バイト先でのセクハラ被害。相談は職場の同僚や専門の公的機関へ

バイト先で起こるセクハラ

セクハラは様々な職場でも起こりうることで、アルバイト、パートの立場だったとしても、被害者になってもおかしくありません。むしろ、バイトスタッフが多い職場のほうが起こりやすいかもしれません。

セクハラとは、セクシャル・ハラスメントの略語。「性的な嫌がらせ」や「本人の意思に反しての性的な行動全般」を意味します。セクハラは線引きが曖昧で、『これくらいなら我慢しよう』と被害者が思ってしまうことも。気付かない間に、上司や同僚のセクハラがエスカレートしないよう、最低限の知識を覚えておくのが良いでしょう。

セクハラの判断基準となるのは、被害を受けた人が「不快に思うかどうか」ということ。たとえ相手に対して好意を持っていて、仲良くなりたいと思った上での行為でも、相手が「迷惑だな」と感じたら、それはセクハラ。人の気持ちも考えずに、一方的な行為や発言を繰り返すのはいけません。

男性上司の場合、女性の部下とは仕事上での付き合いであるにも関わらず、勝手に恋愛感情を抱いてしまうというケースも。仕事をスムーズに進めるために、上司と仲良く接するのは必要なことですが、上司からの目線がいやらしく感じたり、発言に不快を感じるようであれば、少し距離を置いた方が賢いやり方かもしません。

またセクハラといえば「男性上司→女性部下」というイメージですが、「女性上司→男性部下」ということも。「男のくせに、女々しいね」や「はげてきたんじゃない?」という発言には注意が必要です。

セクハラに該当する行為

まず「言葉によるセクハラ」は、「下ネタを言ってからかう、しつこくデートに誘う、性的な体験談を聞くor聞かせる」など。相手が嫌がっているのに、それを無視して発言するというケースもあります。

「視覚によるセクハラ」とは、「ヌード写真を見せる、アダルト動画を見せる」といった行為。また「性的関係の強要」や「胸やお尻に触ってくる」「不必要にカラダを触ってくる」という行為は、セクハラとして大いに問題です。嫌がっているのに、「肩や髪に触ってくる」。そんな上司は、あなたの周りにはいませんか?

また人間関係によって受け取り方は異なりますが、上司が部下に「結婚はまだか?」「子どもは作らないの?」と繰り返し聞いたり、飲み会の席でお酒を強要したり、カラオケのデュエットを強要するのもセクハラの一種といえます。男性の店長がパートの女性にそういう発言、行為をするのもセクハラにあたります。

仲間に相談し、意思表示と公的機関に相談を

加害者が上司の場合、セクハラを軽く捉えている人が多いのが特徴。「部下と仲良くなるためにしただけ」「部下も嬉しそうにしていたから」という勘違いをしているケースも見られます。

こうしたセクハラ被害を拡大させないためには、はっきりと「やめてください」と断るのがオススメです。また不快だと思ったことは、「いつ、誰からどんなことを言われたのか?どんな行為を受けたのか?」をメモする習慣をつけること。

一緒に働いているバイト仲間、先輩や後輩に相談して、セクハラの目撃者になってもらったり、同じように不快な思いをしている人を探して、悩みを分かち合うのもいいでしょう。

また『労働基準監督署』、『労働局・雇用均等室』、『労働センター』などでセクハラ相談を受けてくれるので、思いきって相談してみるのも解決策として有効。社外の第三者機関で、専門家に相談してみましょう。
相談先については、以下の記事にまとめています。
バイト先でのトラブルは、ハローワークや労基署など公的機関へ相談を

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