シエルドマリの求人を徹底調査!エステティシャンの仕事、面接、給料など
こんにちは、マイベストジョブ事務局です。今回は、全国展開するエステティックサロン「シエルドマリ」の求人に応募する際に知っておきたい面接、応募資格、給料などについて運営元の「シエルドマリグループ」の沼倉萬里枝さんに話を聞きました。
この記事の目次
エステティックサロン「シエルドマリ」について
全国に約56店舗を展開する「シエルドマリ」は、体の中から美を導き出す独自の「美養法」を用いてケアを行うエステティックサロンです。もともとは、5人の主婦が家族の健康のために体調管理や体質ケアに取り組んだことが同サロンのスタートとなっています。
同サロンでは、世界3大医学として知られるアーユルヴェーダと、中国医学の経絡(けいらく)と陰陽五行(いんようごぎょう)をベースに開発されたリンパドレナージュを行っています。
アーユルヴェーダはインド・スリランカで5000年以上前に生まれた医学で、食事、運動、睡眠など生活習慣に即した健康法などを提唱する医学です。
中国医学の経絡は、いわゆる手足のツボから体の中の不調を推察する中国伝統の医学です。陰陽五行は、万物(宇宙に存在するあらゆるもの)を水・木・火・土・金の5つの要素で捉える概念で、人の体もこれら5つの要素がバランスをとって成り立っていると考えられています。
リンパドレナージュとはマッサージによりリンパの流れを良くし、体の中の老廃物などが外に出るよう促す手技のことで、ドレナージュとはフランス語で「排出」を意味します。
同サロンでは、これら伝統医学の知識に基づいた体質チェックやケア方法を構築し、オールハンドによるメニューを提供しています。健やかな心と体づくりを目指す同サロンについて、詳しく見ていきましょう。
エステティシャンの応募資格・面接内容について
応募資格は18歳から
シエルドマリは18歳から応募可能で、未経験者も多数応募しています。応募から面接、採用までの流れを見ていきましょう。
- 求人サイトの応募フォームなどから応募
- 応募先店舗に履歴書を送付
- 書類審査のあと、担当者から電話かメールで面接に進むかどうかを連絡
- 面接に進む場合は日時を決定→面接(面接は最大で2回)
- 1~2週間で採否連絡
面接は応募先のサロンで、人事担当とサロンケアの技術者と応募者、2対1で行われます。時間は30分~1時間程度です。
面接では経歴、今後のビジョン、苦手なタイプなどについてアンケートで回答
面接では、まずアンケートに必要事項を記入します。これまでの職歴、将来はどのようなエステティシャン(セラピスト)になりたいかなど、過去の経歴や今後のキャリアプランについて質問があるほか、「苦手なタイプはどんな人?」といった質問があります。
面接担当者は、過去の経歴や今後のビジョンについて言葉を交わすなかで、応募者の思いを感じ取り、個性を引き出したいと考えています。苦手なタイプに関する質問をするのも、応募者の性格などに合わせて、応募者がなじみやすい店舗を選定するためです。基本的に応募先店舗に勤務することができますが、応募者の年齢や経験、個性によって配属先を変えるなどの配慮が行われています。
ほかに、同サロンが行っているケアについて説明があり、それになじんでいけるか、無理なく対応できるかどうか、応募者の意志や希望についてヒアリングがあります。
同エステはオールハンドケアのため、未経験者であれば、顧客の体に素手で触れることに抵抗はないかどうか、手が荒れやすいなど悩みはないか、手のひら・指先を使った繊細な手技があるので手や指に不安はないかを聞かれます。また、顧客にヒアリングを行い、体調チェックをした上でオールハンドでケアを行うなど、顧客の心身にアプローチしていくことが同サロンの主な業務であるため、人と接することが苦手ではないかどうかも質問されます。
同サロンは週末なども予約を受け付けているため、小さな子どもを持つ人や未成年者などは、休日出勤について、家族に理解や協力を得ることができるかどうかも確認されます。
希望者にはサロン見学の機会を用意
経験、未経験者に関わらず、仕事の流れを知りたいという応募者には1日体験の機会も設けています。
1日体験では、サロン内を見学するほか実際にケアを受けることができます。自分で体験することで、同サロンのセラピストの仕事を具体的にイメージができるため、面接時に「自分にもできるだろうか?」と不安を持っていた人も前向きになるケースが多いようです。
同サロンでは、応募者の個性に合わせて配属先を考えたり、1日体験を実施したりすることで、同サロンに興味があり「ぜひ、やってみたい」という人が働きやすい環境づくりを行っています。未経験者の応募が多いなか、採用・勤続に結び付いているのも、こういった取り組みがあるからと言えるでしょう。
ほかに、社会保険(厚生年金・健康保険)や給与、就業規則などについて説明があります。雇用に関する内容は、仕事をする上では大切な要件なので、不明点などがあれば質問をしておきましょう。
仕事・研修について
シエルドマリではどういった流れで顧客を迎えてケアを行うのか、サロン内の様子や仕事内容を見ていきましょう。
予約対応のほか、電話やメールでアフターフォローを実施
1日のサロン業務の流れを紹介します。
時間 | 業務内容 |
---|---|
9:30~10:00 | 早番の人が出勤。オープンに向け、受付スペースや実際にケアを行う個室などを整えます。10分前にはスタッフでそろって朝礼を行います。 |
10:00~12:00 | 午前中の予約に対応。空いた時間は予約の受け付けやカルテの整理、電話・手紙による顧客へのフォローなどを行います。 |
12:00~15:00 | 遅番の人が出勤。順番にお昼休憩を回します。 |
15:00~21:00 | 午後の予約に対応。空いた時間は翌日の営業に向けて顧客のカルテを確認するほか、店内整理や清掃、レジの精算業務などを行いサロンを閉めて帰宅します。 |
約10日の学科、実技研修を経てサロンへ
研修は2~3週間、本部で学科、実技の講義を受けます。学科ではアーユルヴェーダや経絡、陰陽五行に基づいて構築された同サロンの独自の理論「美養法」を学びます。実技でも「美養法」にそって、体の中の老廃物を外に出すための手技を習得します。研修は、同サロンが運営している美養スクールの専任講師が担当します。
研修を受けた後は、サロンで先輩セラピストからマンツーマンで指導を受けます。先輩が立てた指導計画にそって、フット、ボディ、フェイス、頭部と全身のケアについて順を追って学ぶことができます。実務を通じてさらに学びを深め、約3カ月後に本部で研修を受け、学科への理解度や技術の習熟度について確認されます。
シフト・時給について
勤務はシフト制で1カ月ごとに申請
店舗の営業時間は10時または11時から、営業終了時間は18時半または20時までとなっており、店舗により異なります。シフトは早番、遅番で分かれていて、早番は9時30分~18時30分、遅番は12時~21時、休憩は1時間で実働8時間です。
1カ月の出勤日数は22日で、シフトは1カ月分のシフトを該当月の2カ月前に提出します。たとえば1月末に3月分の希望の休みを申請します。
月の売り上げに応じてインセンティブを支給
お給料は試用期間にあたる3カ月間は140,000円~、試用期間を終えると156,000円~です(固定残業手当10時間を含む)。なお、エリアにより金額は異なります。交通費は、1カ月の上限1万5000円まで支給されます。
同サロンでは、月々のお給料のほかに売上手当またはインセンティブを支給していて、各店舗の1カ月の売り上げに応じて付与されます。
個人のノルマはありません。同じ店舗に勤めるセラピストみんなでお客様のことを考え手紙を出したり、リーフレットをポスティングしたり、店舗全体で集客活動を行っています。共通の目標を持つことで一緒に働くメンバーのなかで連帯感が芽生え、信頼関係を築いていけます。セラピストひとりひとりに課されるノルマではないため、個人のプレッシャーが軽減されるのも同サロンの特徴です。
また、店長や先輩セラピストと一緒に売り上げを共有するとことで、店舗運営や集客のノウハウを学ぶことができます。エステなどで働く人のなかには、将来は独立を考えている人も少なくないため、ケアのスキルだけでなく、日々の業務を通じてサロン経営を習得していけるのは大きなメリットと言えるでしょう。
独立支援制度について
独立する際は加盟料を優遇
シエルドマリでは独立支援制度を設けていて、同サロンのフランチャイズ加盟店として自分のお店を持つことができます。
アソシエとサロンの2つの独立形態があり、加盟料がそれぞれ異なりますが、アソシエは個人店舗など小規模で独立をしたい人、サロンはスタッフを使って店舗運営をしたい人など、それぞれの起業スタイルに合わせて選ぶことができます。また、5年以上勤務した場合に勤続年数により加盟料他が優遇されます。
同サロンで知識を備え、技術を培ったセラピストには、勤続年数により独立支援としてのの特典が用意されているのが魅力で、同制度を活用して多くの人が独立オーナーとして活躍しています。
フランチャイズの魅力は、シエルドマリのブランド名で集客をしていけること、独立後も本社・本部の開発した技術や製品を使ってケアができること、サロン運営などについて随時、サポートしてもらえることです。
「自分のサロンを持ちたいけれど、お客さまがついてくれるかどうか不安」といった人は、独立支援制度を基盤にして起業の夢を果たすことができます。
シエルドマリで働く人の特徴について
シエルドマリに勤めるセラピストは18歳~73歳と幅広い世代の方が活躍しています。在籍しているスタッフの約9割は未経験者です。こういった数字から、同サロンが開発した「美養法」を学びたい、同サロンの技術を習得したという人には、年齢、職歴に関係なくチャンスが設けられていることがわかります。
セラピストは、中学や高校を卒業してすぐに同サロンに応募した10代や教師、看護師、会社勤めの人など経歴はさまざまです。
学校を卒業して間もない学生などは「お母さんが通っていてすすめられて」「将来、自立できるように技術を身に付けたい」といった理由が多いようです。教師であれば「学校や家庭で子どもと携わるなかで心身の健康の大切さを痛感し、同サロンの理念を学びたいと思った」、看護師であれば「アーユルヴェーダや中国医学に由来する同サロンのケアに興味を持ったから」といった声が寄せられています。
食事や運動など生活習慣を整えることから美を考える同サロンに共感している人が多く、研修や実務を通じて「お客さまだけでなく、自分や家族の体調管理ができるようになった」「日々、口にする食を見直すなど健康に対する意識が変わった」など、セラピスト自身、またその家族が良い影響を受けていることが仕事への意欲につながっているようです。
福利厚生の一環として、社内交流を目的に研修旅行や年2回夏、冬の納会なども行なわれています。
まとめ
エステティックサロン運営のほか、セラピスト育成スクールや美容製品の製造・販売事業を展開するシエルドマリグループは、子どもの病気をきっかけに、ひとりひとりの体質を知ることの大切さ、そして体(体質)を作る食の重要性について考えたことが原点となっています。
1981年の設立以来、「ひとりひとりの心からの笑顔のために」を理念として活動を行っている同サロンでは、訪れる人の心身を細やかにケアするため、親しみやすい雰囲気や相手に寄り添えるしなやかな感性を持つセラピストを求めています。
同サロンは人柄を重視しているため、また10代と若い世代も在籍しているため、技術面だけでなく人間的にも大きく成長してほしいと考え、セラピストの個性に合わせた人材育成に取り組んでいます。
学校になじめず、進路に悩み不安な面持ちの10代もいたそうですが、仕事を覚え、顧客に「スッキリした」「気持ちが良かった」「いつもありがとう」と喜んでもらえたり、ほめられたりすることで自分に自信が持てるようになり、今では独立オーナーとして活躍しているとか。
今回、取材をした沼倉さんは「1年目は基礎づくり。2年目はおなかや背中、デコルテ、フェイスなど、各パーツの専門的なケアについて知識や技術を深める時期。3年目には、呼吸法などを取り入れたリラクゼーションのノウハウを身につけていくことができます。3年たてば、お客さまへのケアや提案などが充実してきます」と話します。
この期間も顧客を受け持てるので、先輩のサポートのもと、着実にステップアップを目指していきましょう。