フリーターが社会保険に加入できる条件は意外と厳しい?
社会保険に加入できるバイト先を探す
生活の保障のため、フリーターでも社会保険に加入できればいいのですが、社会保険が完備されているバイト先が少ないのも現実。
社会保険のかんたんな仕組みを知っておくと便利です。
社会保険には「雇用保険」、「健康保険」、「労災保険」、「厚生年金保険」の4つがあります。
加入条件として、雇用保険は週20時間以上の労働時間が必要。またバイト先からみて、一年以上の雇用の見込みがある、というのも条件のひとつです。
この2つの条件を満たすことができれば、『短時間労働、被保険者』という資格を持っていることになるので、雇用保険に加入できます。
健康保険の場合は、1週間の労働時間と1ヶ月の労働時間が、それぞれ正社員の4分の3以上という加入条件があります。個人で加入するには「国民健康保険」というものが多いのですが、国保よりも社会保険のほうが、税金の支払いが安い場合もあるのが、メリット。フリーターでも社会保険に加入できるバイト先を探すのが、おすすめです。
労災保険については、従業員がいる場合は加入が必須となっています。
参照⇒ 労災なんでもQ&A(公益財団法人 労災保険情報センターホームページ)
厚生年金保険は1か月間の所定の労働日数が、同じ期間の一般社員のおおむね4分の3以上である場合もしくは、1日又は1週の所定労働時間が一般社員のおおむね4分の3以上である場合を基準として加入となります。自分がどちらにあてはまるのか、あるいはあてはまらないのかで加入が決まりますので、勤務先と相談、確認することをおすすめします。
会社にとっては雇用コストが高くなる社会保険
どんなに条件を満たしていても、会社側が加入をしてくれない、という場合もあります。
なぜかというと、社会保険料というのは、個人と会社が折半(お互い半分ずつ負担)するものだからです。『労使折半』呼ばれています。小規模の会社はとくに、社会保険に加入させられない事情もあります。
社会保険料が折半ということになれば給料と別に、どうしても雇用のコストが上がってしまいますよね。フリーターの社会保険がなかなか進まないことが多い理由は、雇用コスト、人件費の問題がある、といっていいでしょう。
応募するときには『社会保険あり』や『各種保険完備』と明記されている会社やお店では、加入できることほとんどですから、求人情報をみるときに、探してみるといいでしょう。
長期の勤務を予定している場合は社会保険を希望すること
長く努めよう、と考えているなら面接のときに『長期の勤務を希望していますので、社会保険に加入させて頂けると助かります』などと、加入したいという意思を伝えておくことが大切。
ほとんどの会社では、1年程度働いてから申請をしてくれるところが多いようです。
勤めて間もない、という人にまで社会保険に加入させてしまうと、いつやめられるかわかないので、会社側にとっても慎重に加入の検討おこないます。
どちらにしろ面接時や、採用されたときに希望しておくといいでしょう、
また株式上場している会社や系列店、公的機関でのバイトは、各種保険が完備されているところが、ほとんどです。半年以上、無断欠勤や遅刻がなければ、会社側も社会保険の加入をスムーズにしてくれるでしょう。
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単に金銭的な条件だけでなく、メリットも考慮することが大切です。