バイト先の飲み会、未成年の飲酒はダメ。無理にすすめるのもパワハラ
未成年の飲み会。お酒を断りにくい雰囲気でも自分を守ろう
社会人になると、ことあるごとに行われる「飲み会」。仕事の仲間同士、飲みにいくことで職場の雰囲気を良くしたり、営業職であれば取引先との関係をスムーズにしたりとメリットもたくさんあります。
ただ、そこにアルバイトの学生など、未成年がいる場合は話が別です。常識のある職場や上司であれば、たとえ飲み会に誘うことはあっても、未成年にお酒を飲ませるようなことは絶対にしません。ですが、お酒も入り、いい気分の上司なかには、「ちょっとくらい大丈夫」などムチャぶりしてくる悪い大人もいるのが現実。
本来であれば、職場の環境や周りの大人が未成年の飲酒を許してはいけませんが、まずは自分自身がキッパリと(なおかつ上手に)断れることが我が身を守る最大の方法でしょう。
未成年者の飲酒は法律で禁止されていることが大前提
当然のことですが、未成年者はお酒を飲んではいけません。未成年者飲酒禁止法で定められている内容では、未成年者の飲酒を知りつつも制止しなかった親権者やその監督者は処罰の対象となり、50万円以下の罰金に処せられます。
ようは飲んだ未成年者本人ではなく、飲ませた大人側が罰せられるのです。それくらい、大人は未成年者の飲酒を防ぎその機会を見過ごしてはならない義務があるわけで、そのことを前提に考えれば、まっとうな大人が未成年者にお酒をすすめるなどあってはならないことなのです。
正論を主張しよう。それでも勧めてくるのは明らかにパワハラ
せっかくの飲み会で場の空気を盛り下げたくない、断ったらどう思われるだろう?などと不安になる気持ちはわかりますが、上記のように法律的な見地からも、未成年である以上は飲酒をすすめられてもキッパリと断って良いのです。
「20歳になるまでお酒は飲みません」など、ハッキリと飲まない意思を伝えれば、ホロ酔い気分の大人もハッとすることでしょう。また「自分は未成年なのに飲んじゃったら、◯◯さんが捕まっちゃいますよ〜」と言って、飲ませた大人の側が罰せられることをヤンワリと伝えられればベストです。
そのうえで「20歳になったらお酒に付き合いますよ♪」というひと言も添えられると、雰囲気もこわさず上手な断り方と言えるでしょう。
しかしなかには、それでも飲酒を強要してくる人もいます。上司や雇い主であれば、飲まないならクビにするぞというニュアンスを感じ取ることもあるかもしれません。それは明らかにパワハラです。
自分がどうしても働きたい職場であれば、その会社の本社やコンプライアンス窓口、または公的機関に訴えることもできますが、見切りをつけて別の職場を探すというのもひとつの選択です。
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