安楽亭の正社員求人の給料は？仕事内容や評判など徹底調査してみた！

こんにちは、マイベストジョブ事務局です。東京や埼玉などで店舗展開をする焼肉レストラン「安楽亭」の、正社員の店舗スタッフの仕事内容、給料などについて営業人事部の塚田さんに取材しました。

株式会社安楽亭について

「安楽亭」は、さいたま市（埼玉県）に本社を構える「株式会社　安楽亭」が運営している焼肉レストランです。

「株式会社　安楽亭」の店舗は関東エリアが中心で、東京や埼玉のほか、神奈川や千葉、静岡、茨城、栃木、群馬に200店舗以上を出店しています（2021年3月末）。

同社は1963年の創業で、半世紀の歴史があります。「安楽亭」を主軸に、炭火焼肉「七輪房」「からくに屋」、和食「春秋亭」、イタリアン＆カフェ「アグリコ」、「カフェビーンズ」と和洋中の飲食ブランドを確立し、更に2020年に「ステーキハウスフォルクス」「しゃぶしゃぶすき焼どん亭」を展開しているアークミールをグループ会社に迎え、現在は直営店のほか暖簾分け、FC（フランチャイズ）アークミールを含む350店舗を運営・展開しています（2021年3月末）。

従業員数は、グループ会社含む正社員が610人、パート・アルバイトが約2395人、合計で約3000人以上が在籍しています（2021年3月末）。

「もっと美味しく、もっと楽しく、もっと気持ち良く」の精神を掲げ、消費者に選ばれる店づくりを行う安楽亭の店舗スタッフについて紹介します。

応募資格・面接について

店舗スタッフの応募は高卒以上からOK

「安楽亭」の店舗スタッフ（正社員）には、高卒以上であれば応募できます。なお、一部店舗、ポジションなどにより普通自動車免許が必要な場合もあります。

車の免許が必要な理由は、同店の多くは駅周辺ではなく、地域の主要な幹線道路沿いにあるため「他店にヘルプに行く」「地域の勉強会に出席する」といったときに便利だからです。また、午前2時、3時など深夜営業している店舗では帰宅の手段としても有用です。そのため、ロードサイド店舗の多くは車通勤が可能です。

面接は1～2回、基本は本社での面接

では、応募から面接、採用までの流れを紹介します。

求人サイトや同社のホームページのエントリーから応募（最終学歴、職務経歴などを入力）。
もしくは、メール・郵送で履歴書・職務経歴書を送付により応募。
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書類選考
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書類選考の結果について、メールか電話で連絡。面接に進む人は面接日を調整。
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一次面接
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一次面接通過者に連絡
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一次面接のあと、通過者にメールでWebテストを通知。通過者は自宅のパソコンやスマホなどで個々にテストを受講（テストの所要時間約45分）。
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二次面接
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採否連絡

一次面接は本社（さいたま市）から近い応募者は本社で、遠いエリアであれば応募者の自宅から近い店舗で行われます。二次面接は、本社です。
一次は現場責任者（地区長・ブロック長）と人事担当者が、二次は本社・本部の役職者と人事担当者が面接をします。

※お住まいによりオンライン面接相談可

Webテストは、一般常識のほか、論理的思考力や理解力、協調性やコミュニケーション力、ストレス耐性などを分析するための質問項目があり、面接だけでは見えてこない応募者のパーソナリティーを把握するために行われています。

面接では志望動機や将来のビジョンについて質問

面接では、志望動機や将来のビジョンなどについて質問があります。これらは、面接では標準的な質問です。経験者であれば、なぜこの店を選んだのかという理由とともに、同店で何がやりたいのか、またどういった働き方をしたいのかを具体的に話しましょう。

担当者：応募した理由をお聞かせください。
応募者：以前のお店では昇給がほとんどなかったけれど、安楽亭は4半期ごとに昇給の機会がある。これまでの飲食業の経験を生かし、給与アップを目指したい。

担当者：給与アップのために、どういった活躍をしてくださいますか？
応募者：従業員を大切にして、楽しく、そして長く働けるような職場づくりをしたい。

担当者：楽しく働いてもらえればいいのですか？
応募者：従業員が仕事を楽しむことで笑顔が増え、店の空気が和やかになる。お店の雰囲気はマニュアルに頼るだけでは作り出せないもので、お客さまにとって居心地の良い空間になるよう、スタッフを育てていきたい。

未経験者であれば、同店でどういった取り組みをするのかを具体的に話すことができなくてもかまいません。飲食店に対するイメージや、自分が抱いている夢などを魅力的に語れるかどうかがポイントになります。

担当者：応募した理由は何ですか？
応募者：人と話すこと、食べることが好きで飲食業に興味を持った。高校・大学と続けてきたクラブ活動ではみんなの仲が良く団結していた。ここでも、チームワークでお店を盛り上げていきたい。

魅力的に語るということを、難しく考える必要はありません。自分の思いを飾り立てることなく、順序だててわかりやすく伝えることができれば良い印象を持ってもらえます。相手に「この人なら仕事をしっかりと覚えてくれそうだ。一緒に働きたい」と感じてもらえるように、丁寧に話すようにしましょう。

長期的な視点で1年後、3年後といった将来像についても質問

今後のビジョンにおいては、経験者、未経験者ともに1年後、3年後などに自分がどうなっていたいのかを話すようにしましょう。

経験者の場合
「1年後には店長、3年後にはエリアを担当できるようにキャリアアップをしたい」

未経験者であれば
「1年で店舗運営をしっかりと学び、ゆくゆくは店長になれるように経験を積みたい」

同店にとっては、面接して採否を決めることがゴールではありません。採用した人たちに飲食業のノウハウを教え、主力として活躍できる人材に育てていくことが目標です。同店では人材育成のための講習会や勉強会を用意し、事業成長に貢献した人には給与や職位で還元するなど、従業員のがんばりに応える体制づくりをしています。

長期的な視点で採用活動を行っていることから、将来についても質問がありますので「飲食の現場で培った経験を生かし、店舗開発の仕事をしたい」「未経験だけど実践力を養い、現場を率いるリーダーになりたい」など、自分の夢を話すようにしましょう。

正社員の仕事内容について

店舗スタッフの仕事は店のオペレーションや店長のサポート

「安楽亭」の店舗スタッフの仕事は、店舗運営と店長のアシストです。

具体的にはホールの接客・サービス業務、キッチンの調理補佐のほか、パート・アルバイトの指導やシフト作成、会計・レジ締め、店で使う備品の発注納品チェック、売上管理などです。店舗スタッフとして採用されると、研修マニュアルにそって、店長や先輩社員からOJT（現場での実務を通じた研修）で仕事を教えてもらいます。

接客・サービスのほか店舗の目標設定、行動計画などにも対応

1日の仕事の流れを紹介します。
11時
出勤。開店準備。

12時～15時
ライチタイムで忙しい時間帯なので、ホールで接客をするなど店舗運営を行います。

15時～16時
休憩

17時～20時
ディナータイムで来店が増えるため店舗運営を行います。ディナータイムが落ち着いた時点で、遅番に引き継いで帰宅。

朝の時間帯で、売上数値などからメニューや来店者の動向を分析し、メニュープランを考えたりオペレーションを見直したり、営業戦略を立てます。

ランチとディナーの間のゆっくりとした時間帯は、客単価の上がる夜の営業に向けその日にやるべきこと、またその週にやるべきこと、パート・アルバイトにやってもらうことなど、1日、週単位の目標設定やスタッフの行動計画などを店長と一緒に考えます。同様に、店舗スタッフの目標設定や行動計画なども行います。

というのも、同店では3カ月に1度、昇給の機会があります。

これらは短いスパンで目標を立て、達成度などにより給与がアップする仕組みで、日々の取り組みが大きく影響します。そのため、店長やパート・アルバイトといったスタッフと日常的にコミュニケーションを取り、店の業務で課題や問題がないかを確認して改善策を講じる、といった作業は欠かせません。

給料や昇給、キャリアパスについて

店舗スタッフの給料は月に25～30万円、昇給の機会は3カ月に1度

焼肉レストラン「安楽亭」の店舗スタッフの給与は月に25～30万円、ストアマネージャー（店長）は25～35万円です（月に25万円の場合残業代4万7000円／31.12時間込み）。

昇給は四半期評価で、3カ月に1度実施されます。営業実績や職務遂行などについて、自己評価と上司からの評価をもとに査定が行われ、1回で月額1000円～5000円の昇給があります。

賞与は7月と12月の年に2回、合計で1.4～1.5カ月分の月給がボーナスとして支給されます。

給与モデル
店舗スタッフ　　　　　23歳・入社1年目　年収338万円／月収25万円
ストアマネージャー　 28歳・入社3年目　店長資格取得　年収405万円／月収30万円
ブロック長　　　　　　 30歳（入社時店長）・入社4年目　年収500万円／月収37万円

店舗スタッフから店長、ブロック長などキャリアパスについて
同店には「店舗スタッフ（店長補佐）→ストアマネージャー（店長）→リーダー店長→ブロック長→エリア長」のキャリアパスがあります。各ポジションの役割を見ていきましょう。

店舗スタッフ（店長補佐）
ホールでサービスに携わったり、キッチンで調理補佐をしたりするほか、アルバイトやパートの指導、シフト管理、発注・納品物の管理、レジ金の管理など、店舗運営に携わります。

ストアマネージャーになった時点から、キャリアアップの選択肢は広がります。社内公募などタイミングによりますが、本社・本部で商品開発や店舗開発、店舗デザイン、人事といった職を目指すことができます。また、暖簾分けにより、同店の店名や商品構成などブランドをそのまま引き継いで独立する道も用意されています。

ストアマネージャー（店長）について
同店で店長に昇格する際、正社員であるかどうかは関係ありません。店舗運営に貢献してきた人であれば、パート・アルバイトであっても店長に起用されます。

本人の希望により、雇用形態は時給制のままでパートナー社員と呼ばれています。こういったスタッフは、パート・バイト勤めをする中で働きぶりを認められた人たちで女性も少なくありません。

なお店長職について、同店では独自の資格制度を設けています。資格試験にパスしなくても店長にはなれますが、資格を取った場合は月の給与に手当が付きます。

店長　資格なし　29万円上限
店長　資格取得　32万円以上

資格取得は正社員が対象で、内容は53項目に及びます。衛生管理や防災管理、発注・納品管理、売上管理などで、本社で開催される講習会や、月ごとに各エリアで実施される勉強会に参加して知識を身に付けます。すべての項目の修了スケジュールは1年半ほどで、その後、テストを受けて合格すると資格が付与されます。

パート・アルバイトであっても店長になれるということは、適性があれば雇用形態に関係なくチャンスを与えられているということです。本人のやる気が大切で、店舗スタッフとして正社員採用されたとしても、仕事に前向きに臨まなければ店長などに昇格できない場合もあります。

社員割引などの福利厚生と勤務形態について

社員割引は20％、勤務時間は月間変動労働制を導入

焼肉レストラン「安楽亭」では福利厚生のひとつとして、社員割引制度を用意していて、同店や系列店で食事をする場合は20％オフで利用できます。

ほか、勤務形態についても紹介します。同店の勤務時間は、基本的には168時間（残業時間は別）で、月の休みは9～10回、年間公休は113日です。公休以外にも、有給休暇や慶弔休暇、介護休暇、育児休暇、産前産後休暇などは別途取得できます。

同店では従業員の働き方について見直しを行い、2018年4月から月間変動労働制を導入しています。上記のようにベースとなるシフトはありますが、所定の労働時間（168時間＋〇時間＝月給に含まれる固定残業時間など）に達するのであれば、例えば11時30分～16時、12時～15時、17～22時と短時間で帰宅することができます。

店舗スタッフ、ストアマネージャーの柔軟な働き方を実現するために、近隣にある3～4店舗が協力してスタッフが足りない店舗にヘルプスタッフを送り出すなど、人員を補充し合っています。

この仕組みは、正社員の労働時間の削減だけでなくキャリアパスにもつながります。

なぜなら、リーダー店長、ブロック長などに昇格すると、エリア内にある数店舗のマネジメントを行います。店舗スタッフやストアマネージャーの時から横のつながりを深め、他店舗の状況を把握することは、エリア統括をする際の実務にも役立ちます。

安楽亭で働く人の特徴、評判について

店舗スタッフへの応募は未経験者が8割

焼肉レストラン「安楽亭」の店舗スタッフの応募は20歳～32歳がメインで、8割が飲食店勤務は未経験です。ストアマネージャーは25歳～40歳くらいで、経験者が5割程度です。未経験であっても前職は「販売や接客、営業職でリーダーをしていた」などのマネジメント経験がある人が中心です。

ストアマネージャーとして採用された場合も、まずは店舗スタッフからスタートし、業務への適性や仕事の習熟度から店長へとステップアップするのがおおよその流れです。

正社員の男女比は男性が約8割、女性が約2割で、パート・アルバイトを含めると女性の比率は上がります。

本社・本部には現場経験者が多いため、店舗の従業員の声が届きやすい環境

キャリアパスのところでも書きましたが、正社員だからといって店長になれるわけではありません。同店のサービスや地域の顧客の特徴を把握し、日々の店舗運営に生かしている人は店長を任されます。

こういった人事が行われる背景には、運営元の組織づくりが大きく影響しています。本社・本部には、店舗スタッフや店長を経て、人事、店舗開発の職に就くなど現場をよく知る人が数多く在籍しています。そのため、店舗で働く人たちの声が運営元に届きやすく、風通しの良い環境です。

しかし、現場で実務を重ねてきた人が組織に多いということは、仕事にきちんと向き合っていない場合はそれがすぐに伝わるということです。厳しさもありますが、これはがんばりをきちんと評価されるということでもあります。そのため未経験で店舗スタッフ（正社員）として採用され、ストアマネージャーにステップアップした人も少なくありません。

本社・本部としても、やる気のある人に長く働いてほしいという思いがあり、従業員のモチベーション維持のために、3カ月に1度のペースで昇給を踏まえた人事評価を行っています。また労働時間についても月間変形労働制を導入し、従業員のオフ確保に努めています。

多くの人が、仕事を選ぶ際に気にしている「給与」「勤務時間」「休日」といった条件面において、本社・本部では近年、積極的に改革を行っています。これは「休みがない」「給料が上がらない」といった、飲食業界に対するネガティブなイメージを払拭したいという意思の表れです。

本社・本部は従業員の労働環境の整備を進めていますが、仕事に対していい加減な気持ちを持ったままでは、自分が満足できる待遇が用意されているわけではない、ということは頭に入れておきましょう。

まとめ

今回、取材した塚田さんは「面接や採否は一つの通過点。入社いただいた方たちが挑戦・成長し、イキイキと働いていただくのがゴールと考えています。」と話します。

安楽亭グループでは従業員が向上心を持ち成長していただくことによって、お客様に良いサービスを提供できると考えています。そのために、店舗のスタッフや店長たちには成長するために、チャレンジしてほしいと考えておりますし、そのためのバックアップをしていきたいと考えています。

成長する過程で心が折れてしまう時もあると思います。私たちはそのためにも現場の声や相談をしやすい環境を整備していますので自身の成長を望み「自分の叶えたいを実現したい」方からの応募をお待ちしております。

どのような仕事でも額に汗して励むことが必要で、スマートに見える人でもその陰には多くの努力があります。競争が激しい飲食業界で生き残るために、焼肉以外の飲食ブランド展開、海外進出など、事業成長の施策を進めている同店で働く上では、「泥くさいぐらいのガッツも必要」と言えるでしょう。