バイトをばっくれたら借りたままの制服は返却しないと犯罪に

バイト先からの貸与物を返さないとどうなる?「業務上横領罪」のリスク

バイト先で支給された制服や備品を持ち帰ったまま無断退職をすると、返却しないまま放置した場合に「業務上横領罪」に該当する可能性があります。これは、会社が所有している物を個人的に保持し続けることで、横領とみなされる場合があるからです。業務上横領罪の罰則は10年以下の懲役という厳しいものです。犯罪の対象とみなされるリスクを避けるためにも、貸与物は必ず返却するよう心がけましょう。

実際にバイト先が被害届を出すことは多くないものの、万が一証拠が揃っていれば、警察が捜査に入ることもゼロではありません。バイト先が強い態度を示す場合、法的な手続きを踏む可能性があるため、早めに連絡して返却する方が賢明です。

早めに対応するメリットとトラブル回避のポイント

返却依頼を待つ前に、自分から連絡を入れて返却することで、トラブルの発生を防ぐだけでなく、バイト先との関係もできるだけ円満に保つことができます。返却の意志を示すことで、バイト先からの信頼も回復する可能性があり、後々の評判にも影響を与えかねません。また、自分から誠意を持って対応することで、「本当に申し訳なかった」という気持ちを伝え、気持ちの整理をするきっかけにもなるでしょう。

さらに、連絡の際には謝罪の言葉を添えると印象が良くなります。「突然退職してしまい、ご迷惑をおかけして申し訳ありませんでした。制服の返却方法についてご指示いただけますか?」などと伝えると、バイト先も好意的に受け入れてくれることが多いです。

返却時はクリーニングを忘れずに:マナーとトラブル回避のために

返却の際には、制服をクリーニングに出してから返すのが望ましいです。少し費用はかかりますが、汚れたままの制服を返却することは失礼にあたり、バイト先がクリーニング代を請求する可能性もあります。また、クリーニングされた清潔な状態で返すことで、バイト先への誠意も伝わりやすくなり、気持ちの良い退職手続きができるでしょう。

特に、破れや大きな汚れがある場合は、勝手に捨てたりせず、バイト先に確認してから返却しましょう。例えば、「破れや汚れがひどい箇所がありますが、クリーニング後に返却すべきでしょうか?」と確認することで、バイト先の指示に従うことができ、トラブルの防止につながります。場合によっては、「そのままで構わない」と言われることもあるため、安心して対応できます。

直接返却が理想的だが、郵送での返却も可能

可能であれば、バイト先に直接出向いて返却するのが理想的です。直接訪問することで、最後の挨拶やお詫びができ、円満な形で退職を迎えることができます。しかし、無断欠勤が続いている場合や、人間関係のトラブルで直接会いにくいと感じる場合は、郵送や宅配便で返却する方法も検討しましょう。

ただし、郵送の場合でも、いきなり制服だけを送り返すのではなく、簡単なお詫びの手紙を添えることがマナーです。例えば、「この度はご迷惑をおかけいたしました。制服をクリーニングして返却させていただきます」という一言を添えると、誠意が伝わりやすくなります。メッセージがあることで、相手もあなたの気持ちを理解しやすくなり、トラブルになりにくいです。

備品も忘れずに返却を!全ての貸与物の確認を

制服だけでなく、エプロンや名札、筆記具など、バイト先から支給された備品はすべて返却する必要があります。これらの備品はバイト先の所有物であり、個人が勝手に私物化することはトラブルの原因となります。特に無断退職の場合、備品をそのまま持ち帰ると、返却依頼を受けたり、場合によっては弁償を求められることもあるため、注意が必要です。

バイト先に返却の連絡をする際に、すべての備品が揃っているかを確認してから返すと、さらに安心です。「制服以外にお返しするものがあれば教えていただけますか?」と事前に聞くことで、必要なものを漏れなく返却することができ、スムーズな退職手続きができます。

まとめ:円満退職のために、誠意を持って対応しよう

無断退職や「ばっくれ」は、バイト先に大きな迷惑をかける行為であり、その後の対応も重要です。持ち帰っている制服や備品は、速やかに返却し、クリーニングなどの一手間を惜しまないことが、トラブルを避けるポイントとなります。また、お詫びの一言を添えることで、相手にも誠意が伝わりやすくなり、最後まで円満に退職手続きを完了することができます。

バイト先との関係が良好であれば、今後の再就職時に推薦を受けるなど、予期せぬプラスの影響も考えられます。誠意をもって対応することが、自分にとっても後悔のない退職につながるでしょう。

こちらも:バイト先をばっくれたら、損害賠償が発生することもある!
そもそも「ばっくれ」自体に色々な危険がありますので、辞めたい場合は何らかの形でその意思を伝えることが重要です。

    このページのトップへ