マルハンのバイト徹底解剖！面接で落ちない方法～仕事内容や評判を調査！

こんにちは、マイベストジョブ事務局です。今回は、全国にパチンコ店を300店舗以上展開する「マルハン」のアルバイトについて人事課チーフの勝田さんに取材しました。面接や仕事内容、シフトなどについて紹介します。

パチンコ業界大手マルハンについて

「マルハン」は、パチンコ店300店舗以上のほかボウリング、ゴルフ練習場、カラオケなどを運営する総合アミューズメント会社です。グループ会社を含めた従業員数は12,000人にものぼり、業界では最大手に位置しているといえます。

全国でもテレビCMでみかけることが多いマルハンですが、店舗展開を拡大する一方で「パチンコ依存」などに関する対策や地域活動への参画や支援、社会貢献活動なども積極的に努めています。

「人生にヨロコビを」をコンセプトに、お客さまに対して、スタッフに対して、社会に対して喜びを提供することを目指す「マルハン」のアルバイトには、どういったことが求められるのでしょうか。

履歴書は不要、エントリーシートでの応募

面接は店舗マネージャーと応募者との1対1で行われ、時間は約30分です。応募時に情報(名前や携帯電話番号など)の連絡とともに、面接時間も予約することができます。

面接の際は、履歴書を用意する必要はなく、面接当日に店舗に用意されているエントリーシートに必要事項を記入します。エントリーシートは面接当日に店舗事務所で記入し、その後面接に移行します。

エントリーシートの記載項目

エントリーシートには

の記入項目があります。履歴書に記載されているような項目、ダブルワークに関しての質問は労働基準法で「アルバイトは原則1日8時間、週40時間の労働時間」と定められているため、法律順守の観点からの確認項目となっています。

マルハンが履歴書でなくエントリーシートを使用する理由は、希望の勤務時間や勤務期間などを的確に把握するため、接客業としての身だしなみについての確認が主な理由です。志望動機は選択式となっており、「勤務地が自宅から近い」「接客業に興味がある」などから複数選択する様式になっています。

年齢（18歳未満）と勤務条件を確認される

エントリーシートではまず年齢の確認があります。

パチンコ店での遊技は18歳未満、また高校生は禁止されています。また、マルハンでは全日制の高校に通う人は18才になっていても働くことができません（なお、定時制、通信制に通学している18歳以上の人は応募可）。

次に勤務の曜日や時間についての確認があります。募集店舗が必要としている時間帯に、応募者の希望がマッチしているか、また土曜・日曜、祝日のほかゴールデンウイークやお盆、年末年始といった繁忙期の勤務に対応できるかどうか聞かれます。

シフトについては、店舗が望む時簡帯とずれていたとしても、面接時に相談しながら調整することができるので、自身の希望を記入しても問題ありません。

なお、パチンコ店での勤務経験の有無は採用の可否に関係ありません。実際に働く際、どの業務から教えていくのかなど、実務の参考として活用されます。

笑顔はホール接客の基本として教えられます

面接内容について

マルハンの面接の質問に対し、どのような対策が必要なのかみていきましょう。

面接で聞かれるのは遊技経験や志望動機など

面接では、「遊技（パチンコ）をしたことがありますか？」「数あるなかで、なぜマルハンを選びましたか？」「アルバイトをした経験はありますか？」といった質問があります。

回答として多いのは「自分がお客さんとしてマルハンに足を運んでいて、接客などが良かったから」「お客さんへの対応が気持ちいいから」といったサービスへの関心のほか、営業時間が午前10時～午後11時（店舗により異なる）と長時間であるため「シフトが自由で、自分のスケジュールに合わせて仕事ができるから」といった答えです。

ここでは採否ではなく面接に入る前の簡単なコミュニケーションで「マルハンのことをある程度知っているか？」の確認をしていると思ってください。そのため無理に取り繕う必要はありません。

ほかにも「時給が高いから」といった声もあるようで、志望動機については「なぜここを選んだのか」ということについても、素直に話しても問題ありません。採否というよりは一般的な質問からその人の人柄をただ見たいという目的の質問と捉えてよいでしょう。

応募者からの質問に答えてくれる

マルハンの面接では質問を受けるだけでなく、応募者からの質問に応じる時間を設けてもらえます。例えば「やっぱり体力が必要なのか」とか「はじめての研修はどのように進むのか」など疑問に思っていることはなんでも回答してくれます。

勝田さんは「実際に勤務が始まっても、アルバイトのみなさんが不安を抱えることがないように、社として体制を整えています。それゆえ、応対で困っていることや不安なことがあれば店長やマネージャーに正しく伝えてもらえば、職場環境やマニュアルなどの整備に反映していくことができます」と話します

応募者が気にしがちな業務内容や疑問について採用前にきちんと説明を行うのは、働く従業員と顧客を大切にする会社であるからといえるでしょう。

面接でのポイントは「接客」に対する意識

上述のように、面接では店舗側と応募者でシフト調整を行うほか、応募者からの質問に答える時間があります。その過程で、応募者から「柔軟性を感じられない」「働く意欲が伝わってこない」という場合、サービスや企業理念を重んじるマルハンでは採用に結びつかない可能性があります。

また、マルハンの採用では特にパチンコ業を接客業と捉えています。接客業に対しての認識と何らかの興味を示しておくことが重要です。
また、採用が決まり実際に働くことになった際は、マルハンが定める身だしなみの規定に合わせることができるかどうかについて質問があるかもしれませんが、柔軟に応じましょう。

以上を心掛けましょう。

シフトや時給、ボーナスについて

シフトは毎月1日までに翌月の11日～翌々月の10日までのスケジュールを出します。例えば1月1日までに2月11日～3月10日まで、といったイメージです。

スケジュールが自由に調整できるので、働き方はライフスタイルに合わせて様々です。例えば

上記のように学生であれば授業のあとに、主婦は子どもが学校に行っている間だけなど、自分のライフスタイルに合わせてシフトを組むことも可能です。

大半の店舗は時給は1200円からスタート（一部店舗では950円）で、店舗によっては17時以降と土・日曜、祝日に50円~加算されます（22時以降は時給25％アップ）。また、勤務時間500時間ごとにボーナスももらえます（1万5000円～10万円）。ボーナスは、初回一律2万5,000円支給されます。

時給は、勤務時間に応じて昇給の機会が設けられます。このとき、勤務内容について査定が行われ、その評価によって昇給試験を受けるか受けられないかが決まります。合格すると時給がアップする仕組みです。

ほかにも「インセンティブポイント制度」という勤務時間に合わせて、またお盆や年末年始など繁忙期に出勤するとポイントが貯まる制度があり、貯まったポイントは電化製品や食材、旅行券等の様々な商品と交換できます。

仕事をきちんとこなし、勤務を積み重ねることで得られる特典が多いので、既存スタッフの勤続のモチベーションにつながるとともに、勤続経験豊富なスタッフを大切にしているところがうかがえます。

女性スタッフもたくさん活躍しています。

アルバイトの仕事内容について

ホールの仕事

まず来店したお客様に「笑顔で挨拶」することからはじまります。ホール内を巡回して遊技をしているお客様の困り事をキャッチして応対したり、出玉やメダルの持ち運び、遊技台のトラブルにも応対します。

カウンターの仕事

賞品の交換やディスプレイを行います。また賞品の在庫管理、電話応対、アナウンス業務などを行います。

アナウンスの仕事

開店・閉店時間のお知らせ、席や車を離れる際の貴重品に対する注意喚起などは、あらかじめ録音された内容を流すので、アナウンスの内容はライトを消し忘れた車の呼び出しなど簡単なものだけです。

なお、マルハンではクリーンマインドといって店内や店外の清掃に努める企業風土があります。スタッフ各自が、ホールはもちろん、従業員が出入りする事務所内の美観に努めます。

接客ルールと身だしなみについて

アルバイトの研修は約3日~5日間用意されていて、会社の歴史や前述のマルハンイズム、就業規則や福利厚生のほか、接客の基本などについて学びます。

この期間に接客の基本となる「接客10大用語」を覚えます。

これらを覚え、それぞれのフレーズを適した場面で使えるようにします。

10については、「１．いらっしゃいませ＋おはようございます」「９．ありがとうございました＋お気をつけてお帰りください」というように、その時々の状況に合わせてお客さまへ声かけを行います。

カウンターの仕事も先輩スタッフが丁寧に教えてくれます。

この点からもマルハンでは接客やマナーについて徹底した指導が行われているのがわかります。

髪型、アクセサリー、ネイルについて

接客用語のほか、マルハンでは身だしなみについても独自の基準を設けています。

髪色は規定された範囲内の明るさにおさえ、ピアスは小さめの物であれば1対までOKです。指輪は太さ3ミリ程度のものであれば両手で1個、ネイルは派手な色やデザインは不可ですが、ベージュ1色などシンプルで肌なじみの良い色であれば問題ありません。

男性はアクセサリー不可ですので、メガネのフレームであっても派手なものは控えましょう。

就職活動に役立つマナーが身につく

質の高いサービスの提供に努めるマルハンは、上記のように接客や身だしなみについて細かい規定を設けています。そのため「厳しい」「きつい」と感じる人も少なくありません。

しかし、こういった接客マナーは就職活動の場面でも活きてきます。

あるアンケートでは、企業の採用担当者が見ているのは応募者の態度やしぐさ、話し方が上位で、次に表情が続きます。このデータからも、接客マナーが就職活動で役立つことがわかります。

言葉や身だしなみは日々の積み重ねが肝心で、身につくまでにはそれなりに時間がかかります。日常的にこういった環境に身を置き自分の中にしっかり落とし込めると、企業面接といった緊張する場面でも自然に発言や振る舞いに表れてきます。就職活動のライバルと差が生まれる部分でもあるので、習得しておいて損はありません。

対人関係やマナーについて社会に出る前に免疫をつけておきたいという人は、マルハンのようにスタッフの数が多く、教育制度が整っている場所で働くのもおすすめです。

まとめ

「サービス業の中でトップクラスのサービスを提供する」ことをビジョンに掲げるマルハンは、「サービスを生みだすスタッフも大切にする」といった理念があります。

「仕事は厳しいけれど、和気あいあいと」と話す勝田さんの言葉通り、マルハンでは正社員・アルバイト5～6人でユニットチームを作り、その中でリーダーを立て月に一度ミーティングを行っています。

情報交換をしたり、悩みや思いを共有できる環境が用意されているので、仕事に行き詰った時でも一人で抱え込んでしまうようなことはなく、定期的な意見交換の場でのコミュニケーションを通じてほかのスタッフのことを知る、また店舗が取り組んでいる制度などについて理解を深めることができます。

人の輪や大きな仕組みに飛び込むのは躊躇しますが、こういった仕組みがあるので新たにスタッフに加わる人も職場に馴染みやすいと思います。

別企業に就職をしたのち、「人とのつながりを大切にするマルハン」に共感し転職をしてきた学生もいます。

多様な人材が活躍できる場の創出、キャリアップの仕組みづくりにも力を入れているので、アルバイトからのスタートであっても将来を見据えた職場として考えるのも良いかと思います。

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