「正社員登用あり」求人は、バイトから正規雇用に変更されるチャンス

求人情報でしばしば出てくる「正社員登用あり」の文字。これはいったいどういうものなのでしょうか?
仕組みと正社員になれやすい業種、メリットなどを解説します。

最初はアルバイトとして入社した人が、正社員として雇用される制度です

「正社員登用制度」とは、アルバイトとしての“仕事の頑張り”が認められれば、その会社で正社員として雇用をしてもらえるという制度のこと。雇用形態を「アルバイト」から、「正社員」へと転換してもらえる制度のことを意味しています。

企業の中には一定の期間を勤務した後に昇格試験などをパスして、正社員になるという道も。その他、アルバイターが「正社員としてどう頑張りたいのか」をアピールする面談の機会を設けて、正社員登用をする企業もあるでしょう。

アルバイターにとっては「どんな風に働くのか?」「その仕事が自分に合っているのか?」を理解した上で、正社員として働く仕事を選べるのが魅力。実際に働いてから就職先を考えられるので、正社員になってから「こんなはずじゃなかったのに」というミスマッチを防げるでしょう。

また企業からしても、その人のアルバイトとしての勤務態度や適性を見て、「正社員登用」を考えられるというメリットがあります。アルバイターにとっても、企業にとっても「正社員登用」は、採用のミスマッチを防ぐ、良い機会といえるでしょう。

なお求人情報に「正社員登用有り」と書かれているアルバイトは、正社員になれるチャンスがあるということ。アルバイトから正社員になった先輩がいるならば、登用実績があるので、正社員登用される可能性はあるといえます。

ただし、同じ「正社員登用あり」でも、正社員登用をしてもらいやすい企業もあれば、めったにしない企業も。正社員登用制度を利用したいなら、正社員雇用の実現の可能性を、アルバイトの面接の段階から担当者に確認しておくのが良いでしょう。

どんな業種だと、正社員になれやすい?

まず多いのは、飲食系、アパレル販売スタッフなどのサービス業。アルバイトからバイトリーダー、そして正社員になり、やがて店長としてお店を任されるというケースも多いよう。

他にもカラオケ店ガソリンスタンドなど、外食産業をはじめとする接客業全般は人材不足の背景もあり、正社員登用されやすい傾向にあります。フランチャイズで大規模に展開している企業で働くなら、直営店での勤務がオススメ。直営店だと本部とのパイプも強く、アルバイトから正社員になりやすいでしょう。

なお企業の中には、新卒募集を行っておらず、アルバイトからの採用しか行なっていない場合も。例えばデザイン事務所や編集プロダクション、ベンチャー企業など、適正を重視するような仕事だと、アルバイトから「正社員登用」を利用して、正社員になる人がいるようです。

正社員になると、どんなメリットがある?

「正社員登用」でアルバイトから正社員になるメリットとしては、安定した収入が確保できること。時給制であるアルバイトと比べて、毎月の固定収入があるのは安心でしょう。

また連休が多い月でも、月給制であるなら、給料が減る心配ありません。また保険や福利厚生も手厚くなり、中には手当てや賞与をもらえる企業も。給与の安定に加えて、待遇面が充実するのが魅力です。

 

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