中高年のバイトは必然的に清掃が人気!あまり疲れないのも理由の一つ
コンビニや飲食店などで、中高年の方がアルバイトをしている姿をよく見かけるようになりました。 定年、年齢による減給、家計を助けるため。理由は十人十色だと思いますが、さまざまな業種にその数を増やしているようです。声高に叫ばれる高齢化問題からも、ますます中高年層の需要が高まることは予想に難しくありません。
しかし、企業側も仕方なく採用している訳ではないようです。以前、大手ファストフード店が、中高年のアルバイトを積極的に採用しているというニュースが話題になりました。
これは同年齢層のアルバイトスタッフが、温かい接客をしたことで評判になったためです。若い労働力とは別の需要として、社会経験の豊富な人を採用する企業も出てきています。アルバイトが若い人の働き方という考えは、すでに古いイメージと言えるでしょう。
年齢や体力を考えると、中高年の方に適した働き方があることは事実です。引越しで重い荷物を持ったり、パソコンを駆使して難解なプログラムを作ったりする仕事は現実的ではありません。
では、中高年向けのアルバイトとはどんなものがあるでしょうか? 人気・定番の職業を中心にご紹介します。
この記事の目次
採用ハードルが低めの交通誘導員
中高年の方が交通整理している姿を目にする人も多いのではないでしょうか? 高い年齢層に人気のある理由としては、仕事が単純で採用のハードルが低いという点が挙げられます。
マイナス要素に聞こえるかもしれませんが、年をとってから新しい仕事を覚えるのが難しいというのは、仕方のないことです。
また、同年代の従業員も多く、若い方が集まる職場よりも働きやすいというメリットもあります。注意点としては、体力的に楽な仕事ではないということ。一日通して屋外での立ち仕事となるので、体が慣れるまでは時間がかかるかもしれません。
一人でコツコツできる清掃員
交通誘導員と同様に、仕事が単純という理由で人気が高いようです。こちらも中高年の従業者が多く、若い人と話すのは苦手…という方には働きやすい環境にあります。特に人と接する訳ではないので、気疲れも少ない職種とも言えるでしょう。
生活の一部でもある掃除の仕事は、覚えてしまえばプライベートでも役に立つ知識となり、馴染んでしまえば中高年の方でも長期的に働ける職種です。利点が多い反面、清掃の仕事には手際が求められます。丁寧な作業やテキパキと体を動かすのが好きな人にオススメの職種です。
残業が少なく業務はさまざまな工場での軽作業
難しい仕事が少ないため、幅広い年齢層から募集をかけているケースが多い仕事。交通誘導員や清掃員と比べると、採用される年齢が少し若く設定されているところが多いようです。業務はさまざまなで、品物の仕分けや検査、梱包やラベル貼りなどがあります。
休憩や終業の時間がきっちりと決まっている職場が多く、黙々と仕事をこなすのが特徴的な職業。残業ができなかったり、人と話すのが苦手だったりする人には向いている仕事でしょう。工場での軽作業は楽と思われがちですが、立ち作業の場合はある程度の体力が必要です。
工場への派遣アルバイトは採用率が高い
採用に関して最も確実性が高いのは、工場系の派遣アルバイト。登録制で面接が無く、派遣会社が仕事を受注したら連絡をくれるシステムが多数となっています。
採用のハードルが低いこの仕事ですが、仕事が入ってから登録者に業務を割り振るため、常勤できるという訳ではありません。
そのことを考慮した上で登録を行いましょう。どんな仕事をするのかは派遣先によるので、仕事に行くまでの不安はあるかもしれません。ですが、振り分けられる業務のほとんどが単純作業のため、負担なく作業ができることでしょう。
中高年男性の定番、施設警備員
公共施設や商業施設、オフィスビルやマンションなどの警備。受付や戸締り、見回りなどが主な仕事です。こちらも中高年のアルバイトとしては定番の業種で、夜間の時間帯でも働けるという特徴があります。男性の採用が多い仕事ですが、女性が活躍している職場も増え始めています。
警備会社は研修やマニュアルがしっかりとしているところが多く、未経験の方でも仕事を覚えやすいというメリットもあります。平均の給料が割と高額に設定されているのも嬉しいポイント。じっとしていることが苦手な人には不向きな仕事かもしれません。
運転が好きなら配送ドライバー
正社員のイメージが強いかもしれませんが、定年後の方をアルバイトとして雇用するケースなどもあります。
中高年はもちろん、シニアと呼ばれる世代の人も現役で働いている職業。その土地の地理に詳しい人や運転が好きな人には、身近な職業のひとつと言えるでしょう。給料は時給もしくは出来高制が一般的で、キャリアを積めば高収入も期待できます。男性が多い職種ではありますが、女性の需要も高まってきています。
中高年を積極採用中のコンビニ
レジ打ちや接客、清掃や品出しなど、仕事は多岐に渡りますが、身近な職種のひとつです。店舗によっては中高年を積極的に採用していて、特に話題となったのが国内有数の大手チェーンのコンビニ。
きっかけは高齢化を見据えた動きだったようですが、若い人よりも仕事に対しての意識が高く、勤務態度が良いという評価があるようです。
現在、全国チェーンの大手コンビニを中心に、業界全体が中高年アルバイトに対して応募の幅を広げているので、採用のハードルは数年前よりも下がっていると言えます。接客が中心の対人業務なので、気疲れしてしまうという人は、深夜や早朝にシフトを組むと良いでしょう。
女性の多い職場であるスーパーのスタッフ
どちらかといえば、主婦をしている女性の方が採用される可能性が高い職種。
担当するコーナーによりますが、接客、レジ打ち、商品の管理、品出し、惣菜コーナーの調理などの仕事があります。
覚えることが多く、体力的にも対人的にも大変な仕事ですが、それだけにやりがいを感じることができるでしょう。同年代のスタッフも珍しくありませんので、アルバイト先を自分の居場所として捉えられれば、仕事に行くのが楽しみになることも。食材を手軽に買って帰れるという、隠れたメリットもあります。
副業でも人気のあるウェブライター
パソコンがあれば誰でも始めることのできるウェブライターは、中高年の方にオススメのアルバイト。
在宅でできるところや体力を必要としないところなどを考えても、中高年の方に適した点が多い仕事です。複数のジャンルから題材を選べるので、自分が得意なテーマで原稿を書く事ができます。
豊富な社会経験を持つ方が書く記事は、きっと需要があることでしょう。この仕事は1文字0.5円~などの報酬が一般的で、たくさん稼ぎたいという方よりは、空いた時間を有効活用したいという方にオススメの仕事です。
まとめ
若者と比べ、中高年の方はどうしてもアルバイトが限られてしまいます。体力面もそうですが、職場環境に馴染めるかどうかという部分もひとつの懸念材料。
仕事を上手に覚えられないから周囲とのコミュニケーションがうまくとれなかったり、若い人が多い職場だから話が合わなかったりといった具合です。
人と接することが少ない職場でも、人とのコミュニケーションは必須。「もうこの歳から新しいことを覚えるのは嫌だ」とか、「若い人にあれこれと指示されるのはちょっと…」という考えもあるかもしれません。しかしアルバイトといはいえ、仕事は仕事。社会経験を活かして前向きな気持ちで取り組むことが、長続きの秘訣と言えます。
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