持参します。採否については、面接の後、約1週間程以内に担当者から電話もしくは郵送で連絡があります。
面接ではシフトに協力できる姿勢を
面接は、応募先店舗の責任者が担当し、応募者と1対1で行われます。質問は店舗によって異なりますが、「なぜこの仕事、この店舗を選んだのか」といった志望動機やシフトについて聞かれます。ほかに、「バイトをする上で大事にしていることは?」「接客業で心がけていることは?」といった質問があります。志望動機や働く姿勢は面接で聞かれることが多いので、あらかじめ答えを用意しておくのが良いでしょう。
面接では、シフト調整も大きなウェイトを占めます。同レストランでは週に2回、1日3時間以上が勤務の条件で、これをベースに応募者は希望を伝えることができます。しかし、店舗によってスタッフが不足している曜日や時間帯は異なります。担当者から「毎週○曜日にバイトすることは可能ですか?」と、シフトをお願いされることもあります。
スタッフの不足は店舗運営に大きくかかわり、サービスの質にも影響してくるため、多くのレストランでも課題になっています。柔軟に対応できる人が理想ではありますので、できる範囲で協力しましょう。
お休みなどのシフト・時給について
シフト申請は1週間単位でOK
ココスでは、1週間単位でシフトを提出します。たとえば1月の1週目に、その月の最終週を提出するとシフト表が組まれ、2週目から3週目頃に休憩室に掲示されます。
高校生や大学生など試験期間中の出勤が難しいときは、店長に前もって申請しておけば対応してもらえます。ただし、スタッフの休みが重なる場合は、学業に差し支えのない程度で調整を求められる場合もあります。フードもカスタマーもバイトが主力となっている店舗が多いので、仕事仲間として「お互いさま」の気持ちを大切に対応していきましょう。
時給は店舗により異なる
時給は店舗により異なりますが、一部、時給例を紹介しますので参考にしてください。
東京都であれば18歳未満1020円〜、18歳以上は1050円〜(早朝手当50円)、愛知(名古屋)は18歳未満927円〜、18歳以上は1000円〜(早朝手当50円)、大阪は18歳未満964円〜、18歳以上は1000円〜(早朝手当50円)。※22時以降は基本時給の25%増し。
交通費は付与されますが(1カ月の上限1万5000円)、学生やダブルワークなどで出勤に通学・通勤定期が利用できる場合は支給されません。
自己申告制の評価システムで時給アップ
昇給も可能で、同レストランでは自己申告制の評価システムを導入しています。これは、ランクに沿った目標を達成したら時給に反映していく仕組みです。
2カ月に1回、同レストランのシステムから「制服を正しく着用し、身だしなみを整える」「お客さまからのご指摘などイレギュラーに適切に対応する」「食材の保管など衛生管理をマニュアル通り行う」といった項目にチェックを入れて目標を確認、達成していきます。
評価システムには7つのランクがあり、全部で50~60の項目が用意されています。できることが増えていくと、時給アップのほか時間帯責任者といってアルバイトのリーダーを務めることもできます。
まかない・ポイント制度など特典について
ココスのメニューを半額で利用できる食事補助制度
ココスでは食事補助の制度があって、スタッフは半額でメニューを楽しめます(上限2000円・税別)。ビーフハンバーグステーキ690円(税別)などを500円以下で味わえるのが魅力で、学生バイトに好評です。食事補助は、勤務時間の長さにかかわらず、出勤した日は1回利用できます。そのため、3時間のバイトであっても仕事終わりに食事を済ませて帰ることができます。なお、勤務日は仕事のあとであっても客席ではなく、休憩室で食事をいただきます。
家族のだれもが使える家族優待ポイントカードもあり
アルバイト本人とその家族が利用できる特典として、家族優待ポイントカードがあります。これは、毎月の給料日に600ポイント(1ポイント=円)がもらえる制度で、月の収入に関係なくアルバイトをしている人全員に付与されます。
ポイントは1000円以上の会計から利用できて、1000円毎に150円(=150ポイント使用)割り引いてもらえます。
家族優待ポイントカードは、同レストランが発行しているポイントカードとしての機能もあるので、給与日だけでなく通常利用料金によっても、ちゃんとポイントが加算されます。
髪色や髪型など身だしなみについて
制服は支給、靴は指定ものを購入
制服は、フード、カスタマーともにシャツやブラウス、パンツ、帽子などが支給されます。靴はココス指定のものを各自で購入します(約2000円)。なお、制服のクリーニング回収はなく、洗濯は持ち帰って自宅で行います。
髪色は黒より少し明るいブラウンでも可
髪の色は、「黒でないとダメ」というわけではありません。黒より少し明るいブラウンでも問題ありませんが、食事を提供する場であることを忘れず、節度のあるヘアカラーにしましょう。
髪型は、女性は後ろで束ねられる長さであればひとつにまとめ、くくった部分が長い場合はおだんごにしてシニヨンに入れます。前髪もピンでとめて、目にかからないようにしましょう。派手なネイルは不可で、ピアスやネックレスといったアクセサリーも外します。
男性はロングヘア・ヒゲがNGです。髪はサイドやえりあしは短くカットして、耳や制服の襟にかからないようにします。
接客業は清潔感が第一
接客業は清潔感が第一です。ヘアスタイルや自然なメイクはもちろん、爪もきれいに切りそろえておきましょう。また、男女ともに香水は控えるようにしてください。
これら身だしなみのルールは、面接時のチェックポイントにもつながります。ヘアメイク、香水がきつい人、清潔感に欠ける人は敬遠されるので気をつけましょう。
バイトの評判、口コミについて
ココスでは、フード・カスタマーともに、高校生や大学生、主婦(夫)、フリーターと、いろんな年齢層の人が自分の生活を大切にしながらバイトをしています。
ランチは主婦、ディナーは学生が中心で、男女の割合は女性が8割、男性が2割ほどです。住宅街にある店舗はママと子どもなど女性客が多く、主婦にとって親しみやすく応募につながっていると考えられます。また主婦は、調理に慣れているためフードを希望する人が多いようです。学生は自宅近く、また学校の近くにある通いやすい店舗でバイトをしたいと考えるようです。
時間帯によって活躍している人の特徴がありますので、見てみましょう。
シフトの例
時間帯 | 主な勤務属性 | 仕事内容 |
---|---|---|
6:00~15:00 | 主婦 | 開店準備・モーニング・ランチタイム |
16:00~21:00 | 高校生 | アイドルタイム・ディナータイム |
21:00~翌2:00 | 大学生・フリーター | ディナータイム・閉店作業 |
※上記は営業時間が7時~翌2時の場合(営業時間は店舗により異なります)
バイト時間は6時~9時、9時~15時、18時~23時、19時~翌2時などさまざまで、朝の早い時間に少し働いてあとはゆっくり過ごしたい人、趣味や習い事に時間を費やしたい人、子どもが学校に行っているあいだだけバイトをしたい人、昼間のバイトとかけもちしてお金を貯めたい人など、ひとりひとりの「やりたい」ことが優先できる環境です。
営業時間が長く、勤務時間に融通がきくため幅広い世代の人が働いていますが、昼間は主婦、夕方は高校生、夜は大学生やフリーターなど、自分と近い年代の人とバイトができるので友達づくりの場にもなっています。
バイトの声まとめ
- ピーク時は忙しい!でも時間が過ぎるのが早い
- 同世代の仲間が多く打ち解けやすい
- 長時間運営のためシフトの自由が比較的効きやすい
- メニューの種類が多いので覚えるのがなかなか大変!
- まかないでココスのメニューが半額で食べられる!
- OFFでも割引価格で使えるポイントカードが発行されるのが嬉しい!
- 社会人としての礼儀やマナーが身につく
- 夏場のキッチンは暑い!
以上のような声が寄せられているようです。
新型コロナウイルス感染対策について
ココスでは、お客様と従業員の安心・安全のため、新型コロナウイルス感染拡大防止対策として現在下記のような取り組みを行っております。
- 従業員の健康管理の徹底
- 手洗い・消毒の徹底
- マスク着用の義務化
- トング・レードルの消毒実施
- 店内および厨房の消毒実施
- 店内および厨房の換気徹底
- レジ前の感染防止シートの設置
- トレーでの金銭の受け渡しの実施
また面接においても、マスク着用、手洗い・消毒の徹底、面接空間での三密回避といった対策を行っておりますので、安心して面接までお越しください。
まとめ
バイトを始める前、特に未経験であれば「忙しくてきついのでは?」「他の人と仲良くなれなかったらどうしよう」といった不安を持つ人もいるでしょう。
慣れないうちは思うように動くことができず、忙しい時間帯がハードに感じるのは経験者も同じです。そういったことも考慮して、ココスでは研修で一連の業務を覚えると11時~15時や17時~21時といったピークタイムを体験してもらうシフトづくりも行っています。
ただし、忙しいのは店舗が繁盛している証拠で、多くのファンがいるということです。そういった人気の店舗で働くことをしっかりと認識しておくことが大切でしょう。
店舗の雰囲気になじめるかどうかといった不安も、十分に理解できます。多くの仕事はチームワークが必要で、飲食業などはお互いの動きを見ながらフォローしあうのが理想です。こういった連携プレーを実現するための秘訣は、何よりもまず仕事を覚えることです。仕事ができるようになるとまわりから信頼され、気づけば仲間ができています。あくまでも働く場所なので、まじめに取り組む姿勢が求められるということを覚えておきましょう。
今回取材した勝本さんいわく、何もできない自分が悔しくて泣いていた高校生が、大学卒業まで続けてリーダーになった人もいるそうです。誰にでも成長のチャンスがあるのがアルバイトですので、ぜひがんばってみましょう。
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