バイトに不採用になったら履歴書は返却してもらえるの?

アルバイトやパートに応募する際、履歴書は重要な役割を果たします。手書きやパソコンで丁寧に作成し、自分の経歴やスキルをアピールするための重要な書類です。しかし、残念ながら不採用となることもあります。その際、「履歴書を返してほしい」と考える人も多いのではないでしょうか。

特に、写真や文章がそのまま他の応募先で再利用できる場合、返却を希望する人もいるでしょう。一方で、履歴書には個人情報が多く含まれるため、適切に管理されないと情報漏えいのリスクがあります。そのため、企業によって対応はさまざまで、履歴書を返却するところもあれば、一定期間保管後に破棄するところもあります。

履歴書の取り扱いについて法律で細かく規定されているわけではないため、応募時や面接時に確認することが大切です。もし返却を希望する場合は、事前にその旨を企業側に伝えておきましょう。


履歴書の取り扱いは企業によって異なる

企業が応募者から受け取った履歴書をどのように扱うかは、それぞれの方針によって異なります。2024年現在、個人情報保護の観点から履歴書の取り扱いは以前よりも慎重になっていますが、具体的な対応は企業ごとに分かれています。ここでは、よく見られる対応を詳しく解説します。

面接後、一定期間保管後に破棄する

多くの企業が採用しているのがこの方法です。不採用者の履歴書は一定期間(10日~1カ月程度)保管され、その後、シュレッダーや専用の廃棄サービスで処分されます。この方法は、個人情報を適切に保護するための措置として一般的です。

企業が履歴書を返却しない理由には、以下のようなものがあります:

  • 郵送の手間やコスト: 特に応募者が多い企業では、全員分の履歴書を郵送で返却するのは大きな負担となります。
  • 郵便トラブルのリスク: 郵便物の紛失や不達が発生すると、応募者との間でトラブルに発展する可能性があります。

保管期間内に返却を希望する場合は、応募時にその旨を伝えれば対応してもらえる可能性もありますが、企業によっては一切返却を行わず、まとめて破棄処分する方針を採る場合もあります。

面接後、郵送で返却する

一部の企業では、不採用者に対して履歴書を郵送で返却するケースがあります。応募者としては手元に履歴書が戻ってくるため安心ですが、この方法には以下のリスクがあります:

  • 郵便事故のリスク: 履歴書が届かない、誤配されるなどのトラブルが発生する可能性があります。
  • 手間とコストの増加: 企業側には郵送にかかる手間や費用の負担があります。そのため、この対応を取る企業は減少傾向にあります。

面接当日にその場で返却する

近年増えているのが、面接当日に履歴書をその場で返却する方法です。この場合、面接時にアンケート用紙やエントリーシートなどの別の書類を記入してもらい、履歴書はその場で返却します。正式に採用が決まった場合には、再度履歴書や必要書類を提出する形を取ります。

この方法には以下のメリットがあります:

  • 情報漏えいリスクの軽減: 応募者自身に書類を返却することで、企業が不必要に個人情報を保管するリスクを回避できます。
  • コスト削減: 郵送の手間や費用がかからず、効率的に処理できます。
  • 応募者の安心感向上: 個人情報が確実に戻ってくるため、応募者としても安心できます。

その場で履歴書が返却されても不採用とは限らない

面接当日に履歴書が返却された場合、「不採用」とすぐに決めつける必要はありません。企業によっては、採用・不採用の結果にかかわらず、面接時に履歴書を返却する方針を採用している場合があります。

採否結果は、別途メールや電話で連絡があるのが一般的です。不安な場合は、面接時に「採否結果はいつ、どのように連絡が来るのか」を確認しておくと良いでしょう。


個人情報保護の観点から注意すべきポイント

2024年現在、個人情報保護法の厳格化やGDPR(一般データ保護規則)などの影響もあり、企業は履歴書を含む個人情報の取り扱いに非常に敏感になっています。一方で、応募者自身も以下の点に注意することが重要です:

  • 事前確認を徹底する: 応募時や面接時に履歴書の取り扱いについて確認する。
  • 返却希望を明確に伝える: 必要に応じて、履歴書を返却してほしいことを具体的に伝える。
  • 原本の提出を避ける: コピーの提出が許可されている場合は、原本を渡すリスクを回避するためにコピーを利用する。
  • 写真の予備を準備する: 再利用できるよう、履歴書用の写真を多めに用意しておく。

まとめ

履歴書は個人情報が詰まった大切な書類です。不採用となった場合の履歴書の取り扱いについては企業ごとに異なるため、応募時や面接時に確認を忘れないようにしましょう。特に返却を希望する場合は、事前にその旨を伝えることで対応してもらえる可能性が高まります。

企業と応募者がお互いに信頼関係を築き、安心して採用活動を進められる環境を整えることが、より良い結果につながるでしょう。

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