サボンの求人について採用担当者に聞いてみた!正社員の仕事、評判や口コミについて
こんにちは、マイベストジョブ事務局です。イスラエル生まれのボディケアブランドとして知られる「SABON(サボン)」の正社員の仕事内容や働き方について同社のFさんに話を聞きました。
サボンについて
天然ミネラルを豊富に含む死海の塩や植物成分などを用いたボディケアアイテムを提案する「SABON(サボン)」は、1997年にイスラエルで誕生したブランドです。
ブランド名になっているサボンは、ヘブライ語で石けんを意味する言葉で、さまざまなアイテムを生み出しています。
ショップでは、バス&ボディケアをはじめフェイスケア、ハンド&フットケア、ヘアケアとパーツに応じたケアアイテムのほか、上質な自然由来の成分や、ハーブを使ったフレグランスも展開しています。
同ブランドが日本に進出したのは2008年で、表参道(東京都渋谷区)に1号店がオープンし、現在は全国で49店舗を出店しています(2020年現在)。
すべてのショップの中央にはウォータースタンドが置かれ、訪れた人が気軽に商品を手に取り、素材が持つ質感や使い心地を体感できるのが特徴で、同ブランドのホスピタリティを実現する場となっています。
五感で楽しみ、心を潤す商品とサービスの提供を目指す同ブランドのショップスタッフについてお伝えします。
面接について
応募は美容関連の販売経験者が対象
サボンのショップスタッフで正社員の募集対象は、コスメやスキンケアグッズの販売など、美容関連の販売経験者です。理由は、店舗で働いているのはアルバイトが多く、店舗運営の主軸となる人材を求めているからです。
電話や求人フォームから応募
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担当者からメールで面接の案内
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通過者と面接日を決定
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オフィスやWEBで1次面接(採用担当)
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約1週間以内に連絡
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オフィスで2次面接(エリアマネージャー)
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1週間以内に採否連絡
面接は1次・2次ともに応募者と面接担当者と1対1で行われ、時間は平均して45分ほどです。
ボディケアやライフスタイル、サービスに興味を持っているかどうか質問
面接では志望動機やこれまでの経歴、キャリアビジョンのほか、「ボディケアやライフスタイルの提案に興味はありますか?」「サービスに対して、どういった思いがありますか?」「自分の強みは何ですか?」といった質問があります。
それぞれの質問で確認される内容をお伝えします。質問の意図を理解して、自分らしい表現で答えることが大切です。
志望動機や過去の経歴、将来像に関する質問では、なぜその会社で働きたいと思ったのか、自分の経験やスキルからどういった貢献ができるかといった回答から、入社意欲などを確認されます。
「」でくくった質問については、同ブランドのコンセプトに通じる部分です。ボディケアをはじめとした美容ケアは生活習慣の一部で、ライフスタイルと切っても切れない関係です。同ブランドではこれらを包括的に捉え、関心を寄せているかどうかが仕事への意欲につながると考えています。理由は、興味を持つことができなければ同ブランドの理念や仕事の本質を理解することが難しいからです。
同ブランドでは、シャワーオイルやボディスクラブ、ボディローションを使って肌の手入れをする中で、自分の体に向き合う時間をもってほしい、ボディケアを通じて心身に潤いを与えてほしいと考えています。
そのため、ショップスタッフの役割は、商品を案内して使い方や特徴を説明するだけにとどまりません。ボディケアがもたらす喜びや楽しみ、癒やし、充足感などを伝えることが求められます。
面接では、同ブランドのフィロソフィー(経営哲学・企業理念)に共感しているかどうか、自分の強みをどのようにサービスに反映していくのか、その過程でどのようなキャリアを積んでいきたいのかを確認されます。
ショップスタッフは、ブランドの魅力を伝えるポジションにあることを自覚し、同ブランドの一員として自分ができること、自分が実現していきたいことなどを明確にしておきましょう。
仕事・研修について
正社員の仕事は接客・販売のほか店舗環境の整備や売上・在庫管理など
サボンの正社員の仕事は、接客と販売のほか店舗運営に関するさまざまな業務です。
- フロア運営
- 店舗環境整備
- 売上管理・現金管理
- 在庫管理・発注
- クレーム対応
- メールチェック・業務連絡など
正社員は接客にあたるほか、契約社員やアルバイトスタッフの動きを見ながら必要に応じてサポートしたり、クレームが発生した場合の対応を行います。
また、ブランドイメージを損なわないよう、店内レイアウトや商品棚の整理などを行って店舗の環境を整えます。そのほか、売上数値や現金の管理、商品の在庫チェックや発注、本社などから送られてくるメール対応などを行います。
より良い価値やサービスを生み出していくための環境づくりも仕事のひとつ
正社員、契約社員、アルバイトといったショップスタッフは、日々の営業活動に欠かせない存在であり、人材育成は重要な課題となっています。
そのため、同ブランドでは店長になるとコーチングについて学びます。コーチングとは、目標達成のために企業などで取り入れられている人材開発手法のひとつで、指導者(店長など)が一方的に指導・命令していくスタイルとは異なります。指導者が相手(ショップスタッフ)に問いかけ言葉を交わす中で本人に気づきを与え、自ら考え行動していけるよう導いていく技法です。
「仕事をやらされている」といった受け身では、より良い価値やサービスを生み出していくことができません。また、消極的な姿勢ではモチベーションもわいてこないので、仕事の質も上がりません。
同ブランドでは、ショップスタッフ一人一人の強みを引き出し、主体的に動けるように導いていくことで店舗が活性化し成果につながると考えているので、店長だけでなく正社員も同様の志をもって仕事に取り組むことが求められます。
店舗で実務の流れを把握した後、管理業務などについて研修
正社員は、入社後まず店舗に出てサービスの内容や、日・週・月単位の仕事の流れを把握します。約1カ月~2カ月を過ぎたあたりから、店長から店舗の運営・管理に関する実務の指導を受けます。
店舗の責任者である店長が教育を担当するので、店舗のカラーに応じて、また現場の状況に合わせて仕事を覚えることができ、すぐに実践できるのがメリットです。
店長によるOJT形式(実際の仕事に携わりながら受ける研修)のほか、本社教育部門のトレーナーによるサービスチェックも行われます。
同ブランドの世界観を演出していくための店づくりやサービスのノウハウについて、きちんとサポートしてもらえるのは心強いポイントと言えるでしょう。
給与・シフトについて
給与は20万円~24万円、自己評価と上長評価の総合結果で昇給
サボンの正社員の給与は、20万円~24万円で、本人の経験値や、スキルにより金額は異なります。店長になると25万円~30万円となります。
月々の給与のほか、店舗の業績と本人の実績に応じた業績賞与が毎年3月に支給されます。
給与改定は年に一度、毎年1月に行われる人事考課により行われ、自己評価と上長評価を総合した結果により昇給します。
多くの企業で自己評価が取り入れられていますが、これは単に自己アピールをする場ではありません。正社員には店舗に課される目標のほか、個人で達成すべき課題もあります。
自己評価を通じて、自分ができたこと、できなかったことを振り返り整理するのが主な目的です。また、会社の評価と自己評価を照らし合わせることで、会社から求められていること、期待されていることを確認し、自分が何をすべきかを再認識することもできます。
自分自身の業務や遂行能力、仕事に取り組む姿勢などを客観的に分析し、どういった結果を残したのか、それをふまえた次年度の目標などを設定していきましょう。
月に一度商品を支給、商品は30%の社割で購入可
業績賞与以外、月に一度、全店統一の商品が支給されるほか、全商品を30%オフで購入することができます。
インセンティブもあって、プロモーションなど同ブランドの指標にそって成果を収めた場合に限定商品などが支給されます。
毎月の商品支給やインセンティブでの限定品支給、商品の社員割引などは、同ブランドで働く上で必要な商品知識を養う側面もあります。実際の使用感を顧客提案に生かすなど、サービスに反映していく人が多いようです。
3交代制の1日9時間勤務、月の休日は9日
正社員の勤務はシフト制で、1日9時間(実働8時間)で月の休みは9日です。
営業時間は10時~20時、11時~21時など店舗により異なります。基本的に早番、中番、遅番の3交代制で、例を挙げると早番9時30分~18時30分、中番11時30分~20時30分、遅番13時~22時といった勤務体制です。
シフトは毎月8日までに翌月の希望休を店長に提出し、20日から25日の間に勤務が発表されます。例えば4月8日までに5月分の希望休を出すと4月20日~25日にシフトが完成し、ショップスタッフに共有されるといった流れです。
なお、休みは月に最大3日まで希望を出すことができます。取得できる休みは月に9日なので、残りの6日はアルバイトなどの勤務状況により決定されます。
面接のところでもお伝えしましたが、店舗スタッフは契約社員、アルバイトが中心です。正社員は、店長とともに店を支えていく立場なので、シフトについても協力する姿勢を示していきましょう。
キャリアアップについて
入社時はシニアビューティアドバイザーとしてスタート
サボンの正社員として採用されると、まずはシニアビューティアドバイザーとして職位がスタートします。その先のキャリアとして副店長(アシスタントマネージャー)、店長(ストアマネージャー)といったポジションがあります。
正社員(シニアビューティアドバイザー)
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副店長(アシスタントマネージャー)
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店長(ストアマネージャー)
キャリアを上げていくためには、各ポジションで求められる業務をきちんと習得し、実行できているかどうか人事考課が行われ、該当者は本社でマネジメント研修を受けて昇格します。
シニアビューティアドバイザーからアシスタントマネージャー、ストアマネージャーとポジションが上がるにつれ業務内容が変化し責任も増しますが、経営に関する知識、組織管理のノウハウを身につけられるのがメリットです。
難しく感じるかもしれませんが、正社員採用からストアマネージャーになるまでの期間は平均して2年です。年齢は25歳~40歳で平均年齢は30歳です。若い世代がストアマネージャーとして活躍していることから、多くの人にチャンスがあることがわかります。
評判や雰囲気について
正社員(シニアビューティアドバイザー)は平均年齢27歳
サボンに採用され、シニアビューティアドバイザーとして働いているのは22歳~37歳で、平均年齢は27歳です。男女の比率は女性が9割と大多数を占めますが、男性用アイテムを取り扱っていること、店長職でマネジメント力を養えることから男性も勤務しています。
シニアビューティアドバイザーの在籍年数は1年~2年が多く、全体の78%に及びます。この数字は、キャリアアップの期間にも結びついています。多くの人が約2年で昇格していることが、シニアビューティアドバイザーとしての在籍年数に表れていると考えられます。
ただ、中には離職する人もいて「店長になったら忙しくなって大変そう」といった理由があるようです。店長に職位が上がると仕事が増えるというよりも、店舗の責任者として管理する内容の深みが増すといったイメージです。
同ブランドの店長の仕事は
- 要員計画と人材採用
- 人材育成、コーチング
- 人事考課
- 勤怠管理
- 店舗管理
- 業績管理(予算計画の実行と管理)
などです。
各店舗のショップスタッフが不足しないよう、アルバイトなどの採用計画をたてて人員補充を行うほか、OJTで実務を教えていく役割があります。また、売上などの目標設定や販売計画の立案と実行、その進捗管理なども行います。
同ブランドでは店長がマネジメントに注力できるよう、日常的な報告業務を簡略化したり、採用に関する事務手続きなどを本社で行ったり、店長の仕事を整理し負担削減に努めています。
ただ、上記業務の多くは販売職のマネージャーに求められる職務であり、身につけると自身のスキルとしてアピールすることができます。仕事の能力を高めるためには知識や経験だけではなく、職能に適したマインドを養うことも重要で、強い意志を持たなければなりません。
成長の過程では苦心することもありますが、「大変なこと」にも向き合い、乗り越えていく志は備えておくほうがいいでしょう。
まとめ
ボディケアブランド「サボン」の特徴は、同ブランドのシンボルであるウォータースタンドを中心に、訪れる人とコミュニケーションの種を芽吹かせ花を咲かせていくことです。
多くの人が経験しているかと思いますが、コスメやケア商品を試す際は、店員が直接肌に触れることがあり、言葉だけでなく手のぬくもりなどからも商品の魅力を感じ取ります。
とてもデリケートでプライベートな時間なので、同ブランドでは友人を自宅に招き入れるようなホスピタリティを持つ人を理想としています。
もう一つ、同ブランドが大切にしているのがキャリアビジョンです。同ブランドはさらなる成長を視野に入れ、一緒にチャレンジしてくれる人を待っています。そのため、自分のなりたい姿をイメージし、実現に向けて努力できる人を求めています。
もてなしの心とポジティブな向上心を意識して、仕事に向き合っていきましょう。